去年から、コーススタイルに変えた「山介」さん。
蕎麦もどんどん進化しているようで、
伺いたくて、うずうずしていたところ…、
今宵は念願の「山介」さんで、プチ新年会
地下鉄を上がればすぐ、
交差点の角に、すっと佇む粋な風情、
そして、看板の横に吊るされたのは、酒林… 。
本所吾妻橋 「山介」
扉を開くと、迎えてくれた花番さんにこやかに、
厨房に面したカウンターに通されて…、
お料理はすべて「おまかせ」。
当日その場で頼める、3800円のコースに、
5800円、7800円の要予約のコース、3種類。
予約をして伺った今日、
頂くのは、「山介」渾身の、7,800円のコース 。
全員揃うのを待ちながら、
「アサヒ熟撰」ビールを頂き、
品書きを開くと、魅力的な地酒がずら~り。
全国津々浦々の地酒は、60ccグラスから頼め、
燗酒好きとしては、
「燗酒ご用意ございます」の文字がうれしく、
程なく待ち人到着、新年に乾杯~ 。
わあっ、見ただけでうれしい、
なんて素敵な「前菜の盛り合わせ」
この景色に、慌ててお酒を注文~。
高知のお酒、「文佳人」 特別純米リズール
さりげなく添えられた、「亀泉」の仕込み水をお供に、
早速頂いた「前菜」は…、
爽やかな「とろろもずく」は、
パプリカのピクルスが素敵なアクセント、
大豆の甘み豊かな「自家製豆腐」には、
上品な餡がかかり、天盛りはなんとパクチー。
果肉感たっぷりの、「京人参」のすり寄せに、
ほろほろとろ~り、磯の風味たっぷり、
「ひじきのゼリー寄せ」
さくっと揚がった、「牡蠣真丈」の美味しい事っ
好物の「つぶ貝旨煮」に、「浅利の佃煮」、
上品に炊かれた、さくっとした蕗に、肉みそが旨っ 。
お酒もお変わり、蕩けるような甘みが優しい、
「MUNEMASA -15 」純米吟醸 限定睦月搾り 生
ここに、まるで宝石のように輝く
「生湯葉と白子のピューレ」
しっとり湯葉に、とろ~り白子、
まったりと甘い雲丹が寄り添い、
ぷるるっと溶ける、ポン酢ジュレに、
下に潜んだ、ラ・フランスの爽やかな甘みが絶妙。
くぅ~、実に実に美味しい~
続いて出されたお皿は、刺身のアート。
描くように盛られた、「刺身盛り」。
さっと炙った皮目香ばしい「真鯛」に、
ボイルされたふっくらとした「ハタ」、
「ヒラス」は、昆布〆にされ…、
とろりと口で蕩ける、「本鮪」の上等な赤身に、
じっとりと脂の乗った、「炙り〆鯖」。
ひと手間かかった刺身に、お酒が進んで仕方な~い 。
燗酒をイメージして作られたとの、
「醸し人九平治」 純米吟醸「火と月の間に」。
この燗酒、美味しいなあ 。
しかも、次の一品、
「百合根饅頭」が燗酒にぴたり
さらりとシルキー、滑らかな舌触りの百合根の甘みに、
かけられたのは、茄子のソース、
包まれた雲丹がまったりと溶け絡みあい、
口に運ぶごとに至福の心地 。
九平治のお変わりをして…、
いよいよ、感動の蕎麦の連続。
まずは、薄くのした幅広のぴろぴろ蕎麦。
富山の「とよむすめ」、極粗十割。
もちもちとして、粒感たっぷり。
ふっくらと香ばしく甘く、そのままで味わい濃厚、
これ、美味し~いっ 。
続いて、添えられたオリーブ塩を絡めると、
爽やかなコクが加わり、途端にイタリアン~。
くぅ~、これ、クセになりそう
合せたお酒は、「亀齢萬年」純米吟醸、
続いて、色彩冴えた鮮やかなオレンジ、
更科に粗挽き粉を混ぜ打たれた、
贅沢な、「更科平打ち フルーツトマト切り」 。
今は贅沢希少な、フルーツトマトの甘酸っぱさに、
蕎麦の甘みが混ざり合い、
細切りではない幅広の、この食感が何とも旨い 。
たまらず頼んだ、「七本槍」の燗酒に、
添えてくれた、「甘海老の酒盗和え」。
海老に酒盗の旨みとコク、
卵の黄身がまろやかに絡み、くぅ~こりゃたまらん
お蕎麦はまだまだ、
フルーツトマト第二段、細切りの「更科トマトそば」
そのままでも美味しい蕎麦に、
濃厚なフルーツトマトのソースを絡め、
添えられたホウレンソウのジュレが絶妙 。
絡め絡め、手繰る手止められず、
最後に、パルメジャーノチーズを振りかけたら、
上品でエレガントなイタリアン、
蕎麦にこんな楽しさがあるなんて…。
そして…、基本の「山介」の「黒そば」が。
栃木常陸秋そばと、北海道蘭越のブレンド、
10割で打たれた、粗挽き挽きぐるみ。
ざらりとした心地のいい粗挽きの舌触り、
噛むごとに広がる、野趣溢れる香りに味わい。
手繰る毎に積み重なる甘みに深い余韻…
ああ、これは素晴らしい
以前より、確かにずっと美味しくなっている 。
そして、「山介」オリジナルの「熟成そば」。
1週間寝かした蕎麦は、熟成の嫌味なく、
洗練された中に広がる、ナッツの似た芳ばしさ。
蕎麦の持つ、深い穀物感にとことん心酔… 。
とろりとした蕎麦湯を、
ほおっと余韻に浸り頂いていたら…、
おおっ、こ、これはっ…
〆の〆蕎麦、「七草粥仕立て蕎麦」
とろりと炊かれた、優し~いお粥に、
温まった蕎麦は、ふっくらとした味わい。
胃に優しく、心に暖か、
はぁ~、自然の滋味がじんわりと滲みていく 。
心地のいいほろ酔いに、
前菜から蕎麦に至るまで、
感動の連続の、幸せなひと時に…、
ご馳走さまでした~
「おまかせコース」になり、まさにご主人の腕前が花開いた。
新星「山介」、素晴らしい。
ぜひとも又、この幸せを頂きに来ますっ 。

「山介」
墨田区東駒形3-20-6
18:00~23:00
15:30~23:00(土曜)
日曜定休、月一回 月曜不定休
禁煙
2015年 3月28日 お料理いろいろ「せいろ」に「黒そば」
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