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    つれづれ蕎麦 
    阿蘇 「蕎麦や漱石」
    2009年06月02日 (火) 12:11 | 編集
    5月31日

    前日の雨もすっかり上がり、今日は爽やかないい天気。
    今回の九州で、ただひとつだけ、どうしても行きたい場所があって…と、お願いして阿蘇へと寄って頂く事に。

    09-5-31 あそ

    宮崎から熊本へ。
    高千穂の景色とは又違う、雄大なる阿蘇の風景をたっぷりと望みながら、すっかり阿蘇の魅力を堪能し…、いよいよお店へと。

    広々とした国道沿い。
    その両脇に、和菓子やさんにケーキ屋さん、雑貨屋さんなどが並びちょっとした人気スポットになった隅の方に、小さな手書きの看板が目立たぬように立っている。

    その横の細い路地を入って行くと、後ろに雑木林を携えた静かな一角に入り込み、すっと佇む一軒家。

    09-5-31 みs

    行こう行こうと思っているうちに、保谷から九州へ移転してしまって残念に思いながら、ここに来る事をずっと夢見てきた念願のお店。

    阿蘇 「自家製粉・石臼挽き手打ちそば 蕎麦や漱石」

    ああ、やっと…futt.gif

    取りたてた飾りつけも、「蕎麦や」としての店構えもなく、ただ看板がかけられただけ。
    そのシンプルな佇まいが又心に響きながら、ドアを開き店内へ。

    靴を脱いで中へ入ると、これもすっきりとした一つのフロア。
    ほとんど飾りつけのないシンプルなフローリングの一室にテーブル席が5つほど置かれてる。
    だが、横のさんさんと日の光が差し込む窓からは、裏の雑木林が眺められ、このシンプルさが何だかほっとさせられる。

    入るとすぐに、出てきて迎えて下さったご主人は、温かい笑顔の穏やかそうな方。
    お会いできただけでもうれしくなりながら、テーブル席に腰を下ろす。

    09-5-31 しな109-5-31 しな2

    置かれている品書きも至ってシンプル。
    蕎麦は二種類。今日は一人ではないので、二人ずつ二枚頂こうと、「玄舞(くろまい)」に「朝碾き24」の両方をお願いする事にし…

    まずは、この暑さ、ちょっと喉を潤わせようとビールを註文~。

    09-5-31 b-る

    あてに出されたのは、「燻りがっこ」。
    薫香がぷ~んと漂う、ぱりぱりとした燻りがっこがとても美味しい。

    09-5-31 あt

    それに、せっかくだから頂こうとお願いした、「豆腐もろみ味噌仕込み」。

    09-5-31 とうふ

    公魚の甘露煮が添えられた豆腐の味噌漬けには、たっぷり、九州の産物のもろみ味噌がかかってる。
    まったりとしたもろみ味噌に、こってりとしてまろやかに漬けこまれた豆腐。
    これは日本酒が欲しくなってしまうなぁ~futt.gif、などと頂き、ついでに「蕎麦味噌」も。

    09-5-31 みそ

    小さな陶器のしゃもじに盛られた蕎麦味噌は、かなりこってりと作られたもの。
    中の炒った蕎麦の実がカリカリとして、これこそ、日本酒が欲しくなってしまう一品。

    書かれているお料理はこの二つのみ。
    蕎麦を堪能してもらいたい、というお主人のお心を感じるよう。

    私も今日は日本酒は控え、蕎麦に集中しようと、そろそろお蕎麦を作って頂くことに。

    まずは、地元熊本の蕎麦を、手挽きの玄そばと丸ヌキをブレンドして打たれた「玄舞」から。

    09-5-31 黒

    程なくして、陶器の器に盛られた蕎麦を見て、息を呑む。
    な、なんて美しい粗挽き!。
    角がピンと立ち、挽きぐるみのややグレーの蕎麦の、その野趣さ溢れた姿。
    雄々しく横たえた蕎麦の中には、様々な色形の蕎麦の粒が盛り込められ、確かに、「玄舞」まるで息づき舞っているかのよう。

    09-5-31 黒あぷ

    見とれながら手繰り上げると、ふわ~っと漂う、温もり感じる穀物の香り。
    口に含むと、かすかに感じるざらつきに、もちもち感のある歯ごたえが心地いい。
    これを噛み締めると、じわじわじわ…と、広がってくる蕎麦の香ばしさ。
    それでいて喉越しもよく、これは美味しい~love.gif

