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    つれづれ蕎麦 
    木曽福島 「時香忘」 - 夏旅行③
    2005年09月19日 (月) 22:52 | 編集
    9月17日

    昼神温泉に泊まり、ここの湯を非常に満喫。とゅろんっとした湯は、肌が信じられないくらいつるつるになって、すごくいい。料理も、下呂の時とは比べ物にならないくらいおいしくて、満足な温泉に。。

    今日は飯田-伊那を抜けて帰る予定・・・。じゃ、伊那の、変わった食べ方をさせてくれるお店にでも~などと、考えていると、なにやら彼がしきりに地図を見ている。
    (まさか・・・ソースかつ丼なんて言い出すのでは・・・ )と不安に思っていると、
    「せっかくだから、今日、伊那じゃなくて木曽福島に抜けて塩尻から帰ろうか・・」と言い出す。

    まあ、いいけどこの辺りだとお店のリストがない。。
    ま、でもすっかり満喫したから、いいか・・・と、満足の昼神を後に。

    寄り道をしながら走り、木曽福島の街中で金賞を受賞したという、「中乘さん」という酒蔵に行き当たり、お酒も購入。
    時はお昼時。ここで、地元で人気の「くるまや」という蕎麦屋を紹介されに向かって見る・・と、 す、すごい大行列!

    諦め、先に車を進めると、標識に「開田高原20キロ」と。
    恐る、恐る行けるかどうか尋ねると・・・、行ってみようっか、となり、開田の手前にある、密かに興味を持っていたお店に、予期せず向かう!う、うれしぃっ。。

    見晴らしのいい、361号線、木曽福島の山並みを車窓から眺めつつ10キロも走らせる。
    20050918111113.jpg
    と!
    突然、真っ赤な看板が目線の高いところに見えてきた。
    これこれ、これだ。。

    幻の蕎麦 おおやまぼくちそば
        「時香忘」




      

    車を止め、店へのアプローチに向かう。。
    20050918111021.jpg
    駐車場の奥に、ひっそりと看板があり、どうやらここが入り口だと分かる。

    何やら、カード?と石臼が置かれているが・・・・

    近づいて見ると、本日の蕎麦などの一言。イタリアンレストランのようでも。。

    20050918111031.jpg20050918111043.jpg


    この前を通ると、長い木で作られた回廊のような渡り廊下が続いてる。
    アプローチ
    両側には、自然の木々が植えられ、ここを通るだけでも気持ちがいい。文字通り、高原の中に入り込んでいくような感覚。

    通りすぎる風さえ爽やか。
    いやでも、期待してしまう。


    まるで林の中を抜けるかのように、ぐるりと廻る廊下を歩きようやく、店の入り口に。
    20050918111127.jpg
    木製のチェアーが置かれ、
    ここの看板も、控えめな小さなもの。

    黒い壁に赤い看板がとてもセンスよく映る。
    どこか、軽井沢の雰囲気を思わせるようだ。


    中に入ると、ぱっと明るく白木が目に飛び込む空間が広がる。
    まずは、キャッシャーがあり、その横には小さなギャラリーのスペース。
    20050918111152.jpg20050918111142.jpg

    少し待って、案内された空間は、とても素敵。。
    20050918111230.jpg20050918111213.jpg

    統一された、明るい白木作りのテーブルが窓の横に並び、その後ろに、外に面して並んだカウンター席。

    どこからも、テラスに向かい、その向こうの高原の景色が眺められうような配置で、誰でもその風景には心が和んでしまう仕掛け。
    う~ン・・、なんてにくい作りなんだろう。
    高い天井、シンプルな飾りつけ、どこか都会的なセンスを感じる素敵な空間。

    品書き にある蕎麦は、「おやまぼくち」、「山ぶどう」、「小地谷」の蕎麦の3つが日替わりで、本日はおやまぼくちのみとのこと。つなぎの割合、蕎麦についてなど丁寧に、そして、正確に答えてくれるのもまたうれしい。

