いつだって行きたいなーと思っているのに、
「男の隠れ家」に出てた記事を見てたら、その想いは途端に募り…、
池袋での仕事を済ませ、待ち切れぬ心地で、電車に飛び乗り浦和へと。
足はまだちょっと痛むけど、大丈夫、ここは駅のすぐそば 。
伊勢丹を抜けた裏通りの「ニシギンザ」のビルの一画に、
すっと下ろされた、真っ白な暖簾。
あ、以前はなかった、お店の前にイーゼルで品書きが置かれてる 。
お蕎麦の品書きを見ると、今日の「クリーム」は「花巻」だ。
クリームの中でも好きな蕎麦、うれしいな 。
と、ランチにお酒の品書きにも目を通し、そろと暖簾を潜り店内へ…。
浦和 「庵 浮雨 -un peu‐」
入るとすぐ、厨房からにっこり迎えてくれるハルちゃんは、
相変わらず、黒シャツネクタイ、中折れ帽で、格好いーい 。
早速カウンターの端に腰を下ろし、まずは恵比寿小瓶をもらってングング。
肉体労働後、急ぎ来た喉も潤い、ほっとしたところで、
これも「庵浮雨」での楽しみの一つ、お通しの「洋風おから煮」。
「おからサラダ」とも違う、この洗練された味わいは、何度食べても感動もの。
レジピを聞いても、どうしても同じ味が出せない、
「庵浮雨」唯一無二の、絶品料理 。
と、あれこれ世間話など、盛り上がる中…
早速お願いした、これも食べたいと思っていた、新メニュー。
「ほたてのムース板わさ仕立て」。
山葵の緑の淵の入った二色の板わさに、
山葵マヨネーズとサフランマヨネーズが添えて出される。
では、と口にすると…、
こっこれは、美味っし~いっっ。
ふわっとした滑らかな口当たりの後に、瞬時に広がる濃厚な帆立の旨み。
帆立そのものを食べるよりも、ダイレクトに帆立を感じ…
んんん、んん~っと思わず唸ってしまう程。
これはもう、お酒を頂かなくちゃ、もったいない!
と、「喜久酔」半合頂いて、じっくり味わう帆立のムース。
そのままで、山葵マヨで、サフランマヨで、と、食べつくしてしまうのが惜しい程。
帆立以上に帆立の味わいに、も~う、うっとり。
この充てに、お酒がたまらなく、お代りに燗酒をお願いすると、
出してくれたのは、愛媛のお酒「寿喜心」。
柔らかい口辺りに上品な米の旨みが広がり、これが又美味しくて…
ついついこれに燻製を合わせたく、追加で「タラコの燻製」も頂いて、
久しぶりの「庵浮雨」での蕎麦前、やっぱりいいなぁ 。
と、そろそろお蕎麦を、「花巻クリーム」を頼もうと思ったら、
「今日、新作クリームがあるんですよ(^^)」と…。
これはうれし~い、早速それ、お願いします♪
頼むとまずは、二つ山に盛られた産地違いの二種が出され、
小さなもり汁もつく心遣いが又うれしい。
では、と、長野松本のお蕎麦から。
この香りが素晴らしい…、ふっくらとした豊潤な穀物の香りが豊かに漂い、
口に含めば、絶妙な歯ごたえと共に広がる、蕎麦の味わい。
香ばしさと甘さのバランスの取れた風味に、そのままで何度かするする。
もう一種は、岐阜の蕎麦。
「ちょっとこれが、なかなか繋がらないんだけど…」
と言うが、なになに、十分に繋がってるよ。
しかも、この味が何て濃厚~。
香ばしさの後に、じわっと残る、小豆に似た濃厚な甘み。
思わず目を見開いてしまう程、これは…美味し~い
ああ、ハルちゃんの蕎麦は、いいなぁ、としみじみと思っていると…
程なく、ほかほか湯気を立てた、新作「クリームつけ汁」が目の前に置かれる。
淡いオレンジ色をした汁に、さっと散らされた青葱のコントラスト目に楽しく、
そろりと蕎麦を浸してみると…
!!!!
こっ、これは、美味しい~~~
驚いた事に、これっ、紛れもない、フレンチのアメリケーヌソースだよっ。
濃縮した海老の旨みがまろやかで柔らかく仕上がり、
これが、又蕎麦にぴたりと合ってしまうから、すごい。
なんてなんて、ファンタスティックな蕎麦かしら~。
岐阜の蕎麦にも、松本の蕎麦では…、と絡め絡め頂けば、
海老と蕎麦が一体になり、手繰り口に運ぶ度にうっとり。
しかも中には、ぷりぷりのむき海老もごろごろ入り、
クリームを絡めた蕎麦と共に口に含めば、口の中は海老の洪水~。
最後に、添えられたパルメジャーノチーズも振り入れ、
ふわっとチーズのまろやかなコクが広がり、味のちょっとした変化も楽しめ…
海老好きとしては、これは麻薬のようなミラクルテイスト。
食べ終えた後には、とろとろ蕎麦湯を注ぎ入れ、
贅沢極上の、アメリケーヌポタージュもたっぷり堪能。
ついでにもり汁にも注ぎ、これもしっかり頂いて…
カレークリームに始まり、浅利と生海苔の花巻クリーム、
帆立小柱のサフランに感動していたら、
今度は、海老でアメリケーヌ。
ハルちゃんの発想の豊かさと共に、センスと勘の素晴らしさを改めて。
魚介好きにとって、帆立に海老で、夢見心地の今日のひと時。
ご馳走様でした~
ごとんごとんと揺られる電車の揺れに、
幸せな心地で、うとうと、今日もまた至福のうたた寝…。

「庵 浮雨 - un peu - 」
埼玉県さいたま市浦和区高砂2-8-11
ナカギンザ内
048-825-0468
11:00~14:00 / 17:00~21:00
月曜定休
禁煙
2011年 7月19日 「un peu風冷かけ」に、新昨ぶっかけ二種
2011年 6月 2日 福井在来の旨さに「サフランクリームせいろ」
2011年 5月13日 お料理をたっぷり堪能、「サフランクリームせいろ」
2011年 1月20日 絶品!「花巻クリームせいろそば」
2010年11月11日 やっぱり旨いっ、「カレークリーム鴨せいろ」
2010年 7月11日 「花巻クリーム」せいろそば
2010年 6月29日 絶品「タラコの燻製」、「トマト蕎麦」と「カレークリーム鴨せいろ」
2009年11月12日 「カレークリーム鴨せいろ」に、「鰊のトマト煮」
2009年 9月29日 祝!開店。「燻製」に舌づつみ、香り高い「おろしそば」
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蕎麦がしっかりしていてこそ、の変わり蕎麦汁だと…。
だから、きちんともり汁を出汁、時間差で汁を出す配慮もあるんですよね。
お恥ずかしいところ…(^^;。
蕎麦前、いいでしょう。これからもぜひです。
私こそ、お会いできてありがとうございました。
(ちょこっと出演も、ありがとうございます♪)
↑分かりました?
はい、ぜひ、食べてみて。
これは、定番メニューにゆくゆくはなるかも、です。
しばらくは、「男の隠れ家」で花巻をやってるかもしれませんが、電話確認の上で(^_-)
食べている時もそうだったんですが、ついつい興奮しちゃいました~。
アメリケーヌソースとはまた珍しい。
蕎麦それ自体の濃厚な風味があればこそ・・・ですね。
コソッと言った時にあれば出してくれんのかな。
文面から、興奮度が伝わって来ます。
こういう時のyukaさんの表現力って
彦摩呂さん以上です!(^^)!
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