つれづれ蕎麦 
    牛久 「季より」 蕎麦アーティストの饗宴
    2012年04月10日 (火) 22:55 | 編集

    開店当初に伺ったきりだった、牛久の「季より」さん。
    あれから早2年、ご主人のブログを拝見させて頂く度に、又伺いたくて…、

    それと、今回は、もう一つ大切な目的を胸にかかえ、
    日にちを合わせて、ようやく再訪する事が niko.gif

    12-4-10 店

    牛久駅前の喧騒離れた、全くの住宅街の中。
    周りにすっと融け込み、ぐるり笹竹の風流な門を携え、静かに佇む…。

    牛久 「手造りそば 手挽き石臼と旬のお料理 季より」 



    門を潜れば目の前に広がる、
    敷石が点々と置かれた心躍るアプローチ。

    12-4-10 アプローチ

    その先には、手造りの板張りの渡し橋があり…

    12-4-10 入り口

    春の心地のいい日差しを浴び、看板も何もない、
    素朴な木の扉に辿り着く。

    横の長閑な庭を眺め、そっと扉をたたくと、
    顔を出して下さった、久しぶりにお会いするご主人。
    なんだか、一段と逞しくなったみたい…futt.gif

    満面の笑顔で迎えて下さり、靴を縫いで中へ上がれば、

    12-4-10 石臼

    すぐ右手には、かなり大きな石臼がどっしりと鎮座。
    これを毎日回し、手挽きされているなんて…、としげしげと眺め、

    12-4-10 店内1

    用意して下さっていたお部屋へと、招かれ入って行くと、
    テーブルの置かれた部屋に、ソファーの部屋、などなど、
    一つ一つの部屋の雰囲気異なる、どの空間も素敵なインテリア。

    すべて垣間見させて頂いて、一番奥の二人用のお部屋に通され座れば、
    座り心地のいい、アンティークの椅子にテーブル、
    置かれた骨董の和箪笥に、下がる電球も大正ロマン。

    居るだけで、ほおっと憩ってしまう椅子に身をまかせ…
    すぐに出されたたっぷり蕎麦茶を頂きながら、
    以前はなかった、丁寧にしたためられた品書きを拝見。

    12-4-10 品もり212-4-10 品もり


    お蕎麦はすべて手挽きの、一日限定15食。
    暖かいお蕎麦は…、ん?、まだ「かけ」はないよう。

    12-4-10 品旬いろいろ

    これが何より楽しみな、ご主人のお料理「旬のものいろいろ」に、

    12-4-10 品玉子焼き12-4-10 品鍋焼き玉子

    玉子焼きも二種あるのが、「季より」ならでは niko.gif
    この「鍋焼き玉子」美味しかったなあ…

    12-4-10 品そばがき

    12-4-10 品にしん

    12-4-10 品野菜天12-4-10 品天せいろ

    ゆっくり一枚づつめくり、一通り目を通させて頂いて…

    12-4-10 品酒

    この陽気に、まずは、、、ビールが飲みたいな niko.gif

    12-4-10 ビア

    とお願いしたハートランドで、乾いた喉を潤わせ、
    楽しみにしていた今日、ご主人のお任せで、お願いします onpu.gif

    12-4-10 1蕎麦湯トマト

    と、すぐに出された、素敵な彫りの入ったグラスの「先付」、
    「蕎麦湯とスーパーフルーツトマトのコラボ」。

    12-4-10 1たべ

    濃厚蕎麦湯は、まるでムース、ほんのりとした甘みがあり、
    上にかかった、フルーツトマトのジュレの濃い青い甘み。
    両方一緒に口にすれば、蕎麦とトマトが溶けあい、素晴らしく美味しい hahha.gif

    12-4-10 そばがき

    最初の一品から、すっかり心奪われていると、
    すっと出された、「ふわふわそばがき」。

    12-4-10 そばあきあぷ

    手挽きした蕎麦蕎麦がきのこの粗さ、
    ほっこりとしたその表面からは、今にも粒が飛び出てくるよう。

    12-4-10 そばがきたべ

    箸を入れれば、ふわふわほろ~っと、とても柔らか。
    香ばしい蕎麦の香りが豊かに漂い、口に含めば、とろ~と途端に解け溶け、
    口いっぱいかけめぐる蕎麦の粒々。

