朝起きがけ一番頭に浮かんだのは、ハルちゃんのお蕎麦。
久しぶりに、食べたいなあ…
と思い出したらもう、頭は「庵浮雨」でいっぱい。
池袋での仕事を済ませたら、たまらず浦和へ向けて一直線 。
浦和駅西口、伊勢丹の裏に建つ、
アンニュイなムードたっぷりの「ナカギンザ」。
その中で、ひと際アンニュイな、この雰囲気がたまらない…
浦和 「庵 浮雨」
既に1時もとうに過ぎた昼下がり、扉を開き入れば、
男性が一人、「かけそば」を汁まで飲み干し食べている。
そう言えば、ハルちゃんの「かけそば」まだ食べていなかった、
と、横目で眺めながら、カウンターの椅子を引き…、
久しぶりに会うハルちゃんにご挨拶 。
はにかみ気味に笑顔を返してくれるハルちゃんを前にしたら、
お酒を飲みたくなる、ムード満点 。
早速置かれていたお酒のリストに目を通し、まずは冷やで。
お願いした半合は、「七田」の純米冷やおろし。
続けて程なく、すすっと出されるお通し二品。
早速口にした、自家製お豆腐が…、
うわっ、これは濃~いッッ!思わず目が覚める程の、
大豆の甘みにコクがとにかく濃厚、
こんなにも味の濃い豆腐は久しぶり 。
添えられたオリーブオイルをたらりと垂らせば、
まるで生クリームかバターが入っているかの如く、リッチな味わい。
さらに、オリジナルの「洋風おから煮」。
ざく切りオリーブが乙な風味を醸すこのおから煮は、
毎度毎度食べているけど、やっぱり絶品~。
これだけで、冷酒はくくくっと進み、空になり…
お替りは熱燗が飲みたくて、お願いしたのは「初亀」純米。
半合用の小さめの徳利がうれしく、
口に含めば、ほわ~んと広がる、甘みと酸味の絶妙なバランス。
ほっとさせる味わいで、この熱燗、美味し~い 。
この充てに、今回選んだのは、
「アボガドと海老のオーロラソース」(420円)
ぷりっぷりの小海老に、好物アボガドがまったり絡み、
和えられた、オーロラソースが抜群の味の決め手、
これ又、美味し~いっ 。
久しぶりのハルちゃんとの話が又楽しく…
最後に、お勧めされた「三芳菊」純米濁り酒を頂けば、
まるで大人のヨーグルト
これは、今後、最後に必ず飲みたいなぁ、
と、ゆっくりと味わって…
そろそろお蕎麦を頂こう 。
と改めて品書きを手にすると、
新たに作ったという、リーズナブルな「ランチ」の品書き。
二八蕎麦のバリエーション豊かな品書きで、
「ゆずとり蕎麦」・・・、これ、気になるなあ 。
と心惹かれながら、十割蕎麦の品書きをめくると、
んーザンネン、今日はクリーム系のお蕎麦はお休みのよう 。
次をめくれば、前回頂いた、これも素晴らしく美味しい、
「un peu風 油そば」に…
一度食べてみたいと思っていた、ハルちゃんの「かけそば」。
…に、これも気になる「ごまそば」。
「たとえるなら和風坦々麺?」の文字に心惹かれ、
どっちも食べたい、我儘承知でお願いし、ハーフハーフで頂く事に。
と、その前に、そっと出してくれたお皿には、
ちょこっと盛られた、今日の蕎麦 。
埼玉県三芳で栽培された「春新」で打たれた十割そば。
手繰り上げようと思った瞬間、むわ~っと広がる濃厚な香り。
ふっくらと香ばしく、奥深い穀物の香りに瞬間うっとり 。
そのまま手繰り口にすれば、もちもち感強く、
ほのかに粒が掠める、ざらりとした食感に、
噛みしめれば、香り以上に濃厚な蕎麦の味わいで口いっぱい。
んん~っ、これは美味し~いっ
あっという間に食べてしまった、その余韻に浸っていると…
