つれづれ蕎麦 
    浅草 「蕎亭 大黒屋」 友蕎子の心を継ぐ貫録の蕎麦
    2015年01月29日 (木) 23:55 | 編集

    お昼の営業時間が短い事もあって、
    なかなか伺えずにいた、浅草の「大黒屋」さん。

    今夜はうれしいお誘いがあり、楽しみに向かった、夜の浅草 niko.gif

    15-1-29 浅草寺

    夜空に浮かび眩く、ライトアップされた雷門に浅草寺。
    夜の浅草もいいなあ…futt.gif

    観光客に紛れ、私もぷらぷらと鑑賞し…、

    15-1-29 店

    大通りの喧騒から離れ、下町風情の残る浅草の路地裏に、
    ふっと現れる風情溢れた佇まい。

    浅草 「蕎亭 大黒屋」


    ガラガラと、引き戸を開き入れば、
    柔らかな橙色の灯りに包まれた
    渋き良き老舗の、何とも言えない温かさ。

    奥に細長く作られた小上がりに、使い込まれ飴色になった座卓。
    先客の男性3人が、鴨すきの鍋を囲み、い~い匂い futt.gif

    今は、夜は予約のみ、
    我々はその奥のテーブルに腰を下ろし…

    15-1-29 乾杯

    まずはビールで乾杯~ 乾杯_M~1

    15-1-29 ビア

    今日は、幹事さんにすべてお任せ niko.gif

    15-1-29 品

    これこれこれ、
    扇子に筆で書かれた、風流なお品書き futt.gif

    15-1-29 品一品15-1-29 品そば

    ゆっくりと眺めていると…

    15-1-29 みそ

    ようやく出された、焼きたての「そばやきみそ」

    表面の焦げ目香ばしく、柔らかな白味噌仕立て。
    カリっとした蕎麦の実に、胡桃に胡麻に葱、
    それぞれの味わいが弾け、すぐにお酒が欲しくなり…

    15-1-29 品酒

    冷蔵庫に幾つも置かれた酒瓶の中から選び、

    15-1-29 酒

    まず頂いたのは、「飛露喜」純米吟醸。
    鉄瓶も、猪口も素敵だなあ…futt.gif

    15-1-29 とろろ

    「月見いも」は、丼にたっぷり、卵黄が真ん中に盛られ…、

    15-1-29 とろろかき

    箸を入れたら、これはすご~い。
    まさにマショマロ、
    どうしたらこんなになるのっ、と思うほど、ふわっふわっ

    15-1-29 とろろできた

    しっかりと混ぜ、取り分けて頂けば…
    まるでシャボンの泡のよう、ほわほわふわふわ。
    まろやかに玉子が絡み、青海苔が香ばしく、

    うわ~、これは美味し~いっ love.gif

    15-1-29 たまご

    鮮やかな黄色の「玉子焼き」は、
    懐かしい心地になる、甘めの出汁巻き。
    その素朴さにほっこり、させられ…futt.gif

    15-1-29 天ちら

    盛り付けも美しい、「天ちら」も、見事

    衣薄く、どれもがさくっと軽やか。
    ぴんっとまっすぐに揚げられた才巻海老の濃厚な旨みに、
    サクサクっとした舞茸が、中でもとりわけ美味しい love.gif

    15-1-29 そばがきなべ

    最後は、鍋ごと出された、「粗挽きそばがき」。
    届いた途端に広がる、ふっくりとした蕎麦の香りに、

    15-1-29 そばがき

    しゃもじで取り分け見れば、
    様々な色形の蕎麦粒が隙間なくびっしり。

    もっちりとして、口の中でゆっくりと蕩け、
    口いっぱいに流れ込む、濃厚な味わい。
    ん~、濃い~…love.gif

    そのままでしっかり味わい、
    生醤油に浸し味わい、
    「きな粉」をまぶせば、和菓子みたいでこれも美味しい。

    「鶴齢」、「獺祭」、最後はお燗で味わって…、
    いよいよ、お蕎麦 hahha.gif

    15-1-29 品挨拶

    「蕎麦は十割」
    「農家から玄粒を仕入れ、石抜き、磨き、粒揃え、すべて行い、
    その都度皮を剥き、八台の石臼で製粉し、
    粒の具合を見てブレンドしております」、