    心地のいい粒の感触と共に広がる、蕎麦の甘みに香ばしさ。
    こっ、これは美味し~い love.gif

    と、食べ終えうっとりし…、
    この後続く、蕎麦アーティストご主人のお料理の饗宴。

    12-24-10 2

    豆腐好きにはうれしい、「豆腐三昧」。

    12-4-10 2絹あげ

    絹揚げを味噌に漬けさっと焼いた、「絹揚げ味噌漬け」。

    12-4-10 2がんも

    「がんもどき」は、胡麻出汁でしっとりと炊かれ、
    上にとりりとかかった利休ソースに、塩漬け桜の風味がいい。

    12-4-10 2豆腐

    自家製豆腐豆腐」は、ぷるるんっとして、まるでババロアのよう。

    12-4-10 2ひしお

    添えられた、「ひしお」を添え頂くと、大豆の甘みがふっと広がり…、

    12-4-10 酒

    このお料理にビールでは寂しすぎる、
    と、即効お願いした、京都のお酒「古都千年」純米酒。

    山形の職人さんの手造り土瓶で注ぐお酒は、一層美味しく感じさせ、

    12-4-10 3

    目の前に置かれた板盆に、鮮やかに描かれた、「旬のものいろいろ」。

    12-4-10 3にんじん

    濃厚な紫色の「紫人参のグラマンジェ・煮汁ジュレかけ」
    は、青くささなく、干しぶどうに似た深い甘みに、
    添えられた出汁ジュレが、味わいの輪郭を整える。

    12-4-10 3目キャベツ

    「芽キャベツの柚子胡椒ペーストがけ」は、柚子の香りが爽快で、

    12-4-10 3百合根西京

    「百合根の西京味噌包み揚げ」は、ほこっとした甘い百合根に、
    柔らかい西京味噌が絡まり、まるで上品な和菓子のよう。

    12-4-10 3筍

    去年塩漬けしていた姫竹の子の、「姫竹の含め煮」が、
    竹の子好きの心を歓喜させ、

    12-4-10 3蕎麦ケキ

    「蕎麦粉のケークサレ」は、蕎麦粒がぷりっぷりとして、
    素朴な蕎麦の風味がほっこり優しく、
    添えられた塩麹漬のパプリカは、驚くほど甘みが濃い。

    12-4-10 3茶碗むし

    それに…、これが悶絶してしまった、「車海老の茶碗蒸し」。

    沖縄から取り寄せた極上の車海老の頭から出汁を取った茶碗蒸しは、
    一口含んだだけで、濃密な海老の旨みが口いっぱい。
    海老を食べているより、ガツンとくる海老の旨み。
    ん~っ、こっ、これはたまらな~い buchu-.gif

    12-4-10 3角煮

    三元豚で作られた、「豚の角煮に煮玉子」は、
    ほろろと崩れ柔らかく、脂ぽさがなく、私でもパクパク。
    しっかり味の染みた味玉が泣かせる演出、これもいいなあ~。

    12-4-10 3葱

    「芽葱の酢味噌かけ」は、しゃきっとしてねっとり。
    葱独特の優しい甘みに酢味噌が絡まり、しみじみとした旨さ。

    12-4-10 3百合根

    「百合根餅」は、ほっこりまったり、優しい甘み、
    添えられた蕗味噌がよく合い、春を感じ…

    12-4-10 3野らぼー

    茹で具合もぴたりの、私も大好き「野らぼーのお浸し」と、
    どれもこれもが素晴らしい…love.gif

    12-4-10 4鰊

    さらに、これ又うれしい、二人一皿取り分け頂く、
    艶々と輝く、「鰊一本一週間煮」

    12-4-10 4鰊たべ

    7日間とろとろと炊かれた鰊は、
    箸を入れた途端にほろろと崩れ、しっとりと味が染み、
    「竹やぶ」出身の方の鰊は、本当に美味しいなあ futt.gif

    12-4-10 5口なおし

    口直しに…と、途中を出された「甘酒とワインのソルベ」
    ほわっと広がる麹の甘みに、ワインの酸味が実に爽やか、
    ん~んっ、これっ、美味し~いっ love.gif

    12-4-10 6トマト

    良かったら…と、出して下さった、前菜で出されたトマト、
    「スーパーフルーツトマトの、アンチョビ添え」

    トマトにアンチョビという、乙な組み合わせが斬新かつ新鮮。
    トマトの甘みが引き立ち、これがお酒にうれしい一品。

    12-4-10 7天たね

    …と、これも意表を付く、揚げたての「天ぬき」登場~

    12-4-10 7天たねかけ

    薄い丼の中の掻き揚げに、熱々昆布出汁を注ぎかければ、
    途端に、じゅわ~っっっと、軽快な音が立ち、この音が又ご馳走。

    12-4-10 7天たねたべるよ

    羽毛のようなさくっさくの繊細な衣は、次第にしっとりと汁が染み、
    変わりゆく衣の味わいがたまらない。

    12-4-10 7天たね海老

    しかも、何尾も入った車海老はぷりっぷりで、旨み濃厚。
    なんて幸せ、言葉にならない美味しさと…
    すっかり、ご主人の素晴らしきお料理を、心の底からたっぷり堪能 love.gif

