つれづれ蕎麦 '09
神楽坂 「志ま平」
2006年06月21日 (水) 23:52 | 編集
去年の丁度今頃、「たかさご」さんを訪れた帰りにぶらぶらしながら、ふと見つけた小さな灯篭。「蕎麦」としか書かれてなく、それが妙に気になり・・。そうこうしているうちに、いくつかの雑誌で紹介されていて、いつか必ず訪れたい・・と思っていた。

今夜は、同じ時期に手術をした方と、ささやかに自分たちの快気祝いを。

出先から時間があったので、神楽坂のから駅ゆっくりと向かう。メインの通りに比べて静かなこの通りだけど、それでも所々に神楽坂の片鱗のあるお店が点在していて、この道もやっぱり楽しい。魚屋さん、和菓子屋さん、豆やさん...
20060622003913.jpg
そして、ふっと足元に小さな明かり。

そう  これ、これ!この灯篭・・。

ちょっと謎めいた、心惹かれる小さな明かり。
さりげなく書かれた、小さな文字。

・・・と、ふと振り返ると

20060622004028.jpg

なんだか圧倒されるよう扉。こういうお店だったんだ・・・。
内側からの明かりが、重みのある格子を通して分散し、静かにもれている。
 
  「巽蕎麦 志ま平」
  
ちょっとどきどきしながら、重圧感のある扉を引くと、思ったイメージと又違った懐かしいような空間が広がる。靴を脱いであがる店内は、畳が敷かれ、奥には昭和の匂いが漂う茶箪笥、そして暖かい電球の明かり。

掘り炬燵のカウンター席が、厨房に面してあり、その後ろには小さなちゃぶ台のようなテーブル席が2卓。広いとは言えない空間が、なんだかほっと心を休ませてくれる不思議な空気に満ちている。

すぐに、肌にしっくりとくるカウンターに腰を下ろすと、これまた途端に、既に馴染んだ場所に帰って来たような気持ちになってきてしまう。
この席・・、なんっていいんだろう〜 早くもすっかり憩えてしまってる。

20060622003510.jpg
まずは・・、とりあえずビールを。
お通しは、ガラスの器に添えられた
「蕎麦味噌」。

ひき肉の混じった蕎麦味噌は、ほんのり甘めでしかもコクがあり、非常に美味しい。


それから、ご主人にお任せで出して頂いたお料理の数々。

20060622003500.jpg
「蕎麦スープ」
冷静のスープで、とてもやさしい味わい。和風仕立てのスープで、下に蕎麦が沈んでる。上のトッピングの蕎麦が又香ばしくて・・、これは、朝起きぬけにでも飲みたいくらい。すごい気に入っちゃった。
冬には暖めて出してくれるそうで、それも飲んでみたいな〜


20060622003811.jpg
雑誌で見てとても食べてみたかった
「出し巻き玉子」

ほんのり甘めの味付けで、ジューシーでふんわり。
しめじ、エノキ、三つ葉と焼かれていて、時々当たるしめじのしゃくしゃく感が非常にいい♪
この味付けは、かなり私好み。


・・と、なったらこの辺りでお酒を。こちらでは、「越乃影虎」「真澄」「獺祭」の三つ。
結局順番に頂いちゃう
20060622003402.jpg
お酒を頼むと、盆に乗せられた様々なお猪口から、好きなものを選んで・・。

こういうのって、とっても楽しい。
どれも素敵なお猪口ばかりで、迷うのが又うれしい。

20060622003754.jpg20060622003742.jpg
酒器も変わってる。
銀製?の素敵なもの。

注ぐ度に楽しい酒器。


「蕎麦寿司」     と    「鮎の風干し」
20060622003547.jpg20060622003522.jpg

さっぱりと寿司酢で味付けらた蕎麦で、海老ときゅうりが巻かれてる。これを生醤油で。
いろんな蕎麦寿司があるが、重くならず軽めのこの蕎麦寿司はとてもいい。
鮎の風干しは、骨までも柔らかく、身はふっくらとお酒のアテたまらない。
20060622003603.jpg
そして・・「そばがき」

粗挽き仕立てで作られたもので、もっちりとしながら、溶けて行く感覚。こちらも添えられたたっぷりの山葵と共に、生醤油で頂く。
(ちょっと食べちゃったっっ


「大豆の芥子醤油和え?」   と   「蕎麦クレープ」
20060622003822.jpg20060622003536.jpg

大豆にはきちんと味つけされていて、それでいて大豆の旨さを生かしたもの。これを、ぽちりぽちりと摘んでると、いくらでもお酒が入ってしまいそう。
蕎麦クレープは、味噌を縫って貝割れなどのなどの千切りの野菜を巻いて頂く。これが、思ったよりずっと軽くて、すんなり食べてしまった。。

