どうしてるかなあ、と思っていた矢先に、Fさんから連絡をしてもらい、今日!新たな蕎麦屋としてオープンとのこと。
旧旧店舗からなじみとあっては・・・、是非とも行かなくちゃ、いや、行きたい!と、吉祥寺での用事を済ませてから、向かう。
開店日だし・・と、なるべく時間をずらしてと、ゆうっくりと・・・。
下北沢南口の商店街を下りきり、茶沢通りと合流したちょっと先の、ローソンの横を曲がる。
これまでの商店街の、いわゆる下北沢の風情とは、一画した閑静な住宅街。
格式ありそうな幼稚園が見えてきたあたりに、ん?なんか新しい建物の片鱗が見えてきた・・。
ええええっっ


なんとも、素敵過ぎる店構え。おおよそ、下北沢というのを、ふと忘れてしまいそうな、文字通りの日本建築の門構えに、少々びびったりも。。

これまで、練っていたお店が実現したんだなぁ~と、しみじみと見上げてしまった・・
「もち月」改め、
よんたてそば 「打心蕎庵」 (だしんそあん)
おずおずと、引き戸を開けて店内へ・・。
ほぉ~・・ なんとも素敵にまとまった店内・・。
入って右側には、大テーブルのしっとりとした空間があり、その前には、石臼の鎮座した、立派な打ち場がガラス張りに座している。
左側の空間に向かうと、中庭をゆったりと眺められる、窓の大きく開いたテーブル席が5卓ほど。
時間をずらしてきたのが正解だったようで、やっと喧騒の引けた時間で、お客さんは無し。
ゆっくりと店内を見渡させてもらっちゃった。
花番さんにちょっとお話をして、お兄さん・・もち月さんに出てきてもらっちゃう。
もうー、第一声は、
「すすす、すっごいじゃないですかっ」
お兄さんも、覚えて下さったらしく、
ちょっと立ち話で、話などなど・・。
んー、でも、お店は変わっても、ほのぼの~とした、お兄さんはそのまま変わってないのが、なんだかすごくほっとしちゃったな・・。
話をしてると、走馬灯のように思い出してくる・・・
こんなお店で・・、私はこうなる前から知っていたから、なんだか、とてつもなく、下高井戸でのお店が懐かしく思えて仕方ない。あの、ごちゃごちゃした商店街の中で、ふっとこのお店があるのが、たまらなく好きだったから・・・。
いや、でも、あの頃、カウンターに座って、お兄さんと話をしてた事が鮮やかに蘇る。。
「今は、こうだけど・・、いつか、枯山水のある庭を眺められるような、お店を作りたいんっすよ・・」
彼の夢が実現したんだ・・と、なんだかちょっと寂しいけど、よかった・・という思いがずんずんと沸いてくる。
まだ始まってみて、バタバタしちゃって・・と、話してくれながら、蕎麦や料理についてちょっと聞いて・・、じゃ、と「常陸秋蕎麦」をお願いする。水府産の新そばとのこと。「挽きぐるみ」の福井はもちょっとたってから・・だそう。
なんっと、汁も二種類用意しているそうで、
「辛口」と「甘口」。
他にお客さんもいなかったので・・、
わがまま言って、「両方」とお願いする。
薬味は白髪ねぎと,山葵。
来るまでに、汁をちょっと吟味。
「辛口」をちょっと舌先に載せると、上品な鰹の風味のすっきりとした辛汁。醤油っぽさの角もとれていて、これは旨い。
一方「甘口」は、甘とはいえ、甘いわけではなく、先の辛口にまろやかさがやや加わった程度のもの。これも、いい。
と、目の前に「常陸秋蕎麦」が置かれる。
一つ一つの陶器の器まで、素敵だ・・。
放射線状に溝の入った、どっしりとした陶器に盛られた蕎麦が、また、ちょっと息を飲む。
十割で打たれた蕎麦。おずおずと手繰り、口元に寄せると、んっ!いい、この香り。ふわりと香る蕎麦の香りはかなり濃い。しみじみとした、私の好きな穀物の香りが豊かに立つ。
さてと、口に含む。
んー、いいねぇ、このもちもちっとした感触のある、しっとりとした腰。
かみ締めると、これまた、滋味なる蕎麦本来のしみじみとした風味が広がるじゃないのっ・・。
こ、これは・・、兄ちゃん、腕上げた??
