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    つれづれ蕎麦 
    浅草 「蕎亭 大黒屋」
    2006年07月28日 (金) 23:52 | 編集
    かねてから、行ってみたい・・いや、ここは訪れなくてはと思っていたお店。なかなか機会がなくて、訪れていたなかったけど、やっとその機会があり今日はそちらに訪れる。

    浅草から・・、程遠い(笑)お店。なんとなく場所を把握していたつもりだったけど、迷う迷う~。すっかり汗だくになりながら、30分くらい歩き回ってやっとたどり着く。

    言問い通りから裏手に入った、路地も路地。
    その下町風情の残る小路の中に埋もれるように、佇む粋な店構え。

    20060729080145.jpg

    まるで、下町にある隠れ家蕎麦屋・・・。

    「蕎亭 大黒屋」

    扉を開くと、まずは中待あいの空間があって、店内へ。細長い店内の右側すべてが、小上がり。これが、またとっても雰囲気がいい。
    江戸文化そのものの雰囲気がいっぱいで、奥のテーブルに腰を下ろすと、タイムスリップしたようなこの空気の中に、すっぽりと馴染んでしまう。

    ふと落ち着きながら見渡すと、天井近くに、故片倉氏の直筆のお品書きが掛けられていて、ながめていると神妙な気持ちになってくる。息づいているんだな・・・。

    20060729080021.jpg
    なんてぼぉっとしてると、
    思わず見つめてしまったほど、かわいらしい女将さんから渡されるお品書きは、扇子で。
    んー、いいなぁ、こういうの

    なんって粋なセンス・・
    (なんちゃって

    20060729075906.jpg
    まずは、やっぱりビールを。

    恵比寿のビンビールは、
    小瓶、中瓶、大瓶と揃えてる。

    そしてグラスがまた素敵・・。
    小さめのビイドロのようなちょっと厚めのワイングラス。


    まずは、これで喉を潤わしながら、頂いたお料理。
    20060729080001.jpg
    是非食べたかった、こちらの
    「焼き味噌」

    漆塗りの半割り竹筒に盛られて。
    安心できる美味しい割合いの味加減。
    ときどきあたる蕎麦も心地よく、やっぱりこれはお酒にいい。


    20060729075927.jpg
    と、そろそろお酒に変えて。

    冷蔵庫に保管された地酒の種類はとても豊富。
    中から、まずは「鄙願」大吟醸を。

    鉄瓶で施してくださる采配で、
    やや、またこのお酒が、旨いっっ


    そして、念願だった粗挽きの「蕎麦掻き」。
    20060729080132.jpg

    出てくる途端、とても香ばしい香りが強烈に漂う。この香りだけで、もううっとり。

    もっちとしながらふんわりとした蕎麦掻きを、濃い蕎麦の風味を楽しむと幸せな心地。そのままで・・、出された生醤油で、そして黄な粉で頂く。
    この黄な粉が、また意外だけどとっても合って、びっくり。
    20060729080035.jpg
    蕎麦掻きそのものも素晴らしいものだけど、
    この器がなんとも素敵。

    どっしりとした陶器の器についている柄には、
    名前の刻印されている。


    20060729075950.jpg
    「焼き海苔」は、火入りの小箱に入れられて。

    ぱりっとした歯ざわりが解けていく感触。
    お酒にたまらんつまみ。


    噂どおり、ひとつひとつにとっても時間が掛かるので、ついついお酒がすすんでしまう。
    梅錦、酔鯨、八海山・・
    20060729075939.jpg
    かなり待たされて出てきた「玉子焼き」。
    でも、待ったカイがあったというもの。
    ほんのり甘い味付けで、非常に柔らかくてふんわり。
    これは、美味しい♪

    一人分ずつお皿に持ってくださる。
    これは一人分、たっぷり!


    そして、そろそろお蕎麦を。品書きに書かれた「おせいろ」という言い回しが妙で惹かれる。
    20060729080121.jpg

    お蕎麦は程なく・・。長方形の蒸篭に盛られた蕎麦は、やや太めの細切り。この蒸篭の台の竹も変わってる!
    20060729075859.jpg
    つやつやと輝く蕎麦を口元に寄せると、香ばしい香りがふわ~っと。
    うっとりしながら口に含むと、しっくりとした弾力のある腰。これをかみ締めると、濃く豊かな蕎麦の風味が広がる。
    食べ進めるとそれはますます、口中に一杯になるような感覚。


    黒姫と金砂郷の蕎麦で打っているとの蕎麦は、ご主人の年月と確固とした自信さえ感じられる。さすが・・としか言いようがないような。

    しっかりとした汁と蕎麦とのバランスも申し分なく、蕎麦湯を頂くとすっかり満足な心地。
    ちょっと時間の空いたご主人から、しばし片倉氏のお話などなど聞かせて頂き、すっかり時間のたつのを忘れてしまう。こういう時間はたまらなく楽しい。

