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    つれづれ蕎麦 
    西国分寺 「山泉」
    2007年08月20日 (月) 20:05 | 編集
    立川での所用を済ませ、移動途中にふと思いつき、久々に「山泉」に訪れよう!と急遽途中下車。先日、「潮」に伺った時から、ここの蕎麦のことが頭に残っていて…。

    まだ、食べたことのない「田舎」を是非とも食べてみたい、そう思いながら炎天下の中お店を目指す。

    20070820193318.jpg

    マンションのそそり立つ広い通り沿い。そこに、静かにほのぼのと佇むお店。入り口の扉には、「石臼手挽き」の紙がしっかりと貼られている。   

    西国分寺 十割手打ちそば 「山 さんせん 泉」

    扉を開けて入ったお店は、かれこれ立ってしまった2年前と、ほぼ変わらず。取り立てた飾り気もない、さっぱりとした店内には、テーブル席がふたつに、小上がりの席が、ふたつに分けて作られている。
    平日の昼ちょっと過ぎ。一人と告げると、やはりテーブル席に通され腰を下ろす。 

    ん~…gessori.gif 女将さんの固い表情もそのままだなぁ…。
    笑顔が欲しいところだが、出された冷たい蕎麦茶が、歩いてきた喉すこぶる美味しい。品書きを広げ、すぐに「田舎…、ありますか?」と尋ねると、
    「今日はもう終わってしまいました」とのこと。
    ああああ…naki.gif 又しても・・。お聞きすると、私の一人前が最後だったそうで、一歩、一歩遅かったっっ~、とちょっとうなだれてしまう。

    さて、では何にしようか、と再び品書きに目を落としていると、「揚げなすそば」や、「きのこそば」がちょっと気になる。お聞きするとぶっかけのスタイルとのこと。久しぶりのここの蕎麦、ぶっかけでなくて食べたいし、どうしよう…と、悩んでいると、目の前のホワイトボードに「とりわさ」の文字。

    20070820192925.jpg
    ここ最近は、六本木本むら庵でも、鳥わさが品書きから消えていて、寂しかったところ。これはちょっと食べておきたい…。
    本当だったら、お酒を頂き、としたいところだけれど、これから人に会わなくてはならないので、ぐっとがまんし、「とりわさ」と「せいろ」をお願いすることに。


    お茶のお変わりを頂きながらお願いすると、まずは「とりわさ」が目の前に出される。

    20070820193445.jpg

    摩り下ろしたばかりの山葵が添えられ、天飾りに三つ葉と海苔がかけられたとりわさは、色艶のいいもの。さっと表面を湯がいたささみ肉は、ふわりと柔らかく、山葵の質の良さも手伝ってとても満足な一品。
    ん~、次回はこれでゆっくりやりたいなぁ buchu-.gif

    一呼吸置いたところで、水を切る機微とした音が奥から聞こえ、せいろが出される。

    20070820193535.jpg

    使い込まれたような四角の蒸篭に盛られた蕎麦の美しさ。顔を寄せると、ふわりと立つ爽やかな蕎麦の香り。薬味の葱も丁寧に切られ、山葵がたっぷりと出されるのもうれしい。

    20070820193512.jpg

    このびっしりと蕎麦の粒が覆う、エッジの鋭く切られた蕎麦にうっとりしながら手繰り口に含む。しっとりとした穀物感の凝縮したような腰加減。舌の上をかすかに掠めていくざらつき感がたまらなく、ゆっくりとかみ締める。

    20070820193402.jpg

    さすがにこの時期、以前頂いた新そばの深い風味まではいかないが、とは言え、しっかりと懐かしいような蕎麦の風味が広がってくる。何よりも、この粗挽きの感覚が楽しく、やはりこの蕎麦は旨い。
    ああ…、こうなると是が非でも田舎も食べてみたいと、改めて思ってしまう。

    汁は、ちょっと濃い目でやや角が立った感じもしないでもないが、蕎麦の美味しさに、すっかり夢中で食べてしまってる。

    20070820193056.jpg
    やや白濁した蕎麦湯を注ぎいれ、ほっとしながら前を見やると、ガラス張りの打ち場では、ご主人が丁寧に、丁寧に石臼を回してる…。
    ああ、この蕎麦のもつ、暖かみ、奥の深さ、そして美しく散りばめられた蕎麦の粒ひとつひとつは、こうして出来ているんだなぁ~、となんだかじわっと心が熱くなる思い。


    素敵でシックな空間というのでもなく、それでもやっぱりこの店は好きだと実感しながら、席を立つ。一生懸命笑顔を作ろうとしているような、ぎこちない表情の奥様にお勘定をすると、手を休めてご主人までが出てきて下さり、「ありがとうございました」と、にこやかにおっしゃって下さったのが、とてもうれしい。

    ほおっとするような暖かさを感じられるご主人に見送られ、「是非、田舎をも食べに来ます niko.gif」と告げ、お店を後に…。

    ごちそう様でした~hahha.gif
    久しぶりの「山泉」の蕎麦に、満足し、炎天下なんて何のその。
    又、また来よう…。

    で、でも暑~いっっ ase2.gif



    *お品書き
    せいろ 700円、田舎そば 800円、揚げなすそば 1,050円、きのこそば 950円
    辛味おろしそば 950円、鴨せいろ 1,250円、天せいろ 1,350円、

    エビス小瓶 350円、中瓶 500円、酒450円~(今月の酒あり)
    ゴーやのおひたし 300円、鴨やき 750円、とりわさ 550円、焼なす 500円~



    20070820194042.jpg
    「山泉(さんせん)」

    東京都国分寺市西元町2-17-16
    042-327-7400
    11:30~15:00くらい(そば仕舞)
    木・第2水休
    禁煙 P2台
    過去の訪問





