FC2ブログ
    つれづれ蕎麦 
    光が丘 「桔梗家」
    2007年05月31日 (木) 22:12 | 編集
    花活けの仕事といくつかの所用を終わらせると、すぐに昼時。何だかほおっと一人でゆっくりしたいな~と、乗り込んだ大江戸線に、そのまま終点まで座り続けてしまった・・・。

    終点「光が丘」。ずっと行ってみたいと思っていた美術館の中にあるお店。
    高層マンションが両側を囲むゆったりとした大通りを抜け、看板の矢印に従って、小さな路地に入り込む。
    20070531220511.jpg
    小さな神社の前を通って進むと、全くの住宅街。その中にふっと和風のしっとりとした門が見え、入り込んだ先は自然いっぱいの素敵な場所。
    緑が鮮やかに目に写る中、すぐに格子壁の古い和風の建物。  
    「光が丘美術館」。
    ふっと入ってみたくなってしまいそう。

    20070531205109.jpg
    美術館を眺めながら通り過ぎると、すぐに看板が置かれてる。

    この先がお目当てのお店のよう。

    さらに、両脇の植栽をながめつつ石畳を歩いて奥へ進むと・・・


    広い日本庭園の中に溶け込んだ、古格ある古民家の立派な建物が、静かに佇んでいる。

    20070531204652.jpg

    素朴な味のおもてなし  「そば処 桔梗家」

    なんて情緒ある風情。ここが東京だというのを忘れてしまいそう・・・futt.gif

    天井から下ろされた大きな暖簾の裏の、障子で張られた大きな扉を引き中へ・・・。
     
    20070531205232.jpg
    足を踏み入れるとすぐに、土間仕立ての空間に丸太の椅子とテーブルの置かれた待合室があり、その後ろには石臼も垣間見える打ち場がある。

    どこか山小屋の雰囲気もあって、こういうところに座って待つなら楽しそう。


    きょろきょろしていると、すぐに奥様が出てきて下さり左側の客室へ案内される。テーブル席が2つ置かれた空間がすぐにあり、その奥には広々としたお座敷の席。一人だからテーブル席に座ろうかと思ったが、ちょっと覗いたお座敷が、なんとも風情あるしっとりとした空間。
    「どちらでもお好きなところにどうぞ」と言って頂いたので、靴を脱いでお座敷の席へあがってみる。

    20070531205417.jpg

    一体何畳あるんだろう・・・なんて広いお座敷。
    午後1時の時分、近くで働くサラリーマンの方々や、美術館の帰りらしい奥様方などがゆっくりと寛いでいる。

    20070531205206.jpg
    空いていた窓際の席のひとつに腰を下ろすと、前の窓からは立派な日本庭園、横の窓からは中庭の植栽などが眺められ、これだけですっかり憩ってしまいそう。
    BGMもなく、人々の静かなざわめきが心地よく流れる中、時の流れもゆっくりとしているような不思議と落ち着く空間。


    すぐに優しそうな花番さんがお茶を出してくださり、置かれている品書きに目を通す。
    これは是非とも、ちょっとゆっくりしたい・・・と思いながら、広げた品書きを目で辿るが、「つまみ」が、す、少ないっ??「小鉢」と「蕎麦豆腐」、「お漬物盛り合わせ」のみ。それなのにお酒の種類はかなり揃っているのがなんだか不思議・・・。

    20070531205254.jpg
    中から「綾菊」の純米吟醸と、「そば豆腐」を選んでお願いする。

    お酒はとっぷりとした大き目な徳利で。お聞きすると1合半ほど入っているとのこと。どおりでややお酒が高め?と思ったのが納得~。


    柔らかい口当たりに爽やかさのあるお酒は、口に含んでいくと米本来のふくらみをも感じてくる。ゆっくり味わっていると、程なくして「そば豆腐」も目の前に。

    20070531204826.jpg

    汁が張られた上に盛られたそば豆腐を一口食べてみてびっくり。蕎麦を葛で固めた「そば豆腐」を想像していたが、こちらのは全く違うそば豆腐。しっかり目の木綿の豆腐の下に、蕎麦の実がぎっしりと詰まって作られたもの。大豆の旨味が濃い豆腐に、ぷちぷちもちもちとした蕎麦の実の感触が楽しく、これはいい love.gif
    薬味の生姜が又いい風味を広げ、下の出汁醤油も美味しい。この豆腐、お持ち帰りしたいくらい・・・。

