矢川 「素朴庵」
2007/06/22/23:48
[東京都下の蕎麦]国立市
立川に所用で出向いたので、ここまで来たら・・と、久しぶりに「素朴庵」に寄ってみようと、矢川へ。
沿道の紫陽花が雨に濡れていっそう色鮮やかで、癒されるよう。

丁度、何人か連れ添った女性客と入れ違いに、すっかり見慣れた扉を開く。
矢川 「素朴庵」
沿道の紫陽花が雨に濡れていっそう色鮮やかで、癒されるよう。

丁度、何人か連れ添った女性客と入れ違いに、すっかり見慣れた扉を開く。
矢川 「素朴庵」
すぐに「いらっしゃい」と迎えてくれるご主人の笑顔がとてもうれしい。この天気だからか、私だけの店内でお茶を飲みつつ近況などなど・・。

ご主人もこの春に怪我をされ、それもあって定休日を変えたそう。
うーん、月曜日に定休日のお店が又増えちゃったなぁ・・・
でも今はすっかり元気な姿にほっと・・・。
と、奥様も出てきてくださり、あれこれとお話するのがとても楽しい。
それはそうと・・、ちょっと体力を使う用事をしてきたので、お腹ペコペコっ。久しぶりに奥様の「掻き揚げ」が食べたくなって、「小さめ」で作って頂けるかお願いすると(お蕎麦が食べられなくなっちゃうから)、「いいわよ
」と言ってくださり、早速お願いする。
・・・と、程なくして奥様がにこにこしながら、「まだ食べたことないでしょうから」と、小さい玉子焼きを出してくださるではないのっ

そういえばこちらで玉子焼きは初めて。ほっかほっかと湯気を立てて出された玉子焼きは鮮やかな黄身の色。こんもり大根おろしが乗せられ、切り口からは滴りそうなほどジューシーに汁が滲んでる。

口に入れると、ふっわふわの卵でほんのり甘めの味付け。それに優しい出汁の風味が交わりこれは旨いっ。お酒にもご飯にも合う、懐かしい気持ちになりながらも、とても上品な玉子焼き。これは・・、これまで食べた中でもかなりの上位!

・・・と、こんなの口にしちゃったら~
今日は、さくっと帰ろうと思っていたのだが、やっぱり頂きたくなってちょっとだけ、と。
思った通り♪
この玉子焼きはお酒に堪らな~い
で、すっかりうれしくなっていると、「掻き揚げ」ミニ も目の前に。

きれいに丸められ見るからにカラリと揚げられた掻き揚げ。上には、オクラと生麩の天ぷらが乗せられ、大葉が添えられている。
まず頂く生麩の天ぷら、これは絶品。いつも思うのだが、ここの生麩は本当に美味しい。お聞きするとわざわざ取り寄せているとのこと。なるほど・・。

生麩に感動しながら、惜しいように思える美しく揚がった掻き揚げを崩しつつ頂く。ほろりっ、ほろりっとこぼれ中からは立派な海老に、ごろごろといくつもの貝柱。きちんと全てに火が入りどれもこれもが非常に香ばしい。質の良さを伺える海老の旨さに感動し、玉ねぎなどの野菜のさくさくとした歯ごたえを楽しむ。
久しぶりに頂いた掻き揚げだが、これはやっぱり絶品。添えられた桃色の塩も美味しく、温かい天つゆと・・・と、交互に楽しみ、すっかり大満足。
さて、お蕎麦は・・と、再びわがままを聞いて頂いて、今日は「半かけ」と「半田舎」を。

琥珀色の透明な汁を一口頂くと、んん~っ
と感じ入ってしまうくらいに美味しい~。上品で薄めのようでこれがしっかりと香る鰹の上品な出汁。体じゅうに染み渡るようなこのかけ汁は、他にないくらいの上等な汁。これに浮かぶ生麩がもちもちとすこぶる美味。

温かい蕎麦は二八で打たれたもの。これにもしっかりと蕎麦の星が散り、温かい汁に負けずに蕎麦をきちんと主張したもので、しっかり腰を残した蕎麦がいい。かけ汁とうまく絡まり、するすると入っていくもので、ここの「かけ」ははまりそう。

あまりに美味しくて、すっかりかけ汁まで飲み干してしまう。
やはり一度、1%単位で種物ごとに濃度を変えているという、きのこ蕎麦や、卵とじなども食べてみなくてはっっ。
一呼吸置いたところで、田舎蕎麦。切り口のエッジは相変わらず鋭く立ち、ピンと張った躍動感をも感じられる。挽きぐるみの蕎麦の表面にはびっしりと蕎麦の粒が覆う。

手繰り寄せると、途端に立ち込める深く焙煎したような香ばしい香り。

うっとりしながら口に含むと、ぎゅっと蕎麦が凝縮して繋がれたような弾力のある腰。かみ締めると、香りに劣らぬほど濃い蕎麦の風味がじんじん広がる。まるでこの蕎麦の粒が弾けて広がるかのようで、もう夢中で手繰ってしまう。
この時期だというのに、今日の蕎麦は又、香り風味と非常に豊か。白濁したまろやか滑らかなとろとろの蕎麦湯を頂きながら至福の心地・・・
すっかり長居をしての、奥様、ご主人を囲んでの話しなど心温まる得がたいひととき。
奥様のどこかかわいらしくおだやかで温かいお人柄が、ご主人を支え、二人揃ってのお店なんだなぁ、としみじみ思わせられる。
美味しいお料理に極上の蕎麦、そしてあれこれと話のできた素敵な時間、
今日も又、ご馳走様でした~
なんだか、ほおっと温かい気持ちになりながら、今日もいい一日だったなあ・・・。

