週末を実家ですごし、東京へ戻る前のお昼にと、
向かったのは、以前から気になっていた地元老舗のお蕎麦屋さん 。
お店の前の駐車場は、2時になろうとするのに、
まだまだ満車の人気店。
瓦屋根に白木扉、昔ながらの風情だが清潔感漂い、
前に建つ、看板のお兄さんがちょっとカワイイ…
水戸 「生蕎麦 ともえ川」
扉を開けば、途端にほっとする、地方の蕎麦屋の和やかな空気。
真ん中に敷居のあるカウンター的大テーブルに、
窓際には、ゆったりとした小上がり4卓。
さらに反対側には、別にお座敷があるようで、思ったよりもずっと広い。
どの席にも地元の人々が座り和み、一目で人気のお店だと感じられる、
あったかで心地のいい賑わいに、
耳に届く、独特のイントネーションさえも懐かしい…
忙しそうにしながらも温かく、「好きな席にどうぞ~」
と声をかけられ、小上がりのテーブルに腰を下ろし…、
すぐに出してくれたお水を頂き、ふと壁を見上げれば、
おっ、ここも「常陸秋蕎麦」使用のお店 ♪
前情報があまりなく入ってみたお店、途端にうれしくなりながら…
早速置かれていた分厚い品書きを手にすると、
まずは、「秋冬メニュー」の品書きが挟まれ、
すぐに目に留まった「けんちん」の文字。
これこれ、寒くなったらけんちん♪、と即効これに決めながら…
次を見ると、表にも出ていた「湯葉」の蕎麦に、
冷たいそば、温かいそば、さらにセットも幾つも並ぶ、
素晴らしい程の豊富な品書き。
あっ、「生姜焼き定食」までっっ(Gingerさーん♪)
写真入りの品書きは見ているのも楽しく…
国産鴨使用の「鴨せいろ」に「穴子」のお蕎麦も安いなぁ。
と眺めている間にも、単品「牡蠣フライ」を頼んでいるお客さん。
「けんちん始めました」の貼り紙を、改めてうれしく眺めれば、
気付いて、同じ貼り紙を見上げた彼は、
「おっ、うな丼が1,150円っっ♪」
うな丼に決めかけていた彼だが、
その横に、週末限定の「湯葉」は、大多喜産との文字を見て、
「せっかくだし、ヘルシーそうだし、これにしよう」
と「湯葉天丼セット」に決めたようで、ようやく注文~。
厨房からかすかに、「お父さん、それは…」「お母さんこっち」
などの言葉が聞こえ、家族経営の暖かみを感じていると…
程なく、二つのお盆が目の前に到着。
海苔ではなく、若芽が乗っているのが珍しく、
幅広太めの平打ち、素朴な蕎麦の風味溢れた、
グレー色の挽きぐるみ、滋味あふれる田舎蕎麦。
早速手繰り口にすれば、しっかりとした頼もしい歯ごたえ。
もちもちとして気持ち良く、太いが平打ちの蕎麦は食べやすく、
これは美味しい
前の彼も「おっ、旨いっ」とつぶやく声をうれしく聞き・・
ふかふか湯気立てるけんちん汁に浸してみれば、
ああ…、美味しい懐かしい…、
これぞ親しんできた「けんちん汁」の味。
上品さとは対極の、家庭的な懐かしいこの味わい。
そのままでも飲める程の濃さの汁には、
里芋に牛蒡、人参、薩摩揚げに、とろりとした大根 。
しかも、不思議だった若芽と一緒に手繰れば、
若芽からほのかな磯の香ばしさが広がり、これは旨いっ 。
セットで頼んだ彼のもり汁と交換してみれば、
薄めで甘めの、きちんと出汁が染みた汁は、
どっぷりと浸しても良く、返したくなくなる程 。
…と、んっ、揚げ玉まで
テーブルに置かれた器には、見るからにサクサクの揚げ玉。
揚げ玉好きとしてはこれはうれしい、
最後にぱらりとけんちん汁に入れ、蕎麦を絡め手繰れば、
わおっ、これ又美味しーい 。
全く油がまわっていない、さくさく軽やかな揚げ玉は、
けんちん汁に天麩羅を添えたかのような旨みが増す。
しかも、「湯葉天丼」の湯葉が又美味しそう。
ちょこっともらい食べて見れば、これは美味しいっ 。
周りの衣はサクカリっ、中はとろ~、大豆の甘みが濃厚。
かかった丼汁もぴたりの美味しさで、これは…、絶品
添えら得ていた漬け物も、きちんと自家製、これも美味しく、
熱々蕎麦湯は程良く白濁して、蕎麦の味が染み美味しく、
けんちん汁をすっかり飲み干し、
懐かしさに美味しさに、心も体も暖まり、すっか~り大満足。
ご馳走様でした~
これからますますけんちん汁の出番の季節。
茨城の「けんちん」を、いろいろ食べてみたいな…

「生蕎麦 ともえ川」
茨城県水戸市見川2-69-5
029-243-4770
11:00~19:30
第2、4木曜定休
P30台
お店のHP
実家にも、なんと仔猫がっ
お隣からもらってきたという、シャロン、推定5カ月。
ちっちゃくって、かわいーい
今度は、りんを連れて、ご対面させたいな…
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もしかしたら、養老の「ゆい」さんのところで出してる、ものすごーく美味しい湯葉もここのなのかもしれないですね(^^)。
湯葉天、ものすごっく美味しかったです。
こういう田舎風の蕎麦が、田舎で出てくると、ものすごくうれしかったりします(^^)
(期待を裏切らず、って感じで…)
こちらの「たちばな」さんでも、「ゆば喜」さんから直送の
「生湯葉刺」と「揚げ出し」がありますよ。特に「生」が好き!
水戸にも行ってるんだー。
ダイナミックな蕎麦の切り方、地方らしくていいですね。
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