久しぶりに暑さが遠のき、しとしと雨の降る今日は…
仲良しご夫婦とお友達を誘って、前橋のお店にお蕎麦を食べに
夏仕様、涼しげな純白な暖簾がさらりさらりと靡く、清楚な佇まい。
そっと置かれた書かれている産地は、
しかと書かれた「純潔在来種 金砂郷常陸秋そば」。
浅川さんの、この蕎麦に秘める、熱い心が伝わってくるなぁ…
前橋 「手打そば 浅川」
ぱっと開けた清潔感漂う店内は、丁度、昼時。
何人かのお客さんが、各々美味しそうにお蕎麦を手繰ってる
奥で忙しそうにしているご主人が、にこっとほほ笑んで下さり、
奥様に迎えられ、入り口横のゆったりとしたテーブル席に腰を下ろし…
今日は涼しいけれど、ハートランドがあるのがうれしく、ビールで乾杯。
充てに出されたのは、「大根の皮のかえし漬け」。
夏場の大根の皮は冬場のものと違い、辛味があるそうで
辛味大根ではないのに、きりりっと広がる辛味が、鮮烈で旨いっ。
(
…と、前日にお電話して私達に…、うれしいな 。
今日は浅川さんがいくつかのお料理も用意して下さったそうで、
すぐに各々出して下った、「前菜三種」。
美しく巻かれ焼かれた、甘さ控えめのしっとりとした「出し巻き玉子」に、
以前も食べて、すっかりお気に入りだった、「赤城鶏の煮こごり」。
濃厚な鶏の出汁に、ほろろりとした鶏肉がとろりと固められた、絶品煮こごり。
ん~んっ、やっぱりこれは美味し~い
その後ろには、鶏皮の煮たもの?かな、
さっくりとしてふわふわ、鶏皮は苦手なのに、これは美味しい 。
…とこの品を前に、早速お酒もお願いし、じっくりと味わっていると、
さささっと出された美しい一皿、
「冷製ズッキーニのトロトロ煮 そば米パプリカソース」。
箸を入れた途端に、ほろろと崩れるほど、とろ~り柔らかい。
はらりとかけられた、バジル風味の蕎麦米がまったりと絡み、
パプリカの甘みに、ズッキーニ独特の風合いが実に見事。
二皿目は、同じズッキーニでも、歯ごたえも味わいも異なる、
「焼きズッキーニの土佐酢かけ」。
こっちは、しゃくっとした心地いい歯ごたえに、
土佐酢がかかって、ズッキーニの甘みがぐんと引き立つ。
そして、これが又彩り美しく、見目も楽しい、
「いろいろ野菜のかえし漬け」。
パプリカに人参、大根にオクラ、そして柔らいズッキーニ。
それぞれの歯ごたえ、味わいが楽しめ、これは美味し~い 。
すべて地元の野菜で作られ、余計な味付けは一切控え作られた、
浅川さんの野菜料理の旨さ、素材の良さの引き立て方の旨さに、
すっかり4人で感動し、心から堪能~。
最後の一品は、「赤城鶏のそば雑炊」。
そっと口にすると、ぷちぷちとろ~りとした蕎麦米の感触が何とも言えず、
何よりも、この汁の旨さといったらっ
上品でありながら、しっかりと染みた鶏の旨み。
柔らかく体に染みていく、至極の鶏出汁にもうくらくら…。
しかも、中にいくつも入った鶏肉は、ふわっふわで噛み締めば、
これも旨みがじわじわと広がり…、
この鶏そば雑炊、毎日でも食べたい程。
と、淺川さんのお料理のセンスに魅了され、心から満喫し、
いよいよ、これも用意して下さっていたという、お蕎麦が出される。
これも、さすがの拘りよう。
「満天せいろ」用に「金砂郷せいろ」用の、微妙に違う二種のもり汁。
4つ山にして、一人一山ずつ頂く一枚は、
「熟成二日目 満天せいろ」。
ところどころに蕎麦の欠片が盛り込まれた、九一の蕎麦。
手繰りあげると、香ばしい蕎麦の香りがふわりと広がり、
しっとりたおやかな腰の蕎麦は噛み締めると、蕎麦の風味がじわ~り。
うんうん、あまり熟成って感じがしないが、これは美味しい 。
二枚目は、「熟成3日目 満天せいろ」。
おっ、このだだ茶豆系のナッツの香り、これはまさに熟成香。
噛み締めると広がる風味も、がらりと一変して、甘みが加わり、
