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    つれづれ蕎麦 
    東村山 「土家」
    2008年08月29日 (金) 23:59 | 編集
    「一緒に修行していた友人が、今度、東村山に新しくお店を開くんですよ」
    と、五日市のお蕎麦屋さんから教えてもらったのは、まだ春の頃。
    それからずっと楽しみに待っていて・・・。
    昨日、再び連絡があり、8月5日にいよいよオープンしたとの事。

    これはもう、じっとしていられない・・・onpu.gif
    午前中の花活けの仕事を済ませると、ワクワクする気持ちで電車に乗り込む。

    東村山駅西口。
    東口の商店の賑わう雰囲気とはがらりと赴きの異なる、昔ながらの風景の残る街並み。駅横を走る通りを向かい、「大善院→」の看板の置かれた細い路地を入ると、ふっと懐かしいような田舎の風景が広がる。

    道を横切る小さな川には、草が生い茂り、それにかかった小さな橋。
    のんびりした気持ちになりながら、この橋を渡り、見上げた先に・・・、

    ん?あの、黒塀の建物は・・・bikkuri.gif

    08-8-29 店まで

    黒木の塀に囲まれた、しっとりとした古民家。それに、そよそよと靡く、真っ白な暖簾。

    こ、ここだ・・・hahha.gif

    08-8-29 店

    東村山 「土家」

    この風景の中に、この佇まい。もうこれだけで、心惹かれてしまう・・・futt.gif

    08-8-29 店入り口08-8-29 店よこ

    ゆったりと流れる小川の横に佇む、一見家屋のお店。
    年代を感じる扉を、はやる気持ちを抑えながら、ゆっくりと引き店内へ・・・。


    扉の後ろは、ちょっとした土間があり、涼しげに風船蔓が置かれてる。
    その先の店内へと足を踏み入れた途端、思わず見入ってしまう。

    08-8-29  店内入り口

    日光を遮りしっとりとした陰が落とされた、肌にひやりとする心地のいい空気。
    高い天井には、手作りのような梁が張られ、全体を黒木で統一した店内。

    08-8-29 店内とこのま08-8-29 店内天井

    どこかの野の里の一軒家に訪れたかのような、年月が積み重なったぬくもりのようなものも感じさせ、しばし佇み見とれてしまう。

    なんて、なんて素敵な空間~・・・love.gif

    うっとりとしながら、ゆったり広々と配された板間の店内へ入って行くと、奥には骨董の電柱の下げられたテーブルの置かれた一室。

    08-8-29 店内テーブル

    昭和初期を思わせる、落ち着いた部屋の窓は大きく開かれ、横の小川のせせらぎが一望できる。
    この穏やかな景色を見ていると、ここが東京である事を忘れてしまいそう。

    08-8-29 店内窓から

    すっかり心奪われていると、まだお若そうな素敵なご主人が顔を出して下さり、入ってすぐの間にあるカウンター席に通される。

    08-8-29 店内カウンタ

    使い勝手の良さそうな、ゆったりとした厨房に面して、すっと伸びたカウンター。
    腰を下ろすと、時折入ってくる風を心地よく感じ、すぐに憩ってしまいそう。

    08-8-29 品書き

    これは、もう、頂かない手はないでしょう~・・・ futt.gif
    と、出して下さった品書きから、三重のお酒「瀧自慢」をお願いする。

    08-8-29 酒

    すっきりとして、フルーティな香りのさらりとしたお酒には、じっくりと炊かれた煮昆布が充てに出される。

    08-8-29 酒のあて

    厨房に立つご主人は、とても気さくな方で、頂きながらあれこれとお話などまで。
    立川無庵さんで修行なさった後、6年程陶芸や野菜作りなどしてきて、今回地元である東村山でお店を開くことになったそう。

    「移築したんですか?」
    と、この建物をお聞きすると、以前からこの場所にあった廃屋を、生かせるところはそのまま生かしながら、手作りで改築して作り上げたとのこと。