・・・で、そろそろ、お目当てのお蕎麦に。(にしてもよく食べたなあ)
こちらでのお蕎麦は、「せいろ」と「深山」。だったらやっぱり、「二種盛り」をお願いする。

20060622004039.jpg

笊に盛られた二色の蕎麦に、そっと顔を寄せると、強烈に蕎麦のその香ばしい香りが立ち込める。
ん〜・・  いい香り・・・。うっとりとしまいそう。
せいろ
まずはせいろから。
ほんのり緑がかった蕎麦。その切り幅のザクッとした角の鋭さ。
そして、口に含むとほどよい腰加減に、濃厚な蕎麦の風味。蕎麦の甘みが豊かに広がる。そうそう、蕎麦ってこんなにも甘かったんだ・・と、久々に思い出す。
たおやかで、のど越しもいい、ああ、この蕎麦は美味しい。


深山
そして、挽きぐるみの「深山そば」。

やや太切りで、色もちょっと濃い目の蕎麦で、所々に蕎麦の破片が散っている。
こちらは、ちょっとしっかりとかみ締めて食べる蕎麦。やはり蕎麦の風味も濃く、かみ締める程に、蕎麦の甘みを感じる。
どちらもつゆなしで食べてつくしそう。

私的にはどちらかと言うと、食べたその途端に広がっていく「せいろ」の方が好みかな・・。

つゆも、これまた上品な鰹の香りが立ったまろやかな辛汁。口に含むと「わぁ 」とつぶやいてしまうほどの鰹の香り。このつゆが又美味しい・・。

そして、珍しいのは、こちらでは湯桶が出されない。「蕎麦湯注ぎましょうか」と声をかけられ、「柚子もお入れしますか?」と聞かれる。20060622003615.jpg
これが・・と、お願いすると、ナチュラルな蕎麦湯に柚子の皮がひとかけら浮いて出される。

初めて柚子風味の蕎麦湯を頂いたが、これがなんて相性いいんだろう。清々しく爽やかさな柚子の風味がかすめ、汁に洗練さを加えるような。
飲んだ後、食べた後のこの蕎麦湯はやみつきになりそう。


禅味会を経て、いくつかのお店を経験し、越谷で10数年お店を持ってきたご主人の、年月からくる自信からか、安定したこの蕎麦。完成度の高さも感じられ、安心して心から楽しめる。

ああ・・、このお店いいなぁ。ちょっと、とっておきにしておきたくなるようなこの空間。そして、この蕎麦・・。いや、蕎麦だけではもったいないような素晴らしいお料理の数々。

これまでのご主人の経験談などをおもしろく、そして興味深く聞かせて頂いているうちに、いつしか時の経つのも忘れてしまいそう。そして、時々、その開かれた窓から、道づたいに常連のお客様が声をかけていく、のどかな雰囲気さえもあって。
ん・・・、ここも又、隠れ家?いやいや、心休めの癒しの空間としてとっておきたいな。。

ご主人、今夜は本当にご馳走さまでした・・
今度は、ふらり〜と立ち寄ってしまうかも。そして、蕎麦スープと、お酒と、お蕎麦。
あ、今度、「かけそば」も頂いてみたいな・・・

20060622003411.jpg
「巽蕎麦 志ま平」

新宿区納戸町33
03−5261−8381
昼〜14:00ごろ / 夕方〜22:00ごろ
日曜休 (祝日営業)



コメント
この記事へのコメント
ぶんちょー様
コメントありがとうございます。
お写真、ブログを拝見していたら、私も訪れた時が思い出され、又、とおっても行きたくなってしまいました(^^)。
あの、あの、蕎麦スープが又美味しいんですよね〜♪

こちらのお料理もどれもが美味しく、蕎麦も美味しくて…
あ、行こうっと(^^)
2009/04/13(月) 23:05:27 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
はじめまして!ぶんちょーと申します。
先日、志ま平さんに行ってきました。本格的なそば屋さんでのコースというのは初めてでした。とてもおいしく楽しめました。
また、遊びにきます。これからもよろしくお願いします。
2009/04/13(月) 12:20:16 | URL | ぶんちょー #h4o.SA9Q[編集]
泡さま
蕎楽亭のてんぷらは、そりゃあ、いいですもの、ね(^^)

ここは・・、そそっ、隠れ家・・とういうか。。
んー、帰り場所、みたいな気分のお店でした。
いいんですよ。。これが。
2006/06/23(金) 23:05:27 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
さすがッ
これぞ隠れ家(^-^)
なんか、いろんな意味でそそられます。

先日神楽坂の蕎楽亭にうかがったのですが、夜からの営業とのことで入れませんでした。
たかさごも向かいのカルミネも行ったばかりなので、結局なにも食べずに帰っちゃいました。

蕎楽亭でテンプラ、ビール!!呪文のように心でつぶやいたりしてます。
2006/06/23(金) 19:39:10 | URL | 泡 #-[編集]
夢八さま
いえいえ、いつも、夢八さんの美味しそう〜な映像に、ため息ついてます。。

