つれづれ蕎麦 
    荻窪 「本むら庵」 この蕎麦に恋し
    2012年11月01日 (木) 21:48 | 編集

    このところ又、あのお蕎麦が食べたい…と思いがひしひしと募り、
    昼時逃した今日こそと、咄嗟に降り立った荻窪駅。

    駅前の賑やかな商店街を過ぎ、お寺の横の細道を通り抜け、
    人通りもまばらな住宅街の中を歩いていけば…
    忽然と現れる、昔からの風格携えた、堂々たる佇まい。

    12-11-1 店

    創業大正13年、いつ来ても変わらぬ、
    揺るぎない落ち着きが、心にほっと安心感を与えてくれる…futt.gif

    荻窪 「御免蕎麦司 本むら庵」

    がらがらと重厚な扉を開けば、囲炉裏のあるゆったりとした待合。
    ゆっくりと足を踏み入れれば、すぐ、花番さんが気付いてくれ、
    一人である事を告げ、にこやかに通して下さる。

    この安心感、ああ、やっぱりここはいいなあ futt.gif

    12-11-1 窓から

    そろそろ3時になろとするこの時間。
    お客さんもまばらに、ゆるりとした空気がたゆたう中、
    季節の移り変わりを感じられる、坪庭に祠が窓から見渡せ…、

    12-11-1 品酒

    この空間で頂く一献が、又楽しみの一つ niko.gif
    升酒を早速お願いすれば、

    12-11-1 酒

    お決まりの粗塩に、「山葵茎の醤油漬け」。
    しゃきしゃきとして味の染みた、この醤油漬けはしみじみと美味しく…

    すっきりとして飽きのこない、安堵感ある升酒を口にし、
    ゆっくりと品書きを手にし、お料理を吟味。

    12-11-1 品昼

    「昼献立」の、三点突き出しだけ、お願いできればいいのになあ…
    などと思いつつ、

    12-11-1 品一品

    一品料理の品書きを開き、
    久しぶりに食べたくお願いした、「本むら庵の」、「きんぴら」 。

    12-11-1 きんぴら1

    頼めば程なく出された器には、
    そうそうそう、これが「本むら庵の」きんぴらごぼう hahha.gif
    ごくごく細く千切りされ、ふわっと盛られた、この一品。

    12-11-1 きんぴらたべ

    口にすれば、極細でありながら、 音が出るほどしゃきしゃき。
    牛蒡の食感がきちんと生きた、何とも気持ちのいい歯ごたえ。
    味がしっかり染みつつ、牛蒡そのものの素の味わいが濃く、
    凡庸になりがちな一品ながら、ひと手間加わった、酒の充てに良い一品 。

    ああ、やっぱりこの「きんぴら」は、本当に美味しいな…futt.gif

    と、酒の合間に摘むのも程良く、
    しばし、ゆるりと「本むら庵」でのこれとないひと時を楽しんで…。

    12-11-1 品牡蠣

    頼むものは、既に決まっているのに、
    ついつい開き眺めてしまう、蕎麦の品書き。

    ここの「牡蠣そば」も一度、食べてみたいなあ…しゃぼ~1

    12-11-1 品温そば12-11-1 冷そば

    などと眺めながら…
    ずっと恋焦がれていたのは、紛れもなく「せいろそば」 futt.gif

    12-11-1 そば薬味

    頼めばすぐ、山葵にたっぷりの葱が出され、
    残りの升酒を口にしながら、山葵を摺りつつ待つ時が又楽しい。

    12-11-1 わさび

    摺りたて山葵の鮮烈な辛さで、残りのお酒を飲み干せば…

    12-11-1 そば

    待ちに待っていたお蕎麦が、
    使い込まれた蒸篭に盛られ、すっと置かれる。

    12-11-1 そばあぷ

    ああ、なんて、なんて美しい…
    透けるような透明感ある蕎麦には、びっしりと蕎麦粒が重なり合い、
    まさに蕎麦の珠玉、瑞々しく輝き生彩放つ…。

    12-11-1 そばたべ

    うっとり見つめ手繰り上げれば、
    ふわりと広がる、柔らかな蕎麦の香りを感じ、
    しなやかで心地のいい歯ごたえに、ほのかに感じる粒の息づき。

    噛みしめれば、ほろりと解け、途端に喉元からふっと消え落ち、
    後に、じわじわと香ばしさの余韻を残す。

    ああ、美味しい、実に美味しい…u-n.gif

    今日は繋がりも申し分なく、手繰るのが惜しい程に、
    このままずっとずっと、この蕎麦を食べていたい…love.gif

    ほんのり甘めの、鰹出汁が香る汁が又よく合い、
    山葵を載せつつ、手繰っていれば、あっという間。

    12-11-1 ご馳走様

    さらりとした熱々蕎麦湯を、注ぎ注ぎ頂きながら、
    明日も、明後日も、毎日でも…この蕎麦を食べたい、

    と、切ないような余韻を胸にかかえ、席を立つ。

    ご馳走様でした…futt.gif

    満足感と同時に、恋人と別れるような切なさがよぎり…
    又、会いにきます。




    12-11-1 定休日
    「本むら庵 荻窪本店」

    杉並区上荻2-7-11
    03-3390-0325
    11:00~21:30(L.O.21:00)
    火曜日(祝日の場合翌日)
    分煙 P多し
    お店のHP



