ようやく四十九日の法要を済ませ、母ともども、
心のどこかに、小さな区切りを付けた気持ちを感じ合い、
連休の渋滞を避け、早目に家を後にして…、
「昼、こっちで食べて行こう」の彼の言葉。
待っていました、ならば早速!
Thori-Tung さんに教えて頂いたお店に、行ってみたい 。
即効カーナビの指示に従い、向かったのは若宮団地入口。
他にめぼしい飲食店などない、住宅街の中。
ひらひらと幾つも靡く、目立つ「茨城 常陸秋そば」の旗。
シンプルな店構えの中に、「何か」感じるオーラ…
ここは、きっと美味しいに違いないっ。
水戸 常陸秋そば認定店 玄挽きそば 磯切りそば 「水府庵」
昼時丁度、扉を開き入った店内には、まだ先客はなく、
すぐに「いらっしゃいませ~」と迎えてくれた、
女将さんの笑顔がとても暖かく、すぐに心和まされ… 。
初めてのお店に緊張していた気持ちも途端にほぐれ、
出して下さった、冷たいお水を口にし、早速品書きを手にすると…
真っ先に目に留まった、季節の蕎麦、
「富山直送 白えびの掻き揚げ天ざる」。
白海老は大の付く程、好きなもの、これに心惹かれつつ…
お蕎麦は、Thori-Tung さんの情報通り、「玄挽き」に「磯切り」の二種類。
丁寧に説明書きされているのにも、熱意の強さが感じられ、
しかも「結構な」「粗挽き」に、胸がわくわく 。
さらに、興味シンシンだった「磯ぎり」。
これは…、海藻切りという事なのかな…?
さらに、これも見逃せない「けんちんせいろ」が、
「蟹味噌けんちん」「鴨けんちん」「(普通の)けんちん」の三種もある
「白海老」も食べたいし、
この味噌風味の「けんちん」も食べてみたい…
などと思いつつ、さらにページを開けば、
天麩羅の付く品書きが、ずら~り。
壁にも、天種がしかと書かれているのも心強く、
「白海老の掻き揚げ天ざる」の、二種盛りに決めれば、
彼は、これも組み合わせ豊富な、蕎麦と丼のセットに釘付けのよう。
悩んだあげく「ロースカツ丼」と「もりそば」に決め、
ようやく注文を済ませながら、
「「磯蕎麦」って、海藻切りなんですか?」
と、女将さんにお聞きすると、
「おにぎりに巻く海苔を混ぜて打ったお蕎麦なんですよ(^^)」
と丁寧に答えて下さる女将さん。
「磯切りは茨城ではうちだけなんじゃないかしら」
の言葉に、期待にますます拍車がかかり…
待つ間に、改めてじっくりと品書きを見てみれば…
丼の種類も豊富なうえ、暖かい蕎麦の品書きも豊富。
何よりも興味惹かれたのが、ここの石臼 。
特注で作ってもらった、オリジナル石臼だそう
思わず、入口に置かれた石臼をしみじみと見つめ…、
蕎麦は、大宮市の契約の農家の方の作られた「常陸あき蕎麦」
「「水府庵」の蕎麦は超粗挽き」の一文だけで…、
も~う、食べる前から、ドキドキわくわく 。
一方、「うな重まであるのか」「お米も旨そう」と、
彼はそれも気になっている中、
ようやく目の前に置かれた、それぞれのお盆に二人で歓喜。
「玄挽き」に「磯切り」の「二色そば」、
見ただけで分かる、こっ、これは美味しいっ。
鋭利に立つ角に、様々な色合いの蕎麦がキシっと埋まった、
やや太めに断たれた蕎麦の、その凛々しさ。
手繰り上げれば、ふっくらとした穀物の香りが豊かに広がり、
この香りに、ほお~っと心癒され…
手繰り口にすれば、ざっくりとした粒の素朴な穀物感溢れ、
噛みしめれば、もっちりとしたしっかりとした歯ごたえ。
しかも、重たさは全くなく、次々と手繰って行くうちに、
じわじわと、香ばしくて甘い、甘くて香ばしい風味で口いっぱい。
常陸あき蕎麦ならではの、馥郁とした味が濃く…
こっ、これは、美味し~いっ 。
汁なしで、この濃厚な蕎麦の味わいに、すっかり魅了。
即効、横の磯切りも興味惹かれ、
手繰れば、ん~、なんて「美味しい」香り~。
まるで、巻きたてのおにぎりのような香りが充満。
口にすれば、これもしっかりとした腰が気持ち良く、
噛みしめれば、こっ、これヤバすぎっ、美味し~いっっ。
まさに、「海苔」!