    09-5-31 黒たb

    汁など何もつけずとも、そのまましばし食べてしまう。

    そして、添えられた焼き塩かな?美しいさらさらとした塩をほんのちょっとつけ頂くと、これが又旨い。
    蕎麦の香ばしさがぐんっとまし、甘みも感じるよう。

    さらに汁が素晴らしい。
    鰹の風味が上品に立ち、後に感じる昆布に椎茸かな?深みのある出汁の味わい感じる、濃い目のしっかりとした汁。
    これがこの「玄舞」の穀物感溢れた蕎麦にとてもよく合い、さらに蕎麦の風味を高めるよう。
    添えられた大根おろしを加えると、それにさっと辛味のアクセントも加わり、これも美味しい。

    ああ、もっともっと食べていたい…
    と思ってしまいながら、二人でするするっと食べてしまい・・

    続けて二枚目「朝碾き24」。
    お聞きすると、福井、常陸などの蕎麦をブレンドし、「24メッシュで朝碾いた蕎麦」との事。

    09-5-31 朝

    出された蕎麦は、ほんのりと緑色がかった美しい姿。
    穀物感感じる切り口に、透かし見るとところどころに透明な蕎麦の粒が見え隠れする蕎麦で、手繰り上げるとふわりと香る、爽やかさを含んだ蕎麦の香り。

    09-5-31 朝あぷ

    口に含むと、ざらつき感はなく、しなやかな腰が心地いい。
    噛み締めると、これは蕎麦の風味に加え、甘みがじわりと広がり、これも美味しい niko.gif
    ただ、私個人的には、やはり「玄舞」が忘れられず、最初にこっちを頂いた方がよかったかな~…

    09-5-31 朝たb

    などと思いながらも、薬味の山葵を乗せ頂くと、つんっとする山葵がこれに風味を加え、留まらずするすると頂いてしまう。

    09-5-31 蕎麦湯

    食べ終える頃合い見て出された蕎麦湯は、これもしっかりと白濁した熱々のもの。
    汁に注ぎいれると、すぅ~っと伸びる汁が美味しくて、お変わりまで作って頂きこれもたっぷりと頂いたら、もう、感無量…。

    長い間、ずっとずっと食べてみたい、出会ってみたいと思っていた蕎麦。
    どちらの蕎麦も、ご主人が丁寧に挽かれたそのお心が伝わってくるような、そんな温もり気持ちが感じられ、筆舌つくしがたい…。

    「蕎麦が秘める力強さ
    蕎麦が人を引き付ける魔力
    蕎麦でしか味わえない『何か』を追い求め 
    「蕎麦や漱石」も暦がひとめぐり。」


    そう、そうして、その魅力に惹かれ、私もここに…。
    又、ぜひ、訪れたい。
    しかと胸に感じ、ゆっくりとお話なさる、温かいご主人の言葉を聞きながら、立ち去るのが寂しいような気持ちを感じながらお店を後に。

    ご馳走さまでした~hahha.gif

    念願だった、「蕎麦や漱石」
    今、これた事に、そして頂けた事に感無量な気持ちを抱えながら、
    一路、東京へ…


    09-5-31 看板
    自家製粉・石臼挽き手打ちそば
       「蕎麦や漱石」

    熊本県阿蘇郡南阿蘇村河陽3781-1
    0967-67-0504
    11:30~16:00(売りきれ仕舞)
    火・水曜定休 禁煙
    P4台くらい





    サントリーの皆様、M様、S様、Y様、お付き合い下さり、ありがとうございました~niko.gif

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    コメント
    この記事へのコメント
    岡崎宏一郎様
    うふふ、ちょいと週末に…(^^;

    阿蘇の景色は素晴らしですね♪
    私も二度目ではあったのですが、やっぱり溜息ばかりついてしまいました。
    こちらの蕎麦は、ずっと念願のものだったので、本当に感無量でした。

    温泉は…
    残念ながら、今回は一度も入れなかったんです。。
    2009/06/05(金) 09:34:14 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    お、何時の間に阿蘇まで。
    ほーんと素敵な面持ちのお蕎麦ですねえ。
    蕎麦には他の料理にはない何かがありますよね~。
    阿蘇のどでかい景色は僕も大好きです。
    御宿小笠原の濁り湯かけ流しも堪能されたのかな?
    2009/06/05(金) 00:00:54 | URL | 岡崎宏一郎 #SiKI9aDI[編集]
    SAM様
    コメントありがとうございます♪♪

    そうなんです。
    「多摩のそば・うどん」を見て(^^)、ずっと悔やまれていたのですが、やっとやっと・・
    行ってきました。
    御主人も、お元気そうでしたよ~。