    2012年 5月24日 「つぶ貝のしぐれ煮」で升酒、「とろろせいろ」
    2011年12月21日 「お漬物」に「せいろ」そば
    2011年 8月15日 「水なすの蕎麦味噌田楽」に「せいろそば」
    2011年 3月25日 「つぶ貝のしぐれ煮」に「山かけそば」
    2010年12月22日 「平日の昼の献立」
    2010年10月18日 「お新香」に枡酒、「せいろそば」
    2010年 3月 8日 「蕎麦豆腐」で升酒、「せいろそば」
    2009年 7月13日 「つぶ貝のしぐれ煮」に「せいろそば」
    2008年 4月16日 「アボガドサラダ」「せいろそば」

    心から愛していた…、(賛)「六本木本むら庵」の思い出
    2007年 8月27日 最後の日。。。
    2007年 6月27日 ぶっかけスタイルの「おろしそば」
    2007年 5月24日 「揚げ出し豆腐」の旨さに堪能 「せいろそば」
    2007年 2月22日 「おきつね焼き」、「せいろそば」
    2007年 1月29日 これで飲めそう…「おかめそば」
    2006年12月29日 今年の食べ納め 「山いも」で枡酒、「せいろそば」
    2006年10月30日 ボリュームたっぷり「蕎麦サラダ」、「せいろそば」
    2006年 9月29日 「せいろそば」
    2006年 9月21日 「山かけそば」
    2006年 8月 9日 「三点盛り」で枡酒、「せいろそば」
    2006年 6月28日 美味「鳥わさ」で一杯、「せいろそば」
    2006年 1月26日 「生湯葉そば」
    2005年12月 2日 「蕎麦寿司」を味わう夜会
    2005年11月28日 「せいろそば」
    2005年10月24日 「新そば」
    2005年 8月17日 「鳥わさ」「玉子焼き」「きんぴら」を堪能
    2005年 8月12日 「卵とじそば」
    2005年 6月27日 「とろろせいろ」
    2005年 4月25日 「卵とじそば」
    2005年 3月23日 「とじせいろそば」
    2005年 1月28日 「納豆そば」

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    コメント
    この記事へのコメント
    うり様
    そう、当りです(^^)。
    空いていれば、きちんとお庭の見渡せる席に通してくれるのもうれしい配慮。。

    やっぱり、ここのお蕎麦、素敵です☆。
    又来てくださーい。
    2012/11/07(水) 08:49:33 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    森のたぬき様
    ねね、ねねっ、美しいでしょう~。
    見ているだけでもうっとり、食べてさらにうっとり・・・

    山葵なめなめの升酒が、又格別です(u_u*)~
    2012/11/07(水) 08:48:09 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    よしの様
    そうなんです、意外にきちんと量があったりするんですよね~。
    (もうちょっと食べられそうで、2枚食べるとお腹いっぱいになるし…)
    それをあのように出すのが、粋というか、蕎麦の美しさを見せているというか…

    本むら庵の魅力は、やはりあの花番さんにあると、私も思っています。
    安心して座っていれば、心地のいい応対をしてくれる、それがうれしい。。

    よしのさんの千葉の蕎麦、楽しみです。できたらぜひ…、こちらのどこぞのお店で食べてみたいなー…
    2012/11/07(水) 08:46:59 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    tatenon様
    いつ行っても変わらずある、という安心感。
    花番さんの落ち着いて丁寧でぶれのない応対、うれしいですよねー。
    お酒にいろいろ考えるのではなく、先のお蕎麦に集中する意味で、これはアリだと私は思っています。
    でも、なぜか、、、本むら庵で飲む、剣菱は美味しいんですよー(^^)
    2012/11/07(水) 08:44:08 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    いつもの奥の手前のテーブルですね♪

    前に行った時、うりもそこに座りました。

    本むら庵…しとやかさある艶々の喉ごしよいお蕎麦…

    記憶がよみがえりました◎

    また食べたいなぁ。
    2012/11/06(火) 21:01:42 | URL | うり #-[編集]
    日本の良心
    何て美しいお蕎麦でしょう☆
    凛々しくて、品があって、しかも本ワサビ
    無性に升酒が飲みたくなりました~♪
    2012/11/06(火) 19:10:58 | URL | 森のたぬき #uG9d5srs[編集]
    あれで
    せいろの「簀」が蕎麦の合間に見えるほどの(笑)盛りですけど、
    十分味わっていただくと、量もシッカリあることが分かる不思議さ。

    本むら庵の良さと言ったら、お店のHPに見られるようなスタッフ
    間の仲の良さ、かな?
    厳しい修行の間にも、目が行き届いている感じ。

    さて、秋新の収穫期に入ってきました。雨など降ると気が揉めますねえ。
    風でまた倒伏しちゃいないかな~(ヒヤ汗;;)、とか。
    今年の実り具合は見た目、結構良いです。
    台風もたくさん発生したが、幸い本州を襲ったのはほんの僅かでした。
    各地とも底々イイ!!と読んでいるのですが、如何でしょうかね?
    2012/11/06(火) 13:09:40 | URL | よしの #-[編集]
    昔から変わらん、それがいいんですよね。変わらんのに最先端。
    ついでながら、おさけ(にっぽんしゅ)のメニューも意地になって?増やさないのも、いとをかし、です
    2012/11/06(火) 12:20:18 | URL | tatenon #JXoSs/ZU[編集]
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