又温泉~?と思ったが、そうだ、だったら前にManoaさんが紹介していたお店にも行けるはず、と思い立ち、
「お昼を青梅でとりながら、っていうのはどお?」
と提案し、早速今日、いそいそと向かうことに

新青梅街道は快調に昼前には青梅に。
途中の八雲神社へと向かう交差点を右に入ると、程なく「手打ち蕎麦」の旗が閃くのが目に入る。
看板の矢印に従い、細い路地を入っていくと…・

まだ新しそうな黒板塀に囲まれた、小さなお店に行きあたる。

下げられた紫色の暖簾に竹がしつらえられ、どこか禅味ある風情は、なんだかちょっといい感じ

青梅市藤橋 「創作そば 静蕎庵」
暖簾をくぐり、細いアプローチを進んで入口へと向かうと、これは普通の住宅の扉のよう。
そこを入ると、これも普通の玄関のようで靴を脱ぎ、上がるとすぐ、
「いらっしゃいませ~」
とにこにことした女将さんに迎えられる。
両脇に二部屋あるお座敷が客室のよう。
一方には既に、女性のお客さん何人かが、楽しそうに寛いでいるようで、我々はもう一方の部屋に通される。
一般住宅を改装して作ったお店なのだろう。
どこか知り合いのお家に招かれたような、ほのぼのとした部屋のテーブル席に腰を下ろすと、ほっと和んでしまいそう。
後ろには、ジャズが流れ、この部屋にはどこか似つかわないような気もしたが、悪くはない。
ほっとしつつ、ぐるりと見渡すと、部屋の後ろには和の風情あるオープンデッキのテーブルまであり、これがちょっといい感じ。
さすがに今日は、強い風で提灯がぐるぐる回っているが、お天気のいい日には気持ちよさそう
と、出されたお茶を頂きながら、置かれている品書きを手にすると、お蕎麦は「せいろ」と「十割そば」の二種。
中の「蕎麦膳」がお勧めだそうで、しかもサービスで十割蕎麦で出してくれるそう。
さらに、
「今、寒いから豆腐を天ぷらにしているのですが…」
との事で、二人で「蕎麦膳」を頂くことに。
待つ間目を通した、蕎麦の横にちょこちょこっと書かれたお料理がどれもお安い。
車じゃなければ、ちょっとそば前から頂いてみたいなぁ、などとつい思ってしまう。
と、寛いでいると…
「いなり蕎麦なんですが、よかったらどうぞ」
と女将さんが再び、サービスです、とにっこりして出して下さる。
頂いてみると、これが美味しい
ふっくらと炊かれたお稲荷さんは、味がよく染みてジューシー。
中の蕎麦は、葱と山葵で和えてあり、この稲荷と一緒に口にほうばると、これが程良い。
しかも、部屋の角には、石臼が回り、きちんと「本日のそば」と、産地に品種、水分量が書かれているのを見たら、これはなんだか期待してしまう。
と、わくわくして待っていると、しばしして豪華に盛りつけられたお盆が置かれる。
蒸篭に盛られた蕎麦に、天ぷら、山菜の小鉢にご飯。それに…
「これは?」
とお聞きすると、
「あ、サービスで、今朝作ったプリンなんですよ 。もう~ね、私の気まぐれなんだけど、早い者勝ち。10個だけ作ったものだから・・・。うふふ」
とおっしゃる。気さくでおしゃべり好きな女将さんに、すっかり親しみを感じてしまう。
「ごゆっくりどうぞ~」
と、お茶のお変わりを注いで下さり、では、早速お蕎麦から。
角がピンと立った細切りの蕎麦は、十割でありながら繋がりも見事な丹精な蕎麦。
手繰り上げると、ふわ~っと濃く香ばしい蕎麦の香りが立ち込める。
お、これはいい
口に含むと、もちもちっとした心地のいい腰加減。
噛み締めると、これもしっかりと蕎麦の風味が口に広がってくる。旨いっ。
初めて入るお店なので、さほど期待していなかっただけに、この蕎麦の美味しさにうれしいびっくり。
汁もすっきりとしてまろやかな鰹の風味漂うもので、これも旨い。
しかも、セットの蕎麦だから、少ないのかと思いきや、山に盛られている蕎麦は見た目よりもたっぷりと盛られているので、これだけでも十分満足してしまいそう。
これはいいな~。
しかも、豆腐に変えてサービスで付けてくれた天ぷらなのに、キスに、なす、ピーマン、かぼちゃ、舞茸と盛り沢山。
抹茶塩が添えてあるのもうれしく、食べてみると、この天ぷらが又美味しい。
衣がサックサクの軽やかな天ぷらで、中の具材の良さを引き立てたレベルの高い天ぷら。
食べられるだろうか…と、思ったご飯はふっくらと炊かれ、ふりかけられた蕎麦のふりかけも美味しく、味付けのいい山菜と一緒に、食べてしまう。
