…と、お昼だけだというMさんの仕事が終わるのを待って、
せっかくここまで来たのなら、とまだまだうだるような暑さの中…
ハルちゃんの新作、「トマト蕎麦」をたべに行こう~♪と、3人で浦和へ移動 。
浦和駅前伊勢丹の裏の路地に建つ、「ナカギンザ」の中の一角。
外から打ち場が眺められるお店には、清楚に下げられた、純白の暖簾。
浦和 「庵 浮雨 - un peu - 」
と、辿り着き、入ろうとお店の前にくると…
おっ、これはうれしい ♪、前回もうひとつ、新たに出来ると言っていた、
楽しみにしていた、「花巻クリームせいろ」 の文字が書かれてる
ハルちゃんのにこにこした笑顔がうれしく、カウンターに3人並んで腰を下ろし、
まずは、長野「豊香」でそっと、Mさんお疲れ様、の乾杯を 。
充てには、前回も気になっていた「ひたしゴボウ」。
それに、又是非食べてみたいと思っていた、手作りの「ミニとうふ」(160円)。
とろりとした豆腐は、ほんっとうに甘みが濃く、クラクラするほど美味しい豆腐 。
Mさん、Tさんも、このお豆腐に感動している様子で…
それにこれはやっぱり食べなくちゃ、ハルちゃんの絶品燻製料理 。
まずは、粒々がしっかりとして薫香がたまらない、「タラコ」に…
今日は、「鶉の卵」もあるそうで、頂いてみる鶉の卵は中が半熟
とろりとしてコク深く、これも美味し~い、
さらに、添えられた「おからのトマト煮」が又絶品。
「陸奥八仙」に、山形旅行から帰ってきたばかりのMさんリクエスト、
山形地酒の「日本響」のお代わりをして…
これも手作りの「梅くらげ」(210円だったかな?)に、
まったりとして味噌漬けよりさらに濃厚な、お酒にたまらない「うに豆腐」。
3人で分け合いながら、ゆっくりと楽しむ蕎麦前がたまらない…。
と、「ランチ」がちょっと変わったそうで、品書きを見てみると、今度も良さそう♪
この「カレークリームご飯」というの、食べてみたいなぁ…
と話つつ、お酒にお料理を満喫したところで、そろそろお蕎麦を頂こう~。
と、私は迷わず「花巻クリームせいろ」を選び、
二人は、それぞれ、「トマト蕎麦」に、「カレークリーム鴨せいろ」。
程なく、まずはちょこっともり汁を添えられて、
今日は産地違い二種打たれた蕎麦が、ふたつ山に盛られ出される。
一つは、ほんのり赤みかかった柔らかい茶色の「鹿児島」の蕎麦。
丸抜きの蕎麦を自家製粉された蕎麦は、角が立ち、
透明な蕎麦の粒々が盛り込まれた、美しい粗挽きの蕎麦。
手繰り上げると、穀物の温もり感じる芳しい香りが途端に漂う。
濃厚なこの香りにうっとりしつつ、口に含むとしっとり歯を包む、心地のいい腰。
噛みしめるそばから、じわじわ広がる、丸み感じる香ばしさに、
これだけで、しばし手繰り…、ん~っなんて美味しいんだろう~
次いで、鹿児島に比べて優しい色合いの蕎麦は、新潟の蕎麦。
これも又香りが濃厚、蕎麦らしい穀物の香りがぷんぷん漂う。
口に含み噛みしめ広がる風味も濃く、すっかりこれだけでうっとりして、
ハルちゃんの蕎麦、本当に美味しいな~
と、思わず、「花巻クリーム」を忘れそうになっているところに…
楽しみにしていた、「花巻クリーム」の汁が置かれる。
これも又、なんて見目も美しいつけ汁
「花巻」だから、てっきり海苔が一面に覆っているのを想像してたら、
柔らかいクリームに、散らされた小葱の緑の色彩が美しく、
クリームの中に、見え隠れする薄緑の生海苔がひらひらと。
これに、蕎麦をそっと潜らせ食べてみると…、
こ、これは、美味しい~い
優しく滑らかなクリーミィーな旨みたっぷりの風味に、海苔の香ばしさがじわ~り。
なんだろう、このコク、このたまらない味わい…
と、たまらず夢中で手繰っていると、おっ!浅利が入ってる
成程、浅利の旨みが染み出た汁に、生海苔の上品な磯の香ばしさ。
それがこのクリームに溶け込み、これはもう、表現に尽くしがたい美味しさ。
クラムチャウダー蕎麦バージョンと、いうのだろうか…
風味の濃い香ばしい蕎麦に絡まり、口の中に広がる、究極の味わい。
「カレークリーム鴨」にすっかり虜になっていたのだが、
この「花巻クリーム」は、唸ってしまうほどのたまらん美味しさ 。
…と、うっとりしつつ食べている私の横に、
Mさんの頼んだ「トマト蕎麦」も。
横目で見る、「トマト蕎麦」も、彩鮮やかで、これもやっぱり美味しそう~
…と、「トマト蕎麦」と、「カレークリーム鴨」と順番に回して、食べ比べ。
サフラン風味の汁を回しかけ、ざっくりと混ぜ頂く「トマト蕎麦」は、
夏のこの時期ならではの醍醐味、蕎麦の香ばしさにトマトがよく合い、
やっぱり、これも美味し~い