    又、すぐ、行きたいなんて、思ってしまっている程…。
    凛っと、冴えた、いい、蕎麦でした。
    2009/06/04(木) 23:24:48 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    羨ましい!
    阿蘇まで行かれましたか!
    羨ましいです。

    私は移転の案内をもらってからなかなか機会がなく未訪です。

    奥様も元気になられたようで良かったです(^^)

    あの蕎麦も九州で受け入れられているようですね。
    2009/06/04(木) 15:00:53 | URL | SAM #ew5YwdUc[編集]
    メタbow様
    コメントありがとうございます♪
    早速拝見させて頂きました。素敵なブログですね~(^^)。

    私も、磯の香蕎麦頂いてみたかったです。(「多摩のそば・うどん」に載っていて、とても食べてみたいと思っていたの)。

    これからも、よろしくお願いします。
    素敵なお店があったら、教えて下さい♪
    2009/06/03(水) 08:01:05 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    tatenon様
    そうなんです~(涙)
    今だったら、私もチャリで行けたのに・・
    と思うと悔やまれてなりません。

    でも、思い続けていた蕎麦は、本当によかったです。
    やや疲れましたが(^^;、濃い二日になりました。
    2009/06/03(水) 07:58:52 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    蕎麦喰い師様
    その頃に伺いたかった…
    と改めて思います。行こう行こう、そして近くに来たと思ったら、既に移転されていて…。

    どうしても行きたかった、
    出会ってみたかった蕎麦でした。

    御主人、いいですね♪
    本当は、もっとゆっくりとお話したかった、と今また行きたい思いを感じています。
    2009/06/03(水) 07:57:24 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    まあやん様
    そうなんです、行かれてしまった時は、愕然としてしまいました。

    やっと、今回行けて、本当にうれしかったです。でも・・、又行きたい(^^;
    2009/06/03(水) 07:55:10 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    はじめまして♪
    こんばんは、はじめまして。
    大好きなお店の紹介を見てコメントさせていただきます。
    相変わらず、素晴らしい蕎麦を打たれてるようで嬉しいです(^^)
    以前、僕も漱石の事をブログに書いたけど、稚拙で・・・
    http://metabow.blog41.fc2.com/blog-entry-122.html
    保谷にあった頃は、そばがきや海の香り蕎麦も美味しかったのですが、今もメニューには載ってないみたいですね。
    2009/06/03(水) 01:32:45 | URL | メタbow #-[編集]
    漱石!漱石!
    家から自転車で10分ちょいでしたが1度行ったっきりです。そばの強烈さでは比類ないのでたまに強烈に食べたくなる店でしたけど、気づいたときには引っ越してました。いいなあ!それにしてもなんという贅沢な旅!
    2009/06/02(火) 22:50:29 | URL | tatenon #JXoSs/ZU[編集]
    ゆ き た い な
    そうせき-ちんりゅう【漱石枕流】
    自分の失敗を認めず、屁理屈へりくつを並べて言い逃れをすること。
    そこから「負け惜しみの強いこと」として使われる
    因みに夏目漱石の雅号の由来です
    確かに「保谷」おもちゃ箱の頃から前へ前へと走る姿に重なる部分があります。
    「おもちゃ箱」は本当にホノボノたお店でした。コピーではあるがガリ版で作ったかのような可愛らしい絵の入ったお店案内・・・
    奥さんの不調、屋号の変更、はにかむ様な笑顔は変わらなかったけど、日々目が研ぎ澄まされて行くのが見て取れるようでした。
    写真を撮られるのが嫌いな宮川さん、保谷最後の営業日に一緒に撮った写真、私の大切な心の宝物です。九州は遠いな・・・いつか伺いたいな・・
    2009/06/02(火) 15:52:42 | URL | 蕎麦喰い師 #VDz0rjeM[編集]
    管理人のみ閲覧できます
    このコメントは管理人のみ閲覧できます
    2009/06/02(火) 13:32:43 | | #[編集]
    懐かしい~♪
     いやあ、懐かしい名前「蕎麦や 漱石」~ユニークだった「おもちゃ箱」から改名してあまり年月も経たないうちに、移転してしまって以来、保谷時代と同じお皿に乗った「玄舞」を見ました。「朝碾き」は、東京ではなかったような気がしますが、蕎麦は基本的に2種出していました。
     美味しそうです。(^^)
     それにしても贅沢な旅ですね~♪
    2009/06/02(火) 13:17:18 | URL | まあやん #-[編集]
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