かなり、美味しい蕎麦だと言える・・!。下高井戸では、何かしらあとひとつ・・というものがあったけど(でも、あの店だったら、もう十分だった・・)この蕎麦は、かなり完成度が高いと言えるのではないだろうか・・。
蕎麦湯は、以前どおりの、濃い白濁したポタージュ。
そうか・・、こういうお店に、なったんだ。。
いろいろな思いを感じながら、席を立つ。
既に、夜のためにか蕎麦の追い討ちを始めた、お兄さんをちょと呼んで、最後に言葉を・・と。
まだ、ちょっとバタバタしてるけど、次期に茨城から、天日干しの蕎麦も入ります・・と。
来てみたいな・・。確実に、蕎麦のレベルもずっとよくなってる。
お料理はわからないけど、でも、このお店はいい店になるだろう。
がんばって、欲しい。
ただ・・、帰り際、なんとも言えず、寂しいようなどうしようもない気持ちも胸にこみ上げてくるのを押さえられず・・。下高井戸「もち月」、もう一度、行きたかったな~・・
*お品書き
常陸秋蕎麦(福井挽きぐるみ)小盛 750円、中盛 900円、大盛 1,260円
おろし、とろろ、1,100円、冷やかけ 900円、鴨汁 1,400円、
かけ 900円、九条ねぎそば 1,100円、そばがき 900円、
海老と野菜天ぷら1,350円、穴子と野菜 1,260円、舞茸 700円、小柱掻揚げ 900円、
蕎麦味噌 450円、ざる豆腐 580円、板わさ 550円、だしまき 700円など帰りには暖簾が・・
よんたて蕎麦 「打心蕎庵」
世田谷区代沢3-7-14
03-5431-0141
11;30~21:30
火曜日定休
2005年 7月 1日 「もち月」改めて…
2005年 1月16日 「もち月」改装っ?
2004年12月25日 下高井戸市場の中の、不思議な蕎麦屋
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きっと、いつか、どこかで開かれるとは思うのですが…。
あの時は、ばたばたしちゃっていてすみませんでした…。
打心蕎庵、ここはもう♪着物姿にもってこいですね(^^)。
客席での様子が目に浮かぶようです。
こちらの蕎麦も、蕎麦湯も、よく・・
ご無沙汰しているのですが、又私も伺いたくなりました。
ところで、どこで花見を??
いいな~…
ちょっと前、のりやん達と吉祥寺の中清で御一緒させていただいたうっちーです。
花見がてら下北近辺で着物で妙齢の(?)レディースがいいとこないか?って。
つれづれ蕎麦頼りになります!打心蕎庵よかったです。オーナーさん(かしら?)
親切にしていただき、庭のみつまたの木も教えて下さいました。
いやー、ポタージュ蕎麦湯、いいっす。蕎麦味噌もグーです!
下高井戸の知り合いに聞いていながら、行けない内に、お店を閉じられてしまいましたので・・・。
ただ、打ち手の違いが、私にわかるかどうか、自信はありませんけど。
でも、今のお店が良いのはいいことです(^^)。
私もお箸をも頂に・・
近いうちに訪れたいと思っています。
私、旺盛な食欲に全く歯止めをかけなかったら、9,570円も払ってしまいました。
そうそう、着席時に目を奪われてしまった、「黒檀製の箸」も込みの値段ですが・・・。
実は、先月で望月さんご本人はこちらをおやめになられ、一緒に蕎麦を打っていた方々で今は、やっていると聞き、気になっていたところです。
久しく訪れていないこともあるので、
私も又、足を向けてみようと思います。
様々な一品料理は、どれも素晴らしい出来ばえ。従業員の一人は、少し料理の知識が不足しているものも、愛想よく、しかも自分の働く店が好きという雰囲気。
休日限定のお蕎麦も、甘味が口に残る何ともいえない美味さ。いやはや、薬味の白髪葱や山葵を使っても、薫りが消えない素晴らしさは、ひたすら感心。
値段が高いと言う人が居るので、少し覚悟して行きました。これだけのレベルならば、やむなしと思えますが、それにしても、チョット高いかなぁ・・・。
しかし、また行きたいと思うお店に、久々に出会いました。大満足!!
