ぜひぜひ、行ってみたい・・・と、ここずっと思っていていたところ。
今日は、出かけ前に電話を入れ、限定20食しかないという、お蕎麦を確保して向かう。
ん~、しかっしカーナビというのは、なんって頼もしいのかしら。
かなり遠いと思っていたが、圏央道日の出ICほど近くの場所へと、言いなり従って行くと、思ったよりもすんっとたどり着く。
ICに向かう道沿いに、迷うこともなくひらひらと靡く、「手打ち蕎麦」の旗が目にはいる。
ここだっ!

生粉十割手打そば処 「柳風 遊心庵」
ロッジ風の建物が、あまりに突然にあったのでちょっとびっくり。
その、飄々とした風情が又よく、デッキに上がると、大通り沿いだということを忘れてしまいそう。

おっ・・・

こちらでも、「新そば」の文字が・・。
早くも心は急いでしまいそう。。
ちょっと顔を出してくださったご主人が、とても優しそうな方で、続くように店内へ・・。
扉の奥は、まず、ちょっとしたカウンター。
深い色の木々で作られた空間は、とても心にしっとりと染み入るもの。
はぁ、とここを通るだけで、ふっとしてしまいそう。
「奥にもお席がありますので・・」との、奥様?の案内で、さらに億へと進むと、ちょっとした間のスペースには、かなりの文庫本などが積み重なっていて、一人でぼんや~りと尋ねてみたくなってみたくなってしまうよう。
そして・・、開かれた板間の客間へと足を入れると、天井の高さが開放感を感じさせる、ぱっと心が開けるような空間。すべてのベースが、シンプルでありながらセンス良く飾り付けらている。ふと置かれたピアノも、静かな存在感を思わせ、とても心地のいい4卓だけの部屋。
壁にすっと飾られた写真が、また心を和ませてくれる。
すぐに、お茶とお絞りが出され、
テーブルに置かれた品書きを広げると、
なんっとも、シンプルな品書き。
蕎麦のメニューはこれだけ。
尋ねると、「セット」はお新香と小鉢と蕎麦、
そして小お汁粉とのこと。
その「セット」も気になったけど、もっと気になっていたのが「蕎麦掻き」。
なので・・、「もりそば」と「蕎麦掻き」をお願いすることに。
時間がかかると思っていたが、程なくしてまずは、「蕎麦掻き」が。
ふわり~と、香ってくる蕎麦掻きに添えられたのは、かなり美味しい醤油、と山葵。
箸を入れると、わおっ と思うくらいの、柔らかさ。口に含むと、至極滑らかな舌触りに、じわ~と蕎麦の風味が漂ってくる。このまろやかさがうれしい。これで・・、お酒なんかいけちゃいそう♪
まった~りとしながら、舌の上でまどろむ蕎麦掻きを、二人で堪能しているところに・・、
「もりそば」。
底下げの笊に盛られたそれは、飄々と盛られた江戸切りよりはやや太め?、の細切りの蕎麦。グレーの星のないシンプルないでたちながら、顔をよせると、軽やかにしっとりと、香ばしい蕎麦の風味が漂う。
口に含むと、しっかりとした腰というよりは、もちもちとした感触。蕎麦の香ばしさの先に、甘みが強く残る蕎麦。派手さもなく、しゃきっとした勢いというよりも、素朴な感じだが、しみじみとした美味しさが伝わってくる。しかも・・、十割で打たれたのに、その身構えの硬さがなく、なんとういか、自然そのもののような優しい気持ちが伝わってくるもの。
つゆは、まろやかなもので、出汁の複雑さが入り混じったような・・、これは美味しい!と、思わず漏らしてしまった汁。後で読んだお店の案内には、日本最北端の大船渡産の鰹節と宗田鰹節、さば丸干しを使っているとのこと。
これは、かなり複雑で美味しい汁だ・・・
思ったよりも、しっかりと盛られた量の蕎麦だが、するすると頂いてしまい、ナチュラルに白濁した蕎麦湯をたっぷり頂いくと、非常に満足。
お勘定をしつつ、ちょっとご主人とお話をさせて頂き・・、
こちら、岩手で栽培した蕎麦のみで打っているとのこと。去年よりも香りはやや、弱いんですけどねぇ、とおっしゃる。どうして!十分に香っていたのに、と言うと、去年はもっともっと香っていたとのこと。それの分、今年は甘みがより強く出ているので・・と。
