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    つれづれ蕎麦 
    根津 「三里」
    2007年07月31日 (火) 22:39 | 編集
    いつか行こう…と、思っていながらなかなか訪れる機会がないまま、「男の隠れ家」に載ってしまってる。尊敬するT様が、「人には教えたくないお店」とまでコメントしてるとなったら、すぐにでも伺いたい。
    …と、午前中の花活けの仕事を終わらせ、わくわくしながら千駄木へ。


    駅上を走る 不忍通りを根津に向って歩き、途中横道に入る路地の先。
    家々の軒並みが続く通りは、自転車くらいしか入れないくらいの細い道がうねうねと伸びている。なんだかいいなぁ…futt.gif
    こういう路地を歩いていると、東京のまだまだ残された良さのようなものをしみじみと感じられてくる。


    そんなのどかな気分に浸りつつ、歩き進めると住宅に埋もれ、周りの風景に違和感なく溶け込んだ一軒の小さなお店に、ふと行き当たる。染め抜いた紺地の暖簾がゆったりと下ろされ、静かにしっとりと佇む様は、まさに「根津の隠れ家」。

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    根津 「聞蕎麦処 三里」


    午後1時すぎ。
    入った店内は厨房を囲んだカウンターだけの本当に小さなお店。サラリーマンと思われる男の方二人が蒸篭を重ねてお蕎麦を頂いていたので、ちょっと離れた席に腰を下ろす。

    ほんのり照明を落とした10席だけの店内には、静かにジャズがかかりとても落ち着く空間。
    すぐに出してくださった冷たい韃靼蕎麦茶を口にするとこれがとても美味しい。

    さて…、置かれていた品書きを広げると、お蕎麦は「せいろ」と挽きぐるみの「田舎」の二種。それにいくつかのお料理が並べられ、お酒もいくつか書かれている。さっとお蕎麦だけにしようか…とも思ったが、なんとなくちょっとゆっくりしたい気持ちがむくむくと。 

    中に挟まれた「季節の品書き」には、あまり見ない「鰹のハラミ(焼津)」 というのがあったのでそれを選び、辛口の「勝山」をお願いすると、寡黙そうなご主人は快く受けて下さりほっと。

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    まずは、お酒がワイングラスに注がれて出される。
    こういうグラスで注がれる昼酒は気分良く、きりっと冷やされたお酒を口にすると、外の暑さがふっと和らいでくる心地。



    そして、丁寧に作って下さった「鰹のハラミ」が目の前に出される。

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    軽く燻された鰹を裂いた物に、鰹と相性のいいオニオンスライスが添えられて。

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    「山葵マヨネーズを付けて召し上がって下さい」とのことで、ちょっとレモンを絞って頂くと、生の鰹とは又違い、噛み締めていくとオツな鰹の旨みがじわじわと広がり、これは味わい深い。又このマヨネーズが爽やかさを加え、これはお酒に堪らない。

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    オニオンスライスのしゃきしゃきとした歯ごたえに甘みも一緒に、ゆっくりと味わう。

    先のサラリーマンの方々も帰られ、一言二言ご主人とお話しなども。
    「どうしてこの場所に…?」とお聞きすると、「どうしても表通りだと、車やらの喧騒がうるさいからねえ」と。「食事をするときに、静かにゆっくりと、自分だったらしたいな、と思って」とのこと。
    本当に、この空間は現実の慌しさをふっと忘れさせてくれるよう…。

    〆のお蕎麦は「せいろ」と「田舎」でさんざん迷ってしまったが、今日は、外一で打たれた「せいろ」をお願いすることに。

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    程なくして出されたせいろは、江戸蕎麦より気持ち太めの細切りの蕎麦。瑞々しく輝く様や、切り口の立った蕎麦は凛々しく男らしさを思わせる。

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    手繰り口に含むと、冷水できりりと締められた、しゃっきっとした心地が気持ちいい。季節柄香りは、強くはないが、噛み締めるとこれがしっかりとした腰。食べ進め、噛み締めていくと次第に香ばしいような風味がゆっくりと広がっていく。爽やかな喉越しも心地いい。

    しかもこちらの汁がなんだかとても美味しい。やや甘みも含んだまろやかな汁は、表に出る鰹の出汁の風味ではなく、一体となった深みがある。この蕎麦が汁と出会うことで、合わさった旨みになるかのよう。
    すっかり食べ終え、ナチュラルな熱々の蕎麦湯を注ぎいれ、さらにこの汁の美味しさを実感しつつ、ゆっくりと最後の一滴まで頂いてしまう。

    ほ…、美味しかった、と告げると、「鴨せいろもいいんです、ほんっとにこれはいいんですよ」などとも…。
    あまり言葉数は多くはないが、一言二言をゆっくりと話してくださるご主人から、真面目さと実直さを感じられる。いいお店だな…、とふっと心によぎる思い。

    人々の生活感あふれた根津の奥、しっとりとしたこの空間がとても心地いい。
    ほんのひと時だったけど、なんだか安らぐ時間に…
    ご馳走様でした~ hahha.gif

    又、訪れてみたい。
    今度は、田舎、いや、「鴨せいろ」も是非食べてみたいなぁ・・。


    *お品書き
    せいろ、田舎 730円、お変わり 580円、鴨せいろ 1,470円、おろし、ごまだれ 990円、かけ 780円、卵とじ 880円、山菜 1,090円
    そばがき 880円、そばさしみ 630円、鰹はらみ 580円、蕎麦豆腐、漬け物、莫久来 420円、出し巻き卵 630円、蕎麦屋仕立ての和風チヂミ 780円、酒盗 360円など
    勝山、木戸泉、菊姫(純米)、四季桜、繁枡など 610円~


    20070801104313.jpg
    「聞蕎麦処 三里」

    文京区根津2-33-9
    03-5414-1810
    12:00~14:00 / 17:00~22:30
    水曜定休 
    お店のHP


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    コメント
    この記事へのコメント
    腰が痛いのは、辛いですね。
    腰が痛いのは辛いものです。
    私も14年間悩まされました。

    私が考案した腰痛解消法をお試しください。

    【3分腰痛解消法】で、検索すると見つかります。

    腰をお大事に。
    2008/02/17(日) 21:38:03 | URL | 腰痛アドバイザー #-[編集]
    ☆まがり★ 様
    ほんっと、そうなんですよね、この辺り。
    密度の高い場所です。

    まがりさんも、鴨せいろ、頂いているんですね。
    これは、ぜひぜひ、頂に行かなくちゃっ・・
    2007/08/02(木) 13:49:13 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    行かれましたか
    拙者はお奨めの鴨蒸篭にしてしまったので
    蒸篭もいただかないといけませんな
    この辺一帯は気になるお店だらけで困るわぁ
    2007/08/02(木) 13:00:21 | URL | ☆まがり★ #-[編集]
    ROM専様
    コメントありがとうございます!

    や、やはり・・・。
    まずは、素のお蕎麦を、と思ってしまったのですが、ぜひぜひ、次回、「鴨せいろ」頂いてみます。
    ご主人の言葉にも、熱が篭っていました。

    又、伺わなくちゃ♪
    2007/08/01(水) 20:32:35 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    やっぱ鴨せいろでしょ
    いつも楽しく拝見してます。
    根津の三里にいったら鴨せいろ食べなきゃモグリですよ。
    まさに店主入魂の一品。
    少々値は張るが、納得ずくでお金を払えるレベルだと思います。
    次回はなにがなんでも鴨せいろを食べてください。
    ではまた。
    2007/08/01(水) 15:21:58 | URL | ROM専 #-[編集]
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