FC2ブログ
    つれづれ蕎麦 
    鶯谷 「公望荘」
    2006年11月09日 (木) 20:47 | 編集
    日本橋での花の仕事の手伝いが終わったのが、3時過ぎ。
    予想以上にかかってしまって、とうにお昼を食べ損ねてしまう。

    東京駅まで出るついでに、駅構内の「ひとつぎや」に寄ってしまおうか・・と、思ったが、ふと、友人から「よかった」と聞いていたお店まで足をのばしてみることに。

    20061109203915.jpg

    JR鶯谷駅。降り立つのは初めてかも。
    なんでも、南口を出てすぐとか聞いたけど・・・と、改札を出ると、すぐどころか、駅目の前!

     鶯谷 「蕎麦処 公望荘」

    その佇まいは、駅前蕎麦屋にぴったり・・とでもいうような、古き蕎麦屋風情。どこか、浅草の「並木藪」なんかを思い出してしまうようなもので、ちょっと期待するものも・・。

    しっかりとした生地の暖簾をくぐる。
    すぐに、白い割烹をつけた花番?のおばさんが、とても暖かく迎えてくれる。

    午後4時少し前。先客は一人のみ。(そりゃそうだよね・・)
    4人がけのテーブル席が10卓ほど、きちんと整列して並び、奥には折りたたみのようなテーブルの小上がりが3卓。
    小上がり手前の、窓際のテーブル席を決め、腰を下ろす。

    20061109204217.jpg
    改めて見渡すと、入り口左側にもお座敷がある様子。
    いやぁ、この風情、懐かしいような昭和初期を思わせる。日吉屋さんと近いものがあるような・・・。

    それでいて、なんだかふっと、落ち着く空気があるのがなんとも言えない。


    20061109204234.jpg
    テーブルに置かれたお品書き。
    表には、
    「天下御免 御手打蕎麦いろ々」
    天下御免??なんでや?

    ちょっと、ムム と思いつつ広げると、丼あり、蕎麦あり。


    ほうほう~・・、噂に聞いていた「御免そば」3,300円(!)」も書かれてる。
    そして、不思議なのは、種物の蕎麦はずらりと並んでいるのに大して、冷たい蕎麦は、せいろと鴨せいろのみ。

    いい加減、お腹もペコペコだったのですぐ、お蕎麦を・・とも思ったが、この風情、ちょっと楽しんでみようかな、と、お酒をお願いする。

    お酒をぬる燗で。それと、柱にあった品書きの「焼きなす」をつまみに頼む。
    20061109204118.jpg20061109204143.jpg

    黒い徳利で出されてきたお酒を、おばさんは「このくらいでいいですか・・?」と丁寧に聞いてくれる。たっぷり入ったお酒に、なんだか人情を感じてきそう~。

    少し遅れて出された焼き茄子も、見た目以上にしっかりと盛られていて、これだけでたっぷり楽しめそう。溶ろけるような翡翠の茄子に、茗荷が天盛りされ、これがとても美味しく感じる。

    かなり時間をかけて、ゆっくりと頂く。
    途中、一人になっちゃったけど、じっと立って見てるのではなく、すすっと奥に引っ込んでくれるおばさんの配慮がういれしい。なんだか、タイムトリップしたような、不思議にゆったりとした時間・・・。

    お酒もなくなり、そろそろお蕎麦を。
    「新そば」の文字が目に入り、やはりここは、「せいろ」でお願いする。

    頼むと、小さな障子窓のようなのがある厨房に声をかけ、「よっしゃ」(と声はしないけど)とばかりに、水などの音が漏れ聞こえ・・、ほどなくして目の前に運ばれる。

    まず、予め蕎麦猪口に施された色の濃い蕎麦汁に、薬味のねぎと山葵が置かれる。
    そして、蕎麦は竹細工の籠のようなもの盛られて。
    20061109203854.jpg

