先月は予定が付かず行けなかったので、今月こそは是非訪れたい、と、
朝起きぬけの彼に、一番でお願いし、お昼を頂きに向かうことに 。
新青梅街道を快調に進み、カーナビに従って、武蔵村山に入ったところの路地に入り込む。
細い通りを進んでいると、周りは全くの住宅街。
きれいに咲きそろう家々の草花などを眺めながら、このどこに…
などと思いながら進んでいくと、一軒の住宅に、かわいらしい木の看板が立っている。
.
ここが・・・
と、駐車場に車を停め、グリーンで彩られた入口へと向かうと…
玄関に旗のように貼られた暖簾に、「営業中」の札。
わくわくする気持ちで、普通の住宅の玄関の扉を開き店内へ。
武蔵村山 「手打ち蕎麦処 たのさん」
扉を開くと、すぐに顔を出して下さった、にこやかな笑顔の奥様に迎えられ、
靴を脱いで、奥のお座敷に通される。
あ、なんだか楽しそう~…
リビングとその隣のお座敷の二間を開け広げ、広々としたお部屋に、ゆったりとしたテーブルがみっつ置かれてる。
その二つのテーブル席には、ご近所かな?奥様と親しそうな常連の方々が、団欒しながら、楽しそうにお蕎麦を頂いている。
「そちらの奥のテーブルにどうぞ」
と勧められ、空いていた奥のテーブルに腰を下ろすと、どこかのお宅にお邪魔したような、ほのぼのとした和やかな気持ちになってくるよう。
すぐに出して頂いたお茶を頂きながら、品書きを開くと、月に二日だけの営業にもかかわらず、それなりに種類豊富なお品書き。
中から、私は、「冷たいそば」の鴨南蛮そばを、彼は「大盛り」をお願いする事に。
待ちながら、品書きの中に書かれている「おやじのこだわり」を読んでみると、
蕎麦は、「信州大町」の蕎麦を、水は、「澤ノ井」の仕込み水、醤油は五日市の老舗の醤油を使っていると書かれ、次第に期待が高まってくるよう。
さらに、窓際の黒板には手書きで書かれたお料理などまであり、これもびっくり。
てっきりお蕎麦だけかと思っていたが、近くだったらこれは蕎麦前も楽しめるのになぁ、
…などと思って見ていると、程なくしてお蕎麦が目の前に出される。
まずは、彼の「もりそば」から。(大盛りなので、後でさらに一枚)
そして、続いて私の鴨汁が添えられた「冷 鴨南蛮そば」。
笊に盛られた蕎麦は、挽きぐるみのグレー色。
角がきりっと立ち、ざっくりと切り揃った細切りの、上品な田舎蕎麦。
のびのびとした風情があり、見るからに美味しそう。
手繰り上げると、ふわりと温もりのある穀物の香りが優しく漂う。
口に含むと、もちっとした腰があり、噛み締めるとじわじわと甘みが広がってくる。
信州大町の風景が浮かんでくるような、大らかで温かみのある、心にほっと温かいものを感じてくるような、素朴な美味しさ。
噛み締める毎に、そのままでも味わいがある蕎麦で、しばししのまま頂き…
この鴨汁をも、と頂くと、上に薄く脂の浮いた汁はいつまでも熱々。
中には、とろりとした葱がたっぷりに、しっかりと焼かれた薄めの鴨肉が何枚も入ってる。
ややちょっと硬めではあるが、さっぱりとした鴨肉は、私にはうれしい。
そして、汁に浸し頂くと、熱々の汁に浸されてもしっかりと腰のある蕎麦は、さらに風味を増すかのよう。
ただ私には、ちょっとお汁が甘すぎるかな…。
途中で、交換して食べた彼のもり汁も、やや甘めではあるが、きちんと出汁の味わいがあり、むしろこっちの方が私には好みかも。
とは言え、そのままでも美味しい蕎麦に、結構量があったにも関わらず、するすると頂いてしまう。
頃合い見て奥様が蕎麦湯を出して下さったので、お聞きすると、蕎麦は外二で打たれているそう。
「月に二日だけ、と聞いて、楽しみにして来ました」
と伝えると、
「お近く?、どちらからいらしたの?」
と聞かれ、答えると、
「そんな遠くから…」(そんなに遠くはないけれど~…^^;)
と喜んで下さり、なんとご主人まで顔を出して下さる。
