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    つれづれ蕎麦 
    立川 「無庵」 老舗の実力
    2010年11月09日 (火) 22:43 | 編集

    立川での所用が、なんとか昼ちょっと過ぎに終わったので…、
    今からだったら間に合うかもっ、と急ぎ片づけ足を急がす。

    立川駅北口、高島屋前の大通りから入った、静かな路地沿い。
    かさかさと落ち葉が舞う中、寡黙に、そして昂然と佇む…

    10-11-9 店

    立川 「蕎麦懐石 無庵」


    ゆっくりと暖簾を潜り扉を開くと…、
    おっ、平日だからと油断していたっ、既に待ち人が二人程。

    程なく出来てて下さった花番さんが、「今日はたまたまなんですが…」
    と申し訳なさそうにおっしゃり、「少々お待ち下さい」と。
    これも、これから頂く蕎麦への期待がさらに増すというもの。

    しばし待ち、ようやく通されたのは、ゆったりとした四人掛けのテーブル席。
    一人客であっても、邪険にせず、相席にしないこの持て成し。
    心地よく、ゆっくりと腰を下ろし…

    骨董の家具に囲まれた、古民家ならではの何とも言えない空気に、
    静かに心地よく流れる、ジャズのBGM。
    座っているだけでも心地のいい中、置かれた品書きをそっと手にする。

    10-11-9 品飲み物

    まずは、ここに来たら、やっぱり一献頂きたい、蕎麦前を。
    風邪がまだ思うようでない体には、やっぱり熱燗。
    すぐに、「燗酒」の「久寿玉」をお願いし、

    10-11-9 品つまみ

    充てには、あのお気に入りだった、「季節の点心」…
    と、探すが、ありっa.gif?、書かれてない。

    お聞きすると、今はコースにしか出していないそうで…、残念~hanamizu.gif
    しかも、「今日は、本当に…、何故か混んでしまって…」と、
    「野菜の炊き合わせ」も終わってしまったそうで、選んだのは「お漬物」。

    10-11-9 酒

    程なく出される、すっきりとした白磁の徳利。
    注ぎ口に含むと、熱すぎず、ふわっと心地のいい温度の燗酒。
    ほんのり感じる酸に、柔らかい酒の旨みが伝わり、これは旨い futt.gif

    10-11-9 漬物

    と、二口三口頂いた頃合いに、丁寧に出された「漬物」が美しい heart.gif

    10-11-9 漬物あぷ1

    さっくりとして味の染みた、「山芋の浅漬け」に、しゃきしゃき瑞々しい「白菜」。

    10-11-9 漬物あぷ2

    すくっと柔らかい蕪は甘みがじわ~り広がり、珍しい「はやと瓜」の浅麹漬け。
    とにかくどの漬け物も、「本当に」 美味しい。
    こんなお新香があったなら、他に何も要らない、と思える程、
    しっとり心に染みるように味わう満足感…futt.gif

    10-11-9 漬物たべ

    しかも、自分でも漬けるのに持て余してしまう、はやと瓜。
    それが、こうも瑞々しく、しゃきっとして、さっくり。
    ふわりと微かに広がる麹の甘みを纏った、このはやと瓜が素晴らしい。

    「季節の点心」の名残惜しさなんて、どこかに飛んで行ってしまった程、
    この「漬け物盛り合わせ」に心から満喫し…
    そろそろラストオーダー、お蕎麦をお願いする事に。

    10-11-9 品そば

    「せいろ」に手挽き「生粉打ち」は知ってはいたものの、
    見慣れぬ手挽き「挽きぐるみ」の文字にがぜん目が釘付け。

    お聞きすると、「生粉打ち」は終わってしまったそうだけど、
    よかったっ、u-n.gif、まだ「挽きぐるみ」は残っているそう。

    しかも、(小)が出来たのもうれしく、「せいろ」と「挽きぐるみ」を小で注文。

    10-11-9 せいろ

    まずは、山葵で選んだ、八ヶ岳産の新そば、との「せいろ」から。

    10-11-9 せいろあぷ

    ところどころに蕎麦の欠片が埋まった、繊細な細切り。
    それが、簀もなく、陶器の器にそのまま盛られているとは、珍しい。

    10-11-9 せいろたべ

    手繰り上げると、ふわっと香る、新そばらしい清々しさ感じる蕎麦の香り。
    口に含むと、しっとり、たおやかな腰が心地よく、ゆっくり広がってくる蕎麦の味わい。

    10-11-9 せいろ皿

    軽やかでするすると入って行く中、ふっと見ると…
    これはすごいっ!
    水滴一つ垂れ残しのない、この水切りの良さ。
    しかも、固まる事なく心地よく手繰れるこの蕎麦に思わず感動…futt.gif