私が伺った時に、「ゆくゆくは、中休み取らないとならないかも・・・」と話していらっしゃったんですが。
ぜひ・・、伺ってみて下さい。土日も営業とのこと。あ、でも、混むかしら~・・
すぐに家を飛び出しました(笑。
でも、この日に限って「営業は17:30から」の貼り紙が(T_T)
さらに後日電話で確認したら、もう15:00~17:30は中休みするんだそうです。
普通のお昼の時間に行くのは難しいワタシにとって、ちょっと残念だけど諦めずに行ってみます。
お兄さんのお顔を拝めないのも残念だけど。
蕎麦粉も「極上!」のものを、使っているとのことです。
近々入るという、天日干しの蕎麦も、かの有名なZ庵からとか・・。
でも、寂しいんですよ、ねぇ・・
yukaさんのブログで写真は拝見していましたが、あまりの立派さにびっくりしてしまいました。
お蕎麦は以前よりもっとよくなったように思いました。
(なんだかちょっと寂しいですよねぇ・・でも)
わかって下さったの、とてもうれしいです。
はち様のコメントを読んでいたら、なんだか涙が出てきそうになってしまいまsた。
今後、どのようなお店へと成長していくのか・・
と、又、しみじみと思っています。
yukaさんの複雑な表現よくわかります。実質的に一品しかなく、なにからなにまで見えて、お兄さんから手渡しで蕎麦を受け取っていた下高の店とは大違い。
すごく立派だけれどいわば「普通の」蕎麦屋さんになったわけで、これから何をアピールしていくかということでしょうね。もちろん、うまい蕎麦を出すことが基本であるに決まっているいるのですが。
私は気がちさいので、望月さんに出てきてもらうこともできず、おめでとうの挨拶もできず、帰りました。
そうそう、すごい、素敵なお店になっちゃいましたよ~。
一応念のためですが・・
スタートは中休みなしみたいなのですが、3時5時くらいで、中休みを考え中とのことです。
行かれたら、是非、感想聞かせてくださいね。
そろそろかな~ と気になっていたので
やっぱりyuka さんとこで情報いただけて、ヨカッタデス♪
さて旧もち月。
ずいぶん様変わりしたんですね!
びっくりです!
さっそく行ってみます!
私も、以前のお店の形態を愛していたので、手放しで喜べない・・というか。。
今度のお店では、全く作り手と食べ手が切り離されたような空間。
それが普通と言えば、それまでなのですが・・、
なんとも寂しいような気持ちを抑えられませんでした。
でも、以前から、ご主人はこのようなお店を作ることを、語っていらっしゃったので、目指す道を達成したのだと、思います。
いずれにせよ、今後を見ていきたいです。
旧店とはあまりにイメージが違うために、ダイレクトに客と作り手が向き合える「もち月」を推す声もあり、お店の形態については賛否両論。
今のスタイルがご主人が目標とされて来た最終形なのでしょうか?
今となっては、もう、行けないお店ですもの。
でも、喜ばしいことと、うれしく思いながら、ちょっと寂しかったりして・・・。
素敵なお店です!
店主が描いて話して下さっていた通りのお店。
これからは、使い勝手がちょっと変わりそうですが、応援したいです。
お兄さんから聞いていてイメージしていたのと同じ雰囲気のお店のようですね。
下高のお店には、最終日の8月31日を含めて1週間に3回行きました。新しいお店、さっそく行ってみたいと思います。
でも、よくご存知ですね~。
そうなんです、下北沢も今、どんどん工事が進められていて、ちょっとさびしくもあり・・。
暖簾、なにぶん、初日だったので・・。
これから変わっていくのかもしれないです。
年月がたてばたつほど、味の出てきそうな雰囲気でした。
こらから風合いが出て来て良い雰囲気になりそうなお店ですね。
暖簾は無地なんですか?
なんだか、他人事に思えず、早速伺ってきました。
私も、応援したく思っています。
これから、どうなるか・・、それが楽しみです。
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