前に稲毛の「利兵衛」さんに伺った折に、
ご一緒してくれた、同じ稲毛にある、「長寿庵」のご主人 。
その温かなお人柄に惹かれ、一度お店にも伺ってみたいな、
と思っていたところ…、
今日は定休日の「利兵衛」さんからのうれしいお招き。
「一緒に行きましょう~」と、声をかけて下さり、
早速、仲良しご夫婦と向かった稲毛駅。
京成稲毛駅前の、賑やかな商店街を抜け、
民家が並ぶ、閑静な全くの住宅街の中、
すっかり日の落ちた夕闇の中に、ほっと浮かぶ立派な看板。
老舗の落ち着いた風情漂う、
蕎麦は石臼挽き常陸秋そば、出前もこなす手打ち蕎麦屋 。
稲毛 「稲毛 長寿庵」
長年訪れてみたいと思っていたお店、わくわくしながら扉を開けば、
街の蕎麦屋ならではの、ほっと和む居心地のいい店内 。
わあおっ、これはすごーい 。
既に到着し、一杯始めている利兵衛さんの座るテーブルには、
ずら~り並んだお料理に、鍋まで用意されている。
久しぶりに会う利兵衛さんと、ご主人にご挨拶をして、
まずは、このお招きに、ビールを頂き乾杯~。
どれから食べていいのか迷ってしまう程、
幾つものお皿に盛られた料理が、目の前に並び…、
口つけの料理にうれしい、さっぱりとしたもずく酢に、
鴨ロースト、葱入り出汁巻き、菜の花のお浸しに、
大好物「蕎麦寿司」の盛られた、前菜の盛り合わせ 。
さらに…、サーモンにかんぱち、鮪に甘エビ、烏賊の、
たっぷりの豪華なお造り。
煮魚好きとしては、これがうれしい、
金目の煮漬けに、しっとりと味の染みた車麩
これらのお料理に、早速お酒、「獺祭」「黒龍」「飛露喜」…
食べるのももどかしい程、話が盛りあがる中、
お鍋もそろそろ行きますよ~
と、大皿にたっぷり盛られた鴨肉に、
これもたっぷりの豚バラ肉。
皆で囲み、ワイワイ頂く鍋はやっぱりサイコー
さらに、さくさくっと軽やかに揚がった「掻き揚げ」まで頂き、
自家製漬け物が、又美味しいな…
もーう、腹筋痛~い、笑い転げた楽しい楽しいひと時に 。
すっかり良い酔い、お腹もいっぱいになったけど…
やっぱり、お蕎麦も、忘れず食べたい
しかも、「今日は柚子切りも打ってみたんです」とご主人。
それは是非頂かなくちゃ、と、
「もり」と「柚子切り」二つを少量づつ盛って頂く事に。
まず出された、端正に切り揃った細切りの「もりそば」。
手繰りあげれば、ふわり広がる、ふっくらとした蕎麦の香りに、
しゃきっとした腰があり、心地がいい。
するりと喉元落ちながら、ほっと残していく芳ばしさ。
まろやかな汁が又この蕎麦にそっと寄りそい、
飲んだ後にでも清々しくするすると手繰れ、美味しいな…
続いて出された柚子切りは、
繊細な面持ちのほんのり染まったクリーム色。
柔らかく漂う、柚子の爽やかな香りに思わずほっこり。
ほろりと解けるしなやかな腰に、
噛みしめれば、弾けるように広がる、柚子香 。
早くも年末のしっぽりとした心地になりながら、
これはもう、汁などいらない、そのままするすると手繰ってしまう。
ほおっと蕎麦湯で余韻に浸っていると、
「温蕎麦も一つ頼んでみよう」のうれしい声が上がり…、
5人でなら食べられるよねっ
と選んだのは温蕎麦の王道「天麩羅蕎麦」
うわあ~、これは又美味しそ~う 。
からりっと天衣花咲いた、立派な二尾の車海老。
ふわ~と広がる、かけ汁と胡麻油の匂いがたまらな~い。
早速手繰れば、温かい汁の中でも気持ちのいい腰を残し、
ほっとする懐かしい甘辛のかけ汁が、
飲んだ後の五臓六腑に、じわ~じわ~と染みて行く。
さっくさくの衣の天麩羅が、又素晴らしく、
中の海老はぷりっぷりで旨みが濃厚 。
次第にじわじわかけ汁をすった天麩羅に蕎麦が絶妙 。
回しまわし食べていたら、これも皆でぺろり。
すっか~りお腹いっぱい、心もいっぱい、笑顔もいっぱい。
始終、温かな笑顔で、もてなして下さったご主人奥様に大感謝。
お料理もどれもが美味しく、蕎麦も美味しい。
何よりもご主人奥様の暖かなお人柄に胸が熱くなるよう。
こんなお店が近くにあったらいいのになあ…と、
しみじみと想いながら…
本当に、本当にご馳走様でした~
思い出しても楽しくなるような、夜のひと時。
利兵衛さん、Mご夫妻、本当にありがとうございました~

「稲毛 長寿庵」
千葉県千葉市稲毛区稲毛町5-503-2
043-246-9065
11:00~15:00 / 17:00~20:00
木曜定休
お店のHP
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