「素朴庵」
東京都国立市谷保 6721-1
042-571-0019
10:00~15:00 / 17:00~20:00
月曜、第1,3火曜休
店内禁煙 Pあり
これまでの訪問

ご主人もこの春に怪我をされ、それもあって定休日を変えたそう。
うーん、月曜日に定休日のお店が又増えちゃったなぁ・・・

でも今はすっかり元気な姿にほっと・・・。
と、奥様も出てきてくださり、あれこれとお話するのがとても楽しい。
それはそうと・・、ちょっと体力を使う用事をしてきたので、お腹ペコペコっ。久しぶりに奥様の「掻き揚げ」が食べたくなって、「小さめ」で作って頂けるかお願いすると(お蕎麦が食べられなくなっちゃうから)、「いいわよ

・・・と、程なくして奥様がにこにこしながら、「まだ食べたことないでしょうから」と、小さい玉子焼きを出してくださるではないのっ


そういえばこちらで玉子焼きは初めて。ほっかほっかと湯気を立てて出された玉子焼きは鮮やかな黄身の色。こんもり大根おろしが乗せられ、切り口からは滴りそうなほどジューシーに汁が滲んでる。

口に入れると、ふっわふわの卵でほんのり甘めの味付け。それに優しい出汁の風味が交わりこれは旨いっ。お酒にもご飯にも合う、懐かしい気持ちになりながらも、とても上品な玉子焼き。これは・・、これまで食べた中でもかなりの上位!

・・・と、こんなの口にしちゃったら~

今日は、さくっと帰ろうと思っていたのだが、やっぱり頂きたくなってちょっとだけ、と。
思った通り♪
この玉子焼きはお酒に堪らな~い

で、すっかりうれしくなっていると、「掻き揚げ」ミニ も目の前に。

きれいに丸められ見るからにカラリと揚げられた掻き揚げ。上には、オクラと生麩の天ぷらが乗せられ、大葉が添えられている。
まず頂く生麩の天ぷら、これは絶品。いつも思うのだが、ここの生麩は本当に美味しい。お聞きするとわざわざ取り寄せているとのこと。なるほど・・。

生麩に感動しながら、惜しいように思える美しく揚がった掻き揚げを崩しつつ頂く。ほろりっ、ほろりっとこぼれ中からは立派な海老に、ごろごろといくつもの貝柱。きちんと全てに火が入りどれもこれもが非常に香ばしい。質の良さを伺える海老の旨さに感動し、玉ねぎなどの野菜のさくさくとした歯ごたえを楽しむ。
久しぶりに頂いた掻き揚げだが、これはやっぱり絶品。添えられた桃色の塩も美味しく、温かい天つゆと・・・と、交互に楽しみ、すっかり大満足。
さて、お蕎麦は・・と、再びわがままを聞いて頂いて、今日は「半かけ」と「半田舎」を。

琥珀色の透明な汁を一口頂くと、んん~っ


温かい蕎麦は二八で打たれたもの。これにもしっかりと蕎麦の星が散り、温かい汁に負けずに蕎麦をきちんと主張したもので、しっかり腰を残した蕎麦がいい。かけ汁とうまく絡まり、するすると入っていくもので、ここの「かけ」ははまりそう。

あまりに美味しくて、すっかりかけ汁まで飲み干してしまう。
やはり一度、1%単位で種物ごとに濃度を変えているという、きのこ蕎麦や、卵とじなども食べてみなくてはっっ。
一呼吸置いたところで、田舎蕎麦。切り口のエッジは相変わらず鋭く立ち、ピンと張った躍動感をも感じられる。挽きぐるみの蕎麦の表面にはびっしりと蕎麦の粒が覆う。

手繰り寄せると、途端に立ち込める深く焙煎したような香ばしい香り。

うっとりしながら口に含むと、ぎゅっと蕎麦が凝縮して繋がれたような弾力のある腰。かみ締めると、香りに劣らぬほど濃い蕎麦の風味がじんじん広がる。まるでこの蕎麦の粒が弾けて広がるかのようで、もう夢中で手繰ってしまう。
この時期だというのに、今日の蕎麦は又、香り風味と非常に豊か。白濁したまろやか滑らかなとろとろの蕎麦湯を頂きながら至福の心地・・・

すっかり長居をしての、奥様、ご主人を囲んでの話しなど心温まる得がたいひととき。
奥様のどこかかわいらしくおだやかで温かいお人柄が、ご主人を支え、二人揃ってのお店なんだなぁ、としみじみ思わせられる。
美味しいお料理に極上の蕎麦、そしてあれこれと話のできた素敵な時間、
今日も又、ご馳走様でした~

なんだか、ほおっと温かい気持ちになりながら、今日もいい一日だったなあ・・・。

「素朴庵」
東京都国立市谷保 6721-1
042-571-0019
10:00~15:00 / 17:00~20:00
月曜、第1,3火曜休
店内禁煙 Pあり
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