何でも普段お仕事をなされているそうで、月に2日がやっととの事。
にこやかで、とても感じのいい気さくなご主人で、
「そうかぁ、わざわざ来てくれたなんてうれしいなぁ」
と、おっしゃり、ぜひ食べてみて、とそばがきも作って下さるではないのっ。
「うちのそばがきは蕎麦湯で練ってるから、美味しいよ」
と出して下さった蕎麦掻は、優しく白濁した蕎麦湯に浮かべられ、きちんと木の葉形に形作られたもの。
箸を入れると、ふわりと蕎麦の香りが立ち、口に含むともっちりとしてふわ~り。
そのままでも、しっかりと穀物の味わいに、甘みが濃く、お腹いっぱいだったのに、するすると入っていってしまう。
さらに添えられた、おろし醤油が美味しく、すっかり完食~
美味しいお蕎麦に、さらに蕎麦掻。
何よりも、顔を出されただけでその場が明るく暖かくなるようなご主人とのお話に、ほっと和むひと時に。
「うどんも手打ちで、これも美味しいから、又どうぞ」
とおっしゃって下さるご主人と、にこにこと微笑まれる奥様に見送られ、
又、来月もお邪魔したいな~…
とあったかい気持ちいっぱいで、お店を後に。
ご馳走様でした~
極楽様、ありがとうございました
*お品書き
(冷たいそば)もりそば 600円、天ざる 1,200円、ごまだれ 900円、鴨南そば 1,000円、山菜そば 900円、納豆そば 900円、つけとろ 800円、たぬきそば 700円、大盛 200円、
(温かいそば)天そば 1,200円、鴨南 1,000円、月見 900円、たぬき 700円、カレー 900円、肉 900円、かきそば 900円
そばがき 300円、ネギトロ巻き 500円、馬刺し 730円、天ぷら盛り合わせ 840円、イカバター 520円、刺身盛り合わせ 840円、ぴり辛ゴボー 310円、イカげそ唐揚げ 310円、ナス丸揚げ 310円、茶豆 310円、軟骨唐揚げ 310円など
「手打ち蕎麦処 たのさん」
武蔵村山市中原2-45-3
042-560-0764
11:30~14:00 / 17:30~21:00
月二日のみ営業
禁煙
P2台
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ここ、素敵でしょ♪
ご主人が又とおってもいい方なんです。
ぜひぜひ、来月に(^^)
ついぞ知りませんでした..♪
最近都度に間が悪い恵比寿ですが月2日の的に目がけて
ビュビュッんと愛車をこいで行ってみませう(^^ゞ
私も、今回はやっと伺う事ができ、とてもいい時間をすごすことができました。
機会があれば、ぜひ、です。
ぜひ、機会が会えば、こちらにも(^^)
「一久」、伺いたくていてまだ、行けていないお店です。
ぜひ、こちらにも行ってみたいと思っています。
これはぜひ味わってみたいですね。しかし、日程があうかどうか(^^;
同じく、ジョイフル本田の近くなら、コスト
パフォーマンスは悪いですが、戸隠手打
ち十割そばの「一久」も美味しかったですよ。
彼は大盛りを頼んだのですが、勘違いで、初め「もり」で出てきて、さらに一枚出してもらったようです。
大盛りだと、板なんですか…。ほお。
ごまだれ、次回、試してみます♪
カレーうどんは、ご主人にも勧められました(^^)。
もしかしたら、いつかお会いするかもしれないです、。よろしくお願い致します♪
私も、やあっと行けました(^^)
私は毎月、たのさん開店日に、食べに行きます。
おすすめは、大盛りの盛り蕎麦です。
大きな板に乗った蕎麦を見ると、チャレンジ精神が、沸き立ちます!
そして胡麻ダレも、お薦めです!
香り、味共に、癖になります!
そして、隠れお薦めが、カレーうどんです!
独特のとろみのある汁は、癖になります。
ぜひ、ご試食あれ!
開店の日に我が家のお休みが合いますように♪
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