場所を調べていたら・・・、多摩モノレール「北立川」の駅が最寄のよう。だったら、ぜひぜひ一度訪れてみたいと思っていたお店で、お昼を頂いてから向かおう~♪と。
多摩モノレール「泉体育館」の駅を降り、歩くこと十数分。小さな商店街を歩きようやく辿り着いた立川通り。

この通り沿いのはず、
と、ゆっくりと歩みを進めると・・・
あった、あった

いくつか並んだ商店の間に、かわいらしく佇むお店。
「手打そば」の文字がうれしく、駆け寄ってしまう。
立川栄町 「手打ち蕎麦 佶更」

黒木で作られた窓枠には、これもかわいらしい手書きで書かれた品書きが貼られ、靡く暖簾からは大地が放つ大らかな空気が流れてくるよう。
休日の昼時。
扉を開くと、すぐに迎えて下さる奥様の笑顔がとてもうれしい。
細長い店内は、コの字型に延びるカウンターだけの空間。カントリー調といおうか、山のロッジといおうか・・・、なんとも暖かな空気に包まれている。
が、さすがに昼時とあって、ほぼ満席。ちょっと躊躇していると、すぐに食べ終えたお客さんが席を譲ってくれて、腰を下ろすことが。空気を読みあうような、客同士のこういうのも、お店の雰囲気なんだろうな~・・
空いたカウンターの端に腰を下ろすと、なんとも心安らぎほっとする。
さてさて、品書きを・・・。
お蕎麦の品書きは窓に貼られたもので、これがびっくりするお値段
まかりなくとも、手打ちの蕎麦で、500円っ??などと驚きながらも、この北風の中を歩いてきたので、
ちょっと一休みしたくて・・・
それに、この空間があんまり心地よかったので・・・
まぁ、一杯くらいなら~と、熱燗をお願いしてしまう。
どっしりと肌触りのいい徳利から注ぐ熱燗は、ふわりと柔らかく体を温めてくれる。
ん~・・・、しみじみと美味しい。
それと、いろいろと魅力的なお料理の並ぶ品書きの中から、定番・・と、掻き揚げを。
程なく出された掻き揚げは、たっぷり野菜が詰まったのが伺える、見るからにカラリとした掻き揚げ。これが500円なんだもの、これも驚き。。
箸を入れると、ざっくりと割れる掻き揚げ。中には、海老、下足、かぼちゃやにんじん、玉ねぎ、ナスなどなどが、ごろごろと詰まったもの。いつまでもさっくさくでカリカリの掻き揚げは、野菜の甘みが濃く、とても美味しい。
この掻き揚げに熱燗が妙に美味しく、すっかり寛ぐひと時。
時折、カウンターに座った常連と見られるお客さんとご主人の会話が耳に入り、ほのぼの~とした暖かな空気をいっぱいに感じてくる。いいなぁ、このお店・・・
もっとゆっくりとしていきたい所だけど、そろそろ時間・・。
〆のお蕎麦を、と「ざるそば」をお願いする。
丸い笊に盛られた蕎麦は、透明感のあるエッジの立った丹精な細切り。
手繰り上げると、所々に散りばめられた蕎麦の欠片。上品な粗挽き蕎麦の姿にうれしくなりながら口に含む。しなやかな腰加減。香り風味は、強くはないものの、噛み締めていくうちに、じわじわと穀物の甘みが広がっていく。
何よりも、この穀物感のある食感が非常に気持ちがいい。
予め盛られたもり汁は、甘めのものだが、しっかりと鰹の風味が鼻腔に上る、まろやか~な仕上がり。個人的には、もう少し辛めが希望だけど、この蕎麦とのバランスは悪くない。
食べ終わる頃合を見て蕎麦湯を持ってきて下さった奥様にお聞きすると、北海道の新そばで打った二八の蕎麦とのこと。
見た目以上にしっかりと量もあり、この蕎麦が、この粗挽きの蕎麦が・・・500円とは~と、唸ってしまいそう。
しかも・・・、隣のお兄さんの頼んだ「とろろご飯(蕎麦付き)」のとろろが、妙~に美味しそうで、とろろ蕎麦も食べてみたくなってしまってる。
いやぁ、このお店いいなぁ~、としみじみと。
改めて出して下さった暖かいお茶を頂き、ほんのはずみではあったけど、このお店に来たことに満足な思いでいっぱい。
ご馳走様でした~
と、お勘定を済ますと、奥にいたご主人もきちんと顔を出してくださる。
思ったより年配のご主人は、山を思わせるようなあったかい感じを受ける素敵なご主人。
ああ、今度は、カウンターの目の前に座ってご主人のお話もお聞きしたいなぁ~・・
と思ってくる。
又、伺います~
と、お店を後に。
ここにも又、素敵なお店があった・・・
*お品書き
