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    つれづれ蕎麦 
    秦野 「くりはら」
    2007年07月12日 (木) 23:25 | 編集
    朝方のフラワークを終わらせ、そのまま新宿へと向かい、咄嗟に小田急線急行快速に乗り込む。年明けから行ってみたいと思っていたお店へといざっっbikkuri.gif
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    延々と乗り続け、降り立った「渋沢駅」。
    南口の「峠方面」を出て、坂を登っていくと、目の前の山並みがきれ~い・・・ 。  

    セブンイレブンの角を曲がり景色を眺めながら、今度は坂を降りていく。道沿いに立った電柱に書かれた案内の看板を確認し、

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    降り切ったところから左に折れてさらに進み続けると、紫陽花が見事に咲き続ける竹林。

    どんどん心が澄んでいくような気持ちになりながら、気持ちは高鳴っていく。

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    と、ふと目の前に旗が閃くのが遠くに見えてくる。
    山里の中の、広々とした庭の家屋が並ぶ中に、明るく笑いかけてくれるかのような、「十割そば」「手打そば」の旗。

    ここは駐車場のようで、反対側へ渡ると・・・


    石畳が敷かれたアプローチには、木々が茂り情緒あふれた、なんとものどかな佇まい・・

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    秦野市渋沢 「十割手打ちそば くりはら」


    入り口へと続く石畳を歩くと、ため息が出てしまいそうな、枯山水の石灯篭が置かれた、素敵な庭。これがライトアップされたら、又さらに見事な景色だろうな~・・などと、しばし見とれつつ入り口へ。 
     
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    しっとりとした建物の玄関には、さりげなく掛けられた生成りの暖簾が清潔感を感じさせ、扉の上のどっしりとした看板の文字は手彫りのようで、温かみが滲み出ている。niko.gif

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    ドキドキする気持ちを押さえつつ、扉を開く。

    扉の奥がこれが又しっとりと落ち着いた、風情ある空間。古民家に手を少しずつ手を加えて作ったという店内は、高い天井に太い梁、所々に鴨居柱が並ぶ広々とした開放的なひとつのフロア。優しく外向が差し込むだけのしっとりとした陰影がそれらに影を落とし、木々の温もりがいっぱいに溢れている。

    何年もの年月を経て築きあげられることができる、独特の落ち着いた空気を感じながら、靴を脱いで店内へ。よく磨かれた板間が足に心地よく、ぼっとしてるとすぐに笑顔で花番さんに通される。

    全くの和の空間には、アンティークのテーブルがいくつか並び、古き良き和の中に溶け込んだモダンさは、どこか「車家」を思い出される。そのテーブル席も、ほぼ満席。近所の方々が、とても気持ちよさそうに寛ぎ、それさえもひとつの風景になっているかのよう・・・。静かに流れるジャズのBGMが心地いい。

    あちらの小上がりの席でもよろしいですか?と言われ、テーブル席の奥にある、窓際の二つの小上がりの席に案内される。
    どっしりとした一枚板で出来た、テーブルの横に並べられた座布団に腰を落ち着けると、もうなんだかこのままずっと座っていたくなってしまいそう~・・・。これだけでも着た甲斐があった気分で、道中の疲れさえも忘れてしまう。

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    すぐに暖かいお茶が出され、
    「すみません、今お蕎麦が切れてしまって、これから打つので25分くらいかかってしまいますが…」との言葉も願ったりで、ゆっくりさせて頂きますので…と、応え、品書きを開く。

    手書きで書かれた品書きは見ていても楽しい futt.gif


    では、とまずはお酒を。あまり見かけない「香取(生酛)」をお願いすると、どっしりとした陶器の片口で出される。すっきりとして軽やかなお酒が喉に心地いい。

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    と、すかさずお通しに…、と自家製漬物と蕎麦味噌が出される。瑞々しい野菜の漬物は、無農薬のお米から取った糠で漬けられたものとのこと。これはうれしい。

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    こってりとして、時々カリカリと香ばしい蕎麦の実の混ざった蕎麦味噌は、言うまでもなく、これだけで飲めてしまいそう~。

    とは言いつつも品書きの中の「胡麻豆腐」が気になったのでそれをお願いしてみることに。

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    思ったよりもさっぱりとした胡麻豆腐は、口に運ぶとふわりと溶けていく。上品な白胡麻の風味が後に残り、これもいい。

