三軒茶屋 「東風」

2007/05/22/21:35  [東京の蕎麦]世田谷区 画像あり

ちょっと時間が取れたので、東急線を乗り継いで久しぶりに三軒茶屋へ。
通りの激しい246を歩き、警察の横の路地を入った閑散とした路地に、ふいに佇むモダンで素敵な店構え。
 
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三軒茶屋 「玄そば 東風」 

随分と久しぶり。
出来た当初に伺ったきりだったから、こちらもすでに2年が経つんだな~futt.gif
両脇を黒板の塀で囲み、靡く暖簾に、暖かい春の、東からの風がなでているかのよう。
暖簾をくぐり、石臼の置かれたエントランスを通ってガラスの扉を開いて店内へ。 

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午後1時。

先客は一組のみの店内は、変わらずしっとりと落ち着いた素敵な空間。
ゆったりとしたカウンターが正面に配され、打ちっぱなしのコンクリートに白木のテーブルのコントラストが、優雅でシックな雰囲気を醸し出している。

  
やっぱり素敵なお店だなぁ~と思いながら、一人だと告げると、今日はカウンターの席に通される。
コの字型のカウンター席はやや高めでこれもゆったり作られていて心地がいい。横の小窓からは、打ち場が垣間見える遊び心がおもしろい。
こんな席に座ったら、もう、どっぷり昼酒気分が沸き起こっちゃう。

お母様だろうか・・・、品書きを出され目を通す。三点盛りに蕎麦とお酒半合の「吟しずく」と迷ったが、久しぶりだしやっぱり田舎蕎麦が食べたい。「野菜天せいろ」の蕎麦を田舎に、そして天ぷらを先にできますか?とお願いすると、何の躊躇もなく笑顔で受けてくださる。
ちょっとした事だけど、こういう事がとても気持ちがいい niko.gif

そして、いくつかの地酒の中から、「獺祭」純米吟醸を冷で。

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程なくして、お通しと片口の器に猪口が置かれる。お通しは、セロリの溜漬けにひじきの煮物。初めて食べたこのセロリの溜り漬けが、とても美味しい!品書きに「自家製漬物」とあったから、これも自家製なのかな・・・。

そして程なくして、抹茶塩が添えられ「野菜の天ぷら」が置かれる。

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薄切りのサツマイモに、オクラ、ナスにしめじ、そしてパプリカ。
ほんのりごま油の香りがする天ぷらで、バリエーション豊かな野菜の天ぷらはうれしい。しめじはちょっとぼてっとした感じはあったが、それ以外の天ぷらはカラリと揚げられていて、抹茶塩で非常に楽しめる。

ゆっくりとお酒と共に楽しんでいると、ぽつりぽつりとお客さんがいいタイミングで入ってくる。テーブルひとつひとつの間隔がゆったりしているからだろう、お客さん同士の圧迫感がなくそれぞれがゆっくりできるのを改めて感じさせられる。

そして、お声かけで出して頂く「田舎蕎麦」。

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高足の笊に盛られた挽きぐるみの細切りの蕎麦は、瑞々しく光り麗しい。確か、「やざ和」さんでご修行なさった・・・とのこと、この笊がそれを象徴しているよう。
薬味は・・・、お、以前は大根おろしと葱だったけど、変わったのかな。今日はきちんと摺られた山葵にネギが添えられている。

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表に産地が書かれてあり、今日の田舎は「黒姫産」。これを石臼で自家製粉した蕎麦。顔を寄せると、ふわり~とやさしく蕎麦の香りが漂う。

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口に含むと、たおやかでしっとりとした腰。ぼそぼそした感じの全くない、しとやかさがあり喉越しがいい蕎麦。噛み締めるとじっくりと野趣さある蕎麦の風味が広がり、甘みが後を追いかける。以前は、ぼつぼつと短めなのが気になった田舎蕎麦だが、つながりも見事でさらに美味しくなっている

汁は出汁が丁寧に引かれ、甘辛のバランスの取れたまろやかなもの。蕎麦との絡み具合の濃さも申し分なく、キレもいい。やや甘さもあるのだが、この汁はとても美味しい heart.gif

そして、何気ないことだが、この猪口の器がとてもいい。以前に、「流石」でも思ったが、とても手にしっくりと馴染むもの。握り具合、手に触れる感触がとてもよく、握っているのがうれしくなってしまう。手作りの物なのかな・・・。

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頃合見て出される蕎麦湯は、これも素敵などっしりとした鉄瓶。
注ぐと滑らかでクリーミィに白濁したもので、汁に注ぎ頂くとこれまた絶品の味わい。すっかり飲み干してしまい、非常に満足さを感じてくる。

ゆったりとした時間をこの空間で頂ける幸せを十分に満喫して、久しぶりの充実感。席を立つと、奥のテーブル席で素敵なおじ様が、本を片手に猪口を傾けている。あまりにもその姿がしっくりと馴染み、素敵な景色になっている・・・。こういうのがとても似合うお店だ、としみじみと思わせる。

お勘定をしていると顔を出してくださったご主人は、真面目さの現れた凛々しい素敵な方。2年経った今日の蕎麦が、日々の努力を伺えるようで、ますます楽しみになってきちゃう。
ご馳走様でした・・・hahha.gif
是非、今度は「せいろ」も頂いてみたい。いや、今度こそ「吟しずく」もいいなぁ♪。


*おしながき
せいろ 750円、田舎 850円、おろし 950円、つけとろ 1,000円、もずくそば 1,100円、野菜天せいろ 1,150円、天せいろ 1,500円、鴨せいろ 1,600円、かけ 750円、花巻 950円、山かけ 1,000円、にしん 1,600円、鴨南蛮 1,600円
小さい親子丼 500円、小さい天丼 700円、親子丼 1,000円、天丼 1,400円

もずく酢、香の物 450円、焼き味噌 550円、板わさ 650円、合鴨クレープ 700円、出し巻き 800円、そばがき 850円、にしん 850円、野菜天ぷら 850円、凍豆腐、豆腐よう、うるめ 600円、三点盛り 900円などなど
獺祭、飛路喜を初め8種ほど 600円~ 
「吟しずく」 2,000円(酒半合、もずく、板わさ、漬物、せいろ)



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石臼挽き自家製粉
「玄そば 東風 」

世田谷区三軒茶屋1-21-9 
03-3421-5892
11:30~15:00 / 17:30~22:00 
月曜休
前回の訪問




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