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    つれづれ蕎麦 
    赤坂 「赤坂砂場」
    2007年06月04日 (月) 20:27 | 編集
    恥ずかしいことに・・・、未だ未訪だった。
    何人かの友達に、「お蕎麦が好きなら~、」と言われつつも、何となく「とっておいた」という気分だったのかな。。 

    ろくなお昼も取らずに、いくつかの所用を済ませると時刻はもうすぐ4時・・。
    そうだ、今日、今日行ってみよう!と、いくつか先の赤坂へ向かっていた、昼下がり。

    20070604200728.jpg

    場所は知っていながら、実際に目にしたのは初めて。
    んん~・・、u-n.gif いい感じだ 。
    由緒ある蕎麦屋の、れっきとした老舗の風格ある店構え。

    明治2年創業 赤坂「室町 砂場」


    一歩先に、赤い外車が横付けされセンスのいい女の人が颯爽と扉を開いて入っていく。
    す、すごっ・・、店に横付け??
      
    ちょっと驚き、同時にドキドキしながら使いこなされた年代を感じる扉を引く。
    入った先の店内のなんて気持ちのいい空間。すぐに笑顔で迎えてくれた花番さんの笑顔にほっとし、江戸情緒溢れた空気に気持ちがほぐれる。空いていた入り口近くのテーブル席に腰を落ち着け、ほっと futt.gif

    それにしても・・・、もうすぐ4時になろうとするこんな時間。 
    こんなにもお客さんが憩っているお店は初めてかも。4卓置かれたテーブル席は、私が座って満席だし、奥の小上がりの席のいくつかも和やかに寛いでいる人々が。
    さすが、赤坂なんだなぁ~・・a.gif

    見ると大抵一杯やっている方々ばかりで、私もこれとばかりに便乗して一杯頂こう niko.gif
    品書きに書かれているお酒は、ビールと菊正宗の「御酒」のみ。来てくれた花番さんに「お酒を・・・冷で」と、とりあえずお願いする。

    20070604201730.jpg20070604201811.jpg

    すっきりとした徳利に、ガラスの猪口。あてに梅くらげが出される。
    梅くらげってこんなに美味しかったけ??などと思いつつ、頂くこれがさっぱりとしてコリコリ。これが旨い。

    頂きながらゆっくり立ててある品書きを見つめると、つまみは、これも列記とした蕎麦屋の定番のものがいくつかのシンプルなもの。「室町砂場」ときたら・・、やっぱり「玉子焼き」。と、これを追加でお願いする。

    20070604200812.jpg

    待たされるかと思ったが、意外と早く出された「玉子焼き」は、今焼き上がりました!とばかりに湯気のたったほかほかのもの。見ると、ほとんどの人がこれを頼んでいるようで、やはり人気の一品らしい。

    箸を通すと、じゅわっと汁が滲むようなジューシーさ。蕎麦汁で溶かれた卵は、ほんのりと甘く味付けのしっかりとしたもの。あらかじめ醤油をかけられた大根おろしと頂くこれと、お酒がほしくなってしまうもの。ん~・・、やはり旨い。

    去っては入り・・と、絶えずお客さんの途切れない店内だが、花番さんのスムーズな対応か心地のいい空気が始終流れている。しっとりと、江戸文化である蕎麦というものを感じながら、ゆっくりと寛ぐ昼下がり。

    さて、私もそろそろお蕎麦を。
    ここに来たら・・と、決めていた、ここ発祥の「天もりそば」を。

    20070604200930.jpg

    頼むとまずは、熱々の汁に芝海老と小柱であしらわれた掻き揚げが浸されて出される。
    ごま油の香ばしさの漂う掻き揚げに、濃い目の汁があらまり、なんとも言えない味わい。もう一本・・と言いたくなってしまいそう。これをちょっとつまみつつ待つと・・・

    20070604200756.jpg

    程なくして「もりそば」が置かれる。長方形の蒸篭に盛られた蕎麦は、ピンっと張った薄いグレーの細切りの江戸前の蕎麦。

    20070604200912.jpg

    口に含むと、きちんと冷水で〆られた蕎麦の感触が口に爽やか。かみ締めるとしっかりとした腰の蕎麦で、風味や香りはともかく、この汁に浸して頂くこの蕎麦が、非常に美味しい。

    何の小細工もない、正統な蕎麦切り。どこか潔ぎいい清々しさが感じられ、ふっと明治の頃の颯爽とした御仁の方々の姿が浮かばれてきそうな・・、不思議な心地にまで。

    するすると、のど越しよく入っていく蕎麦と、ぷりぷりとした海老を楽しみ、あっという間に頂いてしまう。隣の席の男性は、すでに3枚目の蕎麦をも注文しているのも納得できそう・・。

    20070604201648.jpg
    ほっとしていると、これも頃合よく蕎麦湯が出される。
    朱塗りの、両手で持たないと重いくらいのどっしりとした湯桶から、さらさらとした熱々の蕎麦湯を注ぎ・・、しっかりとしたこの汁の旨さを改めて堪能する。

    ああ・・・、美味しかった、
    と思いながら。


    いい、ひと時だった、と、ほっとしつつ席を立つ。
    と、又、非常に上品な老婦人が扉を開いて入ってくる。

    この店は、本当にいろいろな人々が集ってくるんだなぁ。
    ご馳走様でした、と店を後にすると、後ろからは「ありがとう存じます」の声が、後々まで心にゆっくりと染み渡る。