    そして…
    序曲もいよいよお終い、第二楽章、お蕎麦をば。

    12-4-10 田舎

    北海道蘭越産。
    まず出されたのは、玄ごと挽きこんだ粗挽きの「田舎そば」。

    12-4-10 田舎どあぷ

    ざっくりとした輪郭に、ピンっと張った正方形の角の凛々しさ。
    グレー濃く野趣さ溢れ、中にぽつぽつと埋まる蕎麦の粒。
    顔を寄せれば、穀物の香ばしい香りがもわ~っと豊かに広がり…

    12-4-10 田舎たべ

    手繰り口にすると、むちっとしたしっかりとした歯ごたえ。
    噛みしめれば、むちょっとした粘着感は、これまでに食べた事のない感触。
    ほのかに感じるざらつき感が口肌を掠め、噛みしめれば、
    蕎麦のしみじみとした素朴な香ばしさに甘みがじわ~り流れ広がってくる。

    味わいが豊か、しかも、この不思議な感触…
    これは、前回頂いたものとは全く違う。
    と、この2年の間のご主人の試行錯誤の日々を感じつつ、

    しっかりと濃い、汁に浸せばさらに甘みが増す蕎麦を頂いて…

    12-4-10 せいろ

    続いて出された、微粉で打たれた「せいろそば」。

    12-4-10 せいろあぷ

    これ又、角がピンと立った男気溢れた凛々しい細切り。

    12-4-10 せいろどあぷ

    この香りが又豊か…
    と、手繰り口にすれば、むちっとした食感がさらに強い。
    するる…というのとは違う、圧力感と濃密な感触。
    噛みしめた後にかすかに粉っぽさを感じ、粘着感がとても強い。

    飲んだ後にするるという軽やかさというよりは、存在感のある蕎麦で、
    ガツンとしっかりと胃に入りながら、豊かな味わいを残していく。

    ああ、これも前回頂いた時から、すっかり変わってる。
    2年の間のご主人の試行錯誤した方向が見えてきたような心地がし、
    すっかり食べ終えたら、もーう、お腹いっぱ~い buchu-.gif

    ほおと、熱々蕎麦湯を頂いて…

    12-4-10 デザート

    これも楽しみだった、最後に頂く、「蕎麦屋の甘味盛り合わせ」heart.gif

    12-4-10 デザートチョコ

    もちもちまったりとした、甘みが絶妙なチョコレートケーキは、
    何とっ、チョコにアボガトを混ぜて作られたそう。
    生地はざくざくっとした蕎麦粉タルトで、これっ美味し~い

    12-4-10 デザートロール

    ロールケーキも、もちろんお蕎麦、
    「蕎麦粉のロールケーキ」は、ふっくらしっとり甘みも程良く、
    中に甘皮入りの求肥がもちっとして、和三盆に通じる優しい味わい futt.gif

    12-4-10 デザートムース

    そして…これが、殊の外美味しかった「アボガドのムース」
    とろぷるふわんっ、優しく柔らかく、甘みがふわっと口に広がり…
    真綿に包まれているような繊細な味わいに、も~う溶けちゃいそう love.gif

    美味しかった~、心底堪能した、甘美なひと時。
    あれからの日々、お料理の事、蕎麦談義など楽しんで…

    素敵な素敵な午後のひと時、ご馳走様でした~hahha.gif



    そして、大切な目的、ご主人の愛猫ぴーちゃんに、

    12-4-10 ぴーちゃん

    お線香を上げ、拝ませて頂いて…
    もう一度会いたかったよ…、ぴーちゃん…hanamizu.gif


    12-4-10 中看板
    「手造りそば 季より」

    茨城県牛久市牛久町15-2
    029-875-4891
    11:30~16:00
    夜は要予約
    日曜定休(臨時休業あり)
    禁煙 Pあり

    お店のHP


    2010年 9月27日 旬のものいろいろ、玉子焼き、「せいろ」に「田舎」



    ご主人から頂いた、ぴーちゃんの大好きだった玩具。

    12-4-11 りん

    ひとしきり、くんくんした後で、無邪気に遊び始めたりん
    大事にするんだよ、りん

    ぴーちゃん、ありがとう、安らかに…

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    コメント
    この記事へのコメント
    stk 様
    そうなんです、すごいですよね。
    お料理に接客に、蕎麦、それも手挽き…