熟成蕎麦ならではの味わいが、とても美味しい
さらに、「熟成4日目 満天せいろ」に、
「熟成5日目 満天せいろ」。
この辺りまでくると、さすがに粘りのようなものが感じられ…、うーん…
…と熟成は3日目位が一番好きかなあ、と思っていると、
意表をついて出される「今日打ちたて 満天せいろ」。
ふわっと立ち込める、フレッシュな(気がする)蕎麦の躍動感じる香りにうっとり。
噛み締め味わう、この蕎麦独特の風味、やっぱりこれが美味し~い
最後は、待っていました、超粗挽きの「金砂郷せいろ」。
丸抜きの蕎麦の、繊細な色合いの様々の蕎麦の粒がびっしり。
顔を寄せる間もなく、鼻腔に込み上げてくる香りを楽しみ…
口に含むと、さらりと感じる蕎麦の欠片のひっかかりが心地よく、
噛み締めると、しっくりもっちり、じわじわと醸し出す穀物の味わい。
20メッシュでふるったとの、この粗さ、野趣さに酔いしれる。
まろやかで、出汁の旨みの染みた汁も文句なく美味しく、ん~、大満足
二種類出されるのもうれしい蕎麦湯は、
ひとつはナチュラルなさらさらとしたもの。
もうひとつの、蕎麦湯、これがすごい…。
流れ出る速度もゆっくりの、とろ~り濃厚な蕎麦湯で、
とろりとしてまるで、蕎麦雑炊かのよう。
もり汁が絶妙に味付けし、これも又、毎朝のご飯にしたくなってしまう、
これだけで、極上の一品料理。
お料理から、蕎麦、そして最後の濃厚蕎麦湯まで、
始終酔いしれた、浅川さんのおもてなし。
最後に、浅川さんが最近行かれたお蕎麦屋さんのお話しから蕎麦談義、
さらに野菜料理の拘りなど、尽きることのないようなひと時を楽しんで…
浅川さんの蕎麦に対する熱意、愛情を感じ、ますます楽しみになってくる。
もっと近くにあったらどんなにか…と、未練感じながらも、
次来る事を約束して、お店を後に。
ご馳走さまでした~
蕎麦の持て成す縁っていいなぁ、としみじみ…。
Mご夫妻、K様、ありがとうございました~
*お品書き
金砂郷せいろ 800円、満天せいろ 650円、辛味せいろ 850円、じゃこおろしせいろ、鶏せいろ 1,050円、天せいろ 1,350円、卵とじ 750円、花巻 850円、かき玉、カレー南蛮 900円、鶏南蛮 950円、力餅 1,050円、天ぷらそば 1,200円など
しゃきしゃきとろろ 400円、湯葉とじ 700円、赤城鶏のふうわり玉子とじ 700円、帆立の籠 750円、天ぷら各種、パリパリ蕎麦サラダ 650円、水菜のじゃこおろしさらだ 650円、そば焼き味噌 450円、赤城鶏の煮こごり 350円、そばの巣づくり 1,500円、金砂郷のそばがき 1,000円
ビール 650円、お酒 季節により各種

「手打そば 浅川」
群馬県前橋市日吉町3-41-12
tel:027-231-7294
11:15~14:30 / 17:30~21:00(LO20:30)
水曜定休 (火曜昼のみ)
禁煙 Pあり
2010年 1月 9日 産地違い「常陸秋そば」食べ比べ、「かき玉そば」
2008年 3月29日 お料理いろいろ「満天せいろ」、熟成食べ比べ
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この夏野菜のかえし漬け、ほんっとに美味しかったです。
つぶやき、オッケーです(^^)。
ズッキーニ、オクラ 夏野菜と蕎麦も合うんですよね。あぁ~食べたい。
済みません。呟きました。
トム
皆さんに感謝の気持ちいっぱいです。
そう、なかなか行けないところが残念なのですが、機会あったら、是非訪れて頂きたいです(^^)。
蕎麦三昧。
1枚板の表札と白い暖簾、粋な組み合わせですね。
群馬、行きたいですがなかなか・・
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