蕎麦そのものの旨さもひと際目を引く、浦和「庵浮雨」。
しかも、フレンチの技を生かしたコラボ蕎麦は、さらに魅力的。
その「庵浮雨」ハルちゃんが、先日…
「メニューにない、「アサリぶっかけ」「イカトマぶっかけ」のハーフ&ハーフどうですか」
と、つぶやいてるのを見ちゃったら、即効、反応してしまうもの。
連休も終わって、早朝の仕事を済ませた今日、
嵐なんてなんのその、いそいそと向かった浦和駅 。
浦和駅西口、伊勢丹裏にそっと位置する「ナカギンザ」。
入って行くと、ぼんやりと灯された、足元の灯篭の明りに、ほっと心癒される。
浦和 「庵 浮雨 -un peu‐」
「浮雨」…、そうだっ、雨の日こそ、まさにこのお店
そっと掛けられた純白の暖簾を潜り入ると…
わぁ、ハルちゃん…
まるで、生きし日の松田優作を思わせる、何てしっくりと馴染んだ、
黒シャツにネクタイ、中折れ帽を纏った姿に、ぽっと見惚れちゃう 。
そっとカウンタに腰を下ろし…、
ムシムシした陽気に、さらりとビールが飲みたて、まずは恵比寿の小瓶を注文。
添えて出される、「庵浮雨」オリジナル、「洋風おから煮」は、
やっぱりやっぱり、美味し~いっ
白黒のオリーヴの歯ごたえに味わい、イタリアンでありながら、和にも通じる、
この「洋風おから煮」は、唯一無二の絶品のおから煮。
あれこれ話などつつ、これでビールをくぅ~っと飲み干すと、
「新メニューにしようかと思ってて」
と、出して下さった、「トマトの天ぷら」。
と、トマト?、と思っていた天ぷらは、衣薄めにからりっと揚がり、
確かに、トマトらしき姿が見え隠れ。
熱々のところを…と、かぶりつくと、さくっとした周りが軽やかで…
途端に、じゅわ~っとトマトのジューシーな酸味に甘みが流れ込む。
予め出汁の染みた「トマトのお浸し」を揚げているそうで、
何もつけなくても、トマトの味が実に濃厚。
これっ、これはいいなあ…
と、ビールも飲みほし、お酒もちょっと頂きたい。
と、「喜久酔」をまずは半合冷やで頂き、充てのお料理を見てみると、
すっかり、お気に入り前回も頂いた「まぐろタルタル」に…
「アボガド」が加わっている
アボガド好きとしては、これは是非、食べてみたい。
それに、「蛸とカリフラワーの柚子胡椒」も添えて注文。
まず出された「マグロとアボガドのタルタル」。
鮪の間にアボガドが楚々と寄りそい、その上にかかった自家製山葵マヨネーズ。
玉ねぎの隠し味が実によく、これまでも美味しかったのに、
アボガドのとろりとした食感が加わり、んー、これは絶品~
「タコブツとカリフラワーの柚子胡椒風味」も、実に秀逸。
自家製フレンチドレッシングと柚子胡椒の出会いの妙、
さくさくとしたカリフラワーの食感に蛸の歯ごたえの違いもたまらんなぁ 。
と、お代りは、同じ「喜久酔」を、熱燗で半合頂いて…
ゆっくり蕎麦前を楽しんだら、いよいよ蕎麦だっ
何ト!今日はさらに、庵浮雨風「冷やかけ」もあるそうで…
早速出された「冷やかけそば」。
黄金色の澄んだかけ汁は、眩いように、きらきらと煌めき、
その下に静かに横たわる蕎麦は、そよいでいるようかの躍動感。
まずは、この汁を口に含むと、あ…何て無垢でピュアなこの感覚 。
キラリとして、すぅ~と体に入り込みながら、
ふぅっと広がるオリーブオイルの上品なコクに旨み。
蕎麦は、しっとりとしてキュッと冷かけ独特の締った堅さはなく、
そのまま蕎麦の味わいを、じわ~じわ~っと醸し出す。
長野県伊那の蕎麦の、その香ばしい味わいがこの黄金の冷かけ汁と交差する。
和を踏まえつつも、どこか洋風の味わいをふわっと感じさせるこの冷かけ、
こっ、これは又…、美味しい~っ
と、あっという間に汁まで飲みほしてしまったら…
これが楽しみにしていた二種の「ぶっかけ」。
おつまみ料理にもある、「イカのトマト煮マリナーラ風」のぶっかけ蕎麦。
イカの肝とトマトを合わせて作られたそうで、イカがまず旨いっ。
トマトの風味に肝の乙な味わいが染み、このソース、これが傑作。
それを蕎麦に絡めて頂くと…、んー、再び絶叫もの、これっ、ヤバっっ
蕎麦にこの、マリナーラ風(漁師風?)が、なんてこんなに合うのかしら。
烏賊好きとしては、これは猫にマタタビ、思わず笑みがこぼれちゃう。
そして、もう一品「ツブ貝と浅利のコキヤージュパセリ風味」。
ツブ貝は大好物、それに浅利も加わり、パセリの緑がたっぷり散らされ…