    「まだオープンしたてなので、品書きも少ないのですが、徐々に増やして行くつもりで・・・。もちろん、お酒もいろいろ選んでいるところです。」
    と、シンプルな品書きを横にし、おっしゃる言葉にますます楽しみになってしまう。

    さらに、話の中から、ご主人も漬物が好きで、すべて手作りで作っているというのをお聞きし、それでは早速と、頂いてみることに。

    08-8-29 つけもの2

    出された漬物は、手作りの陶器のお皿に見目も美しく盛り付けられて。

    小茄子の醤油漬け、山葵茎と茗荷の甘酢漬け、胡瓜、長芋の浅漬け・・・。
    どれも上品で程よく漬かった、とっても美味しいお漬物。

    このお漬物にお酒を頂きながら、ご主人との会話が楽しく、時の経つのも忘れてしまいそう。さらに「白岳仙」も半合お変わりし、ゆるゆると過ぎていく心地のいいひと時間。

    そして、十分満喫したところで、いよいよ楽しみにしていたお蕎麦をお願いすることに。

    「今、自分がやるとしたら、手挽きだろうと思って」
    と、朝から石臼でごろごろと、すべて手挽きで挽いているそう。
    この言葉に、さらに期待が高まっまっていると・・・

    まずは、これもご主人の手作りであろう、汁の入った片口に猪口、薬味の葱に山葵が置かれる。

    08-8-29 しる

    鰹と昆布で取ったという汁は、鰹の香り豊かなすっきりとした辛口のまろやかな汁。雑味なく、すう~っと広がる汁で美味しい。

    そして・・・
    「まだまだ、自分の思っている蕎麦とは、ちょっと違うんですが・・・」
    などと謙虚におっしゃりながら出して下さった蕎麦を見て、一瞬唾を飲む。

    な、なんという粗挽き!
    びっしりと覆う蕎麦の欠片に、野趣溢れた挽きぐるみの蕎麦。

    08-8-29 そば

    手繰り上げると、透明感のある細切りの蕎麦からは、香ばしい穀物の香りが豊かに漂う。
    茨城の蕎麦、7パーセントの繋ぎで打ったとのこと。

    08-8-29 そばたべ

    口に含むと、まず感じる、ざらりとした心地のいい蕎麦の欠片が掠める感触。噛み締めると、もちもちとした腰があり、強烈ではないが、次第に蕎麦の風味が漂ってくる。これは美味しい

    08-8-29 そばたべあぷ2

    手挽きならではの様々な欠片が感じさせるこのざらつき、温もりを感じる歯ごたえ、これがたまらなくするすると手繰り続けてしまう。

    何よりも、この久しぶりに目を見張るような、粗挽きの蕎麦に出会えたことが、うれしくてたまらない。

    08-8-29 蕎麦湯

    非常に満足な心地で食べ終え、最後にはやさしく白濁した蕎麦湯を注ぎいれ、余韻を噛み締める。

    蕎麦が一番よく分かるのは、手挽きだから・・・
    と、これからも出来る限り、手挽きでやっていくとのお話に、まだまだ未知なる可能性をたくさん秘めた物をしっかりと感じ、さらに期待し楽しみになってくる。

    東村山に現れた、隠しておきたいような素敵なお店。なんてうれしい futt.gif

    ご主人とのお話もとても楽しく、又、是非訪れようと心にしかと思う。
    趣溢れた佇まいに、現実を忘れさせてくれるような空間。美味しいお蕎麦に、素敵なご主人・・・

    ご馳走さまでした~hahha.gif

    ほっと心に暖かいものを感じながら、幸せな心地に包まれ駅まで・・・。


    *お品書き
    粗挽き田舎蕎麦 850円、釜あげ蕎麦 900円、辛味大根おろし蕎麦 900円

    そば豆腐 680円、そばがき 860円、つけもの 630円、旬の野菜の炊き合わせ 730円、蕎麦懐石(要予約)3,500円~



    08-8-29 暖簾
    「土家」

    東村山市野口町4-18-1
    042-392-9457
    11:30~14:00 / 17:30~20:30
    水曜定休 禁煙





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    コメント
    この記事へのコメント
    森のたぬき様
    おおっ、行かれましたか♪
    素敵でしょう~。

