2009年08月14日 (金) 21:38 | 編集
今日も朝から、どっしりとしてぬるい空気。日が上がるに従い、暑さは増し…
そうだ、こんな日こそっ
今月初めから始まったという、今年も又待ち焦がれていたお蕎麦を頂こう~♪と、
所用をそそくさと済ませ、「新江古田」へと。

地下鉄を上がるとすぐ目の前の、通りの激しい目白通り。
その通り沿いに、周りのビルに囲まれ埋もれるように、さりげなく佇むお店。
すっと控えめに掛けられた暖簾に、蕎麦屋であることを気づかされる。
江古田 「手打蕎麦 じゆうさん」

そうだ、こんな日こそっ

今月初めから始まったという、今年も又待ち焦がれていたお蕎麦を頂こう~♪と、
所用をそそくさと済ませ、「新江古田」へと。

地下鉄を上がるとすぐ目の前の、通りの激しい目白通り。
その通り沿いに、周りのビルに囲まれ埋もれるように、さりげなく佇むお店。
すっと控えめに掛けられた暖簾に、蕎麦屋であることを気づかされる。
江古田 「手打蕎麦 じゆうさん」
入口横に置かれた「今日の産地」にちょっと目を落とし、重厚な扉を開くと…
おおっ、これはすごい
お盆休みと言う事もあるのだろうか…、カウンタもびっしりとほぼ全席埋った店内。
運よく、帰られるお客さんが丁度いらっしゃり、何とか腰を下ろす事ができてほっと。
忙しそうな女将さんが、それでもにっこりとお絞りと品書きを置いて下さり、まずはゆっくりとこれを眺めていると…
通常の品がきの上に置かれた「おすすめ」に、あったあった「梅おろし」の文字 。
これが、食べたくて…、それも暑い日に是非食べたいと思っていたところ。
すぐにお願いしようと思ったが…、
この状況からすると、先のお客さんの注文がまだまだ入っているだろうし、
待たされるのは目に見えている。
だったなら…
やっぱりここは蕎麦前を頂いて、のんびりとしていこう、と「おすすめ」に書かれたお酒の中から、「喜久酔」(特純)をお願いする事に。
すぐに出して頂いたお酒には、ご主人手作りの美しい硝子の猪口が添えられて。
それに、お通しの自家製の「山葵漬け」が添えて出される。
まったりとして柔らかい味わいの山葵漬け、これが美味しい…
あてに選んだのは、「自家製湯葉付き」の文字がずっと気になっていた「お豆腐」を。
山葵漬けで楽しんでいると、程なく出された「おとうふ」は、涼しげなガラスの器に盛られ、思ったよりたっぷりと出される。

まずは下のお豆腐を崩し頂くと、これが甘い!
久し振りに食べた「扇田豆腐」は、大豆のコクに甘みがとても濃く、何も付けずにも味わい十分。

そして、上に盛られた湯葉を頂くと…
又これが、何とも美味しい~

しっかりとした湯葉は、豆腐以上に甘みが濃く、歯ごたえも楽しい。
これはいいな~と、お酒にこの湯葉とお豆腐でゆっくりと楽しんでいると…
「お待たせしちゃってすみません」と、ちょこっと出してくれた小さな一品。


海苔に載せられた、ミニミニ「荒挽きそばがき」。
箸を入れると、蕎麦の粒々がびっしりと埋まり、口に含むとぷつぷつと口に弾けるように掠める蕎麦の粒。それが次第にゆっくりと溶けていく中に、香ばしさと濃い甘みがじわりと広がる。
「じゆうさん」では、まだそばがきを頂いた事がなかったけど、これは美味しい。
(今度は頼んでみようっと)
などと楽しんでいる間に、いつしか店内も落ち着き始め…、
私もそろそろお蕎麦を頂こう、と、前回頂いた「手挽き田舎」がとても美味しかったのを思い出し、お願いして「手挽き田舎」で、お目当ての「梅おろし」を作って頂くことに。

程なくして目の前に置かれた、一年ぶりの「梅おろし」。
これこれっ


出汁を、自家製梅干しの果肉を丸めたものを中に入れ凍らせた、見目にもなんとも涼しげな、美しい一品。
周りには、ざっくりと下ろされた鬼おろしに、刻んだ茗荷も散り、夏の涼味たっぷり。

たっぷり目で楽しみ、汁を添えられたスプーンで口に含むと、きんっと冷やされたかけ汁。
出汁の旨みがまろやかに沁み渡り、すぅ~っと入って柔らかさ。
ああ、美味しいな~…と、じっくりと味わってしまう


