寒さもちょっと緩んだ温かな日差しの、春分の日の今日は…、
山形のあったか空気の中で、淑やかに手繰ろう「蕎麦女子会」。
「素朴な味を求める方に…」と書かれた看板が置かれ、
通りに面して佇む、真っ白な壁に、ちょこんと掛ったちりめんの暖簾。
中休みなしで営業しているのもうれしく、4人ここで待ち合わせ 。
西国分寺 山形郷土料理と蕎麦の店 「大蔵山蕎麦 最上わっせ」
そっと身をかがめて潜り入る扉は、隠れ家めいてわくわくし、
足を踏み入れた店内は、ぐるり木の壁に、ぎしぎししそうな素朴な板間。
手作り感感じるウッドデッキのようなゆったりとしたテーブルに腰を下ろし、
それぞれ駅から歩いてきので、喉も乾いて体もぽかぽか。
まずは、グラスビールを頼んで、蕎麦女子会に乾杯~。
添えて出されたお通しは、「野菜の揚げ煮」。
胡瓜に茄子、パプリカが返しに浸され、とても美味しい。
と、早速ガールズトークが盛りあがる中、お料理を。
振り返りみる黒板書きされた品書きに…
「蕎麦屋の料理」に「山形あれこれ」など、豊富な品書きはうれしく、
4人いるのが頼もしい、各々気になるお料理を、いろいろ注文~。
まずは、「山形のおつけもの盛り合わせ」(380円)。
赤蕪、温海カブの甘酢漬けに、青菜漬け、
こっちではなかなか食べられない、大好きなぺそら漬けに、
これが珍しい、さくらんぼのお漬物。
肉厚で歯ごたえしっかりの「竹田さんちのきくらげ」(280円)は、
ポン酢醤油と辛子でコリコリ、これは美味しい 。
さらに、これは絶対外せない、山形名物「玉こんにゃく」(200円)。
とあっという間に並んだお皿に、早速お酒に切り替えて…
山形地酒「初孫」の「マキリ」(純米)と「いなほ」(純吟)の飲み比べ。
籠に山盛りされた猪口をそれぞれ二つ選んで…
今度はお猪口で、二度目の乾杯~。
お料理も続いてどんどん、皆大好きポテサラは、
ここでも竹田さんだ、「竹田さんちのポテトサラダ」(480円)。
食べて見ると、成程、これは珍しい、竹田さんちききくらげが…。
ほこほこじゃが芋の中で、しゃきしゃき歯ごたえが楽しく、
味付けもぴたり、このポテサラ、美味しいな 。
そして…、これも山形名物「だすぅ」の載った、「山形のだし奴」。
定番そば料理の「だし巻きたまご」は、
山形しあわせファームの玉子で、しっとりして玉子が濃厚。
なぜか山形料理にはかかせない「ゲソ天」は、たっぷり盛られ、
からりっと揚げられ、ゲソの味わいにお酒がさらに欲しくなり…
黒板に書かれたお酒から、お勧めされた
幻との「泉氷鑑」(無濾過生詰め)に、「朝日鷹」は熱燗で 。
山形のお酒は、どれもこれもが美味しく、心地よく酔いしれる中、
届いた「庄内名物」との「むきそば」(400円)は、
涼しげな硝子器に、琥珀の汁に浸ったぷるぷるの蕎麦の実。
上品で清らかな出汁に、蕎麦の実のぷりぷりの歯ごたえが心地よく、
とろりとトロロが絡まり、海苔の磯の香ばしさがふわりと広がる。
最後はこれも、山形名物「しそ巻き」(380円)は、
からりっと揚げられて、中の甘めの味噌が酒の充てに実にいい。
と、お酒もまだまだ、お替りしたのは、
山形のお米「つやひめ」と同じ、「つや姫」特別純米の熱燗に、
ラベルがユニーク、福の神「叶福助」の描かれた「赤福助」(超辛口)。
幾つものすべて山形のお料理に、山形地酒をたっぷりと楽しんで…
そろそろ〆のお蕎麦をば 。
山形で蕎麦と言ったら、これ「板そば」。
「十割」と「二八」をそれぞれ一人前お願いすると、
二色に分けて、ど~んと細長の木箱に薄く均一に盛られ出される。
それぞれ猪口を頂き、手繰り合うのも楽しく、
二八は、柔らかな歯ごたえで、つるりと喉ごし滑らか、優しい味わい 。
やや太めに断たれた、色も黒めの「十割そば」は腰もしっかり。
噛みしめると、やはり風味も香りもこちらの方が濃く、これは美味しい 。
どちらも山形の「最上早生」、丁寧に打たれたのが伺え、
二つきちんと打ち分けられているのが、好ましく…
さらに、山形蕎麦と言えばもう一つ、「地鶏肉そば」も食べなくちゃ 。
小さな器をもらってよそり分け食べるのが、又楽しく、
ほおっとする甘めの汁に、身の締った地鶏が美味しい 。