    ほんっとうに上品で可愛らしい女将さんと、ご主人のお二人で築かれているこのお店。なんだかとても貴重な時間をすごさせて頂いた心地に。
    ご馳走さまでした・・。

    粋でしっぽりとした江戸の夕べ。
    なんだか、大人の蕎麦屋を覗いたような。又、訪れたい。そして、もっともっと、このお店に相応しいような年を取ってみたい・・・。。
    そんな、しっとりとした、夏の宵。。

    20060729075914.jpg
    「蕎亭 大黒屋」

    東京都台東区浅草4-39-2
    03-3874-2986
    12:00~14:00 / 17:00~22:00
    日曜休










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    コメント
    この記事へのコメント
    蕎麦麩羅座様
    うふふ…(^^)。
    なんだか、あの場所で、偶然が多いようで…。

    早速拝見させて頂きました。
    はい、是非、機会見て行ってみます♪
    コメント、情報とも、ありがとうございました(^^)
    2009/10/06(火) 07:09:45 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    こちらのご近所に・・・
    ご無沙汰を致しております。
    本日も偶然があったそうで~。(笑))

    さて、もうご存知のことと思いますが、浅草・大黒屋さんから直ぐのところに
    手打そば屋さんがOPENし、先日行って参りました。

    石臼挽 手打そば 『 丹想庵 健次郎 』
    台東区浅草3-35-3
    TEL: 03-5824-3355

    浅草にお越しの際は、寄ってみて下さい。
    yukaさんのご感想、是非伺いたいです。
    ちなみに・・・
    残念ながら、 “ 昼営業&天麩羅 ” は今のところありませ~ん。(泣)
    それでは、また・・・

    2009/10/05(月) 23:51:12 | URL | 蕎麦麩羅座 #Em2V9n2M[編集]
    まめ様
    韃靼蕎麦掻・・・、
    あの粗挽きの蕎麦掻の美味しさが、ふっとよみがえり、頂いてみたい気持ちがぐわぁっと。。

    やはり、お座敷で憩われたのでしょうか(^^)。
    ご主人、奥様の姿も懐かしく感じてきます。
    又、私も伺いたいお店です・・・。

    コメント、ありがとうございます。
    とてもうれしかったです。
    2008/01/21(月) 11:57:48 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    鄙願
    yuka様
     
    やはり、やっぱり 
     心地よい しあわせ

    前回、粗挽き頂いたので
    今回は、ダッタン蕎麦掻きにしましたが、
     喉から手が出るほど、絶品でした。

    開店と同時に3組のお客さんに
    おかみさんが走り回っていましたので、
    玉子焼きは、普通の蕎麦掻きと ともに
     次回に 楽しみまで残して、
    また 間違いなく、お邪魔するつもりです。

     蛸唐草の酒器は、このお店の歴史を
    物語っているようでもありました。

    いつも、拝見させていただいていますが、
    コメント書くのは どうも苦手です。
     ただ、yuka様のおかげで
    携帯にお蕎麦屋さんのアドレスが
    飛躍的に延びたのは事実です(笑) 



    2008/01/20(日) 13:21:57 | URL | まめ #-[編集]
    ・・・様
    なるほど・・それは・・
    私も、ちょっと気になります。
    行ってみようかな。。

    あ、こちらこそ(^^)
    楽しい時間をありがとうございました。
    2007/05/02(水) 23:09:05 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    管理人のみ閲覧できます
    このコメントは管理人のみ閲覧できます
    2007/05/02(水) 18:58:14 | | #[編集]
    そばがき様
    私もずっと、行かなくては・・、と思っていた程のお店です。ぜひ、一度。

    そうなんです。とても丁寧に作られている蕎麦。ちょっと見せて頂いたのですが、喰い師様も書かれている通り、ちょっと見ただけで4台の石臼が回っていたんです。

    お店の風情、蕎麦、ご主人に女将さん、すべてが素晴らしいお店でした。
    2006/08/02(水) 11:02:00 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    一度は訪ねてみたい
     大黒屋ですか。うわさに聞いております。
    一度は訪ねたいお蕎麦屋です。

     蕎麦もしっかりした全粒粉のそば粉のようですね。
     余分な星を入れていないのがまたいい。
    2006/08/02(水) 06:58:33 | URL | そばがき #-[編集]
    もり様
    あの辺りの出身だったのですか・・。
    なんだか、とても羨ましいです。

    そうそう、私も迷っている最中、何度途中で誘惑されそうなになったことか・・。(お蕎麦屋さん、多いんですもんっっ)

    九段の蕎麦掻き、まだ食べてないんです。こちらと双璧?それは一度、頂いてみなくちゃっ。。
    (鉄瓶での冷酒、いいですよね~・・♪)
    2006/07/30(日) 23:14:41 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    やっと・・、行ってきました。
    思っていたより、とてもすばらしいお店で・・、喰い師様の言われていたことに納得していた次第です。
    そう、あの、粗挽きというよりは挽きぐるみの、田舎そばに近いような蕎麦。香り豊かで深い深い風味。