ざるそば 500円、ごまそば、たぬき、山菜 600円、おろし、とろろ 700円、かきあげそば 800円、野菜天ぷらそば 1,000円、穴子天ぷらそば、海老天ぷらそば 1,200円、玉子とじ 700円、あんかけ 800円、鴨なんばん 1,100円、とろろ飯、掻き揚げ丼 800円、天丼、穴子天丼 1,200円(ご飯ものには蕎麦つき)
馬刺し、鮪赤身 800円、たこ 500円、鴨やき 1,000円、鳥唐揚、砂肝唐揚 600円、穴子天 800円、掻き揚げ 500円、なす揚げびたし、きのこ炒め、にら玉とじ 600円、おしんこ 400円、奴 300円などなど
ビール小瓶 400円、中瓶 500円、土佐鶴、谷の越、菊水(すべて純米) 600円~700円
「手打ち蕎麦 佶更」
立川市栄町5-12-1
042-537-0991
木曜、第二水曜日定休日
禁煙(と思う)
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ただ、駅から遠いという点だけ一緒だったりして…(^^;
そうそう、値上げしてますね。
そのうち、
よしの様の分も一緒に、行ってみます♪
(そういえば、立川の時も、よしの様に代わって行ったんですよ~)
30年以上前なら近くに行ってましたけど。
器に名残がありますね。(場所柄、値上げもしてるようです)
恵比寿…
と聞いていたのですが、いつ頃か、どのあたりか分からずにいたので、とてもうれしいです。
立川での品書きとちょっと変わったようですが、ぜひ!訪れてみます。
多謝多謝(^^)
もともとは立川だったんですね。なるほどー。
場所は三合菴のすぐそばです。ぜひぜひどうぞ~。
※食べログのURLを貼っておきまーす。
http://r.tabelog.com/tokyo/A1316/A131602/13098684/
お近くにお住いなんですね。
羨ましいです。というのは、もっと私も行きたいのですが、なかなかアクセスが…。
確かに近くのお店が移転してしまうのって、ほんっと寂しいです。
分かります、分かります。
でも、恵比寿に…。
雰囲気とか変わっちゃうのかしら…。
もし、恵比寿移転の場所がおわかりになりましたら、教えて下さい(^^)。
恵比寿に移転するとの事・・・。
自分が好きな店が閉店するのは、
こんなに寂しいものなんですね・・・。
ご主人も奥様も暖かい方ですし、
一杯するには良い雰囲気なんですよ~。
ごまそばが美味しいんですよ~。
はぁぁ・・・。
私も、又行きたい・・・と
思っているんです。
ただ週末は、蕎麦ウリキレの恐れがあるので、又、平日に自力で行ってみます(^^)
(お酒も飲めるし♪)
お待ちくださ~い。
(でも、タチバナさんにも行きたいの・・・)
当方ネーミングの由来たる「よしの」へ是非。
あのふんわか蕎麦掻とジャンボ舞茸の天麩羅で、鄙願など傾けていただければ・・・
吾が身になり代わってのご報告がとても有り難く存じます・・・
なんか鯉になった和尚さんのお話、上田秋成にありましたっけ?あの心境で。
やっと伺ってきました。駅からはやや遠いですが、ここはいいですね♪
本当に、あのお蕎麦が500円とは・・・
びっくりしてしまいました。
あの光量で 良く きれいに 写真が写りました。きれいです。
このお店は サラリーマンのお友達です。本当に助かります。
もう、お店を目の前にしたら、よ様の顔(想像)が浮かんで・・・。
とは言いつつも、実は、その前に、この日は、泉体育館近くのお店へ向かったのですが、お休みだったんです・・(涙)
でも、こちら、よかったです!
あのそばが500円とは・・
なんともかんとも。。
はい(^^)
奥様もご主人も、お元気でした。
次は、どこに(よ様に代わって)伺ってきましょう♪
>500円
そう、お値打ちでしょう!あれの大盛り、ってなかなか凄いんですけど、やってみます?
大らか、のびのびという感じで、モロご主人の性格が随所に出ています。
お昼の大食いさん向けとして、掻き揚げ天丼・蕎麦または饂飩(800円)が人気で、満腹間違いなし、です。
お二人ともお元気そうで何よりでした。
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