年季の入った引き戸を開けば、
丁寧に迎えて下さり、通されたのは、
畳の間ではなく、土間続きの脇の小部屋。



おしぼりに、置かれた煎茶が、とても美味しい 。



ゆっくりとすすり、品書きを眺め、
彼はすぐ、お気に入りの「峠の力餅」に決め、



私は、「季節のそば」から、「柚子切り」を頼んだら、
残念〜、今日はもう品切れだそう 。

ならば…、「車家」の「カレー」も興味津々。
「カレー南蛮そば」を食べてみよう。



頼みほっと待ちながら、
ふと見上げた壁には、友蕎子の書が掲げられ、
しみじみとその文字を追っていると…、



左程待つことなく、二つのお盆が到着〜。



「カレー南蛮」にはお水に、
嬉しい配慮、紙ナプキンが添えらえ、



並々と注がれた汁は、ほんのりととろみがつき、
そば汁とカレーの絶妙な、甘さ控えめの味わい。
円やかと思いきや、後から辛さが来てなかなかスパイシー 。



蕎麦は、温蕎麦用にやや平打ち風。
熱々の汁に浸っても、もちもちとしたコシがあり、
これが美味しいっ 。



しかも、地元八王子の有機野菜がたっぷり。
瑞々しい茄子はカレーの中でとろりと甘く、



人参にブロッコリー、葱にしめじ、
ふわふわの豚肉もたっぷり、
野菜にお肉で旨みが広がり、手繰る毎に楽しい 。



一方、「峠の力餅」は、
焼き餅二つに、お揚げに蒲鉾、
鴨団子まで入って、ボリューム満点、満足度大 。

二人そろって汁まで飲み干して・・・

ご馳走様でした〜

「八王子に車家あり」、
そう言わしめるのも納得の、
どれを食べても味に光りがある、さすがだなあ

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