かつて、京成線高砂駅でお店を開かれていて、
いつか行ってみたいな、と思っている間に、
閉店したと聞き、とても残念に思っていたところ…。
それが最近、同じ名前のお店が八丁堀に出来たよう。
も、もしや…との思いを込め、近くで仕事を済ませた今日、
お昼を頂きに、ちょっと伺って見る事に 。
八丁堀駅上、サンクスの横の通りを歩いていくと…、
さりげなく佇む、白壁のシンプルなお店に行きあたる。
看板がなかったら、蕎麦屋とは思えない、スタイリッシュな店構え。
入口の壁にはくり抜いて作られた水槽が…?。
八丁堀 「手打ちそば 菅雅」
早速、店先に置かれていた品書きを、立ち止ってじっくり吟味。
ほお…、手頃な値段のお料理がずらり並ぶ、豊富なお料理。
お酒の種類もいろいろあって、これはいいなあ 。
と、回りこむと、裏側には「お昼限定」との品書きがこれもずらり。
「本日のおすすめ」との、「活〆穴子天ぷら膳」始め、
「特大海老天」や、「野菜天」に「芝海老天」、
さらに「天丼セット」や「カツ丼セット」まであり、
どれもに小鉢ふたつに、「蕎麦ジェラート」が付くなんて…、うれしいな 。
単品のお蕎麦も眺めて…、おしっ、今日は「穴子天」♪
と、心に決め、ようやく暖簾を潜り扉を開く。
入った店内はとてもシック、黒で統一したテーブルに椅子が並び、
取り立てた演出などせず、すっきりとしたモダンな空間。
既にお昼のラッシュを過ぎた午後1時過ぎ、
馴染みらしい男性客2組も、どうやら食べ終えたところのよう。
始めてのお店、緊張しながら並びのテーブルに腰を下ろし、
改めて置かれた品書きに目を通し、
「活き〆穴子の天麩羅」に小鉢もつくとなったら…
やっぱり、ちょっとお酒も頂きたいな、
と、中から「景虎」をお願いすると…
「あっ…、お酒は夜のメニューなんですが…」
ええっ、そそ、そりはっっ…
じゃあ、いいですよ、と言おうと思ったら、
「でも、今暇なんで、いいですよ(^^)」
とにっこり微笑み受けて下さり、
ほっとして、一緒に「穴子天ぷら膳」も添えて注文。
頼むと程なく、かわいい花番さんが置いて下さった、小鉢の三品に、
たっぷり零し注がれた、お酒一合。
小鉢は「揚げ蕎麦と水菜のサラダ」に、「小松菜と桜海老の和えもの」。
それに…、思わず目を見張る、澄み琥珀色に煌めく「煮こごり」。
まさに、これは高貴なる宝石そのもの…
しかも、ぷるとろんっとした煮こごりの中には、
思わず笑みがこぼれる、ふわっふわの穴子の身。
お、美味し~いっ、これだけで一合飲めちゃいそう…
と、大事に口にしていると、
ん?、ご主人、バケツを持って、何やら入口へと小走りで向かい、
まだ営業中なのに、お掃除かしら?
