つれづれ蕎麦 
    富倉 「はしば食堂」 - 夏旅行①
    2006年09月07日 (木) 22:53 | 編集
    9月4日 2006年 夏旅行 1日目

    やっと、今年も我が家の夏旅行

    ・・とはいえ、まだ足も完璧ではないので、今年も又、車で移動の旅行にする。
    なかなか行けないでいた、北信州を回ろうと・・。

    と、言うのも、ずっと行きたい~と思っていた飯山の本場富倉蕎麦、
    「はしば食堂」のおばちゃんのお蕎麦が食べたくて。

    上信越道豊田飯山ICを降り、飯山街道から富倉峠を入ると、ずんずんと山並みの景色。のどかで広々とした景色が広がり・・、それがますますと深くなって行ったころ、ふと、かわいらしい看板「はしば食堂」がところどころに見えてくる。まるで、道案内でもしてくれるかのように、行く先々で、「この先」の看板が、わくわくする気持ちをさらに沸きたててくれる。

    そして・・、こ、こんな道 ??
    なぁ~んて思う、山道を入っていくと、ほどなく・・、切立った山間に「はしば食堂」の看板が貼りついたかわいらしい建物が、はっと目の前に現れる。

    あれだ、あれだっ やっと・・、着いた~♪

    20060907224450.jpg

    山間にのどかに建つ、のどかな建物。その背景には、広大な山の景色。

    20060907224628.jpg
    ちょっと手前の、大雑把な駐車場に車を止め、
    急な野道を降りていく。

    そのまま・・、
    富倉のおばちゃんちにでも伺ったような
    そんな入り口。
    すっかり気持ちも、くつろぎモード


    飯山市の山間・・・ 「幻の富倉蕎麦 はしば食堂」


    開け放たれた入り口を入ると、それこそ、田舎の親戚の家にでも上がるような玄関。
    靴を脱ごうとすると、すぐ、念願!のおばちゃんが、小窓から顔を出してくださり、
    「お二人?どうぞ~・・」と。

    靴を脱いで上がると、無造作な座敷が広がる。
    大きな窓は、開け放れていて、広大な野山の風景がいっぱい。
    とんっ、とんっ、とんっと、シンプルなテーブルがいくつか並び、座布団が置かれる、シンプルというよりも気取りもない、田舎の座敷の空気そのまま。

    テーブルには、それぞれ、(懐かしい)ポットにお茶、そして急須(蕎麦茶)、そして、チューブの練り山葵。
    この気取りのなさ、大雑把な大らかな感じが、いい!
    「気取らずに、ゆっくりしてこー」と、飾らず、気取らず、素のままでいられるような。
    実家に帰って来たような、そんな不思議と落ち着く気持ち。

    吹き抜ける風が、又なんて気持ちがいいんだろう・・。
    20060907224930.jpg
    通されたものの、うんともすんともなく、
    えっと・・と、品書きは、
    壁に張れたこれのみだ。

    おかれた湯のみで、セルフにお湯をいれ、
    蕎麦茶を注ぎ、座布団にしかと腰を下ろして
    ほおっとしてると・・


    改めて、おばちゃん登場♪
    そしてそして、次々と目の前に並べられる小鉢の数々・・。

    20060907224433.jpg


    わぉっっ これを用意していてくれたんだ・・。
    「かぼちゃの煮物」に、「なすの味噌炒め」「茗荷の浅漬け」「つぼ漬け」。
    そして、この豪快な薬味のねぎ。

    ま、まだ、何の注文もしてないのに・・っっ?ーで、改めて、「並蕎麦」を二人前。
    20060907224539.jpg20060907224602.jpg

    いやあ、しかし、この「カボチャの煮物」が、ほんっとに美味しい!
    ほくっほくで、とっても甘い。砂糖とかの甘みではない、自然の野菜の甘さ。

    そして、素朴ながらも懐かしい味付けの、ナスの味噌炒めがこれまた美味しい。

    「美味しいね~~っ」と言いつつ、これらを代わる代わる食べていると、程なく、猪口と大きめな徳利が置かれ、すかさず・・・

    「並」そば、二人前が、豪快な笊にぼっち盛りで目の前に。

    はしば

    こ、これまた豪快っ!!
    東京だったら、4人前って言ってもいいくらいの、たっっぷりの盛り。
    20060907224553.jpg
    瑞々しく光る、透明がかったグレーの蕎麦。
    やや平打ちのような細切りの蕎麦は、しっかりと冷水で〆られていて、口に含むととても気持ちがいい。
    そして、ぷりっとした強い腰。
    かみ締め、かみ締め、それでいてのど越しが爽やか。
    蕎麦の素朴な風味を残しながら、喉を降りていくのが楽しい。