    ゆっくりとお酒を注ぎ注ぎ、この豆腐でまったりとしていると、いつしか私一人に・・・。この広い空間を、この景色を独り占めしているとはなんて贅沢。日陰の部屋から、鮮やかな初夏の新緑をぼんやりと眺めていると、だんだんと心が洗浄されていくかのような落ち着いた心地に。

    すっかり堪能し、そろそろお蕎麦を。お聞きすると福島の蕎麦に一割のつなぎで打っているそう。「桔梗そば」と名づけられた「ざるそば」をお願いする。

    20070531204806.jpg

    程なくして目の前にお盆に載せられ蕎麦が置かれる・・・と!その途端、顔を近づけるまでもなくふわ~と蕎麦の香りが立ち込めるではないの bikkuri.gif
    香ばしい、香ばしい蕎麦の香りが辺りに優雅に立ち込める。

    20070531204918.jpg

    出された山葵を擦りながらうっとり。そして、さてさてと蕎麦をそのまま手繰り口に含む。しっとりとした心地のいい穀物の弾力。歯に返す腰をかみ締めると、香りに負けないくらい濃厚な滋味ある蕎麦の風味がじわりと口いっぱいに広がる。う、旨い・・・buchu-.gif

    蕎麦の星は見えないが、このしっかりとした味わい。汁なしで十分に楽しめてしまいそうな、素朴な蕎麦の旨さのしっかりとした蕎麦。

    20070531204852.jpg

    汁は鰹の風味が優しく漂うまろやかさのある辛口。これも美味しく、蕎麦と合わさる味わいがさらにいい。薬味はネギと今摺った山葵に加え、刻み海苔がついていて、刻み海苔を口に含むと、すっと溶けていく質のいい海苔。
    ん?漬物もついて、焼き海苔・・、これで飲めそう?(な~んて )

    頃合見て出された蕎麦湯は、ナチュラルだが熱々のもの。しっかりとこれも頂き、ほおっと・・・、最後のひと時。
    程よくほっといてもらえ、開放された時間を心からゆっくりと満喫、堪能できた満足した思いで、ゆっくりと席を立つ。
    お勘定をしながら、お聞きするとかれこれ100年程立っている埼玉の農家の建物だそう。さりげなく飾られた生け花もセンスよく、奥様、花番さんの接客も心温かい。

    この風情に、あの美味しい蕎麦。
    又、ふっとゆっくりしたくなったらいつでもぷらり~と訪れてしまいそう。ふらっと来れる距離にこんな場所があったなんて・・、ととてもうれしい思い。

    ご馳走さまでした~・・hahha.gif 非常にいい、午後のひと時でした。


    こ、この後大雨雷が来るなんて・・・(涙)
     
    *お品書き
    石臼挽き手打そば 桔梗そば(ざる/かけ)820円、天ざる 1,780円、かもざる 1,340円、天ぷらそば 1,230円、かもそば 1,260円、道楽そば 1,050円、追加ざる 750円、
    小鉢 200円、そば豆腐 300円、漬物盛り合わせ 450円、あんみつ 500円、おしるこ、ぜんざい 350円

    出羽桜吟醸、浦霞生、澤ノ井純吟、綾菊純吟、八海山、山廃仕込田酒、吟醸生開運 1,000円、会津末廣生酒(200ml)600円、ビール 500円、


    20070531205144.jpg
    素朴な味のおもてなし
    「そば処 桔梗家」

    練馬区田柄5-27-25
    03-5241-9582
    11:00~15:00 / 16:00~18:00
    月曜、第1、3火曜定休
    P有り



    20070531205127.jpg

    関連記事
    スポンサーサイト



    コメント
    この記事へのコメント
    ユーカリ様
    それは…、悲しすぎですよね!
    分かります、分かります…
    2015/01/20(火) 10:32:20 | URL | yuka #-[編集]
    土曜日1時に行ったら、蕎麦つゆがなくなったったと言われて、平日4時に行ったら、今日の麺はもう捌けてしまったと言われた。
    客を選んでるのか?
    もう二度と行かない。
    2015/01/18(日) 19:52:44 | URL | ユーカリ #-[編集]
    kobari様
    こ、kobori様っっ・・・
    どちらから、向かわれるんですか??

