麻布十番 「更科堀井」

2006/08/29/20:04  [東京の蕎麦]港区 画像あり

又しても、昨日は出口のない洞窟のような残業になり、ほぼ一日オフィスに篭もらされ・・、へろへろになりつつの、今日。

晴れて♪、今日はなんとか終わり、さっさと退社。
こんな日でもなければ、ゆっくり見ることもできない、ヒルズの中のお店やらを、ぷらぷら見つつ、いつもとは反対側の、麻布方面へと足を向ける。

麻布十番の商店街は、不思議な町。都心ど真ん中だというのに、肌にしっくりするような、生活感のある空気が流れ、下町風情が続く。・・・のに、着崩した感じで歩く人々も、やはりどこかセンスが洗練されている。。

都会の中の下町。こういう町を、ゆっくりと歩いているのは、なんだか楽しい。

そして、その真ん中あたりに、ショーケースに蕎麦のサンプルも飾っている、老舗のお店。
考えてみると、かなり久しぶり。
夕方には、まだちょっと早めの中途半端な時間だけど・・、ここに寄り道して帰ろう~・・。

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「総本家 更科堀井」

創業寛政元年。
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この、お江戸東京の、列記とした老舗の蕎麦屋。
佇まいのどこかしらから、遠い年月を思わせつつも、奢ったところなく、気兼ねなく立ち寄れる、気さくさをも携えている。

この町にも、新旧いくつかの蕎麦屋はあるけど、私はここがやっぱり好き。

扉を開けると、この時間でも、適度な人の賑わう店内。
しゃきしゃきとした、気持ちのいい女将さんに通される。



「お一人様」なので、やっぱり、真ん中にでんっと座する、大テーブルのカウンター席に。テーブル席や、小上がりが、その周りを取り囲む、正当な蕎麦屋の佇まい。
開放的なこの小上がりが、なんだかとてもよさそうで、一度、ここで座して憩ってみたいなぁ・・

結局、お昼を抜いてしまっていたのだけど、とにかくとにかく、寛ぎたい気持ちで、しかも!仕事開けだし・・と、蕎麦前を頼んでしまう。
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福島の「名倉山」純米吟醸を、冷やで。

日常の事かのように受けてくれる女将さんが、しみじみうれしい。やっぱり、蕎麦屋はいいなぁ・・

きりっと冷やされたお酒は、最初、上品に香る口当たりのいい軽やかなもの。それでいて、しっかりと味わいがあり旨い。


お腹さすがにすいていたので、「季節の種物」の「じゅん菜そば」が、かな~り気になったけど、それ以上に今日は、「天もり」の小海老が食べたくて、それを選ぶ。

「天ぷらをまず先に・・できますか?」と、(よく尋ねるフレーズだが)尋ねると、
何の躊躇いもなく、「はい、じゃあ、お蕎麦はお声をかけて下さいね」と、スムーズに通るのも、老舗ならでは。

通しの揚げ蕎麦をつまみながら、(この揚げ蕎麦も、店によって、ほんっとに違うんだよなぁ・・・)待つと、ほどなく、目の前に、「小海老の天ぷら」。

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こちらの「天もり」は、「小海老」「車海老」「掻き揚げ」をそれぞれ選べるのがおもしろいところ。
最近、ちょっと、大きな海老よりも、この小海老の旨さが好きで選んだけど、
んんんー 美味しそう♪

小海老が、カラリっと6尾。期待通り、凝縮した海老の旨味が詰まったもの。
一口で、口にほおばれるのもうれしい。
ゆっくりと、ひとつづつ味わい、黄昏時のひと時を・・

20060829194005.jpgすっかり堪能して、花番さんに「お声」かけると、「あ、もう、よろしいですか 」と、お決まりの二種の蕎麦汁が置かれる。

「あま」「から」と、書かれたふたつ。

「から」と言っても、まろやかですっきりとした汁。
「あま」はさらにまろやかで、所謂甘いのとは違い、優しい感じ。


そして、ほどなく出された「もり」そば。
自家製石臼挽き粉で打つ、江戸前の蕎麦との触書。

出されて、思わず顔を寄せると、豊かに蕎麦独特のうっとりする香り。
この時期で、ここまで香るなんて・・と、思わずほころんでしまう。

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そして、この、丹精に切りそろった細切りの蕎麦を手繰ると、得もいえぬ、大好きな蕎麦の風味が豊かに広がる。
心地いい腰、かみ締めると、蕎麦の風味、
そして・・、爽やかな喉越し。

老舗に甘んずる所のない、安定したさすがの蕎麦。


やはり・・、ここはいいなぁ~・・
蕎麦もいい。そして、相変わらず、些細なところまで行き届いた接客。
若い花番さんにも、きちんと行き渡らせている配慮。江戸のいい部分が、そこここに、散りばめられているかのような・・。

大きめの湯桶で出される、熱々で、ナチュラルに白濁した蕎麦湯を飲みながら、しみじみと感じ入る。
ああ、昨日からの疲れが、地に水がいつしか吸われていくかの如くに、薄らいでいく。

ご馳走さまでした。
ほんとうに、なんだかとても、ゆっくりと憩えた気持ち。

夏の間に、是非とも又訪れて、今度は、「港区推奨」の「じゅん菜蕎麦」も絶対食べにこようっと・・・

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もりそば 730円、更級、田舎 840円、
変わり 940円
天もり(小海老、車海老、掻き揚)1,570円
冷やしじゅん菜そば 1,470円

板わさ 520円、玉子焼き、鳥わさ、茶碗蒸、鳥焼き 630円
名倉山 630円などなど・・




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「総本家 更科堀井」

東京都港区元麻布3-11-4
03-3403-3401
11:30~20:30
水曜、第一火曜定休










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