来月中旬には、移転してしまう・・らしいので、その前にぜひ訪れておきたかったお店。

「手打蕎麦や おざわ」
稲荷町の駅を出て、清洲橋通りを歩くとほどなく・・・、通りに面して、粋な感じののれんがぶら下がっている。シンプルでいながら、下町のいい部分を感じさせるような・・・そんな雰囲気。
扉を引いて入ると、とても小さく小じんまりとした店内。
カウンター席が6席と、二人がけ、4人がけのテーブルがそれぞれ一卓ずつ。
どの椅子にも、清潔な真っ白いカバーがかけられ、それがアクセントになり、すっきりとしていながら、暖かい和の空気が漂う。先客は一人のみだったので、反対側のカウンター席に腰を下ろすと、これがとても座り心地のいい椅子で、ふと寛ぐ。
品書きは割りとシンプルだが、蕎麦は「ざる」と「生粉打ち」の2種類。
柱にかかった「蕎麦豆腐」の貼り紙の文字が、とってもおいしそうで、できるなら、一杯~・・・としたかったが、この後の所用の為、今日はがまん・・・
どちらも試してみたく、量を聞くと「女性でも2枚食べられますよ・・・」とのことだったので、とりあえず、「ざるそば」をお願いしてみる。
寡黙に仕事をするご主人の、その手さばきの美しさに見とれつつ・・、出された、「ざるそば」。
やや薄めのクリーム色した繊細な細切り、二八で打たれ蕎麦。
まずは一口。
香りはおとなしいものの、しなやかな優しさがあり、のど越しがいい。薄くまとった水のヴェールがまた心地いい。腰が強い!というのではなく、たおやかな感じで結構好きなタイプ。
最後にはふんわりと蕎麦の風味を残していくような感覚。
つゆは、甘辛のバランスもよく、どちらかというと濃い目かな?でも、蕎麦との相性もよく、山葵もいい。
そうは言ってもも「食べられるかな?」と思っていたのに、するすると軽やかに入っていく蕎麦で、ぺろり~・・と。 「おかわり」で生粉打ちもお願いしてしまう。
想像していたものより、ちょっと太めな、まさに瑞々しく輝くそば。
ほんのりと緑がかったようなもので、エッジは鋭い。
こちらは、香りも豊か。顔を近づけるとふわ~っと蕎麦の香りが漂う。思ったほど、強い腰というのではなく、こちらも優しさのある蕎麦。つるっとした食感で、十割だがもさっとした感覚は全くない。
ただ全体にちょっと、短めかな?という感じはするけど、蕎麦の風味はいい。
尋ねると、北海道沼田産の蕎麦を、自宅で自家製粉しているとのこと。蕎麦について話してくださるときの、奥様のうれしそうな表情がとてもかわいらしい・・・
ちょっと驚いちゃったけど、湯桶はなんと、名前入りのポットで。まあ、これだと、振ってもこぼれないのはうれしいかな~・・・
ナチュラルに白濁した蕎麦湯は、つゆと割るととてもおいしい♪
来月の中旬には移ってしまうとのことだけど、この雰囲気、そして奥さんの感じが、すっかり気に入ってしまって、ちょっと惜しいような気も・・・。 ま、でも、新しい店舗もまた、期待したいな・・・
ぜひ、夜にでも、一杯ゆっくりとすごしてみたい、という思い感じ始めていると、あとから一人二人とお客さんが。。常連さんらしく、親しげそしてこの店が愛されているのが、ひしひしつ伝わる。
いいなあ、こういうお店が近くにあったら・・・と、思えるお店。
今度来る頃は、新しいお店かなぁ・・・
今度はゆっくりと来てみよう。 今日はごちそう様でした・・・
*お品書き
ざるそば 650円、生粉うち 750円(おかわり100円引き)
山の芋ざる 950円、鴨ざる 1,850円、天ざる 1,700円、かけ 750円など・・
手打蕎麦や おざわ
台東区東上野5-4-20
03-3841-6450
11:30~14:15(土14:30) / 17:30~19:30
火曜休(月曜は昼のみ)
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あ、早速行かれたんですね!
蕎麦湯のポットが健在なのは・・・、なんだかうれしいですね。
私も、電車に乗れるようになったら・・、伺ってみたいです。
そうそう、聞きました~。
太打ちの粗挽きが復活したとか。。
つまみの品々もいいらしいし、Manoaさんは何を召し上がったのかしらん~・・・
カウンターは無くなりテーブル席だけになりましたが、あの蕎麦湯ポットは健在でした。
新メニューもありましたよ。
はいっ。もう、移転でお休みになっちゃってるころですね・・・。新しい店舗にも期待してます♪
「おざわ」、美味しいですね~
今の場所から、そう遠くはないみたいです。
蕎麦喰い師さま、
ありがとうございます~・・・。
お店に、移転場所の地図が出てたので、場所だけは確認してきたのですが、住所までは知りませんでした。。さすがですっ。。
西浅草2-25-15
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