彼が休日出勤で出かけたので…
名残の夏の暑さを満喫しよう、とお散歩がてらに久しぶりのお店へと 。
小金井の坂を下った浅間町、法務局前の通り沿いに、
ちょっと目を惹く赤い立て看板が置かれ…
ガラス窓が大きく取られたモダンな装いに、はらりと掛けられた白い暖簾。
清楚でシックな、センスのいい佇まい。
府中市 「手打ち蕎麦 心蕎人 さくら」
扉を開き入ると、すぐに笑顔で迎えて下さるお母様。
「お好きなところにどうぞ」とにこにことおっしゃって下さる応対は、
変わらないなぁ、本当にうれしくなる、暖かさ
午後2時になろうとする昼上がり、お客さんは小上がりにいるようなので…、
今日は贅沢にも一人で窓際の4人掛けのテーブル席に腰を下ろす。
すぐに出された蕎麦茶を頂き、汗をぬぐい落ち着いたところで、
桜の模様が描かれた、かわいい品書きを手にし…
まずは、週末の昼下がりの蕎麦前を楽しもうとお酒のリストに目を通す。
壁に下げられた「陸奥八仙」や「鶴齢」も眺めつつ…
まだ飲んだ事のない「金澤屋」純米辛口を選んで注文~
程なく片口の酒器に、素敵な猪口が盛られた籠が出され…
自分で選べるお猪口って、ちょっと楽しい
名前にちなんで「さくら」の猪口を選んで、注ぎ口にするお酒は、
さらりとした口当たり。すっきり爽やかで昼酒に心地いい
これに充てようと…、以前頂いて美味しかった「お新香」を。
程なく出されたお皿には、5種類もの漬け物の盛り合わせ。
さっくりしっとりとした赤蕪に、かりかりとした牛蒡。
瑞々しい好物の「水茄子」に、さっと漬けられた「野沢菜」の浅漬け。
ほんのりキムチの風味のある「白菜」と、どれもが美味しい漬け物で、
すっかり居心地よく、寛ぎ楽しむ午後のひと時…
十分満喫した後は、土日限定が楽しみな「二色そば」をお願いすると…
残念~、もう「田舎」が終わってしまったそう
ならば…、さっくりと「せいろ」にしようかな、と思っていると、
「季節の品でこういうのもありますよ~」
と壁に書かれた品書きを薦められ、見てみると…
おっ、これはうれしい「冷製」「夏野菜入り」の文字に、
ちょっと珍しい「トマトスープそば」の文字 。
これも「数量限定」、お聞きするとまだあるそうで、
トマトの時期だけなので、そろそろ終わりになるそうで…
となったら、これは是非とも頂かなくちゃ
とお願いした「冷製 夏野菜入りトマトスープそば」。
「お好みでどうぞ」と、パルメジャーノチーズが添えて出される。
真っ赤なトマトスープには、ひき肉がたっぷり。
その上に、ズッキーニにアスパラなどの彩も美しく、
はらりと散らされたベビーリーフに、白髪葱。
まずは蓮華ですくい、トマトスープを口に含むと…
これは、美味っし~いっ
蕎麦汁に、鴨出汁をベースにして作られたというトマトのスープは、
思ったよりすっきりとしながら、旨みたっぷり。
このスープだけでもうれしくなってしまう程
甘みの濃いプチトマトに、しっとり煮込まれたひき肉は旨みたっぷり。
夏の味わそのもののようなこのスープを何度かすくい楽しみ…
中の蕎麦を手繰り上げると、見目にも美しい精妙な「紫蘇切り」。
きりっとしてするりとした喉越しが心地よく、
このスープに絡まる蕎麦は、ほんのりと感じる紫蘇が爽やか。
トマトスープに紫蘇切りが合わさる、絶妙なコンビネーション。
さらに、甘みの濃いアスパラと一緒に口にほうばり、
さっくりとしたズッキーニと一緒に合わせるのが又楽しい。
とそのままの蕎麦を楽しんで、いよいよパルメジャーノチーズを手に取り…
この蕎麦にたっぷりと振り入れて…
さっくり混ぜ頂くと、こ、これが又美味っし~い
チーズが混ざったスープは、途端にコクとまろやかさが加わり、
ほのかに広がるクリーミーな風味が実に美味しい。
後はもう、夢中になって手繰ってしまう。
そして、これも楽しみなとろとろ蕎麦湯を、
別に出して下さった蕎麦猪にスープと共に注ぎ入れると、
さあっと溶けるチーズに蕎麦湯が合わさり、これも極上~
最後には、蕎麦の風味が染みわたるとろりとしたさらの蕎麦湯も楽しんで、
すっか~りこの蕎麦に、大満足
暖かくて優しいお母様や、綺麗な奥さん、的確な応対も心地よく、
そっと顔を出して下さるまだお若いご主人も素敵な方。
午後のひと時をのんびり寛げる雰囲気もよく、
美味しいお料理に、蕎麦が美味しい、素敵なお店。
又、訪れたいな~、としみじみ思いつつ席を立つ。
ご馳走様でした~
トマト蕎麦もお店によって、いろいろで楽しいな…。
*お品書き
