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    つれづれ蕎麦 
    祐天寺 「杉本」 [残念な事に閉店]
    2008年08月28日 (木) 23:23 | 編集
    渋谷へ向かうバスの中から、何度か見かけて気になっていたお店。
    調べてみると、なんだかとっても良さそう~・・・

    と、今日は、思い切って途中下車しお昼を頂こうと伺ってみることに

    08-8-28 店

    昭和通りへ曲がる角に、静かにそして、密やかに暖簾を降ろした心惹かれる佇まい。

    目黒区中町 「お蕎麦 杉本」

    午後1時半になろうとする昼下がり。
    扉を開き入った店内は、すっと照明の落とされ、しっとりとした空気に満ちている。

    入ってすぐのところにテーブル席がひとつ。
    そして厨房に向かって、長くすっと伸びたカウンター席。

    08-8-28 店内2

    白木で造られたインテリアに、やさしい灯りが灯された柔らかな空間。

    テーブル席、カウンター手前の席には、既に客さんがこの空間を楽しむかのように憩っている。心地のいい空気を感じながら奥へと進むと、すぐに厨房からご主人が顔を出され、
    「少々、お待ち頂くかもしれませんが・・・」
    と、申し訳なさそうにおっしゃる。

    今日の予定は終えてきたので、
    「大丈夫です」
    と告げ、一番奥の椅子を引き、腰を下ろす。

    ご主人お一人で厨房を切り盛りなさっているようで、注文が重なっているよう。
    それでも、席に着くと程なく、花番さんがお茶とお絞りを出してくださる。

    頂きながら、置かれている品書きを手にすると、お蕎麦にお料理、なかなか心惹かれるお品書き。
    周りのお客さんも、ゆっくりとお料理にお酒を頂いている様子に、私も共に楽しませて頂こうと、まずはお酒のリストの中から「東北泉」を…。

    08-8-28 酒

    片口の陶器で出されたお酒に、猪口は自分で選ばせて頂いて。
    あてに、こってりと煮込まれたこんにゃくが出される。

    08-8-28 こんにゃく

    穴子の煮こごり、トマトのお浸し、珍味三種盛り、などなど、どれも頼んでみたくなってしまうお料理の中から、あまり見かけない(けど大好きな)「瓜の昆布漬け」の文字を見つけ、すかさずそれをお願いする。

    08-8-28 うり

    「お好みでかけて召し上がって下さい」
    と、お醤油と小皿を添えて出された「瓜の昆布漬け」は、見るからに瑞々しい。
    口に含むと、程よく漬かった瓜は、しゃきっとして清涼感あふれ、爽やかな味わい。
    この旨さ、これは瓜ならではだなぁ~と、満足しながら頂く、瓜の昆布漬け。
    ん~、美味しい・・・heart.gif

    と、ゆっくりと瓜でお酒を頂きながら、読みかけの文庫本を開き、楽しむ時間・・・futt.gif
    後ろに心地よく流れるJAZZのBJMに耳を傾けながら、何とも言えない居心地の良さを感じてしまう。

    たっぷりと楽しみ、他のお客さんの注文も出終わったようなので…、
    私もそろそろお蕎麦をも。

    初めてのお店なので、まずは「せいろ」を頂こうと思いながらも、改めて品書きを眺めていると、「お薦めのそば」と書かれた中に、「浅利せいろ」の文字が目に留まる。

    浅利の、浅利のせいろ?
    しかも、お薦めのお料理にも「浅利の酒蒸し」が載せられている辺り、浅利に自信があるんだな~ sunglass.gif、と、それをお願いしてみることに。

    08-8-28 あさりせいろ

    程なくして、「こちらに殻を入れて下さい」と器を添えて、「浅利せいろ」が置かれる。
    薬味には、葱にすだちの皮一片。

    08-8-28 せいろ

    まずは、長方形の蒸篭に盛られたお蕎麦から。
    角のピンっと立った丹精な細切りの蕎麦は、手繰り寄せるとふわ~っと香ばしい蕎麦の香りが漂う。
    茨城の蕎麦、ほぼ十割で打たれているとのこと。