    10-11-9 挽きぐるみ

    そして、辛味大根を添えて頂き「挽きぐるみ」がタイミングよく出される。

    10-11-9 せいろあぷ

    玄ごと手挽きされたこの蕎麦の、その美しさ。
    外殻の黒い欠片に混じって、甘皮の透明な粒々がびっしり詰まった繊細な細切り。

    10-11-9 挽きぐるみたべ2

    手繰り上げると、これは…、なんていい香り futt.gif
    うっとりする、香ばしい穀物の香りが豊かに鼻孔をくすぐる。

    10-11-9 挽きぐるみたべあぷ

    口に含むと、これもたおやかな心地のいい腰をまず感じ、
    噛みしめ、飲み込む瞬間に、微かに感じる喉肌を掠めて行く蕎麦粒の感覚。

    その後で、ぐっと込み上げる香ばしさ。
    ああ、美味しい…love.gif

    しばし、そのままの蕎麦を堪能し、まろやかな汁をちょっと浸し…

    10-11-9 挽きぐるみたべおろし

    薄紅色した辛味大根をそっと汁に添え頂くと、これはんまいっ。
    ぴりっとくる辛味に、その後に、じわ~り広がる蕎麦の甘み。

    さ、寂しい…、あっと言う間に食べ終えてしまった、はかなさかな。。

    頃合い見て出して下さる配慮もばっちり。
    熱々のさらりとした蕎麦湯をゆっくり、じっくりと頂いて…

    10-11-9 店内

    久しぶりの無庵の蕎麦に心満たされ、
    何よりも、入った瞬間から最後まで、申し分のないお持て成し。
    さすが、「無庵」だ…と、心から満足した思い一杯で席を立つ。

    ご馳走様でした~hahha.gif

    ああ、やはり…、「立川に無庵あり」。
    又訪れたい、という気持ちいっぱいの心地で…。



    *燗酒(久寿玉)650円、漬物400円、せいろ(小)600円、挽きぐるみ(小)700円

    10-11-9 暖簾
    「蕎麦懐石 無庵」

    立川市曙町1-28-5
    042-524-0512
    11;30~14:30 / 17:00~21:30
    日曜、第1月曜定休日 禁煙
    お店のHP 品書きなど




    2009年 3月11日 「無仙人の蕎麦遊膳」
    2008年11月17日 「お昼の蕎麦遊膳」
    2007年11月15日 「季節の点心」で蕎麦前、「生粉打ち蕎麦」
    2007年 4月23日 「季節の点心」で蕎麦前、「せいろ蕎麦」
    2005年 4月18日 「せいろ蕎麦」

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    コメント
    この記事へのコメント
    よしの様
    そうそう、貫禄、そして余裕があるんですよね~。
    接客係りのお二人(お一人は娘さん)も、本当によく気がつき、とても感じよく憩えるのが魅力かと。
    私も大テーブルの片隅、好きなんです、ホントハ。
    でも、この日は二組の方がいらっしゃり、こちらに通された次第です。

    中の空気はもちろん、
    周りの環境もまったく変わっておりません(爆)。
    初めて伺った時のドキドキしたのが、懐かしいような、年をとってしまったのでしょうか・・・(^^;;

    はやとうり、やっぱり糠ですかねえ…。
    (炒めても美味しいそうですよ)
    2010/11/11(木) 09:37:47 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    ぴ様
    私は、何も知らないんですよ~(^^)。
    ただ、好きで食べているだけで…。
    マニアックな記事?
    ふうむ・・・(にやっ)それは、京都の方におまかせしましょう~(^^)。

    それと、全部ってわけでは、ないかも、です(^^;。
    こんなですが、これからも暖かい目でよろしくお願い致します<(_ _)>
    2010/11/11(木) 09:34:10 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    まがり様
    カリブだったですかっ。あったか地方の作物だったんですね。知らなかった・・・。

    んー、燗酒・・・
    そいう時は、薄着をして出かけるっていうのは、どうでしょう~(^^v
    2010/11/11(木) 09:29:10 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    う~ん、流石の
    貫禄!ですかねえ。

    どうでしょう、『周囲の環境』は多少変わりましたでしょうかねえ?

    「小もり」が出来た!と…
    もともと・・・では(笑
    しかし、多種類楽しめるというなら、大いに結構なこと。
    (売り切れご免、なしでタノます~

    当店については、品が良いのが好きなんです。(本人さしおいて、ねぇ 笑
    女将さん(なのかね?)はすごく接客を心得ておられる。それもいい。

    以前私は、センターテーブル(入り口の)で独り酒を楽しむんでした(昼間! 笑

    >はやとうり

    は、私のところでもたまに手に入りますが、やはり糠漬けにしようかな。
    (糠床は私の担当です;)
    2010/11/10(水) 22:18:15 | URL | よしの #-[編集]
    凄い方
    yukaさんは凄い

    都内各地,網羅的にまわられて
    それを全部記事にして,いいところだけ仰っていらっしゃるもの
    本当は蕎麦作りの知識もたっぷりおありなのに…私がyukaさんだったら,駄目出しばかりしていそう

    時期が来たら,マニアックな記事も書いていただきたいな~と,一ファンの勝手な要望
    2010/11/10(水) 17:47:28 | URL | ぴ #JTKhwgXc[編集]
    はやと瓜
    小学生の頃、実家で育ててたなー
    それ以来見て無いので
    ちょっと懐かしさも感じます
    調べたらカリブ海の原産なんですな
    気持ち的には燗を飲みたいんですが
    このところ飲みに行く日は暖かで
    燗は・・・ちょっと汗ばみそう
    ってことで今シーズンはまだ飲めて無いっす
    2010/11/10(水) 12:14:55 | URL | ☆まがり★ #-[編集]
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