すっと置かれた丼は、期待かきたてる蓋つき丼。
そろそろと蓋を開ければ…
途端に、ほわ~っと湯気と共に広がる、食欲掻き立てる出汁の香り 。
早速汁を口に含めば、あああ…、これは美味しい 。
飲んだ後にたまらない、様々な出汁の奥深い味わい。
しっかりとしていて、まろやか。
じわ~じわ~と広がる味わいに、ほおっと何度か掬い堪能し、
蕎麦を手繰れば、温蕎麦とは思えない生き生きとした腰があり、
いや、むしろ、もちもちさが増し、汁を纏った蕎麦のたまらない美味しさ。
初めて頂いた、ハルちゃんの「かけ」、
これは…、毎夜食べたいよ~う 。
と、気付いたらあっという間に食べてしまい…
タイミングもぴたり、これも初めての「ごまそば」。
坦々麺というよりも、見た感じとってもクリーミィー。
早速蓮華ですくい汁を含むと…、
こっこっ、これは美味し~いっ 。
クリームは入っていないはずなのに、なんてクリーミィー。
胡麻の豊かなコクがまろやかに広がるり、優しくてエレガント。
このまま、この汁だけでも飲んでいたい…、と思う程。
ようやく蕎麦を手繰れば、これがさらに素晴らし~いっ。
かけそばの蕎麦同様、熱々の胡麻汁に浸って尚、
しっかりもちもちした蕎麦の美味しさ。
そこに胡麻汁が絡まれば、蕎麦独特の香ばしさと甘みに、
胡麻のまろやかなコクが絡まる、素晴らしきハーモニー。
食べた途端に病みつきなる、魅力満点
辛いのは得意ではないけれど…
「お好みで」と添えられたラー油も、そろりとたらせば、
おっ、ラー油の風味にコクが加わり、表情を変える旨さ。
あとは夢中、笑み隠せず手繰っていたらあっという間…。
最後に、熱々濃厚蕎麦湯を注ぎ入れれば、
蕎麦湯のまろやかさが加わり、一滴残せず飲み干し、感無量。
毎度毎度、頼むどの蕎麦も、
その美味しさに感動する、ハルちゃんマジックにうっとり…
最後の最後の〆は、ランチサービスの「キャラメルヌガー」
ざっくざっく胡桃の盛り込まれたシャーベット状のヌガーに、
心から満足させて頂いて…
ご馳走様でした~
この「ごまそば」のすっかり虜。
ああ、思い返しても又食べたい~っ

「庵 浮雨 - un peu - 」
埼玉県さいたま市浦和区高砂2-8-11
ナカギンザ内
048-825-0468
11:00~14:00 / 17:00~21:00
月曜定休
禁煙
2012年 7月27日 「un peu 風まぜ蕎麦(油そば)」
2012年 1月26日 「烏賊のわたクリーム」「ヤリイカのマリネ」に「花巻クリーム」
2011年10月27日 「ほたてのムース板わさ仕立て」に、絶品!「アメリカせいろ」
2011年 7月19日 「un peu風冷かけ」に、新昨ぶっかけ二種
2011年 6月 2日 福井在来の旨さに「サフランクリームせいろ」
2011年 5月13日 お料理をたっぷり堪能、「サフランクリームせいろ」
2011年 1月20日 絶品!「花巻クリームせいろそば」
2010年11月11日 やっぱり旨いっ、「カレークリーム鴨せいろ」
2010年 7月11日 「花巻クリーム」せいろそば
2010年 6月29日 絶品「タラコの燻製」、「トマト蕎麦」と「カレークリーム鴨せいろ」
2009年11月12日 「カレークリーム鴨せいろ」に、「鰊のトマト煮」
2009年 9月29日 祝!開店。「燻製」に舌づつみ、香り高い「おろしそば」
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