    08-8-28せいろあぷ

    この香りを楽しみ、口に含むと、心地のいいしなやかな腰加減。
    噛み締めると、強くはないが、次第に広がってくる穀物の風味が楽しめ、するすると心地よく喉元を落ちていく。上品で繊細な、とてもきれいな蕎麦。

    そして、目の前でほかほかと湯気を立てている浅利をも。

    08-8-28 あさりあぷ2

    一つ箸でつかんだ浅利を見て、途端うれしくなってしまう。
    かなり大きめの浅利は、身がぷっくぷく。口に含むと、プルンっとした歯ごたえの身。かみめると浅利の風味がじゅわ~っと口に広がり、何とも言えない磯の風味が広がってくる。
    これは、美味しいっっlove.gif

    08-8-28 あさりどあぷ

    殻からするっと離れるのもうれしく、この大きさ、味わい、相当レベルの高い浅利。
    これは…、「抜き」で頼んで、お酒を頂きたくなってしまう~u-n.gif

    08-8-28 あさりたべ

    そして、この汁に蕎麦を浸し頂くと、これが又美味しい buchu-.gif
    細切りの蕎麦がこの浅利の出汁の染み渡った汁に浸され、尚いっそう旨さを感じてくる。
    これはいいな~
    と、もう、夢中で手繰ってしまう、浅利せいろそば。

    08-8-28 蕎麦湯

    頃合を見て、出された蕎麦湯には、
    「こちらに移し変えて召し上がって下さい」
    と、別に猪口を出してくださる配慮もうれしく、やさしく白濁した蕎麦湯を注ぎいれ頂く汁がたまらない。
    すっか~り、飲み干してしまう。

    「美味しかった~…」
    とお伝えすると、もうそろそろ来月辺りから、浅利から牡蠣に変わるそう。この浅利の汁から察し、牡蠣の漬け汁、それも非常~に、楽しみ niko.gif
    「穴子も美味しいんですよ」
    との言葉や、隣のお客さんが感動して食べていた「鴨つくねせいろ」もとても気になり、又是非とも、伺わなくては、と思ってしまう。

    にこやかで、丁寧に応対してくださる女将さんも気持ちよく、
    最後にそっと顔を出された真面目そうなご主人は、「和邑」で働いていたとのこと。

    素敵な空間で頂いた、お料理にお酒。
    そしてお蕎麦に・・・、とても満足な心地でお店を後に。

    ご馳走さまでした~ hahha.gif

    思い切って降りてみてよかった。。
    と、幸せな心地で、帰りは祐天寺の駅まで…。


    ん? 遠雷が・・・・?カミナリ pkk


    *お品書き
    せいろ 750円、辛味大根 900円、冷かけ 1,000円、鴨つくねせいろ 1,400円、つけ鴨せいろ 1,700円、江戸前穴子天せいろ 1,600円、車海老天せいろ 2,000円、大盛 250円、かけ 750円、花巻 950円、鴨つくねそば 1,400円、鴨南蛮 1,700円など

    焼き味噌、蕎麦豆腐 300円、畑のチーズ、いかの一夜干し 400円、焼き海苔、板わさ、ししゃも、穴子の骨せんべい、トマトの御浸し、穴子の煮こごり、酢の物 500円、だし巻き 750円、穴子天だね 950円、そばがき 800円、鴨陶板焼き 1,500円、浅利の酒蒸 900円、三種盛り合わせ 600円、ウリ昆布漬け 300円、珍味盛り合わせ 800円
    ビール 600円、雪中梅、東北泉、石川達也 650円、ささがすみ 700円、秋鹿 900円、小左衛門 1,200円など



    08-8-28 看板
    「中町 おそば 杉本」

    目黒区中町2-44-15
    03-3710-7828
    12:00~15:00 / 17:30~21:30
    水曜定休 禁煙



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    コメント
    この記事へのコメント
    Hosanm様
    あ~、早速牡蠣まで頂いてきたんですね~。
    んー、鴨つくねも食べたいし、牡蠣も食べたい・・・。