もう、すっか~りお腹いっぱい
とは言え、甘味は別バラ、プリンをも。
ぷるるんっと柔らかい溶ろけるようなプリンは、味が濃厚。
玉子のしっかりとした風味があり、甘さも丁度よく、食べた後にうれしいデザート。
もう、すっかり大満足
と、ほっと寛いでいると、再び女将さんが顔を出され、
「食べた後に、どうぞ」
と、飴まで置いて下さるではないの~。
次から次とサービスの連続に、なんだかもう、たまらない…。
ありがたく頂きながら、
「こちらはいつからですか?」
とお聞きすると、
「去年の8月、これで5か月になるんですよ」
とのこと。どちらかで御修行なさって…?とさらに話が弾みお聞きしたら、なんと青梅の「榎戸」さんにちょっとおられたそう。
「でも、榎戸さんは、ほんの少しで…。その前に8年ほど、秩父の『こいけ』で修業してたんですよ」
とのこと。
しかも、私の大きな勘違い。なんと、ご主人が修行して打たれているのではなく、このお女将さんこそが、打っているのだそう。
「うふふ、私が打ってるんですよ~。天ぷらは主人が修行してきて揚げていて、ね」
と、これもにこにことおっしゃりながら、ご主人は大工さんで、このお店を改装し手作りで作られたとのこと。
「温かくなったら、外で食べるのも気持ちいいので、又いらっしゃって下さいね」
と、おっしゃるお言葉に、是非また訪れよう ♪と…。
お蕎麦の美味しさもさることながら、女主人の奥様の何とも温かく素晴らしいお持て成しがうれしく、気持ちよくお店を後に。
ご馳走さまでした~
青梅に来るのが、又楽しくなってきそう、と、気持ちよく『小菅の湯』へ~
*せいろ 650円、十割 850円、そば膳 1,050円 など
「創作そば 静蕎庵」
青梅市藤橋2-531-3
0428-31-9887
11:30~売り切れじまい
水曜定休 (多分)禁煙
P4台
奥多摩の山々の美しい景色を見ながらたどり着いた『小菅の湯』
露天、内風呂、ジャグジーに寝湯、サウナもあり、ph9.8の美人の湯。
とっても気持ちにいい温泉♪ (福生、青梅などから無料送迎バスあり)
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普通でしたか、成程。
そばは。。。普通でした。。。
混んでます
女将さん、とっても気さくでサービス精神溢れてて(^^)。
お蕎麦も美味しかったですが、
天麩羅も美味しかったので(確か天ぷらはご主人が揚げているそう)、大きな掻き揚げも楽しみです。
今だったら、あのテラスで頂くのもよさそうですね♪
私も、又行きたくなっちゃいました(^^)
そういえば、「そのうち、大きな掻き揚げを出そうと考えています」と、女将さんが話していたことを思い出しました。
お陰様で、良いことを思い出しました。早速、確認に行かなくては
昨日のTV!
私も見ました。吉田屋さんの仕事ぶりに、じ~んと感動してしまっていた、私です(^^)
これは是非、行ってみたいお店の一つになりました。いつも美味しい情報をありがとうございます。
昨日、たまたま見ていたテレビでも、150年老舗お蕎麦屋さんを紹介していまして、お値段は高い(天せいろが2,500円)のですがもう食べたくてたまりませんでした♪
向いの部屋で頂いていた「天せいろ」を見ましたが、これもすごかったです
まだ開店してわずかなのに、蕎麦も落ち着いていて、よかったですよ♪。
はい…。今回は飲めずに…(涙)
参考までに、ビール(中瓶)500円、地酒各種500円~、でした。
(輪行、したいなー…)
まだできたばかりなのに、きちんとしっかりとした蕎麦で、あったかい雰囲気たっぷりのお店でした(^^)。
蕎麦寿司というのを置いてあるところもありますが、稲荷のお揚げが蕎麦に合うんです。
(ま、きつねそばがあるくらいだから…)
青梅と行っても福生に近いあたりなので、ぜひ、です(^^)
何?この値段設定。しかもおいしそう。
行けない距離じゃない。でも、これで飲まないなんて信じられない。yukaさんは飲めなかったみたいだけど。可哀想。
やはり小径車を買って輪行かなあ?
ぜひ行ってみたいです。
いつも楽しみにしています。
思ってたのでこれは参考にしておこう
蕎麦のお稲荷さんって初めて見たかもだ
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