江古田 「甲子」

2006/12/04/19:46  [東京の蕎麦]練馬区 画像あり

朝一で、「至急」とのことで六本木のオフィスに向かう。
・・が、行ってみたらなんってことなくて、昼過ぎには解決、終了~。
オフィスに残る気分もなかったので、一足お先に「お疲れ様 」。

さて、お決まりの「本むら庵」でゆっくりしようかと向かったが、まだお昼の混雑が残っていそうだったので、今日は、ちょっとのんびり足を伸ばしてみよう。

大江戸線に揺られて、新江古田駅まで。ここに降り立つのは、初めて。
殺風景な通りを、「江古田」の駅を目指して歩くと、程なく・・「江古田銀座」なる、商店街に行き当たる。
ほぉぉ~・・
ここがいわゆる、「さえない下北沢」(わ、私が言ってるんじゃないですっっ) かぁ・・。
いやいや、馴染み深い下北沢の、南口のごちゃごちゃした感じとどこか通じるようで、私には好きな空気♪

ちょっと、ウキウキしながら、居酒屋やら、パン屋さんやらをぷらぷらと歩くと、突然!ほんっとに、突然、場違いのような歴史というか格式のあるような、立派な蔵作りにぶち当たる。
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「ここか・・・」と、思ったけど、

もしも、知らなかったら、
造り酒屋?
あるいは、作り醤油屋・・・?
と思わせるような、どっしりと威厳のある建物。。

一度、絶対来てみたい・・と思っていたお店。

  江古田 手打そば 「甲子」 

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なまこ壁がなんだか重圧を感じるような・・、でいて、この商店街になぜか溶け込んでいる不思議な建物。。


ちょっと、どきどきしながら、どっしりとした暖簾を潜り店内へ・・。
しんっと静まった店内は、ほどよく照明の落とされたとてもしっとりとした空間。

誰もいないことで、さらに緊張してしまったけど、かわいらしい花番さんに笑顔で通され、おずおずと入り込む。
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一番奥から、16人がけ、12人がけ、8人がけとゆったりとした長テーブルが並ぶ。この段差が、なんだかおもしろい・・。

一番奥のテーブルの端の椅子を引いて腰を降ろす。これが・・、なんって落ち着くすわり心地だろう。
すっかり、寛ぎモードに入っちゃう


土壁で覆われているからか、店内は外界の空気から離され、とてもゆったりとした空気が漂う。
外見から感じる威圧感などなく、非常にゆっくりとしてしまいそうな雰囲気が満ち、どこか包み込まれているような安心感さえ感じられる。

こうなったら・・・、ちょっとゆっくりしていこう♪

テーブルに置かれた品書きは、とてもシンプル。だが、最低限欲しいと思うものがきちんと揃っていて、とても好ましい。
お酒は一色。「澤ノ井」純米大辛口。
蕎麦味噌100円(ひ、ひゃくえんっ??)・・などのお料理の中から、信頼ある知人から、こちらの「飛竜頭」がとかく美味しいと聞いていたので、それをお願いする。

まずは、お酒から。品のいい、広口の片口で。
すっきりと、本当に辛口のお酒で、これは昼酒に嬉しい軽快なお酒。
アテには、セリの胡麻和え。セリは大好きなので、これも嬉しい。

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ちびちびと、やっていると、ふらり~と、地元の方と見受けられるお客さんが、ぽつぽつと買い物袋を下げ、入ってくる。地元にしかと密着しているのを感じ、なんだか暖かいものを感じてくるなぁ・・

と、程なくして、たっぷりの出汁に張られた「飛竜頭」が目の前に置かれる。

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勑、大根おろし、生姜が天盛りにされた飛竜頭に、箸を入れてびっくりっ
なななななんって、さくっさくなんだろう~・・

じっくりと火を通して揚げられたのが伺える、硬いのではない、ぱりっぱりの表面。そして、それを崩すと、中にはほろっとした豆腐と茸などの野菜ほろりと零れ落ちる。
こ、これ・・、すごい美味しいっっ
この絶妙な揚げ加減、そして、ばっちりの優しく上品な出し汁。
これは、素晴らしい飛竜頭。今まで食べた中で、一番かも・・・。

止まらないかのように、夢中で食べてしまった一品。

そろそろ、中休みの時間も近づくし、お蕎麦を。
「二枚重ね」と、書かれた「もりそば」。 表には、「新そば」と書かれてあったなぁ。

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「もりそば」は、朱色の蒸篭に二段重ねで。平打ちの幅広のグレーの蕎麦が、上品に盛られている。

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汁は、丸みのある辛口のつゆ。
蕎麦は・・と、口元に寄せるが香りは穏やか目。
だが・・!口に含むその、しっかりとした腰。からまる汁とあわさる美味しさがある。

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風味も強いわけではない。ほのかに感じる蕎麦の風味なのだが、なんだかこの蕎麦は美味しい。この腰加減、薄い幅広の蕎麦、そして汁。
ああ・・、この空間の空気をも、味わいになっているのかもしれない。

たっぷり・・という量ではないが、ちょっとつまんだ後の蕎麦としては、丁度いい。
いやぁ、なんだか、非常にこの空間が気に入ってしまった・・。
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と、食べ終わった頃合に、
お茶と、桜井甘精堂の落雁。

なーんだか、これが又とっても美味しく感じちゃう♪

食べ終わった後の、
ちょっとした甘味。うれしいなぁ・・・


気の付く若い花番さんも、ほっといてゆっくりさせてくれる気配り。
後からは、女将さん?が変わって出てきてくださったが、又女将さんがとてもかわいらしくて、非常に好印象。

もっと・・・早く来ればよかった、と思えるような、昼酒にはもってこいのお店。うれしい、こういうお店に出会えたことに

すっかりゆっくりしてしまったけど・・、
最後まで、のんびりと心地よい時間を頂いて、ご馳走さまでした~

又、来よう・・。
好きな本を携えて、ゆっくりするには、とてもいいお店だ。。

*お品書き
もり 600円、追加1枚 300円、かけ 600円、なめこ、とろろ 各900円、天もり 1,460円、
蕎麦味噌 100円、大和芋の天ぷら、わさび芋、お新香、煮奴、冷奴 各360円、
揚げだし、飛竜頭、野菜天ぷら、玉子焼き、板わさ 各600円
ビール 小400円 大600円、澤ノ井 550円


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手打そば 「甲子」

練馬区栄町6-10
03-3991-0338
12:00~15:00 / 17:30~20:00
火・水曜定休




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