・・が、うっかり二子多摩川まで行ってしまい、又自由が丘まで戻ってのロスタイム。あ~ん、急いでいるっていうのに・・・

なんとか辿り着いた綱島駅。ここも降り立つのは初めて・・。

結構賑やかな駅前を通り過ぎ、鶴見川のかかる大橋へと歩みを進める。
橋から眺める川辺の景色は、どこもいいなぁ。街の風情と混ざった中途半端な景色ではあるけど、川の流れを見ていると、癒されるかのよう~。
橋を渡り、大通りをさらに進むと、幹線道路独特の雑然とした景色が続く。こんな殺風景な通り沿いに、果たしてそんなお蕎麦屋さんが、あるのだろうか・・・、などとちょっと不安に思ってきたころ、ふっと現れた、風情あるひとつのお店。

鶴見 「石挽きそば 蕎真」
前を通る道路の存在を忘れ、竹林をくぐりぬける風を感じるような佇まい。
ああ、これは素敵だな・・

午後1時。暖簾くぐった店内は、カウンター席がいくつかに、二人がけのテーブル一つ、4人がけのテーブル2つのみの小さな空間。柔らかく落とされた照明に、各テーブルに落とされたダウンライトの明かりが暖かく、心地よい和の空間。
ほぼ満席状態の中、なんとか空いていたカウンター席のひとつに腰を下ろす。すごい、さすがに人気のお店なんだなぁ~・・・。
すぐに、奥様がお茶とお絞りを出してくださり、何よりも気になっていた、限定10食の 「手挽きそば、ありますか?」と真っ先に尋ねると、「あ・・・、すみません、たった今終わってしまって・・・」とのこと。
ああああ~、、あの乗り換えさえ間違えなければ・・・、と悔やまれてらない~。
こちらのご主人が、丁寧に石臼で手挽きする、粗挽きのお蕎麦が食べたくて、それだけしか考えてなかったので、一瞬途方に暮れてしまう・・。とは言え、無いものは、仕方ない 。
一呼吸置きたくて、とりあえずビールをお願いすることに。
出されたビールは、サントリープレミアムの瓶ビール。これをまずはくぃ~と頂いて、改めて品書きを広げ、目を通す。
蕎麦は、手挽きの他に、やはり限定10食の「さらしな」、それに「せいろ」の三種。
いくつかの温かい蕎麦もそろう中、天丼、天ぷらご飯、お料理にも天ぷらの文字が多いのにちょっと興味を覚え、「天ぷら」の小をお願いしてみることに。お蕎麦は、「せいろ」をお声かけで・・・。
程なくして出された「天ぷら 小」は、立派な海老の天ぷらを頭に、板状に切られた人参と、ちょっと珍しいパセリの天ぷら。天つゆと塩の両方を出してくださる配慮がうれしく、交互に頂く。
この天ぷらを、残りのビールで楽しみ、そろそろお蕎麦を・・・。
程なくして目の前に出された蕎麦は、切り幅にもムラのない、薄いグレーのかなり細切りの蕎麦。葱と、摩り下ろされたばかりのような瑞々しい山葵が薬味に添えられている。
手繰り寄せると、長さも均一な蕎麦は、ふわりと豊かに香り漂う。うれしくなり口に含むと、きりっと冷水に晒された蕎麦が心地いい。
ゆっくりとかみ締めると、しなやかな腰加減。
手繰り上げながら透かし見る蕎麦には、透明な粒々が浮かび、粗挽き加減が目に留まる。そのまま何度か手繰りかみ締めていくと、強くはないがほのかに広がる蕎麦の風味に、後に甘みが残されていく。手挽きではなくとも、これもなかなか・・・!このしなやかな蕎麦が心地よく、するりと落ちていくのど越しも、とても爽やか。
咄嗟に奥様にお聞きすると、つなぎはわずか0,5程とのこと。これは、ますます、手挽きを食べてみたくなってきてしまう・・・。
頃合を見て出された蕎麦湯は、陶器で作られた水差し風。
甘辛のバランスの取れたまろやかな汁に、やさしく白濁した蕎麦湯を注ぎいれ頂くと、すっかり満足な思い・・・。
確かに手挽き蕎麦が食べられなかったのは残念だったけど、この蕎麦も十分に美味しい。加えて、奥様の対応の優しさが何よりもうれしく、又、是非とも訪れたい・・との気分。
お勘定をしながらお聞きすると、蕎麦は茨城の手刈り、天日干ししている契約農家から仕入れているとのこと。新そばは11月くらいになりそうですね、とおっしゃっていたので、その頃にでも伺いたいな・・。最後まで、「本当にごめんなさい・・(終わってしまって)」と、すまなそうにおっしゃって下さるのが、又うれしくて・・。
ご馳走様でした~
今日、来てみてよかったなぁ。
再び鶴見川を渡っていると、ここでも又、ちょっとした優しい触れ合いに・・・、
ふっと心が温かくなるような、そんな気持ちでいっぱい・・
*お品書き
せいろ 850円、さらしな 950円、手挽き 1,000円、おろし 1,100円、鴨せいろ 1,500円、かけ 850円、花巻 1,000円、若鶏そば 1,300円、カレーそば 1,400円、鴨南 1,700円、
天丼、野菜天丼、天ぷらご飯、野菜天ぷらご飯 1,800円、ライス 300円
天ぷら、野菜天ぷら 1,200円、小天ぷら、小野菜天ぷら 750円、鴨ロース 1,200円、やわらかそばがき 800円、板わさ、わかめサラダ 650円、自家製お新香 600円
ビール 600円、上喜元(純吟)700円、(大吟醸)1,600円、燗酒 600円など
「石挽きそば 蕎真」
神奈川県横浜市港北区樽町2-1-7
045-531-1444
11:30~15;00(平日)
11:30~15:00 / 17:30~20:00(土日祝)
水曜定休
店内禁煙
- 関連記事
-
- たまプラーザ 「風来蕎」 (2008/05/30)