そして、まずは梅を崩さずに、そっと手繰り上げる蕎麦。
手挽きされた蕎麦の表面は、穀物感溢れた面持ちで、中に所々に混ざった蕎麦の欠片。
口に含むとしっとりとした、手挽きならではの感触感じる腰があり、ざらりと心地よく掠める蕎麦の粒。
これを楽しみながらゆっくりと噛み締めると、じわ~っと甘みが広がってくる。
やはり、これは美味しい。
と、この手挽きの蕎麦が美味しくて、何度か手繰り…、

少しずつ、この梅入り氷を崩し、まだちょっと氷の残った汁ごと頂くと、すぅっと、優しい出汁のかけ汁に梅の酸味、塩味が交わる。
これが楽しい

上品なかけ汁と調和していく、独特の梅の風味。
これが汗をかいてきた体に、なんとも馴染み、きりっと引き締めてくれるよう。

次第に、梅の味が溶け、最初の汁から変化するのを楽しみながら・・・

蕎麦にこの梅氷を絡め頂くと、梅の酸味に蕎麦の甘みがふわっと立つ。
散らされた鬼下ろしのしゃきしゃきっとした歯ごたえも、時折ふっと広がる茗荷の香りもすべてが調和し…
ん~っ、やっぱりこれは美味し~い

しかも、手挽きの蕎麦で頂ける、この贅沢…。
蕎麦だけで、汁に絡め、梅をちょっと乗せ、とするすると頂いてしまう。
最後の汁すべてまで頂いたら、心から満足な心地に…。

食べえた頃合いみて出される、とろっとろのポタージュ蕎麦湯。
猪口にちょっともり汁を入れて出されるのもうれしい配慮で、これもたっぷりと頂きながら、余韻に浸るひと時。

ご馳走様でした~

開店してもうすぐ4年。
「じゆうさん」の蕎麦も、すっかり熟練してご主人の持ち味が現れてきたな~

*お品書き
せいろ 787円、田舎そば 997円、おろし蕎麦 1,050円、とろろ 1,050円、天せいろ 1,890円、かけ 787円、天ぷらそば 1,890円など、ランチ 850円
玉子焼き、豆腐、焼きみそ、ぜんまい 各525円、板わさ 735円、棒にしん945円、牛すじ 630円、鰊と椎茸の旨煮 840円など
生ビール 525円、菊姫山廃 945円、喜久酔 1,280円、都願 1,890円など

会津十割蕎麦 黒姫手挽蕎麦
「手打蕎麦 じゆうさん」
中野区江原町3-1-4
03-3951-3397
11:00~14:30 / 17:00~21:00
月曜休 近くにコインPあり
禁煙
2009年 5月23日 お料理をいろいろと、「手挽き田舎」を堪能
2008年 7月23日 絶品、「氷結梅冷し」
2007年 8月22日 五臓六腑に染みわたる 「氷結梅冷し」
2007年 5月 8日 「鰊煮」に「山葵漬け」、「十割せいろ」
2006年 7月 4日 片松葉で初訪問 「天麩羅」に「手挽きせいろ」
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この記事へのコメント
はい、柏竹やぶで修業なさった、まだお若いご主人です。
これからもとても楽しみなお店(^^)。
これは素晴らしいです。
出汁で梅をくるんで凍らせる。
それにこの優しく奥深い汁。
それに合わさる梅の酸味。
計算されたかのような。。
夏のすぅっと体に染みる「冷かけ」はたまりません♪
(マサキ?さん?、今度覗いてみようっと)
これからもとても楽しみなお店(^^)。
これは素晴らしいです。
出汁で梅をくるんで凍らせる。
それにこの優しく奥深い汁。
それに合わさる梅の酸味。
計算されたかのような。。
夏のすぅっと体に染みる「冷かけ」はたまりません♪
(マサキ?さん?、今度覗いてみようっと)
まあ、そうだったんですか(^^)。
あ、確かに…
久しく伺っていないのですが、「千寿竹やぶ」に確かに似ていますね。
あ、千寿竹やぶ…
行きたくなっちゃいました。。
(二枚重ねで♪)
あ、確かに…
久しく伺っていないのですが、「千寿竹やぶ」に確かに似ていますね。
あ、千寿竹やぶ…
行きたくなっちゃいました。。
(二枚重ねで♪)
うわぁ、言われてたお蕎麦は本当に美味しそう。
本当に清涼感たっぷりですね。
しかも味に調和がとれているとのこと。
新井薬師前のマサキの辛口店主も
じゆうさんのことは高く評価していました。
本当に清涼感たっぷりですね。
しかも味に調和がとれているとのこと。
新井薬師前のマサキの辛口店主も
じゆうさんのことは高く評価していました。
あらあら・・時間差・・
夜、伺いました。
田舎は、千寿の竹やぶ(柏は行った事ないです)と瓜二つ、
とても、おいしかったです。
夜、伺いました。
田舎は、千寿の竹やぶ(柏は行った事ないです)と瓜二つ、
とても、おいしかったです。
2009/08/16(日) 03:37:47 | URL | せっち #-[編集]
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