やさしそうで、気持ちのゆったりとした感じを受けるご主人も、とても好感がもて、この優しい気持ちになれる蕎麦に、なんだか私までも、気持ちがゆったりとしてくるような心持ち。
よかった・・・、こちらの蕎麦に出会えて。。
カウンタに並べられたお酒が心に残り、ゆっくりと車でなく、訪れてみたくなってしまうもの。
それでも・・、今日はご馳走さまでした~
さらに、蕎麦が乗ってきたころにでも、又訪れてみたい。
できれば・・、蕎麦前からゆっくりとできたらいいのだけど。
いやはや、しっかし、この辺り、ほんっとに蕎麦屋さんだらけだなぁぁあ。。
*もりそば 1,000円、もりそばセット 1,200円、そばがき 700円、
生粉十割手打ちそば処
「柳風 遊心庵」
東京都西多摩郡日の出平井452-3
042-597-7675
11:30~売り切れじまい
水曜・第二木曜定休
P2台
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このあたり、ほんっとに蕎麦屋がたくさんで、目移りしそうでした。
・・というと、以前はもっと太かったんですね。
私も、又、再訪したいと思っています。
自宅から車で10分ですから久々に行ってみるかなー
おおっ、「第二段」・・。
ご主人も、「まだまだ、こんなものじゃないんですよ」とおっしゃっていた言葉が、よみがえってきます。。
汁・・、甘めではありますが、ただのうすっぺらいものとは違い、深みのあるいい汁だと思いましたよ。
まだ今の新そばは第一陣で第二陣以降はもっと「来る」そうですよ♪
話題になっているつけ汁の甘みは誰にでも食べてもらえるようにと思っているうちに自ずと甘くなってしまったと以前うかがったことがあります。
甘すぎるかもしれませんが、ご主人のお人柄のあらわれと勝手に私は思っているのですが。
そーんなことないですよん。
コメントを読んでいて、あったかいお人柄を感じてますもの(^^)
>東○和市○院近くの「中屋」
えっ、未訪です。
行ってみようかしらん~。
でも、又、一ツ橋のご主人にウィンクしてないから、行きたくているんです♪
>そば菜さん、よしきさん、こちら、ごくうさ ん
↑
皆さん素晴らしい人たちですよ!!
(・・・足元にも遥かに及ばん・・・汗;)
本日は雨がサブクテこれはデッタイ
ダミダワイと思っておりましたが、
てっ、天の配剤?か昼ころはほぼ降り止み、
めでたく東○和市○院近くの「中屋」にて
鴨南蛮蕎麦に汗を流すことが出来ました。
当店の良いとこは、温蕎麦でもアツアツの
蕎麦湯を供してくれるところ?で~す。
(ご馳走様でした コショウ風味が好き)
惜しかったですっ。
確かに、ちょいっと甘めではありましたよ、ね。
でも、複雑な出汁で美味しかったの。
それはそうと~・・・
>そば菜さん、よしきさん、こちら、ユカさんの
好印象のお蕎麦屋さんの共通項とは?
ややっ、ばれておしまいですねっ(^^;;
そうそう、こちらのご主人も・・・♪
あ、ごくうさんも入れてくださいっ。
ん?「そば菜」さんを・・となると、
やはりっ!よしのふぁんさん!あなたはっっ。。。
昨日(正確には一昨日私は伺いましたあの
お店に・・・アンタ・・・ナニジン?)午後も2時
過ぎころにご主人の警戒心を掻き立てたのは
実は私でした(白状・・・反省)。
さて、実に優しい、甘みが先立つ蕎麦ですね。
再訪してそのように感じました。
汁ですが、私にははっきり言って甘みが強すぎ
るように思いますが、鰹節の香りが相当に
強いな、という程度に感じてただけですが、
ナカナカに手が込んでいるようですね。
少しマッタリ感が強い(まだ言うか?)気が
しないでもないですが、嫌味じゃなく、丁寧な
という意味でです。
そば菜さん、よしきさん、こちら、ユカさんの
好印象のお蕎麦屋さんの共通項とは?
(分かっているようにおもいますが・・・?)
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