    結局、「粗挽き蕎麦」を頂く。
    20050918111242.jpg
    頼むと、まずはお茶とそばかりんとう。

    ふと見ると、
    箸にも、箸袋にも、箸置きにも、
    すべて「ZCOBO」の刻印がされている。


    このかりんとうをぼりぼりやりながら、目の前の風景にほっとし、丁度食べ終わった頃に
    20050918111250.jpg
    つゆの入ったそば猪口と、鮫皮の卸とわさびが出される。
    それと、薬味はねぎ。

    こうやって、自分で摺らせてもらえるだけで、私にはポイントが高くなっちゃう・・・


    ほどなくして、「粗挽きおやまぼくち蕎麦」

    粗挽き蕎麦


    蕎麦の粒が豪快に散った、中細切りの蕎麦。こんもりともられ、瑞々しさを湛えている。
    20050918111304.jpg
    口に含むと、穀物感のざらつきが舌をかすめ、濃い蕎麦の香りが広がる。蕎麦の風味が甘くとてもおいしく、そのままで食べてしまいたくなるほど。
    しっかりとした腰と、たおやかさもあり、つなぎも非常にいい。
    これは・・・!かなりすごい蕎麦だ。。


    品書きに書かれたこだわりによると、小麦粉は一切使用せず、おやまぼくちの葉の繊維を0.25%混ぜて打っているそう。水もアルプスの湧き水を使用し、出汁は宗田節・室鯵節と、羅臼昆布などを厳選して使用しているとのこと。
    「昔食べた蕎麦の味が忘れられず、手間隙を惜しまず作った」という蕎麦は、電動ではあるが石臼を二度挽きするなどして作っている。

    うーん、なるほど、こだわりもすごい。。

    つゆは、まろやかな甘みを含んだ、これも又非常にいいつゆで、蕎麦との相性はばっちり。山葵もいいものらしく、甘みのあるよく利くもの。舐めてもおいしぃ。。

    しかも・・・、量もたっぷり~。。
    20050918111316.jpg
    頃合を見て出された蕎麦湯は、この辺りでは初めて別に作られたポタージュのもの。

    この蕎麦湯にさえ、蕎麦の味が豊かに染み出ていて非常に美味いしい。


    帰り際、一人一人に声をかけているご主人と、少々話しをすると、2年前まで東京で商社マンをしていたそう。あるとき、一心して独学で勉強したとのこと。

    ああ・・、でもだからか。と納得。
    この蕎麦もさることながら、この空間は、都会にすんだ人間がどうしようもなく欲しくなるものすべてが、計算されて作られているんだ。どう転がっても、うれしくなってしまう心遣い、そして接客の丁寧さ、どれもが優秀な商社マンとしての経験から現われているのかもしれない。

    何はともあれ、とにかくすべてにおいて満足度の高い時間をすごすことができた。。
    今年の夏の締めくくりに、大満足。

    出来て間もないお店、これからどう変化していくかもさらに興味が持たれる。さらに、やまぶどうのつなぎ、というのも興味が持たれる・・・。何しろ、先日東京で食べた、同じおやまぼくちの蕎麦とは又全く違ったものであったのだから・・・。

    又・・・、ここも来て見なくちゃ。木曾で又、素敵な場所を見つけちゃったな・・・
    はぁ~・・・これで今年の夏旅行も終了~・・・

    *お品書き
    粗挽きおやまぼくち蕎麦、粗挽き小千谷蕎麦、粗挽き山ぶどう蕎麦 1,260円
    おろし蕎麦 1,570円、鴨南蕎麦 1,890円、おやまぼくちイカ墨蕎麦 1,780円