    す、すごい!私も、がんばって自転車で行って見なくちゃ・・かしら。。

    ここの蕎麦豆腐、これは、いいですよ~(^^)
    ぜひぜひです。
    ここでは、ぜひ!
    この風情をゆっくりと堪能してください♪
    (蕎麦もこれまた旨いです!)
    2007/06/04(月) 22:27:37 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    蕎麦豆腐だって
    これは食べてみたい
    田柄はちょっと遠いけどがんばるか
    行ってみます
    2007/06/02(土) 20:18:03 | URL | kobari #-[編集]
    chinen様
    徒歩圏内!
    羨ましいです。ほっとしたいとき、ゆっくり考えたい時、ぼおっとしたい時・・
    そんな時、身をおきたくなってしまいました。

    しかも、お蕎麦も美味しい。
    量もたっぷり(結構、ありますよね・・量)
    今度、美術館の方にも寄ってみたいです。

    「ろ」さん、いいなーと思って読んでました。
    んー、ちょっと足を伸ばしてみようかしら(^^)
    2007/06/02(土) 08:46:28 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    蕎麦喰い師様
    はい、なんともいえない風情の中で、私も一人ぽつん・・・と座り、静寂の中、前面に日の当たる鮮やかn木々を見つめていたら、もう、至福としか言えませんでした。

    蕎麦豆腐♪
    もう、気に入ってしまったです!
    いいですね~(^^)このそばの実ぎっしりの豆腐。豆腐もほろほろっとした口あたりで、ちょっと変わった美味しいものでした。
    オリベさん・・(ちょっと遠い~)、食べてみたい。

    Oさんどこかな~・・なんて思って、帰ってきました(^^)
    2007/06/02(土) 08:44:07 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    地元の・・・
    光が丘界隈は徒歩圏内で「桔梗家」さん周辺はよく通るし、ホッとしたい時には立ち寄ります。でもあまりに地元の店なので僕自身の日記には書いていませんでした(悲)。

    yukaさん曰く(素朴な蕎麦の旨さのしっかりとした蕎麦)に全く同感です。あの雰囲気と共に良い時間を過ごせますよね。

    そういえば、僕が少し前に行った児玉の「蕎麦 ろ」さんもこんなかんじなんですよ!(美術館はありませんが)
    2007/06/01(金) 21:42:30 | URL | chinen #-[編集]
    オマケ
    そうそう、追記ですが。
    二宮の「オリベ」さんの蕎麦豆腐も私のお気に入りです。
    機会があったら鯛メシと・・・その他のものも和食上がりですので美味しいですよ。
    2007/06/01(金) 12:19:42 | URL | 蕎麦喰い師 #ZEqp4aRo[編集]
    懐かしシリーズだな
    本当に懐かしい
    Zにカキコしたように、初めて行った時は霧雨で、晴れた昼下がりでもしっとりと陰影を含んだ店内が、それこそ映画のセットのような愁いを含んだ日本情緒に満たされてました(天候のおかげで私一人のせいもありましたが)
    桔梗屋さんの蕎麦豆腐は本当に独特でしょ?
    栗城さんが作っていた頃は出汁の取り方が独特で、あの、摩訶不思議な蕎麦豆腐とのハーモニーは抜群でした。
    以前は玄関入って右手で一からの(ゴミも付いた玄蕎麦から)自家製粉でした。
    何か本当に懐かしいな・・
    そのうちOジーサンの家とセットで押しかけてやろうかな。
    2007/06/01(金) 12:02:13 | URL | 蕎麦喰い師 #ZEqp4aRo[編集]
    コメントを投稿する
    URL :
    コメント :
    パスワード :
    秘密 : 管理者にだけ表示を許可する
     
    トラックバック
    この記事のトラックバックURL
    この記事へのトラックバック
    fc2bookmark
    copyright © 2004 Powered By FC2 allrights reserved. / template: sukechan

    Copyrite(C)2005ー2008 yuka. All rights reserved.

    本サイトの写真の著作権は 作成者にあり、他のサイトの転用は一切禁じます。

    Copyright(C) 2006 つれづれ蕎麦 All Right Reserved.
    1. オンラインカウンター
    >