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    コメント
    この記事へのコメント
    gun様
    女将さんは…(笑)
    でも、嫌いじゃないですよ、意図的なものではないので、仕方無いと思います(^^;

    ふつうの「せいろ」もいいんですよ!
    ぜひぜひっ、頂いてみてください。

    私はこちらのご主人に出会うと、なんだかとっても暖かな気持ちになってしまいます。
    2009/07/13(月) 20:49:50 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    おいしい
     皆さんのコメント通り、オバサンはクール
    でしたね。明らかにキャラですが、接客と
    しては好ましくありません。しかーし!それ
    は日本の常識に過ぎません。海外では
    ああいう接客は普通です。(たった4回の
    海外旅行経験ですが^^;)

    肝心の田舎そば。美味しかったです。
    ここの蕎麦つゆは、「たまり醤油」かと
    思ってしまうような濃くて、少ないタイプ
    ですね。薬味の大根おろしは鬼おろし
    でおろしたような洗い感じ。ネギは気の
    せいかとても甘く感じました。蕎麦湯は
    沈殿してしまっていて必死にゆすったの
    ですが透明の上澄みしか出てこなくて
    残念。
     やはりガラスの向こうでは、仕事じゃな
    く趣味なんじゃないかと思うくらい、ゆっく
    りと、やさしくやさしく石臼をまわしている
    ご主人の姿を拝見できました。
     次回は、ふつうの蕎麦も食べたい。
    2009/07/13(月) 15:25:10 | URL | gun #nEx7PFYA[編集]
    M様
    コメントありがとうございます。
    リンク、とてもうれしいです(^^)。

    Mさんのブログもとても美しいですね♪
    蕎麦以外の情報も豊富で、私も参考にさせていただこうと思います。

    山泉さんは、私も大好きなお店です。
    どのお蕎麦も、ご主人が丁寧に石臼で手挽きして出して下さっているお蕎麦。
    心がこもった、本当にいい蕎麦だと私も思います。
    又伺いたくなってしまいました(^^)。

    潮さんは、ぜひ、お料理を一緒に楽しんでほしいです。近くにありながら、対極的なお店で、おもしろいですよね。

    石心さん、羨ましいです…。前回那須行った時、定休日で行けなかったんです・・(涙)
    2009/04/04(土) 12:00:33 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    いい蕎麦屋さんでした。
    はじめまして。
    過去記事へのコメントで失礼します。

    西国分寺の山泉さん、行ってきました。
    yukaさんの情報をたよりにおじゃましたのですが、とてもいいお蕎麦をいただけました。
    潮さんもいきたかったのですが、すでにタイムオーバーで。。。

    yukaさんのそば情報、かなり活用させていただいています。
    ありがとうございます。

    #私の訪問記事中に、こちらの記事へのリンクをはらせていただきました。何か差し支えありましたらすぐに修正しますので、おっしゃってください。

    yukaさんのそば情報、楽しみにしております。
    2009/04/03(金) 13:02:24 | URL | M(エム) #klq26XPE[編集]
    ソバツユ様
    勘違いじゃないですよ(^^)。
    そうそう、立派な額に入って、山口瞳の書が小上がり席の上に掛けられています。

    その後ろの打ち場で、ご主人が、ご~りご~り、石臼をまわしているんです。
    いい眺めでした・・。

    こちらの蕎麦、私は大好きです。
    ソバツユさんも、もう一度ぜひ。。
    (接客に負けずに・・・笑)
    2007/08/24(金) 11:37:03 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    勘違いかも?
    随分前、此処の前を通りかかり、入ってみました。
    確か山口瞳の書が、大きな横額入り掛かっていた様に覚えています。
    お蕎麦も水準以上だったように記憶しています。
    接客はイマイチ、そっけなさを感じました、でも今回は良かったですね、難しいご主人かも・・・・と思っていましたが。
    yukaさんのお人柄が伝わったのでしょうね♪
    2007/08/23(木) 16:18:24 | URL | ソバツユ #-[編集]
    よっ様
    蕎麦掻・・、それも食べてみたいです♪
    そうなんですよね~、テキパキっと、すっとお品書き下げられちゃうから、結構勇気入るかも・・。

    ご主人は、ほんっとに優しい笑顔がうれしくて。。

    しっかし、あの広い道路は暑さを倍増させます~・・・(汗汗)
    2007/08/22(水) 11:28:08 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    よ、涎が
    暑い中、ご苦労様でした。

    山泉さんといえば、当方にとってはやはり
    アノ蕎麦掻・・・

    オバサンの(そうなんです、ジなんです)
    妙にテキパキに負けずに?蕎麦掻!!
    って注文したいなあ・・・(そ、そのうち)

    おじさんの方が愛想イインデスヨ、ほんと。
    2007/08/21(火) 22:59:29 | URL | よ #-[編集]
    ☆まがり★ 様
    そうそう、不潔なのと、使い古されたっていうのは、まあったく違いますもの、ね♪
    こればっかりは、年月をかけて初めて作られるもの。
    味わい深いものです。。

    はい!
    私もさすらいます・・・・・・
    それも、よかです。
    2007/08/21(火) 22:55:34 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    使い込まれた蒸篭
    食品を扱う店は清潔感も重要ですが
    使い込まれた道具が雰囲気出すんですよね~
    田舎って何処も打つ量が少なくて
    拙者もなかなかありつけません
    田舎を求めてさすらうのもいいか
    2007/08/21(火) 14:30:45 | URL | ☆まがり★ #-[編集]
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