「カレークリーム鴨」のほんのりカレー風味のクリーミィな味わいは、もちろん、
三種三様の蕎麦、すべて美味しくて甲乙つけがたい…
のだが、魚介好きとしては、今日はもう、「花巻クリーム」のすっかり虜に…
最後に、とろっとした白濁した蕎麦湯を、この「花巻クリーム」汁に注ぎ入れると、
振り入れたパルメジャーノチーズが、さらにとろりとして、
途端に、極上の和風クラムチャウダーになり、これがたまらなくて、
最後の最後まで、すっかり魅了されっぱなし。
Mさんも、Tさんも、それぞれの蕎麦を堪能したようで、
皆口ぐちに、「これはすごい」と連発しながら楽しむ、この上ない幸せなひと時に。
まだ開店して一年余りだというのに、蕎麦の旨さももちろん、
発想の豊かさに加え、フレンチの腕前が光る創作蕎麦の素晴らしさ。
この蕎麦が食べれるなら、浦和なんて近いもの。
すっかり、幸せな心地いっぱいでお店を後に…
ご馳走様でした~
駅まで歩きながらも、しみじみと…、ハルちゃん、すごい
あ、思いだしたら、又食べたくなっちゃったっっ
「庵 浮雨 - un peu - 」
埼玉県さいたま市浦和区高砂2-8-11
ナカギンザ内
048-825-0468
11:00~14:00 / 17:00~21:00
日曜定休
禁煙
2010年 6月29日 絶品「タラコの燻製」、「トマト蕎麦」と「カレークリーム鴨せいろ」
2009年11月12日 「カレークリーム鴨せいろ」に、「鰊のトマト煮」
2009年 9月29日 祝!開店。「燻製」に舌づつみ、香り高い「おろしそば」
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そうなんです!
蕎麦だけでも、十分すぎる程満足な、美味し~いお蕎麦。
それでいて、もったいないようで、この花巻クリームに絡め頂くと、もう~~。
次回は、是非ともっ。
行って下さっただけでも、そして、コメント下さった事、本当にうれしいです。ありがとうございました。
花巻クリームせいろが売り切れてしまっていて、せいろをお願いしました。
蕎麦のかおりがすごくいいですね!さらに感動したのが蕎麦湯です。
泣いちゃいそうに美味しかったです~!!
ぜひ(^^)。
(カレークリームか、花巻クリームは是非たべてもらいたいです)
私も、浦和にくるとついついこちらに…。以前紹介して下さったお店にも行かなくちゃ、です。
前に拝見してから行きたいと思いつつ、まだ行けてませんが。
なんとか行かなくては!
「おからのトマト煮」は、もしかしたら、普通のおから煮よりも合うんじゃないかしら、くらい美味し~い一品。是非、食べてみてもらいたいです。
カレークリーム鴨もいいし、今回の花巻クリームせいろも絶品。
もっと近ければ…、と思ってしまいます。
それはそうと…
鰻の燻製、食べてみたい。
帆立は、ハルちゃんにもリクエストしているんです♪
( 燻製道士さんの燻製も食べてみたいなあ)
しかも「おからのトマト煮」も気になります。
ひさびさにカレークリーム鴨そばも
食べたくなってきました。
先日は拙著のご紹介までしていただいて
ありがとうございました!
このところの夢八さんの記事は、生つばもののお店ばかりですよん(^^)。
とは言いつつ…
ハルちゃんの、この新作、すごいですよ♪
ぜひぜひぜひ!
きっと、いえ、絶対、
夢八さんも唸ってしまうと、思います(^^)
ぜひ…、体にもよくないので(笑)、フラストレーションがたまらないうちに。
今は、伊勢丹がどーんと立った、発展している駅、と思っていたのですが、そんな思い出があったら、感慨もひとしおでしょう…。
はい、今度は、そんな昔の風景を想像しつつ・・
また遊びに行きたいと思います。
コメント、本当にありがとうございました。
花まき、発想がいいな、
なんとか都合付けていかないと。
それにしてもyukaさん、すばやいな。
でも!もう行きます、行かないとフラストレーションがたまってしまって(笑)
あの辺りは昔は(自分は30代ですが)小学生がいっぱいいて遊んだり、古い旧家の店舗も大宮より多く駅周辺に残っていて、浦和で一番大きな本屋さんがあって高校の頃は参考書とか買いに行きました。旧街道の風情があり、また浦和レッズのサッカー地場の街というところもあって不思議な街なんです。
地方の珍しいお酒を置いている酒屋さんもありますので、ぜひまた遊びにきてくださいね。(わたくしなるべく早くこちらのお店にうががいます(^^ゞ)
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