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    と、まったりと寛いでいると、急に空模様が怪しくなり始め、突然の夕立。でも、こうした部屋で、激しい雨に打たれる奥庭の木々のざわめきを見つめているのも、とても心安らかな気持ちになってくる。

    前の枯山水の庭を眺められるテーブル席も良さそうだけど、この裏庭沿いの小上がりの席もいいなぁ~futt.gif


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    あんまり居心地がいいので、お酒のお変わりを…。

    と、ご主人が出てきて下さり、隠し酒? を持ってきて下さり、その中から一つを選んで頂く。

    思ったよりもずっとお若いご主人は、笑顔の素敵な好青年。しばしお話などまで…。


    「よかったら…」と出して頂いた枝豆が、これ又美味しく、こちらではすべて有機野菜を使っているとのこと。これは、「夏野菜の天ぷら」も頂いてみたいな~。

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    すっかり充実した時間をすごせ、雨も止んできたようなので、私もそろそろお蕎麦を…。
    贅沢にも、今打ちたての「手挽き十割り」の蕎麦。

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    茨城の常陸秋蕎麦を丁寧に石臼で手挽きされた蕎麦は、やや太めに切られ、エッジの鋭く立った凛々しい面持ち。

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    顔を寄せると、柔らかく丸みを感じるような蕎麦の香りが豊かに立つ。
    うっとりしながら、手繰り口に含むとぎゅっと穀物が詰まったような、しっかりとした腰。

    2

    穀物感を感じながら、ゆっくりとかみ締めると、透明な蕎麦の欠片が弾けたかのように、じわっと豊かな蕎麦の風味が口の中に広がる。手繰る毎にかみ締める毎に楽しくなってきてしまう。鰹の風味のまろやかな辛汁とのバランスもよく、汁と蕎麦が絡まり合いとても濃厚な風味。これは美味しい

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    …と、すっかり満足していると、「ちょっとだけ余っていたので、今日は夜の営業もありませんし」と、電動石臼で弾いた「生粉打ち蕎麦」も出して下さる。

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    こっちは、福井の蕎麦とのことで、寄せる間もなく、こちらは香ばしいような蕎麦の香りが優雅に立ち込める。

    十割アップ

    手挽きの蕎麦に比べてやや細めに打たれた蕎麦は、しなやかさのある腰。口の中でまどろみするりと落ちていく、喉越しの爽やかな蕎麦。後には、蕎麦の香ばしい風味が残り、これも旨いっlove.gif

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    頃合を見て出された蕎麦湯は、どっしりとした素敵な湯桶で。
    別に作られたとろりと白濁した蕎麦湯は、熱々でまろやか。汁に注ぎいれて頂くと、伸びのいい汁の質の良さを改めて感じ、すっかり飲み干してしまう。

    いやぁ~、心から大満足 futt.gif


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    すっかりお客様も帰られ、お母様とご主人としばしお話なども…。

    ご実家はお酒やさんだそうで、蕎麦打ちを勉強しながら、この古民家を一つずつ、形作ってきたとのこと。



    「山泉」「松翁」などを回られ修行なさったそうで、その時のお話などもいろいろ話して下さり、時の立つのを忘れてしまいそう。
    くるくると表情豊かなご主人とのお話はとても楽しく、躍動感に溢れ、意欲的なご主人は、まだまだ果てしない程の可能性を感じられる。

    去年の11月にオープンしたばかりだそうだが、間違いなくこの地区を代表するお店になるだろう~と、ひしひしと思われる。
    今日は、本当に来てみて…、伺えてよかった。
    又是非ぜひ立ち寄りたいなぁ。この落ち着いた素晴らしい空間で頂く、美味しい空気に、旨い蕎麦。何とも堪らない贅沢…、

    日常の慌しさや、喧騒などどこかへ忘れてしまった、素敵なひと時。
    本当に今日はご馳走様でした~hahha.gif

    帰りの電車では、心地よい眠りの中で夢の続きを…



    *お品書
    生粉打ちせいろ 840円、手挽きせいろ 900円、辛味おろし 1,050円、鴨せいろ 1,500円、天せいろ 1,600円(大盛300円)、かけ 840円、きのこそば 1,050円、鴨南蛮 1,500円、天ぷらそば 1,600円、