    中乘さん、七笑、真澄、久保田千寿、紅寿 420円~



    20050918111945.jpg人の心をゆらす蕎麦を打ちたい
    ただひたすら・・・手間隙を惜しまず・・・
     
       時香忘

    長野県木曾福島町芝原8990
    0264-27-6428
    11:00~15:00(売り切れ仕舞い)
    夜は懐石予約のみ火曜休





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    コメント
    この記事へのコメント
    きょん様
    情報ありがとうございます。

    ん~、長野はほんっとに、行きたいところがいっぱいで迷ってしまいます!
    ぜひ、訪れる機会を作って、伺いたいです。
    ありがとうございました(^^)
    2007/11/28(水) 22:06:43 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    こちらもお試しを「おんたけそば」屋
    木曽の開田産そばはやっぱりおいしい!
    今度は国道19号で木曽福島を南下し野尻宿にある行動沿いの「おんたけそば」(店名)で食べてみて!
    じいちゃんはなくなってしまったけど息子が後を継いでいる。寡黙で愛想もない店主だけど…。
    昼時は混みますがその日の分がなくなったら店じまいか次の蕎麦うちまで待つしかないけど食す価値あり。
    2007/11/28(水) 12:29:07 | URL | きょん #-[編集]
    たか様
    コメントありがとうございます。
    私も、どうしてももう一度行きたいお店のひとつです。
    あれからますます腕を上げられているのだろうと思うと・・・、
    なんとか又、開田の方に伺いたいと思っています。
    2007/11/05(月) 11:54:58 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    画期的な
    開田高原に行く道沿いに偶然見つけ、立ち寄りました。幻の蕎麦?と仰々しく書いてあるのは・・と思いきや!正に画期的な味わい。正に蕎麦です。世間で手打ちと書いて商売されている店が多い中、手打ち以外の何者でも無い蕎麦ですね!説明は要りません。蕎麦に顔があります。来週も行きたいです。店内の光、音、食器から何から何まで、そしてご主人に生き方に敬服します。腱鞘炎にならない程度に!良い味を守り続けて頂きたい・・
    2007/11/05(月) 11:17:30 | URL | たか #KeP9zJhM[編集]
    cat様
    コメント、ありがとうございます。
    「時香忘」、いいですよね・・、また行きたくてたまらないところです。
    んー、うらやましい。

    cat様のブログもすごいですね!
    是非、名古屋近辺に行く時には、ぜひぜひ参考にさせて頂きたいと思います。
    これからも、よろしくお願いしまーす。
    2006/12/09(土) 17:24:40 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    はじめまして!
    初めまして、こんにちは。
    名古屋在住のcatと申します。
    お蕎麦屋さんを探す時には、いつも参考にさせていただいています。先週末は、「時香忘」さんに行ってきました。

    店の雰囲気も燐としていてお蕎麦もとっても美味しかったです。こちらの記事を見なかったらきっと行くことがなかったと思います。素敵な情報ありがとうございます。長野や東京へは時々出かけるのでまたこちらの参考に蕎麦屋めぐりを楽しみたいと思います。

    PS
    帰りに、八ヶ岳高原の「香草庵」というところによりました。落ち着いた雰囲気の中、美味しいニ八蕎麦をいただけました。
    2006/12/09(土) 15:43:18 | URL | cat #-[編集]
    ああ・・・、信州の紅葉はいいですよね・・
    もう,紅葉ですか。。
    はぁ。。物悲しい気分の秋。。でも、食べ物はっ・・・♪
    わたし、とりわけ、信州の紅葉が大好きなんです。ああ・・行きたいです。。
    (諏訪のわかさぎの唐揚げ、好きなんです♪)
    2005/10/28(金) 23:26:00 | URL | yuka #-[編集]
    こちらこそ、お久しぶりです♪
    蕎麦と一緒に蕎麦豆腐を頼んだのですが、蕎麦豆腐には真っ赤なもみじの葉が添えられていて、綺麗でした。
    もう、この諏訪湖近辺では全快の紅葉が見れるみたいです☆
    2005/10/28(金) 23:16:32 | URL | taka #-[編集]
    Taka様
    お久しぶりです♪
    んー、やっぱり諏訪からだと、ちょっと・・・距離が・・・。
    ぜひぜひ、次回行ってみてください!

