夕方前には閉まってしまう又八郎さんを通り過ぎ、ここが夕方もやっていれば…、などと思いながら、そうだ、ここにはもうひとつお店があったんだ!と思い出し、久しぶりに寄ってみることに・・・。

踏切を渡ってちょこちょこと商店の並ぶ、細い道沿い。
周りに溶け込み、町の蕎麦屋風情そのまま静かに佇むお店。
ん?暖簾の感じや、看板が新しくなったかな?
中井 「そば処 長寿庵」
しっかりと書かれた「石臼びき二八そば」の文字が頼もしい…

ほぼ3年ぶりくらいかな~、などと考えながら近づくと、入口横には、うれしい「平日晩酌セット」の貼り紙も。
これはいいなあ…、と思いしばし見つめ、暖簾をくぐる。
しっとり落ち着いた、年月を感じる老舗の町の蕎麦屋風情。テーブル席がゆったりと配され、奥には電動の石臼が回ってる。
「いらっしゃいませ」の声に出迎えられ、空いている席に腰を下ろしほっとしていると、すぐにコップにお水が出される。
これで乾いていた喉をうるおし、置かれている品書きに目を通す。
う~む、これはすごい 。
冷たいそば、温かいそば、きしめん、うどん、丼、定食、そばセット…
ページをめくりながら見ているのも楽しい。
一通り見たところで…、
まずは、表で見て決めていた、おまかせ三点盛りにお酒のついた「晩酌セット」をお願いする。
ビール、地酒、日本酒、焼酎から選べる飲み物は「銀盤剱岳」を選んで。 鍊
すっきりとして口当たりの軽やかな銀盤に、お通しはさっぱりとした山菜おろし。
これでほっとしていると、程無くセットの「三点盛り合わせ」が置かれる。
出し巻き玉子に鴨ロースト、それに板わさ。
てっきり作り置きの卵焼きかと思ったら、これが焼きたてのほかほかしたもの。ほんのり甘めの、関東風の卵焼きは懐かしい味わいで、お酒に程よい。
そして、薄切りにされた、しっとりと味わい深い鴨ロースト。
厚切りの鈴廣のかまぼこには、きちんと摺り下ろされた本山葵が添えられて。
これらで、しばしゆっくりと楽しむ、ほんのひと時。
ゆったりとして落ち着いた、肩の力をぬいてほっとできる空間は心地いい。
後からふらりと入ってくる、地元のお客さんもしみじみと静かに憩っている様子。
落ち着いたところで、再び品書きをめくっていると、最後のページに蕎麦について書かれてる。
どうやら出前もやっているようで、これはすごいな~…
などと見ながら、〆のお蕎麦は何にしよう。
豊富に並ぶ品書きは珍しいものもあったりして、いくつか惹かれたが、せっかくの石臼挽き自家製粉の蕎麦。久し振りでもあるし、基本の「もりそば」を頂くことに。
ほどなくして出された蕎麦は、四角の蒸篭に盛られた丹精な細切り。
きちんと角の立った瑞々しい面持ちの蕎麦を手繰り寄せると、やさしく蕎麦の香りが漂う。
口に含むと、しなやかな腰加減。
強い腰というよりは、優しい歯ごたえの蕎麦でのど越しがいい。
ただ、含んだ瞬間にちょっと水の匂いのような物がやや気になったが、それでも噛みしめていくと、次第に優しく甘みが感じられる。
何よりもしなやかで、するすると落ちるのど越しの良さは心地いい。
汁は薄めの町の蕎麦屋らしい甘めのもの。だが、きちんと取られた出汁の風味が美味しく、柔らかい印象のもので、蕎麦との相性はいい。
きちんと頃合いを見て下さって出された、さらさらとした熱々の蕎麦湯を注ぎ入れると、まろやかに感じる蕎麦湯汁にほっとさせられる。
そして、この山葵がやっぱり旨い。
食べたくていたお蕎麦。食べられたことがうれしく、すっかり満足な気分に…。
手際よく、愛想のいい花番さんの応対も気持ち良く、しかも町の蕎麦屋だからこそ、のこの豊富な品書きは魅力的。
御馳走さまでした~
又時々訪れて…、
今度は、隣の人の食べていた美味しそうな天ぷらも頂いてみたいな 。
*お品書き
もり 600円、鴨せいろ 1,000円、鶏せいろ、肉せいろ、カレーせいろ 900円、とろろ 850円、なめこおろし 850円、天せいろ 1,200円、かけ 600円、おかめ、卵とじ、かき玉 750円、けんちん、力、肉なんばん、カレー南蛮、山かけ、なめこ山菜、鶏南蛮 850円、冷したぬき、きつね、きしめん、山菜 800円、冷麦 800円、あげ天おろし 1,200円などなどきしめん各種
、カレーライス 800円、親子丼、カツ丼 900円、野菜えび天丼、野菜あなご天丼 1,000円などなど、丼とのセット 950円~、各種定食 1,000円~、(メニューとにかく多し)