    胡麻豆腐 400円、板わさ 500円、鴨ロース 900円、そばがき 900円、自家製漬物 300円、ひじき煮 250円、ご飯 250円、地たこぶつ 550円、夏野菜天ぷら 800円、にしん旨煮 600円、枝豆 250円など
    ビール(小)450円(中)550円、黒牛(生)550円、美稲(無ろ過)、香取(生酛)他、天地水楽(芋)、観無量(米)、壱岐(麦)など


    20070713102255.jpg
    「十割手打そば くりはら」

    神奈川県秦野市渋沢2098
    0463-88-1070
    11;30~15;00 (火~木、日)
    11;30~15;00 / 17;30~20:00(金、土)
    月曜、第三火曜定休
    P広し 店内禁煙




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    コメント
    この記事へのコメント
    arata様
    コメントありがとうございます。

    arata様こそ、素敵なお写真!
    一枚一枚見入ってしまいました。

    これからもよろしくお願いいたします。
    2008/08/25(月) 07:57:01 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    すばらしいお蕎麦屋紹介
    くりはらをグーグルで検索したらたどり着きました。
    すばらしいお蕎麦の紹介ブログですね。大変感心いたしました。
    これからの蕎麦屋訪問の参考にさせていただきます。
    ありがとうございました。
    2008/08/24(日) 18:06:54 | URL | arata #1wIl0x2Y[編集]
    管理人のみ閲覧できます
    このコメントは管理人のみ閲覧できます
    2007/08/25(土) 11:01:06 | | #[編集]
    aiz様
    TBありがとうございます。早速、拝見させて頂きました。またしても・・・、美しい写真に、記憶が鮮やかに蘇ってきました。

    そうなんです、ぜひぜひ、aizさんに行ってもらいな、って、帰って来て思っていたんです。私も雑誌に載る前だったので、セーフで・・。
    そうそう、「神奈川の蕎麦」の本にも乗っているらしいですよ♪
    2007/07/30(月) 11:08:24 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    行って来ました。
    おぉ、yukaさんのエントリーでは珍しい神奈川県のお店だ、近いうち行ってみよう、、、なんて思っていたら、最近出た雑誌に大きく載っているではないですか、やばいやばい?これは早く行かなくてはと、雨の合間に蕎麦ポタしてきました。
    手挽きせいろが食べられなかったので、再度行かなくては!

    拙ブログエントリー、トラックバックさせていただきました。
    2007/07/30(月) 01:21:59 | URL | aiz #kJo.AJT.[編集]
    T様
    そ、そうなんですか・・・。
    うーん、そのテレビも見た記憶が。。
    ご、ごめんなさいっっ。けしてっ、ラーメン嫌いなわけではないのですよーっ
    2007/07/19(木) 21:33:24 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    なんつっ亭、
    うまいぜベイビーのラーメン屋さんで、ここが本店です。以前は大将がよくテレビに出ていましたが、最近はあまり見ませんねぇ。
    2007/07/19(木) 08:02:42 | URL | T #-[編集]
    T様
    さすがっ・・・、ご存知でしたか。
    ぜひ!!優先させて行ってみて下さい。
    できたら、のんびりと行けるとさらに良さが分かると思うのですが・・。
    素敵なお店でしたよ。

    ところで、「なんつっ亭」?し、知りません・・(汗)
    2007/07/17(火) 11:55:51 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    気になってました
    以前渋沢に仕事で行った時、名前が気になり、行きたいと思ったお店でしたが、時間が合わず未訪問のままです。現場が駅北側にあり、なんつっ亭を優先させちゃった!今度はくりはら最優先で行ってみます。
    2007/07/17(火) 08:14:41 | URL | T #-[編集]
    ふつ~様
    コメントありがとうございます。

    春先・・と言うことでしたら、まだ、このお庭は出来てなかったかしら?
    とっても素晴らしい、中庭でした♪

    本当に寛げ、暖かみいっぱいの素敵なお店に堪能してしまった次第。
    いいですね~、こういうお店に出会うと、本当に心が洗われるような心地がしてしまいます。

    次回訪れた折には、ぜひ、そばがきも頂いてみます。
    2007/07/13(金) 23:11:26 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    いいですね
    いいですよね、春先に大山で登山マラソンがあった帰りに寄ったのですが、落ち着けるいいみせですよね、そばがきもなかなかよかったです。
    2007/07/13(金) 22:34:50 | URL | ふつ~ #h2xkut0A[編集]
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