最後はこれも、山形米の「つや姫」のご飯の塩むすび 。
ふっくらもちもち、塩味のみのご飯は甘みがあり、
これも美味しく、たっぷり食べた後だというのに、これもぱくぱく。
もうすっかりお腹いっぱ~い、楽しかった時間はあっという間。
山形をたっぷり味わい、ガールズトークをたっぷり楽しんだ午後のひと時。
ご馳走様でした~
お酒も料理もお蕎麦も、流れる空気も山形はあったかい。
山形の地にも、又訪れたいな…。
Jさん、Kさん、Sさん、ありがとうございました~
霊峰月山、葉山のほとりで育む
おおくら山蕎麦「最上早生」
「大蔵山蕎麦 最上 わっせ」
国分寺市日吉町3-2-6
042-806-0080
11:30~24:00
火曜定休
禁煙(21:00以降は喫煙可)
2012年 1月22日 「山形地鶏肉きのこそば」と「とんかつ定食」
2010年12月12日 「とりきのこのつけ汁そば」「唐揚げ定食」
2010年 7月24日 お料理あれこれ、蕎麦前を満喫。「冷やしとろろそば」
2010年 1月18日 「最上の漬け物盛り合わせ」「つけ鶏板そば」
- 関連記事
-
- 国分寺 「甚五郎」 田舎汁そば (2013/05/22)
- 国分寺 「きぬたや」 心に響く手挽き蕎麦 (2013/05/16)
- 西国分寺 「潮 」 春の夜の「蕎麦会席」 花山椒と軍鶏鍋 (2013/05/09)
- (閉店) 西国分寺 「山泉」 最後の年越し蕎麦 (2012/12/31)
- 西国分寺 「山泉」 切なくて… (2012/12/14)
- 西国分寺 「潮」 秋の夜の「蕎麦会席」 軍鶏に松茸 (2012/10/08)
- 国分寺 「きぬたや」 (2012/08/28)
- (閉店) 西国分寺 「わっせ」 淑やかに女子会 (2012/03/20)
- (閉店) 国分寺 「最上 わっせ」 山形地鶏肉きのこそば (2012/01/22)
- 西国分寺 「潮」 秋の夜の「蕎麦会席」 鱧に松茸 (2011/10/01)
- 西国分寺 「潮」 夏の夜の「蕎麦会席」 絶品!とまとそば (2011/07/04)
- 国分寺 「きぬたや」 (2011/06/09)
- 西国分寺 「潮」 平日のお昼のランチ (2011/04/20)
- 国分寺 「きぬたや」 (2011/03/02)
- (閉店) 国分寺 「最上 わっせ」 とりきのこそばに唐揚げ定食 (2010/12/12)
いいお店だっただけに、とても残念で寂しいです。
でも、又お店を持たれているとのこと、ほっとしました。
いつか、新庄へ行って再会したいです。
連絡、ありがとうございました(u_u*)~
新庄市で新たに開業するそうです。
頑張っていると思いますよ。
山形の郷土料理も美味しく、いいお店だったのに。
まだお若いご主人、
どこかで又再開してくれるのを祈るばかりです。
情報ありがとうございます!
確かに…
コース、、、という感じも否めないうえ、
予約のみ、となるといきずらくなっちゃいます。
ちょっと、残念です…
以下、ブログの6月3日から抜粋。
「七月よりランチ営業を予約制とさせていただきます。
予約は前日まで、また可能であれば、当日でも承りますので気軽にお電話下さい。」
「夜の営業ですが、
基本、コース制とさせていただきます。」
http://mogamiwasse.blog91.fc2.com/
意図が良く判りませんが、
あまりロスを出さない方向への変更と言う感じですかね?
このタイプのお店でコースは、どうかと思うのですが。
評価の高かったお店だけに、訪問し難くなってちょっと残念です。
その日たまたま、という事じゃないのかしら…。
それとも、営業時間が変わったのかしら?
ちょっと調べてみます。
ショック。
両方楽しめるのも又いいところ…
山形のお料理はどれもこれもお酒がすすみます。
でも 私は ご飯をはずせません。
蕎麦を食べた後に、ご飯。ご飯があれば 酒が飲めます。
素敵なお店です。
→ yuka (03/19)
→ yuka (03/19)
→ sherbetsST (03/18)
→ 森のたぬき (03/01)
→ yuka (02/24)