日本人なら、きっと誰もが好きな海苔の風味が口いっぱい。
しかも、それが蕎麦の風味と絡まり合い…
思わず、にやりと笑み零れながら、
これも、汁などなしでこれだけで、十分~。
天麩羅の事などすっかり忘れ、この二つの蕎麦に、
100%満足気分で、しばし、蕎麦に没頭しつつ・・
横の「白海老の掻き揚げ」を見れば、これも、美味しそ~う 。
早速、白海老を口にすれば…
こっ、これも美味し~いっ。
さっくさく、カリカリ、海老の甘みある香ばしさにうっとり。
すごい♪、天麩羅のレベルも高いよっ 。
一方、彼の「ロースかつ丼」も見るからに美味しそう。
ここっ、いいっ!♪
と、テンション高く、「ちょっと食べてみてよ」
と、出された丼の、玉子と玉ねぎとご飯のところを食べて見れば…
玉子の味付け具合に、とじ加減、
さらにご飯が、もちもちふわふわでとても美味しい 。
「今度は、ヒレカツ丼を食べてみよう♪」
と、早くも彼から次の訪問を約束されたようで、これがうれしく…
さらりとした熱々蕎麦湯で、じっくりと余韻に浸りながら、
改めて思う、「玄そば」も「磯切り」も、そして天麩羅まで…
すべて満足、又是非、是非訪れたい 。
と、二人満喫してお勘定をと席を立つと…
「無農薬で作っている野菜なんですが、よかったら(^^)」
と、女将さあん、うれしすぎますっ、お土産まで…。
珍しい、四角豆が頂けて、すっかり感激。
ご馳走様でした~
秋風吹き始めたら、今度は、「けんちん」も食べにきますっ♪
Thori-Tung さん、情報ありがとうございました~

身土不二 玄挽きそば 磯切りそば
「常陸秋そば認定店 水府庵」
茨城県水戸市若宮1-5-63
029-221-6329
11:00~20:00
月曜定休
禁煙
ごめんね、又お留守番、寂しかった?
帰ってきたら、すっかり甘えっ子のりん。
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でも、一日一組、予約のみ、となると…
ちょっと敷居が高そうです。
興味あるかと思って…
ただこのご主人もすごいなあ、と思ってしまった次第。
いろんなところに、隠れてすごいお店があるんだなあ、と改めて思いましたです。
アイディア石臼、ということで、興味をお持ちの方は他にもおられますでしょうが、
>蟻巣石
というのが一つにあります。
臼は目立て次第で決定的に違う!とか話には伺いますが、実際そんなに使ったこと
ないし…(汗;
石臼でも、手引と機械挽きとで違うでしょうし、打ち手のオリジナリティーの源とも
考えられますね。
工夫されて、自家薬篭中の(フ、フルッぅ!!)ものとされているということもありま
しょう。センサーに警備会社のノウハウなんて、着眼点が凄すぎ(汗;;
当方は石臼センサーのコード、ブチギッちゃって、立ち合い+目視で『警備』している
のであります、今は。。。(大汗;;
とはいえ、もさっとしてなくて、思くずしっとくるような蕎麦じゃないんです。
しかもしかも、この磯切り、これは面白い!
更科粉でなく、蕎麦粉に海苔を混ぜてそれをつなぎ替わりにしているそうなんですが、これは美味しかったですよ~(^^)
ちなみに、よしのさんに、ぜひ、この石臼を見て欲しかったの。。
(で、丁寧に載せてみました)
さてさて、
よしのさんが感動したくらいのうどん!
食べてみたーーいっ♪
>磯切りそば
これが典型でしょうか、他の地方にはもっと多様なのがあるのかな?
何れも(二八の方も)きっちりとした麺線が出ていて、噛み応えが強そうだな、
そう感じたわけです。
ところで、当方も本日実にすばらしい麺線に出会いました!!
↓
「うどん」
でしたけどぉ...(大汗;;
いえ、こちらのお店はお蕎麦もしっかりしていますので、誤解なくお願いします!!
しかし、コシがしっかりしていると感じた時の感動は、ちょっと私は(ウマウマ蕎麦の味わいとは)違ったレベルで感動してしまうのです。
単純です、はい。
で?
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