つれづれ蕎麦 
    (閉店) 西国分寺 「山泉」 最後の年越し蕎麦
    2012年12月31日 (月) 22:38 | 編集

    いろいろな事があった今年も、今日で終わる…。
    そして今日を最後に、又一つのお店が消えてしまう。

    12-12-31 店横

    最後に、最後にもう一度ご主人の蕎麦が頂きたい。
    彼に話し、年越し蕎麦をと向かってみれば…

    12-12-31 店

    名残惜しむ方々で、お店の前には何人もの待ち人が…

    西国分寺 「十割手打ちそば 山泉 さんせん」

    ひゅううと時折吹き抜ける寒風にさらされ、待つ事しばし。
    そろそろ2時に差し掛かかった時、
    おもむろに女将さんが出てきて、待ち人の人数を数えだし…

    「すみません…、ここまでしかお蕎麦ないです」
    と告げたのは、丁度我々のすぐ後ろまで。

    よ、よかった…u-n.gif
    どうしても、どうしても、最後にご主人の蕎麦、頂きたいの。

    12-12-31 お知らせ

    ようやく店内に通されふと見れば、
    壁には、分かっていても名残惜しい、ご主人のお言葉。

    12-12-31 打ち場

    程なく通されたのは、初めて座った小上がり席。

    横には、整頓された広々とした打ち場があり、
    存在感のある「手挽き」の石臼。
    ここで毎日丁寧に丁寧に挽かれていたご主人の姿が浮かび、
    ふっと涙が溢れてきそうになっていると…

    12-12-31 そば来た

    頼んだ「鴨汁せいろ」に「鴨南蛮」が程なく置かれる。

    12-12-31 せいろ

    しっかりと胸に焼き付けておかなくちゃ…

    12-12-31 せいろあぷ

    今日の蕎麦も又なんて美しいのだろう
    びっしりと蕎麦粒が重なり合う、穀物の息吹感じる躍動感…。

    12-12-31 せいろたべ

    粒感が際立つ、もちもちとした歯ごたえが心地よく、
    芳ばしくて甘い、蕎麦のもつ自然な甘みが広がってくる。
    美味しいなあ、ああ、美味しいなあ…love.gif

    そのままで、しっかり味わい何度か手繰り…

    12-12-31 鴨汁

    初めて頂く「鴨汁」は、茸に葱がたっぷりの具沢山。

    12-12-31 せいろ鴨汁

    そっと浸し口にすれば、キンっと冷えた蕎麦が暖まり、
    途端にほろっと解け、さらに旨みを放ちだす。
    美味しいっ、これ、もっと早く食べとけばよかった…u-n.gif

    鴨出汁がじわりと染みた、柔らかくすっきりとした上品な汁。
    蕎麦の風味を邪魔せず、そっと支える優しい旨み。
    葱の甘みに茸の出汁も染み、これは美味しい…love.gif

    12-12-31 鴨南蛮

    「おっ、これ旨そうっ」
    と第一声つぶやいた彼の「鴨南蛮」も、具沢山。

    12-12-31 鴨南たべ

    途中で交換して食べた、初めて頂く温そば。
    鴨汁同様、優しく柔らかく出汁が染み、
    熱々の汁に浸っているのに、全く腰を失わない蕎麦の旨さ。
    これもなんて美味しいんだろう love.gif

    温蕎麦もいろいろ食べておきたかった…
    と、怒涛の如く後悔が押し寄せながら、
    慈しみ、慈しみ、食べながらも胸がいっぱい。

    12-12-31 蕎麦湯

    熱々の濃厚蕎麦湯で、思い出と共に余韻に浸り…

    12-12-31 ご馳走様

    ご馳走様でした…。

    12-12-31 ご馳走様彼

    「これは旨かった」と漏らす彼の丼にも汁一滴残っておらず、
    彼をもっと早く連れてくればよかった、と再び悔やまれながら…

    感慨深く、ゆっくりと席を立ち、
    厨房をのぞきご主人に、深く深くご挨拶。
    荒川さん、御苦労さまでした niko.gif
    いつかどこかで、又お会いできることを願って…



    12-12-31 看板
    「山泉(さんせん)」

    東京都国分寺市西元町2-17-16
    042-327-7400
    11:30~15:00くらい(そば仕舞)
    木・第2水休
    禁煙 P2台



    2012年12月14日 「きのこおろし」で熱燗、「せいろそば」
    2010年 6月14日 「とりわさ」にむき実の「せいろ」
    2007年12月 4日 「田舎そば」
    2007年 8月20日 「とりわさ」に「せいろそば」
    2005年 9月21日 ビールで「にがうり」、「せいろそば」



    1995年にお店を開かれ、17年間のピリオドが今日打たれる。
    いつまでもずっと…、ご主人のお蕎麦、忘れません futt.gif

    12-12-31 店モノクロ

    そして私も、新しい年に向けて…

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    この記事へのコメント
    舞栗様
    えええ~、残念~っ(>_<)
    惜しかったです…(涙)
    2013/01/09(水) 09:28:49 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    残念至極です
    yukaさんに教えていただいた後の、最初で最後のチャンスとばかり伺ったのが、なんとまぁ定休日の木曜日で、並ぶことすら出来なかったお粗末ぶり。トホホでございました。
    久しぶりに、もう一度いただきたかったんですけどねぇ(涙
    2013/01/08(火) 18:55:38 | URL | 舞 栗 #SFo5/nok[編集]
    よしの様
    よしのさんにも最後に食べてもらいたかったです…。

    >特に人の手で作り上げるもの、ということで…

    奥様の調子がもう限界と言う事で、ちょっと早くなっちゃったけど、とおっしゃっていましたが、既に長野で半分暮らしているとの事で、
    もう前から決められていたようです。
    そうなんですね、決断、していたんですよね…。

    きっとそのうち、荒川さんの造った石臼がどこかの打ち手の方に渡り、
    いつかどこかでその蕎麦を食べられるかもしれないなあ、などと思ってます(u_u*)~
    2013/01/06(日) 10:11:42 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    ああ
    当方もその列に加わりたかったなー・・・

    特に人の手で作り上げるもの、ということで、しかも念を入れれば入れるほど、
    皮肉なことにある時点で続けられなくなってしまう。

    でも、その決断に至るまで頑張ってこられたということで、ご自身が納得されて
    おられるのであれば、残念無念ではあっても傍は諦めるしかないし、寧ろ

    「お疲れ様でした!これまでたいへんお世話になりました!どうもありがとう
    ございました!」

    と述べるのみです。

    そして、これからの人生や「試み」に向われる方々を、心から祝福させて
    いただきたいと思います。今後もお幸せに~!! と。
    2013/01/05(土) 19:24:34 | URL | よしの #-[編集]
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