帰って来て、目の前が一瞬真っ青。。
携帯電話がない・・・っっ

不安な気持ちでいる中、お店から連絡があり、立ち寄った「渡辺豆腐店」に忘れてしまったよう。
ひとまず、ほっとしたものの、近くはないお店。
着払いで郵送してもらおうか・・・、と思っていたら、「取りに行こう」と、彼が言ってくれたので、朝早々に出発。再び「渡辺豆腐店」へ出向き、無事確保~

さすがに日曜日の今日、帰りは高速を使おうと、東松山ICへ向かいながら、「蕎麦道楽・うどん三昧 埼玉」に出ていた、IC近くのお店でお昼を頂いて行くことに。

254号線バイパスから右に折れ、路地へと入っていくと・・・
まだまだ周りには畑がところどころに残る、のどかな風景。
この中に果たしてお店が・・・?
と思っていると、木々に埋もれて、ふっと素朴な看板が現れる。
シンプルな暖簾がかけられただけの、すっきりとした一軒家屋のお店。

東松山 「手打ちそば・うどん 今泉 寿々木」
お店の横にゆったりと取られた駐車場に車を止め、お店へと・・・

扉を入ると、すぐに優しい笑顔でご主人が迎えて下さる店内は、テーブル席二つに、小上がりの席ひとつの小さなお店。
まるで、知り合いの家に招かれたような、家庭的なほのぼのとした雰囲気が漂う。
「こちらにどうぞ」
と、声をかけられテーブル席に腰を下ろすと、冷たい蕎麦茶を出して下さる。
朝ちょっと早かったので、お腹もぺこぺこ。
置かれている品書きを開くと、厳選されたようなすっきりとしたお品書き。
中の「きのこ汁」の文字に惹かれたが、暑いし「せいろ」にしようかと見ていると、
「そばかうどんに天ぷらが付く、『福膳』というのもありますよ」
とのご主人の言葉に、それをお願いしようとしたら・・・
壁に張られた「冷や汁」の文字がちょっと気になる。尋ねてみると・・・
「試行錯誤の上にね、醤油や味噌ではなくて、もり汁で作ったものなんです。夏は特に、これもお勧めですよ」
とのことで、私はそれを頼んでみることに。
「はい、冷や汁のお蕎麦と、福善ですね 」
と、うれしそうに厨房へと入っていくご主人を見送りながら、再び品書きを開き見ていたら、中に「今泉 寿々木 小史」なるものが書かれてる。読んでみると、こちらのご主人は三代目とのこと。それまで浦和でお店を持っていたが、道路拡張でこちらに移られそう。
長い歴史がある由緒ある蕎麦屋なんだ・・・、と改めて感心していると、目の前に「冷や汁そば」が置かれる。
たっぷりの冷や汁に、陶器の器に簀が敷かれて盛られた蕎麦。
薬味は、葱におろし生姜。
「北海道キタワセ」の蕎麦を、二八で打たれた蕎麦は、やや太めの田舎風の佇まい。
手繰り寄せるとふわりと優しい香りが立つ蕎麦で、口に含むと、これがとてもしっかりとした腰。
かみ締めると、もちもちとした歯ごたえで、次第に濃い甘みが広がってくる。
洗練された、というのとは又違う、素朴で手打ちの温かみにあふれている。
噛み締め噛み締め頂いていると・・・、うんうん、美味しいなぁ 。
一方たっぷりと入った冷や汁も。
香ばしい胡麻がたっぷりと浮かぶ冷や汁は、甘ったるさのないすっきりとした味わい。出汁の味わいを感じる汁の中に、薄切りの胡瓜に茄子がたっぷりと入っているのが、うれしいな 。
そして、この汁に蕎麦を絡め頂くと、さらに蕎麦の甘みが増してくるよう。
もちもちとしたしっかりとした歯ごたえの蕎麦に、しゃきしゃきとした野菜。一緒に頂くと、爽やかさも感じられ、暑い夏にはとかくうれしい。薬味の生姜が又いいアクセントで、これはいいな~
一方彼は、天ぷらのつく「福善」を。
天ぷらは、茄子、長芋、しめじ、椎茸とのことで、見た目ちょっと家庭的な感じかな?
それに、「この天つゆ、美味しい」との、天つゆが添えて出されてる。
「野菜は、大抵家で作ったものなんですよ」
と、話し好きらしいご主人が、ぽつりぽつりと話して下さるのをお聞きしながら、ほのぼのと心が温かくなるように感じながら、すっかりと頂いてしまう。
頃合見て出されたさらさらとした蕎麦湯を、最後にこの冷や汁に注ぎいれ、これも完飲。この冷や汁、本当に美味しいな~
と、お腹も満たされ、満足な心地でいると・・
「良かったら、食後にコーヒーどうぞ。い、いやね、私がコーヒー好きなもので・・・」
と、ちょっと照れたような笑顔でサービスにコーヒーまで
美味しいコーヒーを頂きながら、実直そうで柔らかく語るご主人と、会話の時間まで♪。
「又、ぜひ、近くに寄られましたらお越し下さい。うどんも美味しいので、次回は是非重ね盛りも・・・」
と、丁寧におっしゃって下さるのもうれしい。
ご馳走さまでした~
のんびりとした空気の中で頂いた、ぬくもり溢れた美味しいお蕎麦。
又、ここも寄りたいな・・・。
あのしっかりとした蕎麦で、今度は「きのこ汁そば」を頂いてみたい。
*お品書き
せいろ(手打ち二八、又は手打ちうどん)(温・冷)600円、二色かさね(冷) 900円、鴨汁せいろ(温・冷) 1,100円、福善(温・冷) 1,000円、とろろせいろ(温・冷) 800円、ぶっかけ(温・冷) 800円、きのこ汁そば(温・冷) 800え、野菜天ぷら 700円
「手打ちそば・うどん 今泉 寿々木」
埼玉県東松山市大字今泉85-4
0493-25-3228
11:30~14:00 / 17:00~19:30
月曜定休 禁煙
P5台
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ほんっと、あってよかったです。
し、しかし・・
二日続けて、こっちまで来てしまいました(笑)
出雲蕎麦、大昔に頂いたままです。
又、食べたいな~・・
松江の和菓子も一緒に♪
お聞きしたら、この辺りにも「冷や汁」の風習があるそうで、それで始められたそうです。
でも、一般の冷汁だと、どうもあまり蕎麦と相性が合わず、
と、あれこれ試行錯誤の上に仕上がったとのこと。
ここの冷や汁、とってもよかったです(^^)
感謝だなんて・・・(^^)、
こちらこそ、よろしくお願いします。
拙者も先日お店にデジカメ置いてきちゃって
改札過ぎて横浜駅のホームに
寝台特急の出雲がいたので
撮影しようとしたらカメラが無いの
慌ててお店に戻ったら
ちゃんとお店の人が保管しててくれた
出雲に乗って出雲蕎麦食べに行きたいわぁ
「冷や汁」自体、元々私の好きな料理なのですが、
今年から大森の布恒更科さんで
レギュラーのお品書きに加わったようで、
暑い内に伺おうと思っていた所でした。
先日、読売新聞にも宮崎の冷や汁専門店の記事で
「蕎麦やうどんの付け汁に」という話が載ってました。
某県知事による「宮崎ブーム」などで、
知名度が上がったのでしょうか?
いずれにしても....早めに一度どこかで食べてみなくては。
蕎麦を調べたら
偶然ここのブログを見つけました。
とても参考になり感謝しています。
また読ませていただきます。
よろしくお願いします。
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