上野 「翁庵」 ねぎせいろ

2011/10/31/21:11  [東京の蕎麦]台東区 画像あり

急の上野での仕事を終わらせたら、既に2時を過ぎている…。
こんな時には中休みのないお店。
一度行ってみたいなあ、と思っていたお店へ行ってみよう~niko.gif

上野駅にまたがる大陸橋を目の前にした大通り。
がやがやとした中に、ここだけふっと時間が滞ったような、
間口小さくさりげなく佇む、懐かしい木造二階建て。

11-10-31 店

「神田まつや」や、思い出の中になった「並木藪」に通じる、
昭和の面影を残したこの風情、ああ、いいなぁ…futt.gif

上野 「生そば 翁庵」


がらがらがら…と、格子扉を開き入れば、その想いはさらに増す。
高い天井に、黒光りした柱、年月培った壁に囲まれ、
しとりと落ち着いた昔懐かしの風情たっぷり。

11-10-31 店内

すぐに、気さくに迎えて下さる、白割烹の花番さんのあったかな応対もうれしく、
一人である私に、囲炉裏の席を薦めて下さる。

11-10-31 色紙1

ほおっと寛ぐ、何とも言えない、この感覚。
どこか、故郷に帰って来たような不思議な寛ぎを感じながら、
そっと後ろを見れば、何枚もの色紙が飾られ…

11-10-31 品

置かれている品書きに目を落とし、
まずはこの空間で、しばしゆっくり寛ぎたい。

11-10-31 酒

と、早速お願いしたのは、
枝豆のお通しの添えられた、熱燗(500円)に、お新香(200円)。

11-10-31 酒あぷ

中国曲技団のような、思わず微笑んでしまう絵柄の、
白磁のすらりとした徳利で頂く熱燗が又たまらなく…

11-10-31 漬物

「漬け物」のどれもが、自家製だろうか、きちんと美味しい futt.gif
沢庵に、ラッキョウ、極めて美味しい野沢菜に、糠漬けの大根、胡瓜。

ゆるゆるとこれで猪口を口に運びつつ、
ふと見れば、お隣に座っていたご夫婦は、品のある老紳士に、上品なご婦人。

すっと帰るお客さんに、タイミングよく、又入ってくるお客さん。
この、ゆるやかな流れが又、何とも言えず心地よく…

聞くともなく聞いていれば、ほぼ半分のお客さんが口にするのは、
私もお目当ての「葱せいろ」。

11-10-31 品横

横に掲げられた、板版品書きの順序は、人気の順なのかしらん~
などと思いつつ、私もそろそろお蕎麦を頼もう。

11-10-31 品あぷ

と、お願いしたのは、ここに来たらこれ、と決めていた「ねぎせいろ」。

11-10-31 ねぎせいろ

残りの熱燗を飲んでいると…、程なく熱々の汁を添えたせいろが置かれる。

11-10-31 せいろ

使いこんだ長方形の蒸篭には、やや緑がかった繊細な細切り。

11-10-31 せいろあぷ

口に含めば、きりっと冷水に閉められ、しゃきっとした気持ちよい、
潔いまでのしっかりとした歯ごたえのある腰加減。
思わす背筋が伸びるような、江戸の粋を感じるこの蕎麦。

噛みしめれば、するるんっと落ちる、爽やかな喉越しに…
これぞ、江戸の粋な蕎麦だっ
と、思わずうれしくなってしまう程。

11-10-31 ねぎ

その横で、ほかほか湯気を立てた小丼にはたっぷり注がれた熱々の汁。
とろりとした葱に、薄くからりと揚げられた烏賊の掻き揚げ。

11-10-31 ねぎとたべ

かりっとした衣が、次第にしっとり汁にふやけて行くのが又旨く、
この汁に浸し頂く蕎麦は、甘みがじわ~。
あー、これは確かに病みつきになっていまう、旨みたっぷり。

浸してはするるっ、
崩し一緒に手繰っては、ん~っ、旨いっ buchu-.gif
と、後はあっという間に食べてしまう。

11-10-31 湯桶

頃合い見てそっと置かれた湯桶も又、年月感じる趣たっぷり。
この時間になれば、ほんのりと白濁したナチュラルな蕎麦湯も美味しく…

葱汁に注ぎ入れ、たっぷりと頂き、
ほおっと、最後の余韻に浸るひと時 futt.gif

いい、ひと時だった、としみじみと。
上野に来たら、一度はなんてもってのほか、又、是非これを食べに来たい。

うれしいなぁ、ここにも、昔よき風情趣を残したお店がある。
と、番頭さんにお勘定をして…

心から…、ご馳走様でした~niko.gif




11-10-31 店 - コピー
「上野 翁庵」

台東区東上野3-39-8
03-3831-2660
11:00~20:00
日曜・祝日定休



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