せいろ 700円、田舎、変わり(共土日限定) 820円、二色 850円、おろし 900円、つけとろ、冷やしなすあんかけ 950円、冷やしにしんとろろ 1,200円、鴨汁、天せいろ 1,400円、かけ 700円、山かけ、あんかけ 950円、自家製にしんそば 1,000円、鴨南、天ぷら、穴子天ぷら 1,400円、天丼 1,250円、ミニ天丼 750円、炊き込みごはん 250円
焼き味噌 400円、穴子一本揚げ 750円、漬物盛り合わせ 480円、お蕎麦のパリパリサラダ 500円、板わさ 580円、だしまき 630円、自家製にしんの姿煮 750円、 780円、そばがきつけ焼き 850円、そばがき 800円、鴨焼き 1,250円、自家製煮込み 700円他
生ビール 400円、焼酎 400円~、地酒各種 700円~

「手打ち蕎麦 心蕎人 さくら」
府中市天神町4-30-17
042-361-4319
11:30~15:00 / 17:00~20:30
月曜定休 禁煙
P4台
2008年12月31日 年越し蕎麦に…「茄子のそぼろあんかけ蕎麦」
2008年 7月19日「お新香盛り合わせ」に、田舎とせいろの「二色そば」
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そうそう、打ち場で水回しとかされている姿は、まさにラップのようで…(^^)。
美男美女の素敵な若夫婦ですよね。
それはそうとっ・・
トマトスープそばが、土日限定だったなんて知りませんでした。ごめんなさい~っ。
「蕎麦の実の梅肉和え」…、ちょっと想像しにくいですが、興味をそそられます。
「志美津や」さんの、「しゃきしゃき大根そば」も、ドレッシング仕立ての汁で、これが爽やかで美味しかったのを思い出し…
これも食べてみたいです。
でも、夏限定?、急がないと・・・でしょうか。
こちらの「せいろ」、丸抜きの粗挽き仕立てでいいですよ♪。「田舎」は玄挽きの挽きぐるみ、田舎は土日だけのようなので、これもぜひ(^^)。
(でも、トマトスープそば、食べて頂きたいです)
奥さん。イタリアンのお店をやりそうなイメージのご夫婦ですが
蕎麦屋さんなんですね。
なんとトマトは土日祝限定の張り紙が!
やむなく夏季限定のえび入り蕎麦の実梅和えそばを頂きました。
優勝金杯のような器に蕎麦が盛られ、豆腐が乗り、その上に大
葉を敷いて蕎麦の実の梅肉和えがたっぷり盛られています。四方
に茹でエビが1尾ずつ。豪華で美しい盛り付けです。かけつゆは別
容器に。
豆腐と梅肉和えを混ぜると、蕎麦とのからみも良く、口当たりの
クリーミーなソースのようでびっくり。味も想像しにくい面白さ。
最後に容器に少し残したかけつゆを蕎麦湯で割っていただきまし
たが、「?」、酸味がある。かけつゆに紫蘇ドレッシングを加えて
あるのだそうな。面白くて美味しいけれどそのせいで若干、苦みを
感じました。
正直、完成度は高くない一品でしたが、野心的、やる気を感じる
お店で期待度大。なにより肝心の蕎麦がガシッと固め僕好み。次回
トマトがなかったら、もりや田舎で堪能したいな。
涙が出ました。
私こそ、こうして鍵コメさん達に、いっぱいいっぱい助けられているんです。
でも、一役かえたと思うと・・・・
よかった、本当によかったです。
この夏、私は、トマトに紫蘇を千切りに散らして、めんつゆをかけて食べるのにはまっていたの。
是非やってみて下さい。
夏野菜…、トマトの旬が終わってしまいのが、悲しい私。
茄子もあとわずか。。
でも、その後には、大根の季節が来ますね~♪
(思わず書きたくなったのですが)
とは言え、これはこれでしっかりと完成された素晴らしい一品。
なくなる前に、是非食べてもらいたいです。
shinさんも、是非、自転車で♪。
ここの、ほんっとに美味しいです。
ちょっと場所が不便といえば不便なのですが、是非食べて頂きたい、一品です。
トマトも…
んー、年中あるのはありますが、やはり夏の旬が一番味がいいんでしょうねぇ・・
紫蘇切りもいいですが
ここはバジル切りだったらパーペキかもだ
夏野菜はやっぱりいいですな~
もうすぐ夏野菜が終わってしまう・・・
さみしいのう
黒森庵さんといわば一緒の素材をねえ
冷製というのがまた結構です
紫蘇切りと会わせるたところもセンスが光ります
温暖化で暑い日がいつまでも続くから、どこの店も通期メニューにしてもよさそうなのに...
とは言っても、トマトも”旬”があるかぁ...
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