コロッケ 300円、冷しトマト 350円、奴、いかげそ揚げ 400円、玉子焼き、ポテトフライ、ソーセージ、味噌田楽 450円、もつ煮、そば揚げ、板わさ 500円、さば味噌煮 550円、地養鳥焼き 600円、地養鳥親子煮 、カツ煮、鴨塩焼き、本鴨くんせい 700円、おまかせ三点盛り 800円
ビール(小)250円、(中)550円、銀盤、銀盤剱岳 500円、磯自慢、日高見、奥播磨 750円
「中井 長寿庵」
新宿区中落合1-13-7
03-3953-3525
11:00~15:30 / 17:30~20:45
木曜定休
- 関連記事
-
- 早稲田 「松庵」 (2009/01/19)
- 神楽坂 「蕎楽亭」 ホットゆば蕎麦 (2008/12/19)
- 新大久保 「近江家」 かき玉そば (2008/12/11)
- 中井 「又八郎」 (2008/11/07)
- 新宿 「吉遊」 葱天かけ (2008/10/24)
- 神楽坂 「中村屋」 (2008/10/01)
- 落合 「Soba CAFE 輝」 (2008/09/08)
- 中井 「長寿庵」 (2008/08/20)
- 新宿 「渡邊」 (2008/06/09)
- 落合 「遊」 (2008/04/18)
- 神楽坂 「梅田」 (2008/04/09)
- 新宿御苑 「會心」 (2008/04/03)
- 新大久保 「近江家」 貝づくし (2008/03/27)
- 飯田橋 「志な乃」 (2008/03/24)
- 神楽坂 「生粉打ち亭」 (2008/03/18)
ここ、私も最近教えて頂いたのでうが、代田橋の「まるやま」さんの御親戚なんだそうです。
期間限定 「冷やし肉坦々そば」豚バラ肉と辛胡麻だれ
これは、ちょっとソソラレル…(^^)。
私も、ふらりと途中下車して、かわうそ祭り、(獺祭)を頂いてきます♪
夕食は軽く蕎麦と決めたけれど 暑くて遠出や 駅から遠距離歩く気もなし。
沿線ですませようと中井下車。
夕方のなのでもちろん 又八郎さんの白いのれんは
取り込まれ 片付け中。(でもまだ 夏休みには入っていないのね・・)
川と線路を渡り いつも間違える風情ある寿司やの柳を通りすぎて到着。
そうそうここは 地酒がハーフグラスであるんですよ。
日高見、奥播磨、栗駒山、だっさい(漢字が出ない)、菊姫
90cc 400円 だったら 蕎麦前ならぬ 蕎麦中で良い具合。
天ざる頼んで満喫 ごちそうさま
で 壁に 気になるメニューあり
期間限定 「冷やし肉坦々そば」豚バラ肉と辛胡麻だれ
夏休み 8/10から12とのこと 今度はこれにしよ
厨房でよそってた カレーもおいしそうでした
確か、ここは八ヶ岳の蕎麦を出す十割そばのお店。。
行ってみたいと思っているお店です。
いいなぁ、信州行かれたんですね♪
(もしかして、馬引いて?)
あと二軒はどこだったんだろう~~
洒落たお店が増える中、こういう町の蕎麦屋の風情のお店も、残っていて欲しいです。
そうそう、鴨、美味しかったですよ♪
鴨好きの真秀さんだったら、きっと喜ぶだろうな~、なんて思って食べていました(^^)。
ダイブ!
様子が変わったようですね。
むかし、日本酒の造りが地方の蔵から
変わったように、大きな?看板を背負ってる
ところ(かな?)でもソレナリに、ってなるといいですね。
長野の中部で3軒行ったけど、面白いのは
下社秋宮門前の「山猫亭」かな?
そう、Kのプレミアム出すところ。
あ、そのすぐ上のお店も面白いですけど。
(ちょっと病院関係!)
それでいて、食材やお酒にも拘っている様子が
垣間見えるのがいいですね。
こういうお店で一杯の後、一手繰りもいいなあ。
→ yuka (02/22)
→ yuka (02/22)
→ 砂川七番駅 (02/19)
→ 森のたぬき (02/16)
→ yuka (02/09)
→ yuka (02/09)
→ yuka (02/09)
→ gun (02/06)
→ FUKAWA (02/01)
→ yuka (02/01)
→ yuka (02/01)
→ gun (01/29)
→ gun (01/29)
→ 温泉の人 (01/28)
→ yuka (01/27)
→ yuka (01/27)
→ yuka (01/27)
→ 温泉の人 (01/26)
→ トマサン (01/06)
→ yuka (01/01)
→ yuka (01/01)
→ yuka (01/01)
→ yuka (01/01)
→ yuka (01/01)
→ yuka (01/01)
→ yuka (01/01)
→ yuka (01/01)
→ トマサン (01/01)
→ りう (01/01)
→ 森のたぬき (12/30)