二つ返事で答えようと思ったら、
「夫婦限定なんだけど、ね~。・・どうかしら?」。
とのこと。
ううむ、それはちょっと難関。。…で、でも行きたい 、と恐る恐る彼に聞いてみたところ、
「いってみよっか」 とあっさり
行ってみたかったのかな ?ということで今夜、楽しみにお店へと
夜に訪れるのは初めて。 暗闇にぼんやりと灯る明かりに誘われるかのように・・・。
田無 「手打ちそば ほしの」
扉を開くと、いつもの笑顔の女将さんに出迎えられ、世間話などしながら、席へ。
お、我々が一番のり?
と、やっぱり、始めはハートランドで
それに添えて出された、ビールによく合う、サクサクの揚げ蕎麦。
つまみながらいると、他の方々も集まり始め・・・
挨拶など交わしながら出されたのは、すべて女将さんの手によって漬けられた、
「漬物盛り合わせ」。
白菜漬け、赤カブ、燻り風大根、たくあん、野沢菜、油菜・・・
どれもがとても美味しいお漬物。
それに、「ほしの」さん定番の、「白胡麻豆腐の湯葉がけ」。
んんん~っ、この白胡麻豆腐のなんて味の濃厚な・・・、美味しいお豆腐。
これはもう、と早速お酒に切り替えて。
始めにお猪口いっぱいずつ祝い酒「開運」を頂いた後に、「風の森」。
チェイサーにお願いしたお水も素敵な陶器の片口で出される、うれしい配慮。
流れるように、これも定番、大皿に盛られた、「前菜盛り合わせ」。
目にも楽しく、楓を敷いて盛られた前菜のひとつひとつをゆっくりと味わう。
まずは・・・、「私が好きなのよ~」と女将さんのおっしゃる、「鯨ベーコン」。
マリネ仕立てにされ、これが旨い。
しっとりと、それでいてきちんと味付けされた出汁まき玉子は、ほんのり甘めで、この時頂いた「男山」にしっくり。
手長海老かな?カリカリサクサクっと素上げされた「海老の空揚」。
とても香ばしくて、歯ごたえが軽やか。
しゃきしゃきで糖度の高いスナップエンドウに、イエロートマト。
それに添えられたのは、なんとも贅沢にフォアグラが厚切りで。
この料理に、すっかり彼もにこにこ顔。
私もほっとしていると、三点盛りされた大皿が運ばれる。
「これっ、マジ美味しいっ」
と、彼が感嘆して言う、「牡蠣の山椒煮」。
立派なぷりっぷりとした牡蠣が、山椒の実と炊かれたもので、私もほうばると、これがなんて美味しい。
牡蠣の味が凝縮し、ほんのりと香る山椒が、とてもいい塩梅。
これは、お酒がススムススム~
それに、柳茸、干し茸などの炊かれた、いろいろ茸の煮物。
しゃくしゃくと歯ごたえのいい茸で、これは茸好きにはたまらない。
それに、これも定番、「そば寿司の磯辺揚げ」。
お酒も次に、そして、次にと頂き・・・ (珍しい、ハイビスカスのお酒まで♪)
次に出された魚料理は、「はたはたの干物」。
身厚のハタハタは、これが又脂の乗ったジューシーなもの。
こんなに美味しいハタハタは、初めてかも
さらに彼を喜ばせた、霜降りの美しい「馬刺し」。
口に含んだ途端に溶けてしまうような、絶品馬刺し。
と、頂いていると、何やら鉄なべが一人ずつ目の前に
「10分待ってね♪」
と、にこにことおっしゃりながら出される。
次第に湯気が立ち、なんともたまらない、い~い匂いが立ちこめたところで、蓋を空けてみると・・・
「蕎麦湯仕立ての蕎麦掻なべ」。
ぷるんっとした蕎麦掻が浮き、その周りにはこれもきのこがたっぷり♪。
まず頂いた蕎麦掻は、ふわ~りとしてとろり。
軽やかで、口に含むとかみ締めるまでもなく、溶けていきながら蕎麦の香ばしさを残していく。
一緒に、しっかり蕎麦汁の染みた茸を食べていると、中からなんとっ、鴨つくねが二個!
これが、ふわっふわ。
口にすると、鴨の味わいがじわ~と広がり旨いっ
なるほど、この汁の美味しさはこの鴨つくねの出汁が染み入っているものなんだ、としみじみ。
もうこれだけでも、かな~りお腹いっぱいになっていたのだが・・・、
こ、こんなものまでっっ
長さ30センチはあろうか、の名物 「特大有頭海老の天ぷら」。
四等分されたひとつでも、たっぷり食べ応えのある身の締まった海老の身。海老の味がぎっしり詰まったこれはもう言うことナシ!