    ここも・・・、いいなあ。
    「本むら庵」とは又ちょっと違う、ここも赤坂のオアシス、いや、タイムスリップできる郷地なのだろうか・・・
    私も又、来てしまいそうだなぁ。


    *お品書き
    天ぷらそば 1,550円、天とじ 1,650円、親子南蛮 1,500円、天ざる 1,550円、天もり 1,450円、おかめ、あんかけ 1,400円、鳥なん 1,350円、卵とじ、月見、花巻、かきたま 850円、ざる 650円、もり、かけ 550円

    ビール(大)750円(小)400円、御酒 700円、鳥わさ、焼き鳥 750円、玉子焼き 650円、わさびかまぼこ、あさり 600円、もずく 400円、焼き海苔 300円、小田巻 950円、茶碗蒸 900円



    20070604201703.jpg
    「室町砂場 赤坂店」

    港区赤坂6-3-5
    03-3583-7670
    11;00~20:00(土曜~19:30)
    日曜、祝日、第3土曜定休




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    コメント
    この記事へのコメント
    JIN様
    日本橋もいいですよね。
    といいつつ、かなりご無沙汰しています。
    そうそうあの雰囲気。
    なんだか、すぐにでも行きたくなってきてしまいました(^^)。
    2007/12/11(火) 11:26:46 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    日本橋は?
    ここは特殊な客層なのと店が狭くて内緒話が聞こえてくるのが気になって、最近はご無沙汰。

    日本橋砂場は、広々としていますし、お店の方もみなさん素晴らしい接客で、大好きなのですが・・・。

    のれんわけの関係ですから、メニューは同じですけれど、何とも言えない雰囲気をお持ちの「人生の先輩」方が多くて、楽しいですよね。
    2007/12/10(月) 15:45:31 | URL | JIN #3aXRcdxk[編集]
    mamemaki様
    えっ?マッチなんてあったんですかっ?
    見てみたかったです。
    毎月変わる、しかもあのお店の、となったら風流そう・・。

    おーむかし、学生のころ、もちろんタバコなんて吸ってないのに、喫茶店のマッチを集めるのが流行ったことがあったのを、ちょっと思い出しました。
    2007/06/06(水) 09:36:40 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    蕎麦喰い師様
    た、確かに、お客さんはちょっと独特ですよね・・。
    私も、時々ドキドキしちゃったり・・。
    タクシー横付けていらっしゃる人もいるし、さすが赤坂と思ってしまいました。

    でも、それでも花番さんは、誰にも変わらず丁寧な応対。それがとてもよかったです。
    ぜひ・・
    久々にでも・・
    2007/06/06(水) 09:34:58 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    マッチ
    はじめまして。
    赤坂砂場は会社のお昼にちょくちょく利用していますが、確かにお店の雰囲気は好き嫌いありそうですね。
    しかしこのお店の一番の楽しみは、煙草をやらないくせに毎月変わるマッチ箱の柄だったりします…
    お店同様いい雰囲気でなかなか素敵ですよ。
    2007/06/05(火) 21:16:48 | URL | mamemaki #mQop/nM.[編集]
    蕎麦屋巡りの懲りない面々?
    いかん・・・
     どうも私だけが仲間はずれかもしれん
    お店の風情好きなんですが・・ 
     まっいいや 正直に書いちゃうと、客層が不得手でどうも足が向かないお店の一つです
    赤坂では似たような客層なのに何故か砂場のように不得手でないのは「七福神 環」
    昼なお仄暗いあの店内、店へのアプローチ、みっちり昼酒じゃモードへ・・
    持って生まれた感性なんでしょうが
    本当に久しぶりに覗いてみようかな、懲りずに
    2007/06/05(火) 16:19:48 | URL | 蕎麦喰い師 #ZEqp4aRo[編集]
    ☆まがり様
    玉子焼き、すっごい美味しかったです!
    (と煽る ^^)

    たまにこういう老舗のお店でしっぽりやるのおはたまらないですね。
    さすがだなぁ、としみじみ感じ入ってしまいました。
    2007/06/05(火) 15:52:01 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    うはー
    老舗中の老舗ですなー
    しかし、空腹の時間帯に見るのは
    辛いなぁ~
    卵焼きが本当に美味しそうだなぁ
    あー、美味しいお蕎麦が食べたくなってきたー
    2007/06/05(火) 13:03:09 | URL | ☆まがり★ #-[編集]
    Tさま・・
    そんな、恥ずかしいなんて・・。

    「通し」これは変えがたい魅力です。
    私もやっぱり、同じです(^^)
    2007/06/05(火) 10:39:25 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    真秀様
    そう、高層ビルの間に、ひょんっと佇む趣が又格別ですよね・・。
    非常に満喫してしまいました。
    こういう、老舗の蕎麦屋というものはずっと残っていて欲しいです。

    それはそうと・・・
    来ている人が、やっぱり只者じゃない方々が何人もいて、ちょっとドキドキしちゃいました(^^;
    2007/06/05(火) 10:38:22 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    私も恥ずかしい人です。通しでやっているなら「老舗を廻る」というのもありですね。
    2007/06/05(火) 08:04:44 | URL | T #-[編集]
    蕎麦屋のエッセンス?
    赤坂というハイソな土地柄で
    なかなか伺う機会が無いのですが、
    蕎麦屋の魅力が全てぎゅっと詰まった本当に良いお店ですよね。

    見ていて、また、ふらりと訪れたくなりました。
    2007/06/05(火) 00:14:28 | URL | 真秀 #p6owyR5Q[編集]
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