    こんなにいっぱい??
    なんて、思ったのに、意外にもスルスルと入ってしまう、美味しい蕎麦。

    やや薄めの信州独特の蕎麦汁は、どっぷりと浸して♪
    これが、この蕎麦にはとても美味しい。なぜか(?)練り山葵まで、結構に思ってきてしまう~・・

    細かい事を、言ったり考えたりしないで、素のままで気楽に食べな・・
    っというかのような、暖かい気持ち一杯の素朴な蕎麦。

    かなりの量があったのに、二人でするすると食べてしまう。
    20060907224615.jpg
    ・・・と、
    「一個だけあまったから」
    と、おばちゃんが、「笹寿司」まで置いてくださる。

    これが・・!
    又、なんだかひどく美味しい♪


    そのまま、私たちのテーブル横に腰を据えたおばちゃんと、和やかなお話などなど・・。
    もぉ~っ、ほんっと、かわいらしくて、魅力的なおばちゃん♪
    ついつい、一緒に写真も取らせてもらったりして、親戚のうちにでも帰って来たような、不思議な寛ぎ。

    20060907224706.jpg
    白濁していた蕎麦湯を聞くと、
    「蕎麦を茹でた湯に決まってるよー」
    とのこと。

    でも、この蕎麦湯が、又美味しくて。



    来てよかった・・。
    なんというか、言い表せない味。
    この、暖かく、それでいてしっかりと美味しい蕎麦。長い間、この辺りの人々が食べてきた歴史と、人のぬくもりさえも感じられるような・・。

    東京でも富倉蕎麦は、食べた。
    でも!違う。
    本当の富倉蕎麦は、やはり、ここ、「富倉」でしか味わえない!と、染み渡るように心に伝わる・・。
     
    「又、来てよね~」と、何度も言ってくれたおばちゃん。
    又!食べに来ます。ほんとに、ほんとに、ご馳走さまでした~

    *お品書き
    並そば 800円、大盛 1.000円、笹寿司 600円、ビール 600円、お酒 400円


    20060907225239.jpg
    「はしば食堂」

    長野県飯山市大字富倉3206
    0269-67-2340
    9:00~15:00(売り切れ仕舞い)
    無休




    この日は、渋温泉「古久屋」にて。まーた、この宿がごっきげん♪♪

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    コメント
    この記事へのコメント
    aiz様
    す、すごいっっっ、
    あそこまで、自転車で行っちゃったんですね!
    マウンテンバイクでもないのに・・、いやぁ、又してもびっくりしちゃいました!

    でも、ここ、ほんっとにいいですよね(^^)。
    あのおばちゃんが、何よりもいい。

    いい旅のようで、又私も行きたくなってきてしまいます。せきざわさんとペアなんて、贅沢ですよー。
    2007/05/23(水) 10:36:52 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    過去記事ですみませんが、、、
    過去記事のレスですみませんがトラックバックさせていただきました。

    先日飯山から自転車でひいこら富倉集落まで登ってきました。
    蕎麦の美味しさだけでなく、はしば食堂のおばちゃん、おじちゃんの温かさも味わってきました。(^^)
    2007/05/23(水) 00:40:54 | URL | aiz #kJo.AJT.[編集]
    さまりす様
    お久しぶりです。
    ええっ、小布施に行って・・、まあ、惜しいことを~・・・なぁんて。

    久地の「とみくら」は未訪です。
    そうですよね、私もこちらを訪ねて、こういうのが長野の習わし?なんだなぁ、って納得してます。
    「三城」さんの初めに出てくる小鉢や、お新香なども、そうだったんだ・・と、やっと分かったしだいです。

    よかったですよ、こちらは。
    もし、又、いかれることがあったら、是非一度足を運んでみて下さい。
    2006/09/16(土) 12:04:45 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    行きましたかぁ、富倉
    この夏、ボクも小布施であったマラソン大会のときに行こうと思ったのですが、あいにくの大雨のため諦めました。(小布施では「せきざわ」さんの存在を知らず、帰ってきてからショックを受けました)
    久地の「とみくら」は来られましたっけ?ボクはブログで散々なことを書いたのですが、yukaさんの記事を読んで、そのままなんだなぁ、と判りました。おかずが出ること、蕎麦の量、まっっっったく飾らない店・・・。(かといってそれがこの地で合うかどうかは別問題、というのがそのときの意図でしたが。)
    行っとくべきだったなぁ・・(悔)。
    2006/09/15(金) 22:23:49 | URL | さまりす #-[編集]
    ぷるみえ様
    わあ、コメントありがとうございます。
    うれしいです!