    期待はしてたが、思ったよりもきれいな蕎麦にうれしくなってきた
    蕎麦の角が鋭く立った、どこか透明感のある瑞々しい細きりの蕎麦。

    20061109203905.jpg

    口もとに寄せれば、蕎麦の風味も十分に香る。しっかりとした、弾力のある腰。かみ締めると蕎麦本来の、素直な風味が漂ってくる。うんうん、美味しいじゃないっ♪?時々太さのばらつきが混じっているのが、なんとも手打ちの良さを出しているようで、これも良い。

    しっかりとした腰の蕎麦だが、キレのよさがありのど越しもよく、想像以上なことに非常に満足し、疲れもどこかへ・・。汁は甘辛のバランスの取れた、オーソドックスなものだが、不思議と蕎麦と合わさるとかなり美味しい汁に思えてくる。

    なるほど・・・、これはなかなかいいのでは。
    しかも、駅0分で、中休みなしというのはなんともうれしい。

    どんっとした、陶器の水差しのような湯桶で出された蕎麦湯は、ナチュラルなものだったが、熱々でこれも基本のようで好感。

    ガラガラガラ・・、そろそろ5時。
    やっと、次のお客さんが入ってくる。だんだん、ぼちぼちと入ってくるんだろうな。賑わっている店内も、なんだか見てみたいような好奇心がどこかに生まれてる。

    お勘定をしながら、お聞きすると、「幌加内産」の新そばとのこと。「二八くらい・・ですか?」とお聞きすると、微笑んで「はい、そうです」と答えてくれる、このおばさんに、なんだかすっかり親しみさえ感じてきてしまってる。。

    「美味しかったです」と告げると、うれしそうに頭を下げてくださり・・
    本当に、ご馳走さまでした。すっかり長居させてもらちゃったけど、なんだか不思議な時間だったです。。

    また、気が向いたら訪れてみよう。
    「親子煮」か、「茶碗蒸し」を今度はアテにまた、ぷらっと・・

    *お品書き
    セイロ 750円、鴨セイロ 1,500円、月見、カレー、卵とじ、おろし 各950円、
    天ぷら 1,600円、天とじ 1,500円、鴨とじ 1.500円、とろろ 1,500円など
    天丼 2,100円、親子丼 1,200円、卵丼 850円、

    焼き茄子、枝豆 300円、香の物 400円、親子煮、茶碗蒸し 800円など~
    お酒 600円


    20061109204254.jpg
    鶯谷 「蕎麦処 公望荘」

    台東区上野桜木1-16-68
    (鶯谷駅南口目の前)
    03-3822-2288
    11:00~21:00
    火曜日定休




    関連記事
    スポンサーサイト



    コメント
    この記事へのコメント
    ミズトリ様
    そうそう、ほんとに町のお蕎麦屋さん。
    それも、雰囲気が昭和初期で、よかったです。
    なんだか、「寅さん」に出てきそうな・・・

    ぜひ、上野までの散歩がてらに、でもよさそうです。
    2006/11/10(金) 10:31:13 | URL | yuka #ASL3fh2c[編集]
    理想的です
    「公望庵」いいなあ~、町の蕎麦屋さんの手打ち、そこで身じろがずに「焼ナス」に燗酒、
    yukaさんの蕎麦屋での振舞い、これはもう一流ですね。
    この店でたじろがず、ひょいとお蕎麦を手繰る世界にもう入ってしまっておられる。
    通しでやっている店の風堪能されたみたいですね、
    ミズトリもこの店入って見たくなっています。「小田巻蒸し」もありそうですね・・・・
    2006/11/09(木) 23:33:46 | URL | ミズトリ #-[編集]
    コメントを投稿する
    URL :
    コメント :
    パスワード :
    秘密 : 管理者にだけ表示を許可する
     
    トラックバック
    この記事のトラックバックURL
    この記事へのトラックバック
    fc2bookmark
    copyright © 2004 Powered By FC2 allrights reserved. / template: sukechan

    Copyrite(C)2005ー2008 yuka. All rights reserved.

    本サイトの写真の著作権は 作成者にあり、他のサイトの転用は一切禁じます。

    Copyright(C) 2006 つれづれ蕎麦 All Right Reserved.
    1. オンラインカウンター
    >