はい、ここだったら、一人でも大丈夫。
わたしも、ちょっとお気に入りになっちゃった。
もっと、早く訪れていればよかった・・なんて思っちゃったほど。
ご主人もいいんです。
ただ、ちょっと不便な場所ではありますが・・(^^;;
2006/06/23(金) 07:37:28 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
は、はしくれっ・・?かけ箸さん♪
まあ、お久しぶりです♪
かけはしさんこそぉ〜。
川越に行きたくなっちゃったです・・。
「鎌倉」は、ぜんっぜん歩けない時に、むりやり行って、目の前を通ったことが・・。
川越もいっぱいお店ありますよね・・
2006/06/23(金) 07:34:59 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
いいお店ですね。
yukaさんにまたいいところ
お見せいただきました。

蕎麦スープとは、ちょっと珍しいですね。
それに、器が、みんなすばらしいですね。
ご主人の趣味が豊かな気がします。

神楽坂は、時々行くのですが、
蕎楽亭が一杯で、入れないことが多いのです。夜は、あんまり多いと一人だとなんとなく入りづらくて。

このお店だと、一人でも大丈夫そうですね。
2006/06/23(金) 06:54:56 | URL | 夢八 #-[編集]
素敵
すてきすてきすてき!
行ってみたいいってみたいよぉぉぉん
ほんと素敵な店をたくさんご存知です
2006/06/23(金) 03:21:58 | URL | 蕎麦のはしくれ #-[編集]
南無さま
さすが、南無さま、行かれてますね・・。
そう、このカウンター、あまりにしっくりくるものだから、もう途端に気に入ってしまいました。
ご主人もほんっとにいいし、そして後ろで控えるストイックな美青年も・・・♪

あ、帰りは飯田橋までタクっちゃいました〜(^^::
2006/06/22(木) 20:12:04 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
なつき様
そんな、そんな・・
なつきさんのブログもすごーく楽しいです。
特に最近、あまりになつかしくって、大好き♪

またまた、楽しみにしてます!
2006/06/22(木) 20:10:22 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
chinen様
「太平庵」さんの、鮎の天ぷら、いいですね♪
ちょびご飯もちゃんとつけてもらいました?

神楽坂、やっぱりいいですね〜・・。
久々に訪れて、とてもよかったです!
2006/06/22(木) 20:08:56 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
もり様
まあっ、じゃあ、もりさんもお誘いすればよかった〜・・・(なーんて)

ここは、いいですよ。
ぜひぜひ。後ではないです。
「たかさご」さんのはす向かいの角、おにぎりやさんの横です♪
2006/06/22(木) 20:05:20 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
行きたい !!
あの天龍杉のカウンターに腰を下ろすと、それだけで和んでしまいますね。
ふるさとの山武杉を使った尺角の柱もご主人のこだわりです。
釜湯から直接注いで柚子を落とした蕎麦湯は何ともいえません。
ご主人とお話していると、本当に時間の経つのを忘れてしまいますよね。
直ぐにでも行きたくなりました。

それにしても、帰りもあの登りを神楽坂まで歩かれたのですか?
2006/06/22(木) 17:49:07 | URL | 南無 #-[編集]
いいなぁ
蕎麦も料理も良さそうで、
それを表すyukaさんの文がまた良いっすね。

最近、ついつい来店から文を書くまでの時間が
空き過ぎる傾向のせいで活きた文が書けません。

もっとちゃんと書かないとな、と思っちゃいました。
2006/06/22(木) 16:57:32 | URL | なつき #W5nQohCk[編集]
今日・・・
今日、近くまで行った帰りに野方の「太平庵」にてランチして来ました。鮎天もりはボリュームもあって蕎麦も勿論おいしかったです。私はアルコールがダメなので蕎麦屋ではもっぱら食べるのみでいつも寂しい思いをしています。

で早速、コメントをしようと覗いてみたら「巽蕎麦 志ま平」の話題が・・・。神楽坂大好き人間の私としては又神楽坂にいきたくなりました。その時はココに寄ってみます・・・。
2006/06/22(木) 14:35:18 | URL | chinen #-[編集]
昨日知りたかった…

もりです。

残念。
昨日、このちょっと手前のビルで13:30〜17:30のセミナーを受けていたのです。

蕎楽亭は引越してしまったし…、と思い、市ヶ谷寄りの適当なところで食事をしてしまいました。

残念。もう少し神楽坂寄りに歩いてみれば良かった。

今度行ってみます。ところでここは蕎楽亭の後というわけではないのですよね?
2006/06/22(木) 12:02:03 | URL | もり #-[編集]
コメントを投稿する
URL :
コメント :
パスワード :
秘密 : 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
fc2bookmark
copyright © 2004 Powered By FC2 allrights reserved. / template: sukechan

Copyrite(C)2005ー2008 yuka. All rights reserved.

本サイトの写真の著作権は 作成者にあり、他のサイトの転用は一切禁じます。

Copyright(C) 2006 つれづれ蕎麦 All Right Reserved.
  1. オンラインカウンター