    はい!
    がんばって走って…
    でも、ちょと遠いですよ~(^^;

    いや、蕎麦の為なら?(笑)
    2008/10/14(火) 10:50:51 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    再訪、
    「牡蠣せいろ」を食べて来ました。
    つけ汁だからこその濃厚な味が癖になりそうです。

    Yukaさん、祐天寺に向かって走れ!
    2008/10/13(月) 16:21:47 | URL | Hosanm #N5gprbWI[編集]
    Hosanm様
    気に入ってもらえてよかった~とほっとしています。
    鴨汁もやはり、それで一杯飲めてしまいそうなんですね(^^)。
    聞いていたら、浅利も鴨も「ヌキ」もやってくれるとのことでした。(この辺りも、解ってくれているお店だと、痛感・・・)。

    蕎麦湯猪口をちゃんと別に出してくれるのも、「もうお出ししていいか(蕎麦を)」の確認もちゃんと聞いてくれるのも、やっぱり、蕎麦屋酒好きとしては、うれしい配慮です。

    私も・・・
    今度は、鴨つくね、食べに行かなくちゃ、です♪

    (はい、絶対そうだと・・・(^^))
    2008/09/08(月) 08:35:54 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    とても良い店でした。
    まだ牡蠣はないだろうなと思いながら、昨日は牡蠣天、おとといは牡蠣フライだったので、ま、いいかと。

    で、「穴子の煮こごり」をつまみにして軽くやっつけてきました。
    蕎麦は話題の「鴨つくねせいろ」を。いいなあ、この出汁で一杯飲めます。

    蕎麦は外一くらいかな? 尖がった部分はないけれど、すべてが「外一」位にきれいにまとまっていて、平均点の高いすばらしい蕎麦でした。これにあの鴨汁!だから満足度は高い。

    つまみもおいしかったし、ちょっとしたことなのだけど、蕎麦湯用に別猪口が出るのはうれしいですね。
    蕎麦や酒のことは良くわかっていても、蕎麦好きや蕎麦屋酒好きの気持ちがわかっている店主って実はあまりいない。でも、この店主はけっこうわかっているみたいですね。若い(たぶん)のに。

    夜行きたい店がまた増えてしまいました。

    ところで、この店の内装は、絶対、あの会社ですね!
    2008/09/07(日) 15:05:31 | URL | Hosanm #N5gprbWI[編集]
    ハリー様
    目に浮かぶようです♪

    そうそう、あの浅利も、思わず唸ってしまう位の美味しさなんですよ!
    でもって、まったく同じ光景(^^)。
    私の横のご夫人が、感嘆の言葉を漏らしながら、「鴨つくね」。もう、気になって仕方ありませんでした(^^)。

    傘をおいて来たのも、又ひとつのご縁だったのかもしれませんね♪
    私も、鴨つくねに、そろそろ出るであろう、牡蠣も興味シンシンで、何度かお伺いしてしまいそうです。

