せっかくのこの陽気、武蔵境の先生宅へ向かう前に、ちょっとお散歩がてらに三鷹に回り道。
ずっと気になっていた、今年早々に出来たというお蕎麦屋さん。
オープンしてもうすぐ半年、そろそろ落ち着いた頃かな、とお昼を頂きに・・・

武蔵境から新道通りに入り、住所から何となく目星を付けて向かってみる。
・・・が、これが見つからないっっ。右も左も全くの住宅街の中、あちこちと走り回った末に、やっと小さな看板の立てられた住宅にたどり着く。

清楚ですっきりとした、素敵な佇まい。
さりげなく立てられた、小さな看板に、そっと「蕎麦 傍八」とだけ書かれ、後ろの入り口にさらさたと靡く、緑の暖簾。

回り込んで、入り口へと・・・
三鷹 「蕎麦 傍八」
まだ新しそうな格子の扉を開くと、しんっと静まった落ち着いた店内。
入り口で靴を脱ぐと、すぐに若いお兄さんが「いらっしゃいませ」と出てきて下さる。
真っ先に目に入った正面の打ち場を見つつ、左側の窓際に並べられたテーブルのひとつに腰を下ろす。
1時もとうに過ぎた昼下がり。
ほかにお客さんもいない店内には、静かに流れる心地のいいBGM。
4人がけのテーブル席3つに、二人がけのテーブル席が3つ。まだ新しいお店は、清潔感漂い、すっきりとまとめられ落ち着いた空気が流れてる。
何とか辿り着くことが出来たことにほっとして、窓を見ると中庭が見渡せ、この風景が心休まるよう・・・
と、やや緊張しつつも、ふっと寛ぎ始めていると、お茶とお品書きが出される。
開いた始めのページに書かれている文章に、蕎麦に対する姿勢を感じつつ・・・
この陽気の中、走ってきた喉を潤わせたく、まずはビールをお願いする。
ビールはキリン一番しぼり。
それに、添えて出された揚げ蕎麦が、軽やかで香ばしく美味しい揚げ蕎麦。
くい~と、冷えたビールを頂き、落ち着いたところで、何かちょっと・・・と、品書きの中から「新潟上越の変わり蒲鉾」と書かれた、「木くらげ板わさ」をお願いすることに。
程なくして出された「木くらげ板わさ」は、文字通り、ところどころに木くらげが盛り込まれた、ちょっと珍しい蒲鉾。
噛み締めると、こりっこりっと歯に当たる感触が楽しい。
揚げ蕎麦を、そしてこの板わさを、とゆっくりと頂きながら、静寂しゆったりと過ぎる時間を、静かに楽しむ 。
さて、〆のお蕎麦をも・・・
お蕎麦の品書きもぐっと絞ったシンプルなもの。
もりそばに、つけとろ、鴨せいろ、そして温かいお蕎麦とすっきりとしたお品書き。
一通り目を通し、とは言え初めてのお店なので、まずは「もりそば」を・・・と、思ったが、中ほどに書かれている「つけとろせいろ」の、横に書かれた「独特のふわふわのトロロの辛汁」の文字が、とても気になる。
ご主人に、
「普通のもり汁も添えて頂けますか?」
とお聞きすると、
「いいですよ」
と、おっしゃって下さったので、この「つけとろせいろ」をお願いすることに。
しばしして目の前に置かれた「つけとろせいろ」は、ぷっくぷくと泡立てられたたっぷりのとろろ汁に、長方形の蒸篭に二つ山に盛られた細切りの蕎麦。
一茶庵教室で修行なされたというご主人の蕎麦。
きりっと断たれた断面も潔く、切り幅にムラもない凛々しい面持ち。
まずはそのまま手繰り寄せると、ふわりと香る清々しい蕎麦の香り。
口に含むとしなやかでありながら、しっかりと歯ごたえのある腰のある蕎麦。
噛み締めると、優しく感じる風味の後に、ふわりと甘みを残していく。
そして、目の前に置かれているたっぷりと盛られているとろろ汁をも。
まずはそのまま口に含むと・・・
これが美味しいっっ
ふっわふわの空気感たっぷりのとろろ汁。まろやかでいて軽やか、予め汁と絡められた味わいもよく、上にかかった青海苔の香ばしさが風味に一味加えている。
これだけで頂き、お酒と一緒にあわせたくなってしまう。
さらに蕎麦に絡め頂くと、これが旨い。
程よいとろみに、蕎麦がよく絡み、ずずずずっと味わうと、とろろと蕎麦の風味が絡まり、これはいい。
すっかり満足して、結構量があったにも関わらず、喉を通り過ぎていく。
頃合ぴったりに出された蕎麦湯は、さらさらとした熱々のもの。
このとろろ汁に少々注ぎいれ頂くと、これが又美味しくて、たっぷりのとろろもすっかりと頂いてしまう。
お腹も一杯で、すっかり満足~
帰り際、今はどちらのお蕎麦なんですか?と尋ねると、北海道新徳の蕎麦をこちらで自家製粉し、二八で打たれているとのこと。
はじめは、やや強面っぽいご主人で近寄り難い雰囲気も感じたが、話始めた中でちょっと微笑んだ表情は、とても優しい笑顔。
「又、いらして下さい」
の言葉をうれしく受け止めながら、お店を後に・・・。
ご馳走さまでした~
三鷹の住宅街の中に、静かに佇む、隠れ家のようなお蕎麦やさん。
今度は、ゆっくりお酒も頂いてみようかな。。
*お品書き
せいろ 780円、海苔かけ皿そば 1,000円、海老天おろし 1,380円、つけとろせいろ 1,380円、つけ鴨せいろ 1,600円、かけ 880円、海老天そば 1,380円、山かけそば 1,400円、鴨南蛮そば 1,700円
きくらげ板わさ 480円、焼き味噌 780円、山芋千切り 480円、天ぷら(桜) 800円、(藤)1,100円、鴨陶板焼き 1,600円、鴨柳川 2,000円
ビール 550円、雪中梅、峰乃白梅、越乃影虎 600円、越乃三銘柄飲み比べ 650円 お通し(揚げ蕎麦)100円
「蕎麦 傍八」
三鷹市上連雀5-4-3
042-44-3365
12:00~15:00(水曜~金曜)
12:00~15:00 / 17:00~20:00(土日)
夜は要予約、セットメニューのみ
P2台 禁煙
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このとろろは、本当に絶品でしたよ♪
ここも美味しそう・・・
辿り付いたうれしさも、とびきりです。
(私もかなり迷いました~^^:)
三鷹に又ひとつお店が増えたのも、私もとてもうれしく思っています。
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