- 秦野 「石庄庵」 (2008/03/09)
- よみうりランド 「檪」 (2008/02/23)
- 葉山 「鰹」 (2008/02/18)
- 逗子 「恵土」 (2007/12/05)
- 綱島 「蕎真」 (2007/11/29)
- センター南 「庄栄」 (2007/11/20)
- 綱島 「蕎真」 (2007/10/02)
- 武蔵小杉 「蕪庵」 (2007/08/15)
- 秦野 「くりはら」 (2007/07/12)
- 南林間 「TAGURU」 (2007/03/23)
- 相模湖 「休屋」 (2006/09/17)
- 武蔵新城 「鴨門」 (2006/08/13)
- 登戸 「さらしん」 (2006/06/04)
- 鷺沼 「よしみや」 (2005/10/23)
「川崎駅」周辺ってことだったんですね・・。
確かに・・(涙)
「川崎駅」周辺は行ってないです・・・。
(生田、とか多摩区とか、川崎市内ならあるのですが・・・・・・・・)
取りあえず、川崎大師に行ったときに見かけた「玄宗」というお店が、ちょっと気になっていますが、まだ伺ってないのです。
本当にすみません・・(-_-;)
ゆーか様のブログの神奈川判はもちろんすべてチェックしましたが、川崎市の駅周辺にはこれという店がないですよね。川崎に1回/2週、所用で出かけているのですが、昼蕎麦に困っています。駅周辺でよさそうな店があったら2,3教えてください。結果はレポートします。1年位前は幸通り商店街に寛一なる手打ち蕎麦屋がありましたが、店をたたんでしまいました。他は遠藤町の奈利川(車海老の天ぷらが売り)を知っていますが、ちょっと遠すぎます。
でも、いい蕎麦だったんですよ!
お友達、きっと喜んでくれるのではないかしらん~。
手挽き、期待マンマンです(^^)
って言ってる子が居るので
知らなかったら教えてあげようっと
あんま地元だとアレかもね
「今度綱島で飲む?」
とか聞いたら
「知り合いばっかだから嫌」
って言ってたのでびみょーなとこだが
しかし、写真見るだけでいい蕎麦だなぁ
って思いますよ
手挽きはちょっと期待してしまいますね
それで、女将さんがとても気を使ってくださりました。
ぜひ!リベンジします♪
(ウソですww)
でもそのくらいニアミスですね、この日2時半ぐらいに自転車で蕎真さんに行きましたから。
是非とも再訪して手挽きをためしてください。きっと気に入られますよ。(^^)
横浜がなかなか行けないけど、行きたいお店はたくさんあるので、いずれ行ってみたいと思っています。
えっと・・
ここで述べるのは長くなりそうなので、カテゴリーから興味のあったお店がありましたら、何でもお聞きください♪
そうなんですよ・・、あの、雑然とした通り沿いに、こんな素敵なお店が。
ちょっと隠しておきたくなっちゃうお店です♪
私もこの春から、ずっと行ってみたい・・と思っていて、やっと実現することができました♪
念願の、手挽きは頂けませんでしたが、十分に満足できるお蕎麦です。女将さん曰くは、初めての人には、普通の「せいろ」をオススメしているのですが・・とのこと。
平日は昼だけの営業。
ということはっっ!昼酒OKのお店です(^^)。
私も、又訪れたいと思ってます。
こちら方面も、本当に豊富でうらやましい限りです。
こちらのお店、まだでしたら是非!
若女将さんの対応もよく、お料理の数は少ないですが、かくしておきたいようなお店です。
なんだか・・
いつか出会いそうですね(^^)
珍しい横浜方面の情報をありがとうございます。川崎とか横浜って蕎麦屋があまりないのか、なかなか行きたくなるような店が表に出てこないので、城南地区住民としては寂しい限りです。綱島なら割りと近いので、是非行ってみます。川崎のお奨め蕎麦屋があったらぜひ教えてください。
綱島にこんないいお店あったんですねぇ。
知りませんでした。
我が家から綱島そんなに遠くないんですよ。
「家から近いから行ってみて!」と勧められたのがココでした。
でも限定10食は、早めに行かないと
やはり売り切れる可能性大なんですね~。
天ぷらも美味しそうだし、お酒でつまんで〆に蕎麦、も良さそうですね♪
お店の住所が誤植みたい。北区ではなくて、港北区です。可能ならご訂正を。
→ yuka (01/01)
→ yuka (01/01)
→ yuka (01/01)
→ yuka (01/01)
→ yuka (01/01)
→ yuka (01/01)
→ yuka (01/01)
→ yuka (01/01)
→ トマサン (01/01)
→ りう (01/01)
→ 森のたぬき (12/30)
→ gun (12/22)
→ 温泉の人 (12/12)
→ 温泉の人 (12/12)
→ gun (12/07)
→ yuka (11/25)
→ housepod (11/24)
→ yuka (11/10)
→ DW (11/02)
→ yuka (11/02)
→ yuka (11/02)
→ yuka (11/02)
→ まあやん (11/02)
→ 森のたぬき (11/02)
→ yuka (10/23)
→ yuka (10/23)
→ パスピエ(天ぬき) (10/20)
→ no name (10/19)
→ yuka (10/04)
→ yuka (10/04)