    んー。いつかご一緒させて頂きたいです。
    2006/07/30(日) 23:10:21 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    やはりそばがきがいいねェ

    もりです。

    久しぶりに行きたい!
    このエリアの生まれ育ちなので懐かしくもあり、もっと行こうと思うのだが、ここまでたどり着くまでに、途中に誘惑が多くて、なかなか行けない。それに、時間と気分に余裕がないと待ち時間が厳しい。呑みすぎてしまうし…。

    気のあった者どおしで四方山話をしながら、のんびり一杯やっているには最高です。

    何と言っても、大黒屋のそばがきは圧巻ですね。私の知る限りでは、九段一茶庵と双璧。(そういえばどちらも冷酒は鉄瓶でした)
    2006/07/30(日) 13:08:54 | URL | もり #-[編集]
    いいな~~
    たったあれだけのキャパシティーのお店なのに、今現在おそらく6台位の石臼を使って製粉しているはずです。
    値段に目を閉じれば はずれる事もほとんど無い凄いお店です。
    巷で最近流行っている一番粉を大目に入れ透明感を出した粗挽きとは一線をきす、粗挽きと言うほどでも無いし、悪く言えば田舎風の挽きぐるみに近いようなお蕎麦ですが雑味も少なく、私にとっては極上のお蕎麦です。
    夜は宴会状況が多いですが、本当に蕎麦好きと判ると、夜の9時過ぎでも「チョット待つかも知れないけれど・・・」 っと、追い打ちをしてくれるような優しいご主人でもあります。
    2006/07/30(日) 12:09:24 | URL | 蕎麦喰い師 #ZEqp4aRo[編集]
    prison様、
    まあっ、今回は仲よさそうでしたよ。
    でも、ご主人のお声だったらよく響きそうですね(^^;;
    とってもお話好きで、いろんなお話を聞かせて頂いて、よかったです。

    それはそうと・・
    えっっ!?大阪にっっ?
    そうだったんですか・・。じゃ、あの時、夕方の部まで待っていればよかった・・。
    関西の情報、ぜひぜひ。私も完治したら、必ず関西に行きたいと思ってます。
    2006/07/30(日) 11:05:10 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    Chunnak様
    断念しちゃったんですかぁ~(笑)
    でも、わかります!相当、回って歩き回っちゃいましたっっ。

    本と、隠れ家的、じゃなくて、「隠れ家」です。路地にすっと埋まっていて、中にはいると、それはもう、はぁ~・・っていう、いい空間です。蕎麦掻も是非是非。
    感想楽しみにしてます!
    2006/07/30(日) 11:01:50 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    うまいもん様
    そうそう、あの女将さんだから、許して待っちゃいますよね(^^)
    でも、呑み過ぎに注意かも・・。

    鍋、食べてる人たくさんいました。(こっちは待たないみたい・・)とても美味しそうだったので、食べてみたいです。
    小寒くなってきたら、是非!ですねぇ♪
    2006/07/30(日) 10:59:20 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    東京では
    五本の指に入ります。もちろん私的にですが。
    私が言ったときには必ずお二人喧嘩をしていらっしゃいます。旦那さんの怒鳴り声が大きくて客もビビリます。
    20日に大阪に引っ越しました。暫く関西の蕎麦シーンを探訪してまいります。
    2006/07/30(日) 07:01:46 | URL | prison #-[編集]
    うらやましい。。
    嗚呼、うらやましい。。
    ここ、昔行こうとして、道に迷って断念したんですよね。浅草の隠れ家的蕎麦屋と言われてますが、僕にとっては隠れ家です。

    この蕎麦掻き本当においしそうですね!

    近いうちに必ず行きます!!
    2006/07/30(日) 02:01:19 | URL | Chunnak #-[編集]
    粋な蕎麦屋「蕎亭 大黒屋」
    浅草には、有名な蕎麦屋が何軒かありますが、
    ”浅草の粋”を感じながら、蕎麦屋で憩うなら、
    「蕎亭 大黒屋」 でしょう!

    扇子(センス←苦笑)のメニュー、
    今時あまり見かけなくなった、品のある女将であるお婆様(←失礼!)、
    もし、あのお婆様でなければ、
    時にかなり待たされることに、痺れを切らしてしまうであろう私です・・・(苦笑)

    どうも、鍋もかなり美味しそうでしたよ!

    ブログでアップしようと思っていたのですが、
    夜の訪問だったため、うまく写っていなく、
    次回にしました。
    うまく、辿り着けるといいのですが・・・(苦笑)
    2006/07/30(日) 01:12:57 | URL | うまいもん #-[編集]
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