    最近、予約で混んでいるようですが、行けてよかったです(^^)。
    ご主人、お元気でした?
    ああ、又行きたいな~♪
    2009/02/08(日) 08:06:40 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    またまた・・・
    yuka先生! 行って来ました土家さん。
    ブログ見てきました!と伝えると・・
    すかさず「yukaさんのですか?]
    ですって!
    最高に満足しちゃいましたー!
    本当に有難う御座います♪
    2009/02/07(土) 23:19:01 | URL | 森のたぬき #uG9d5srs[編集]
    tom様
    tom様もっっ!?
    私も、この手の建物、雰囲気にめっぽう弱くて・・・。

    もう、どっぷり憩ってしまいました。
    まだ、始められて間もないのではありますが、蕎麦もとてもよかったです!
    又、ご主人もいい感じで・・。

    (私のように)混んでいない時に、の~んびり、風を感じながら、楽しんでもらえたらいいな・・・、と思います。
    2008/09/03(水) 11:04:49 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    行きたい!
    私は、この手の建物や雰囲気に、とっても弱いんです。(笑)
    もう、味なんか二の次で、とにかく嬉しくなってしまいます。
    蕎麦の姿も、お店の雰囲気によく合っていて、大変結構ですね。
    2008/09/03(水) 05:31:34 | URL | tom #-[編集]
    aiz様
    ええっ?
    長野でも自転車、ゲットしたんですかっっ?

    粗挽き号?
    ってことは・・・
    水玉??????
    2008/09/01(月) 00:12:41 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    真秀様
    まだ、オープンして一月も経っていないので・・・。
    でも、とてもとてもうれしいお店ができました♪

    地元出身のお方なので、
    >月の菖蒲、7月のハス、9月の曼珠沙華
    辺りは、ご存知の事と思いますよ~(^^)
    ま、お一人なので、その辺りが難しいかもしれませんね。
    2008/09/01(月) 00:11:26 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    まあやん様
    まあやん様も、たくさん、たくさん、お店に伺っているじゃあありませんか~(^^)。
    今回の京都は、指を加えて読ませて頂いていた次第です。

    それはそうと・・・
    うれしいお店ができました。
    今後、ますます、期待を寄せている私です(^^)
    2008/09/01(月) 00:09:02 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    粗挽き
    素晴らしいお姿の蕎麦ですね、
    こういうの凄い好きです。

    もう少し涼しくなったら、長野から持ってきた
    『挽ぐるみ 1号』(自転車)で行ってみよう。
    2008/08/31(日) 17:51:41 | URL | aiz #kJo.AJT.[編集]
    なかなか
    意外なところに新店が出来てますね。

    まだまだ、お品とかは、少な目の様なので
    もう少し落ち着いたら伺ってみたいと思います。

    ただ、この場所は、東村山駅から
    北山公園へ向かう通り道だと思うので、
    6月の菖蒲、7月のハス、9月の曼珠沙華を見に
    押し寄せるお客さんを捌くのが課題になりそうですね。
    2008/08/31(日) 11:20:59 | URL | 真秀 #p6owyR5Q[編集]
     いやあ、よく新店を見つけられますね。それに訪問する蕎麦屋の多いこと~羨ましい(^^; この店、無庵で修業された方が開かれた由~ぜひとも伺わなくては~いいお店のご紹介、ありがとうございます。
    2008/08/31(日) 11:02:33 | URL | まあやん #-[編集]
    tatenon様
    そうなんです、そうなんです、
    雰囲気がどことなく・・・、
    素敵なお店に仕上がっていました。

    まだ開店して3週間、これからがますます楽しみなお店です(^^
    2008/08/30(土) 17:58:17 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    五日市の店と雰囲気似てますね
    これは気になります、今度行ってみようっと。それにしても、うどんの町東村山にも、いつの間にか素敵なそば屋さんが増えましたね。
    2008/08/30(土) 14:55:47 | URL | tatenon #JXoSs/ZU[編集]
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