    そうそう、瓜の漬物、美味しかったでしょ~?
    同じ感動を感じて下さったことが、とてもうれしいです。これからもよろしくお願い致します(^^)。
    (私もこの日、途中雨に降られちゃったんです・・・苦笑)
    2008/09/02(火) 09:17:28 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    目黒中町、杉本さんの鴨汁
     大変見事でしたよ。
    例によって土曜のお勉強の後を、先週こちらでおききしていた、目黒中町の杉本に行くことにしました。青山から渋谷に戻り、バスでテクテク(?)と水道局の営業所前まで。お店を見つけるのにちょっとだけ苦労しましたが、落ち着ける小さなスペースに腰を下ろした一時半に、まだしっかりお客がいました。
     軽い肴何品かに東北泉という、個性を主張しないお酒を頂き、さて噂の浅蜊せいろを、と思いましたが、なぜか献立表で近くに載っている、つけ鴨せいろと鴨つくねせいろというふたつが、無性に気になります。ウリ昆布漬けの最後のふた切れと、ぐい飲み一杯半分のお酒を干すあいだ悩んで、結局つけ鴨せいろに。左隣のカップルのところにまもなく浅蜊せいろが来て、男性のほうがなんども「うまい!うぅん、うまい!!」と唸り始めるので、自分の決断を後悔し始めた頃に、つけ鴨せいろ登場。しかし今度唸りそうになるのは、わたしのほうでした。汁、鴨肉、それにお蕎麦、どれをとってもお見事なシロモノ。これほどの感激はそう滅多にはありません。
     お勘定をしながらご主人に経緯を話し、浅蜊がいつ頃まで食べられるかおききしました。なんでも、浅蜊じたいは年中あるが、秋になると身が痩せてくるので使いたくない、とおっしゃる。早めに再訪しないといけなさそうです。
     店を出てまたバスに乗り、こんどは三茶方面に向かう車中で、先日の大雨に遭って、買ったばかりのグリーンのチェック柄の傘を杉本さんに忘れてきたことに気付きます。これもご縁かと、電話を入れて取り置きをお願い。「またすぐに伺いますから」、と申し上げると、女将さんの声が華やぎました。
     本当に来週の土曜日、また言ってしまうかもしれない自分が、少し怖いです。


    2008/09/01(月) 16:09:36 | URL | ハリーさん #-[編集]
    みんちょる様
    うふh(^^)。早速・・・

    そうそう、その、鴨つくねを絶賛していたんです、お隣のご婦人方が。。
    で、とーっても気になって、気になって・・
    に・く・じ・る??
    んー、ぜひ、食べてみたいですね~~。

    浅利も、でもでも、非常~に美味しいですよ!

    この、ゆったりまったりとした雰囲気も、とても気に入ってしまいました。
    お近くのみんちょる様が羨ましい限りです!
    2008/09/01(月) 00:17:05 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    PTN様
    って事は・・・
    夜も薄暗いんですね(^^;

    とは言いつつ、雰囲気も、お料理も、おそばも、とても満足でした♪

    >「尚古庵」
    はい・・
    フレンチの。。

    一人で伺ってもいいものか・・・
    などと思い、まだ未訪です。
    2008/09/01(月) 00:14:34 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    杉本 鴨つくねせいろ
    ゆーか様
    早速、ご紹介の杉本に今日の昼に自転車をかっと走して行ってきました。あさり汁も捨てがたかったのですが、鴨好きとしては叫び声の出るほどおいしい鴨つくねせいろを食べないことには・・・と。上品な空間に先客は女性の一人ずれが二組だけでゆったりくつろげる。さて鴨汁はどうかな?汁はしっかり出汁が効いていておいしかったです。叫び声は出ませんでしたが、感心したのは鴨のつくねが、煮込んだ感じではなく
    中から肉汁が出てくるような、そうハンバーグの中がトロトロの感じと同じようなもので、大変おいしかったです。それも5,6個は入っていたでしょうか。追加のそばを頼みたかったですが、メニューにないのでやめときました。でも蕎麦湯をたっぷり飲んで満足満足なひと時でした。今度は是非一杯飲みたいですね。
    2008/08/31(日) 18:18:41 | URL | みんちょる #-[編集]
    ここはやっぱり昼でも薄暗いんだなあ。
    ところで、学芸大学にある「尚古庵」って
    ご存知でしょうか?
    2008/08/31(日) 12:13:50 | URL | PTN #-[編集]
    Hosanm様
    そうなんです、私も牡蠣汁と聞いて、目がキラ~ン☆彡

    でも、この浅利、これは絶品!でした。
    それから、
    お隣で「鴨つくねせいろ」を頂いていたお客さんの、絶叫を聞いていると、これも食べてみたくて食べてみたくて・・・(^^;;

    いいお店です!
    おすすめです♪
    2008/08/30(土) 12:11:29 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    牡蠣の漬け汁…
    に激しく反応!!もうすぐ、牡蠣の季節ですねえ。
    それはともかく、この店よさそうですね。今度行ってみます。
    2008/08/29(金) 12:31:25 | URL | Hosanm #N5gprbWI[編集]
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