下のソースに絡め頂くと、こ、これも又たまら~んっ
浅利の出汁が濃厚なソースが、蕎麦に絡まる。
パスタでも良さそうなソースのようだが、これが蕎麦と合わさる絶妙さ。
ぷりぷりの浅利につぶ貝の感触と合わさる蕎麦の歯ごたえは、
パスタでは味わえない醍醐味があり、ふわっと広がるパセリが新鮮。
ん~、この小さな三種の蕎麦に、悶絶しそうな甘美なひと時。
最後には、オリジナルスィーツ「蕎麦の実と桃のパンナコッタ」・
ぷりぷりの蕎麦の実の感触に、とろ~としたパンナコッタの
爽やかな甘みで、これも美味し~い
毎度、素敵な発見を見るような、新鮮な驚きがある「庵浮雨」。
すべてが美味しく、新たなお蕎麦に、幸せいっぱいの午後のひと時。
ご馳走様でした~
冷かけはレギュラーメニューになりそうだし…、
こっそりお願いすれば、誰でもこのぶっかけ食べられるそうです

「庵 浮雨 - un peu - 」
埼玉県さいたま市浦和区高砂2-8-11
ナカギンザ内
048-825-0468
11:00~14:00 / 17:00~21:00
月曜定休
禁煙
2011年 6月 2日 福井在来の旨さに「サフランクリームせいろ」
2011年 5月13日 お料理をたっぷり堪能、「サフランクリームせいろ」
2011年 1月20日 絶品!「花巻クリームせいろそば」
2010年11月11日 やっぱり旨いっ、「カレークリーム鴨せいろ」
2010年 7月11日 「花巻クリーム」せいろそば
2010年 6月29日 絶品「タラコの燻製」、「トマト蕎麦」と「カレークリーム鴨せいろ」
2009年11月12日 「カレークリーム鴨せいろ」に、「鰊のトマト煮」
2009年 9月29日 祝!開店。「燻製」に舌づつみ、香り高い「おろしそば」
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んー、残念…。
月曜日がお休みなんですが、月曜日だったのかしら。
こちら夜ももちろんやっているので、是非、蕎麦前も♪。
私は、市役所前のお蕎麦屋さんに、又行きたく思っています。
私の時の、伊那の蕎麦もよかったです。これも、もちもちとした感じがあって、風味もよい。
そうかっっ、あまりに頭の中に「かけ」とぶっかけ二種が強すぎて、こっそりお願いするの忘れちゃったです。
いつもは、まず半盛り、「もり」で頂いたりしてるのに…(^^;
あの「おから煮」はいいですよね!
どうしても、自分でまねできない味わいで・・。
他の蕎麦屋にない路線を進み初めたハルちゃん。でも、基本の蕎麦はきちんとしているところに、一目おいています。
どこまで行くのか、私もとても楽しみにしているところです。
ぜひぜひ、です。
ぶっかけ二種も、美味しすぎ(^^)です。
「全部下さい」って言いたくなっちゃう気持ち。
なので、ついつい私も足しげく通ってしまうんですよ~ん(^^)。
もちょっと近ければいいのに、といつも思っています。
定休日だったかも。。
いつも蕎麦前から 良いですね!!
イヤ~~~ッ あのおから煮は以前とはまるで別物に化けていてチョットビックリでしたが、オリーブの実を入れるあたりのセンスは素晴らしい。烏賊わたを入れたトマトソースと言い、アサリとツブ貝のマリナーラ楓の塩梅といい。
開店当初と比べると格段の進歩で嬉しい驚きの連続でした。旧来の蕎麦屋の発想と違う出汁・・・ビミョ~ッなところはあるが、単純に美味しい!!どこに向かって行くのか楽しみですね。
じつは、昨日二十日の日にyukaさんと一日違いで行ってきました。(以心伝心、虫の知らせ?) でもおしかったです、冷やかけも魅力あるけど昨日の富山は良かった!以前のポキポキする打ち方と変わってきて、モチモチ感も出てきたし、yukaさんなら出来ますよ、ハルちゃんの耳元で「・・・ッネ・・一口もり蕎麦の二食食べたいな~~~っ・・・ダメッ?」(当然、ウルウルした目で・・)
コチラもすっかり夏仕様すな。
ぜひ伺わないとだわ。
ここ、いいですよねぇ…
ずつと行ってみたいと思うんですけど
なかなか…(^_^;)
でも、なんか「全部くださーい」って
言いたくなる位(笑)好みのものが
多いです。
yukaさん、いいなぁ~
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