    ぷるみえさんも、行かれてたんですね♪
    ほんっと、こういう出会いってとても暖かくて、心の中からほぉっとする思い出になりました。
    どんな高級料理にもできない、素朴であたたかい味、もてなし。
    やろうと思ってもすぐには出ない、あの年季。

    よかったです。
    こういう、貴重な出会いが、これからどれだけできるかわからないけど、大切にしたいです。
    2006/09/14(木) 10:31:15 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    zukunasi様
    ほんとうに、会えてよかったです。
    自分のおばあちゃんみたいな気持ちになっちゃってました、私。
    いろいろ、教えていただいてありがとうございます。

    おばあちゃんに、「飯田出身の知り合いの人から聞いて・・」なんて、お話もずいぶんしちゃいました(^^)
    2006/09/14(木) 10:28:49 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    yukaさん、お久しぶりです!
    素敵な旅をされたんですねえ。
    私もこのおばちゃんの店にグッときちゃいました。こういう暖かいもてなしをされた旅は想い出に残りますよね。
    素朴な前菜、豪快なおそば、年期の入った湯筒、すべてがイイ感じです!
    2006/09/13(水) 22:49:47 | URL | ぷるみえ #4A9T8td.[編集]
     これこれって感じですね。
     はしばのおばちゃんには、元気をもらえるからいいですよね。
     喜んでもらえてうれしいです。
    2006/09/13(水) 12:57:00 | URL | zukunasi #-[編集]
    蕎麦喰い師様
    ほんとうに素晴らしい景色でした。だんだんに深くなっていく、山林を走りぬけながら、都会で汚れてしまったであろうものが、浄化されていくような思い・・。
    そして、お店の周りの風景の、なんて広大でおおらかな自然。それだけでも、貴重だと感激しちゃったです。
    ああいう場所で、あのような時間をすごすこと、なんだかひどく大事なことのような気が、しみじみとしています。
    よかったです!本当、行って・・

    あれよりも、さらに奥に・・!
    いずれ、4つ回ってみたいな。。

    今回の旅、自分でもとてもよかったと思ってます。いろいろ助言を頂いて、本当に感謝したいくらい。渋のお宿が、またほんっとによくって・・。
    旅行って、やっぱりいいですね、久々でよかったです。
    2006/09/09(土) 10:43:24 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    イイナ、良いな・・
    あの緑の中をドライブするのは気持ち良いですよね。窓から入る風の気持ち良いこと、空気の美味しいこと・・・フッと見るとチョット下ったところに「はしば食堂」・・ 
    ハァ~ァッ 羨ましい。
    富倉の辺りには他にも「はしば食堂」よりもっと入った所の「とみくら食堂」、北に上がれば「かじか亭」「美咲茶屋」なんかもありますよね。
    どのお店も「笹ずし」が有って、お蕎麦以上に違いがあって面白いですよ。
    以前行った時「笹ずし」の上の味噌炒めの部分だけわけて欲しいとお願いしたが・・残念ながらダメでした。でも変わりに作り方を教えてもらいました。
    そうそう、これは山形でもごく普通に見られる食し方ですが、そう大した事では無いのですが、最初に出されるお漬物、これはまさにお漬物としてです。
    ご飯がお蕎麦なのです。お漬物をほおばっては、お蕎麦を食べる、本当に我々の白米の食べ方をします。
    とっ ところが私にはそれが中々出来ない・・・
     蕎麦前がまさに目の前で、どうもおかずになる前に、自然消滅・・・
    凄く楽しかった様子が文面から溢れてます、良い旅で良かったですね。
    その他の報告も期待しております。
    2006/09/08(金) 17:14:03 | URL | 蕎麦喰い師 #ZEqp4aRo[編集]
    よしのふぁん様
    まあ、こちらのご出身だったのですか・・。

    それじゃ、お蕎麦に親しいの、よーく分かります。ちょうどね、蕎麦の花が一面に咲いているのを見られました。これも美しくって・・。

    空気も水も美味しい。
    そうですよね、それが何よりのエッセンス。
    あと!やっぱり、ここはおばちゃんの人柄も(^^♪
    今度お帰りになったら・・、ぜひぜひ、です。
    2006/09/08(金) 11:30:37 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    うん、そうだよ
    ちょうどよい時期です。実りの秋。
    アソコらヘソで食べると、なんでもうまいよ!
    (ソノヘソの出身者)

    原因!は、やはり空気と水です。
    (氷締めなんてしてないと思います。が?)

    汁ですかぁ・・・はてな?

    因みに、タマには帰ります。当店未訪です。
    2006/09/08(金) 01:02:07 | URL | よしのふぁん #-[編集]
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