    扇子に綴られた文字を見ていると…

    15-1-29 そば

    程なく届いた塗りのせいろには、
    ふわっと盛られた、二つの蕎麦の山。

    15-1-29 そばあぷ

    シャープな角立つ、端正に断たれたグレーの細切り。

    15-1-29 そばたべ

    背筋が伸びるようなしっかりとした腰に、喉越し爽やか。
    ふっと鼻に抜けて行く、豊かな香りに味わいに、
    ああ…、昔感動した味と少しも変わらない。

    しみじみと、美味しい…love.gif

    皆無言で手繰り、堪能し、
    ご主人と懇意の幹事さんの計らいで…

    15-1-29 そば粗

    特別に打って下さった、極粗挽きの二八そば。
    うわぁ、これは美味しそうっ

    15-1-29 そば粗たべ

    粒感しっかり、野趣溢れた、豊饒な蕎麦の味わい。
    それでいて食感は軽く、次に次にと箸が伸びる。
    こ、これは美味し~い love.gif

    「これ繋げるの大変なんだよ」
    少しも変わらず、お元気なご主人が、楽しそうに語る横には、
    にこにこと、かわいい女将さん。

    久しぶりに訪れた「大黒屋」は、やっぱり粋、大人の空間。

    15-1-29 書

    神田時代から、「友蕎子 片倉康雄」に師事したご主人。

    一つ一つの料理への細やかな心尽くし、
    揺るぎない技が光る、貫録の蕎麦を、
    改めて感じながら…

    ご馳走様でした~hahha.gif

    「是非食べてみて」と女将さんもおっしゃっていた、
    「鴨すき」も、一度食べてみたいな futt.gif 


    幹事さん、ご一緒させて頂いた皆さん、ありがとうございました niko.gif

    15-1-29 店あぷ
    「蕎亭 大黒屋」

    台東区浅草4-39-2
    03-3874-2986
    12:00~14:00 / 17:00~22:00(予約のみ)
    日曜、月曜定休
    禁煙



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    コメント
    この記事へのコメント
    よしの様
    > 目立てが良ければ電動臼では比較的微粉混じりが得られやすく、手挽きで頑張るより難易度は低くなりますようで。

    やはり、手挽きは、粉の挽き方がそれだけ複雑、と言う事なのかもしれないですね。
    挽きムラからの、大きな粒がそれだけ残るというか…
    それが、あの豊かな味わいになるのかな、とも思っています。

    大黒屋さんと、高橋さんはいわば、同期みたいなもので、
    高橋さんは高橋さんの道をすすみ、
    大黒屋さんや、それ以外の昔の一茶庵のお弟子さんは、
    それぞれで道を進んでいるんだと思います。

    高橋さんは、そりゃあもう、
    それとは別に、
    私は、直接片倉康雄氏に師事した昔のお弟子さんのお店は、
    所謂、今の「一茶庵」出身、のお店とは違うと思っています。
    2015/02/22(日) 09:12:03 | URL | yuka #-[編集]
    八台でしたね
    失礼しました。
    目立てが良ければ電動臼では比較的微粉混じりが得られやすく、手挽きで頑張るより難易度は低くなりますようで。
    因みに、本日のは電動挽きのみで打ちましたが、前回の同じ福井大野+青森階上早生でも水回し~切りまで比較的楽でした。小麦繋ぎは3%程入れます。

    お店をなさっていて、玄ソバの精製から製粉までを徹底なされるとは驚きです。しかも生粉打ち。高橋さんとはまた一味違った一本気の方なのでしょうね。
    2015/02/17(火) 18:05:31 | URL | よしの #-[編集]
    よしの様
    すごいですよね、むかーし、
    7台の石臼が並んでいるの、見せてもらった事があるのですが、
    壮観でした。

    一茶庵の、昔の方のお店の蕎麦は、
    やはりきちんとした、納得の美味しさです。

    >私は自分が亭主、自分が客。⇒ 主客一体!!(ワハハ!!

    素敵じゃないですか~(^^)。
    でも、そうやって、お店を開かれていく人も多いんですよ~~

    2015/02/17(火) 12:03:36 | URL | yuka #-[編集]
    手挽き臼を
    7台とか挽きこなすお店なんてそんなに・・・
    本当に高い『目標』に思っています。

    例の「(臼の)目立て」でありますが、中々自分ではやりたいとは思いません。
    年単位で使ってから、これは『バ○臼』と位置付けて使い続け、どうしてもこれではね~・・・と思えたら、蛮勇を振るってタタキを振るう?
    のでしょうか?

    手挽き臼で頑張ると身体がきつくなります。その先がナカナカ・・・
    一茶庵の系譜も次第に厳しい状況になって来たのでしょうか?
    いやいや、新星が沢山生まれていますようで頼もしい限りです。

    私は自分が亭主、自分が客。⇒ 主客一体!!(ワハハ!!
    2015/02/13(金) 23:00:59 | URL | よしの #-[編集]
    DW様
    本当に、私もいつまでもいつまでもやっていて欲しいと、
    改めて思いました。
    ほぼ10年ぶりに訪れたのですが、
    ご主人も女将さんも変わらずだったのが、とてもうれしかったです。
    東京の蕎麦屋後継事情も、寂しいですよね…
    2015/02/09(月) 09:23:09 | URL | yuka #-[編集]
    無理をお願いできない・・・
    昨年冬に久々に伺いました、鴨鍋を予約して。
    東京オリンピックをひかえ、何となく日本の昔情緒を味わえるお店ですので、まだまだやって欲しい。
    でもお手伝いもなくご夫婦二人で、これ以上無理をされるのも・・・
    蕎麦屋の多くは一代限りなのでしょうね、特に脱サラ組みのお店は。
    2015/02/08(日) 00:20:13 | URL | DW #-[編集]
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