    岡谷の「あきしの」に、私も・・・行きたいなぁ。。計画立てようっと。。諏訪の温泉もいいですし♪ねっ(^^)
    2005/10/28(金) 22:59:32 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    時香忘まで行きたかった!
    こんばんわ☆
    昨日、諏訪湖の湖岸まで仕事で行ってきました。ついでに蕎麦も食べに行こう♪と「時香忘」を計画していたのですが、諏訪湖からは・・・結構遠いみたい(T^T)
    今度、行ったときは前入りして食べたいです。とりあえず、昨日は湖岸をうろうろして見つけた岡谷の「あきしの」にて蕎麦をいただきました。
    偶然、見つけたのですがお蕎麦はとっても美味しかったです☆満足!
    2005/10/28(金) 22:52:16 | URL | taka #-[編集]
    Man太郎様
    はいっ(^^)丿。すっかり出来上がって、素晴らしい入り口までのエントランスでした。入り口に行くまでに、既に憩ってしまうくらいの。。
    Man太郎さんは、山ぶどうだったようですよね?それのお話も聞きたいな。おやまぼくちのつなぎは・・、おやまぼくちは、0.25㌫のみなので、ほとんど生粉。
    とにかく、非常に満足したひと時でした。是非、紅葉の頃にでも・・・。(わたしも、又行きたいっっっ。。)
    2005/09/25(日) 22:09:05 | URL | yuka #-[編集]
    もう一度行きたい
    時香忘、いいですよねー! 一発で気に入ってしまって、ぜひ行ってみたいお店の一つです。
    自分が行った時は、駐車場からお店への通路脇の中庭?がまだ工事中でしたが、いまはもうすっかり綺麗になっていることでしょう。
    2005/09/25(日) 21:53:25 | URL | Man太郎 #J7S1TTU6[編集]
    おかげさまです。
    >たろうママさま
    うれしいコメントありがとうございます。
    いつか一緒にめぐれたら楽しいでしょうねぇ・・・。

    そうそう、葉をつなぎに使っているといっても、0.25%なのでほとんど十割ですよね。

    >蕎麦喰い師さま、
    おかげさまで、いろいろめぐった3日なりました。やっぱり~、ここも既に行かれていたんですね。是非!おやまぼくちの日にも、行ってみてもらいたいです。わたしも、フノリは苦手なんです・・・(^^;
    でも、日替わりみたいなので、問い合わせないと怖いですね。。
    山葡萄は私も興味シンシン。イカ墨なんてのもありました~。(これはちょっと勇気が要りそうですが・・・)
    2005/09/20(火) 17:10:38 | URL | yuka #-[編集]
    三昧でしたね
    「時香忘」も行ったんですか!!
    なんとも清々しい店作りで気持ちの良い老い店ですよね。
    私が行ったのは開店間もない頃で、新築ゆえ木の香り、それも桧の香りが強烈で・・まあ、時間とともに消えるだろうとは思っていましたが。
    羨ましい、オヤマボクチの蕎麦は食べてません。私が行った時は・・私が余り得意としないヌルッともズルッとも言える食感のフノリ繋ぎで・・
    山ぶどうの繋ぎは食べた事も無いから、また機会があったら行って見たく思ってます。
    2005/09/20(火) 08:17:16 | URL | 蕎麦喰い師 #ZEqp4aRo[編集]
    この「葉」をつなぎに使うところって、あるんですね、けっこう。
    みてるだけで、私のおなかの方はまんっぞく・・・はしないけど(笑)
    旅の気分を味あわせてもらいました。
    いつも素敵な写真と、文に楽しませてもらってます!
    2005/09/20(火) 05:41:53 | URL | たろうママ #LxvN8XNM[編集]
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