添えられたシシトウも大っきい~っっ。
すっかり満足しきったところで、これもうれしい采配、端休めのように「明太梅干」がそっと出される。
これをゆっくりと頂いたところで・・・
お声がけで、いよいよ、〆のお蕎麦が出される。
紫色の辛味大根が添えられた蕎麦は、ああ、女将さんの蕎麦だ・・・と思わせる、姿からして温かみ感じる細切りの蕎麦。
角が立ち、しっかりと打たれた蕎麦からは、手繰り上げると香ばしい香りがふわりと漂う。
口に含むと、しっとりと歯を包み込むような腰加減。もちもちとした穀物感があり、噛み締めると、じわりと広がる甘みのある穀物の風味。
ああ、美味しいな~・・・と、これだけ食べた後にも係らず、するすると喉を通っていく。
いつも、思う。
この蕎麦には、穀物の風味に加え女将さんの気持ちがしっかりと打ち込まれている・・・と。
「この蕎麦、旨い・・・」
と、彼のつぶやく声に、大きくうなずきながら、すっかり食べてしまうと、もう心もお腹もいっぱい
しっかりと白濁した蕎麦湯を鰹の風味立つ、まろやかな辛汁に注ぎいれ、最後の余韻をゆっくりと味わう。
さらにうれしい、最後のデザート、「蕎麦茶アイス」。
香ばしい蕎麦茶の風味が溶け出たアイスが、食後にさっぱり。
もう、心の底から大満足
今年も一年、たくさんのお料理、そしてお蕎麦、ご馳走様でした。
又、来年も・・・
女将さの笑顔と暖かい心づかいを頂きに、伺わせて頂きます・・・
「手打そば ほしの 」
西東京市西原町5-4-19 0424-67-0654 (080-3026-6588)
昼/夜 予約のみ P 1,2台
これまでの訪問
- 関連記事
-
- 田無 「ほしの」 初夏の美味彩菜 (2009/07/07)
- 田無 「さらしな総本店」 おろし蕎麦 (2009/06/03)
- 田無 「ほしの」 初夏の味わい (2009/05/18)
- 田無 「そば茶屋 桜梅桃李」 残念な事に閉店… (2009/05/12)
- 田無 「さらしな総本店」 若竹煮によもぎ切り (2009/03/14)
- 田無 「田無さらしな総本店」 地獄そば (2009/02/13)
- 田無 「田無さらしな総本店」 海老切り (2009/01/05)
- 田無 「ほしの」 暮れのご馳走 (2008/12/30)
- 東伏見 「三晃庵」 (2008/12/15)
- 田無 「さらしな総本店」 カレー南蛮田舎そば (2008/12/11)
- 田無 「進士」 改装したお店で・・・ (2008/12/03)
- 田無 「ほしの」 (2008/10/29)
- 田無 「砂場」 きのこおろしせいろ (2008/10/15)
- 田無 「進士」 (2008/09/17)
- 西武柳沢 「かしわや」 (2008/09/02)
とっても素敵なコースでしょ♪
そうそう、どうしてラーメン屋さんは元旦からがんばっているのに~、なんて指を加えてしまいました。
(で、2日の日はラーメンでした…^^;;)
うふふ、今度、じゃ、
パートアルバイト、お願いしちゃおうかしらん♪
(しかも、私の分のフォアグラも食べられますよん^^)
(読み逃していた)
キノコに牡蠣にフォアグラにハタハタと
全部旨そうですね~。お店の雰囲気も
いいのかな。僕の中のおいしいそば屋像
にピッタリとフィットしました。
三が日か四日くらいまではそば屋はやって
いないのですね~。らーめん屋はやっていますけど、
おいしいらーめん屋で寛いで良さそうなところというと
選択肢はないのかな。
なかなか難関がある彼なのですが・・・(^^;
何とか行けたのでよかったです。
たろうママさんの旦那様を見習ってもらいたいです。
私もなんだか嬉しくなってしまいます。
夜のほしのさん、素敵でしょうね・・・
また行きたいお店です。
ほんっとに、女将さんのお料理には毎度毎度心から楽しませてもらってしまいます。
ぜひ又いらしてみて下さい(^^)。
お酒も、いろいろ揃えていて下さるのがうれしいですよね(^_-)
楽しく拝見させていたkだきました。今年も楽しみにしています。
よろしくお願いします。
これを見ちゃうと、、また訪問してたくなりました。どれもこれも美味しそうです(^^)
今年も、私の方こそ、よろしくお願い致します。
大阪は、今年も又ぜひ!
行きたいと思っていますので、その折には、よろしくお願い致します♪。
今年も美味しい記事を楽しみにしています。よろしくお願いします。
→ yuka (03/19)
→ yuka (03/19)
→ sherbetsST (03/18)
→ 森のたぬき (03/01)
→ yuka (02/24)