    なかなか、ぷらりと行けないのがつらいところですが(売切れになっちゃうので)、又伺いたいお店です。
    2012/11/22(木) 09:38:37 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    隣の阿見町に住んでいるので車30分弱です。お店の作りもコース料理も芸術的ですよね。それもお一人で切り盛りには驚きました。
    阿見町では木鉢坊さんや牛久大仏近くの信田の里さんに行きます。
    2012/11/21(水) 14:03:23 | URL | stk #cdsDIdlo[編集]
    武蔵番茶様
    確かに、蕎麦のみのお店というよりは、日本料理を楽しんで…というのがこのお店の良さが分かると思います(^^)
    旬のいろいろ盛り合わせ(1000円)のプレートだけでも十分楽しめますので、是非食べて頂きたいです。
    どちらかで修業したのかどうか、今度聞いてみます。ただ、日々熱心に取り組んでいらっしゃる様子を、ご主人のブログで拝見しています。
    2012/04/23(月) 09:32:24 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    常陸の国 蕎麦の名店
    我が家から近い(といっても下道で1時間少々かかりますが)、これは期待に違わないと言う蕎麦店のようですね。
    普通の蕎麦店というよりは、日本料理のお店のようですね。その道の修行もされてるのでしょうか・・・牛久に名店あり、ですね。
    2012/04/21(土) 21:59:06 | URL | 武蔵番茶 #-[編集]
    Canapellini 様
    まあっ、有馬さんたら~(^^;。
    すごくはないですが、お蕎麦が好きです。
    又、時々、こそ~り覗きにきて下さい(u_u*)~
    2012/04/18(水) 07:32:02 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    shin様
    その通りです~(^^)。
    出される一品一品に、悲鳴あげちゃいました。
    素敵な素敵なひと時でした(u_u*)~
    2012/04/18(水) 07:30:50 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    私も大好きです
    初めてお便りさせていただきます。
    私も季よりさんのお蕎麦が大好きで、何度か通わせていただいております。
    先日、大将から「この方のブログは凄いからぜひ見て」と教えていただき、こそ~り覗きに参りました。
    まさに大将の仰るとおりです♪yuka様凄いです!今度はどちらのお店に赴かれるのか楽しみにしておりますね
    2012/04/17(火) 19:57:22 | URL | Canapellini #-[編集]
    美しすぎて....
    美しすぎて、美味しすぎて箸が止まらなかったのでは....
    良い気分のままで最後の蕎麦までいくでしょうね
    すばらしい..100点
    2012/04/17(火) 14:42:47 | URL | shin #ELD9pjOg[編集]
    トム様♪
    本当に気持ちのいいお店、改めて思いました。どの空間に座っても、きっとどっぷり憩ってしまうと思います。
    鬼怒川といい、こちらといい、茨城県南の竹やぶさんのお店は、どちらも独自の個性があって、私も大好きです(^^)。
    2012/04/16(月) 08:50:15 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    箸袋様
    是非…、駅からもそんなには遠くないので、がんばれば歩ける距離です。
    日々、いろいろと研究なさっているご主人、しかもあの大きな石臼で、心をこめて挽かれ、お一人で丁寧に持て成して下さいます。

    素敵なお店です(u_u*)~
    2012/04/16(月) 08:39:54 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    こんばんは ご無沙汰しています。一回しか伺ったことないですが季よりさん良いお店ですよね~。個人的に竹○ぶさん系列は苦手なんですが、こちらのお店は居心地良くて店主さんの人柄が店外、店内、料理全てに顕れていたかと。ビーズ、ガラス等に修行先さんの色も感じますが。たしか店主さん手作りの庭のアプローチ横に大きな壺?火鉢?有ってネコちゃん達が遊び戯れていた記憶が有ります。店主さんは物腰柔らかなイケメンさんでしたよね?野菜の炊合わせ、セイロのセットが廉価で丁寧な味で出色メニューでしたよね。
    仙台出張から終了したらまた伺いたいです~~。
    2012/04/14(土) 23:49:30 | URL | トム #-[編集]
    佳いお店ですね
    こりゃまた素晴らしいお店があるものだと歓心しきりです。
    お料理それぞれの気配り、
    蕎麦への探究心、
    あの大きな石臼で手挽きなさるのは大変な力仕事でしょう。
    いつか訪ねてみたいです♪
    2012/04/14(土) 23:48:14 | URL | 箸袋 #4JcWZNxE[編集]
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