…と思った、次の瞬間、
バタッバタッっと、活き良く跳ねる穴子をバケツに入れ、
「これを、今から捌いて揚げます♪」
と、少年のような無邪気な笑顔で見せてくれるご主人。
あまりに咄嗟の事で、思わず硬直…、口ぽか~ん
そ、そうか、あの水槽で元気に泳いでいたのは穴子だったんだ!♪
その数分足らずして、手際よく捌き揚げれた、
今跳ねていた穴子が、天麩羅になって目の前に 。
なんて、美しい完璧なる姿の天ぷら…
見ただけで、この天麩羅のレベルの高さは一目瞭然。
箸を入れれば、サクっと気持ちのいい程響き渡る、軽快な揚げ具合。
薄く纏った衣は、油っぽさ微塵もなくさっくりと揚がり、
中の穴子の身と来たら…
感動してしまうほど、ふわふわふっくら 。
こ、この天麩羅、昨今頂いた中でも、群を抜く素晴らしさ、
これは、これは、美味し~いっっ 。
添えられた骨が又カリカリ軽やか香ばしく、
さつま芋に、ピーマン、ちくわと、兎に角どれもが実に美味しい。
本格的な職人の技光る天麩羅に、お酒のピッチもついつい早まり…
お声かけして、お蕎麦をも。
壁に貼られている、「本日の蕎麦」を見上げ眺めていると…
程なく目の前に置かれた、群馬赤城山麓の夏新、「せいろそば」。
笊に盛られた蕎麦は、艶々として伸びやかな、角の立った細切り。
手繰り上げれば、な、なんていい香り…。
ふっくらとした甘みのある香ばしい香りが、ぷんぷんと匂い放ち、
口にすれば、しなやかで心地のいいもちもちっとした歯ごたえ。
噛みしめれば、ん~っ、これは美味しい… 。
穀物の持つ甘く香ばしい味わいが、濃厚に口いっぱい広がり、
江戸前の蕎麦の良さ光る、美味しいお蕎麦。
しかも、頃合い見て出された蕎麦湯は、しっかりと白濁し、
とろりとして蕎麦の風味がしっかり。
ああ、美味しかった…、とほおっとしていると、
そうそう、これも楽しみだった「蕎麦ジェラート」。
早速スプーンで口にすれば、これが又美味し~いっ。
蕎麦の香ばしさが濃厚、甘さも程良く、
ざらりと心地よく混ざる蕎麦の欠片。
確かに確かに、これは「蕎麦」のジェラートだ
ん~、出来る事ならお持ち帰りしたい程…。
と、心底満喫した、満足度100%のお昼のご膳。
気さくでちゃきしゃきっとした奥様にお聞きすると、
やはり思った通り、先月、高砂から移ってきたそう。
都内に移ってくれたのが、何よりうれしく…
席を立てば、ご主人も又、きちんと顔を出して下さり、
愛嬌たっぷりのくりっとした、うれしくなる笑顔。
かわいい花番さんの応対も愛らしく、いいお店だなあ、としみじみと。
ご馳走様でした~
今度は、是非、「田舎そば」をも、
お料理もいろいろ頂きに、夜にも訪れてみたいな 。

「手打ちそば 菅雅 」
中央区八丁堀3-17-13
03-6228-3793
11:00~14:00 / 17:30~23:00
日曜・祝日定休
禁煙
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穴子の天ぷら、本当に美味しかったです。
それと、今年も赤城の夏新、素晴らしかったです!
香り、味わい共にとても豊か。
本当に美味しいお蕎麦でした。
八丁堀は高砂に比べて便利なのも、私にはうれしいです。
是非、こちらに戻られた際には、お店でのトマト蕎麦も食べてみて下さい(^^)。
トマトと蕎麦って、本当によく合うものなんですね♪
友人に進められて何度か行ったんですよねぇ。。。
でも、内容は断承されているみたいで安心しました。
当時も穴子は活けのものを見せてからさばいてくれていて
蕎麦アイスも甘さ控えめで食後にはいい感じでした。
八丁堀なら高砂より気軽に寄れそう♪
に、しても夏の新蕎麦。
いい色に写ってますね◎
すっごく、うまそう…
それにしても毎回、素敵なコメントとお蕎麦屋さんを取材されていますねェ。お酒のコメントも好きです。以前召し上がられた、トマト蕎麦を今日のランチに作ってみました。実際の味はわかりませんが、乾麺でも美味しかったので今度は是非お店へ行ければと思っています。ではまた
煮こごりも…♪
浴衣、急いで着ておかなくちゃ、夏おわっちゃいますね♪
が…、昼酒しちゃった(^^;;。
お料理、凄く期待できそうですよ♪
私は、高砂行った事なかったので、すごくうれしかったです。
この天麩羅は、素晴らしいですね♪
(もっと安かったなんて…、すごすぎです)。
駅からも程近くなので、ぜひ(^^)
久々に和食を堪能しに行きたいなあ。
穴子天にかつ丼に浴衣美人が揃ったらもう、 男冥利に尽きます( ´ ▽ ` )ノ
移転していたとは。
昼酒無しは、寂しいけど、一度寄ってみます。
涼しくなったら、チャリでちょこっと高砂に遠征しようと思ってたのに、引っ越していたのですね。
こちらの穴子天は本当に美味しいですねぇ。
たくさんの小鉢も嬉しいし・・・
少々お値段が高くなているのは場所柄仕方ないかなぁ。
でも、以前の場所よりも便利そうな立地。
仲間を誘いやすいな♪
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