Manoaさんの記事を見たら、なんだかとてもおいしそう~

花活けを終えた今日、せっかく池袋にいるのだし・・・と、訪れてみることに。

居抜きで始めたお店は、概観はそのまま。
でも、ちゃんと新しいお店の個性が現れ、紅色の暖簾がまだ目に眩しい。置かれた看板もシックな感じで、これはちょっと期待してしまう・・。
大泉学園 「手打蕎麦 みたか」
大泉学園で「みたか」っていうのも、なんだか不思議な気分~などと思いつつ近づくと、入り口近くには「お昼のランチ」が貼られている。
その横には、一品料理のメニューも書かれ、手頃な値段にさらに期待を持ちつつ、扉を開く。
入った店内は、以前の配置とほぼ同じ。だが、ところどころ手を加えられた様子で、しっとりシックな風情が感じられ心地いい。
昼時だったので混んでいるかと思ったが、先客はまだ一人のみだったので、石臼のすぐ横のテーブルのひとつに腰を下ろす。
「一喜」さんの時も、いつもここに座っていたなぁ~・・・。
すぐに竹下夢二の絵の中から出てきたような、かわいらしい奥様がお茶を出してくださり、置かれた品書きに目を通す。
メニューは(当たり前だけど)すっかり変わってる
冷たい蕎麦、温かい蕎麦それぞれ揃う中、一品料理のメニューがとても魅力的。「鴨三昧」や「酒肴の盛り合わせ」などにちょっと心惹かれながら、ページをめくると、燗酒には「蔵出し大雪渓」。
ここまで歩いてくる間、又しても寒風に吹き晒されて来た体には、頼んでしまいたくなってしまうところを、今日は押さえ・・・、健康的に「ランチセット」を頂こう~と、思っていると・・・
すぐ後から入って来たお客さんが、即座に「まずビールね♪」と一声。
その声を聞いたら、するするする~と、紐が緩められてしまったように、私も「熱燗をお願いします」・・・
頼んだお酒は、きちんと燗付けで湯煎にかけられ、目の前で注いで下さる。あてには、しっかりとした肉じゃがまで・・・
この「肉じゃが」がとても美味しい。ほこっとしたじゃがいもにも、上品な味付けがしっかりと染み入り、ほろっとした豚バラ肉がいいお味。ん~・・、これはうれしい。
とたん、こちらのお料理に興味が沸いてきてしまう。
と、ゆっくりと熱燗に身を暖めながら、ふと横を見ると、品書きには書かれていない「長野県奈川村の地粉 十割荒挽き田舎蕎麦」の貼り紙も。
「やや太め」がどの位なのか気になり、奥様にお聞きすると、若干太め、とのこと。「もちもちとしたお蕎麦です」との言葉に、荒挽きの文字。これは是非そちらを頂いてみたい。
まだ、お客さんが少なかった事もあり、さらに
「一茶庵でご修行なさったとか・・・?」
とお聞きすると、
「ええ、でも、その前に30年ほど和食のお店で働いていたので、お蕎麦の方がキャリアは短いんですけど・・・」
との事。
となったら、小鉢二品のお料理の付く「ランチ」を頂いてみたくなる。
流れから無理を聞いてもらい、「ランチ」のお蕎麦を、この荒挽き田舎で(100円割り増しで)作って頂く事に。
さらに、ちょっとしたハプニングから「板わさ」「しめじの山椒煮のおろし和え」、「漬物」の小鉢を先に出して頂き、残りのお酒をたっぷりと堪能。
フレッシュな質のいい山葵に、このしめじも美味しく、満足したところでお蕎麦をお声がけ。
出された蕎麦は、底下げの笊に盛られ、変わっているのが蕎麦猪口ではなくお椀なこと。これも和食の流れなのかな・・?
やや太めの蕎麦は、挽きぐるみでありながら透明感のある黒目の蕎麦。表面には所々蕎麦の欠片が散りばめられ、エッジもしっかりと立った野趣あふれた面持ち。
手繰り上げ、清々しいような香りを感じながら口に含むと、しっかりとした腰。もちもちっとした感覚が歯に返るのが心地いい。やや、切り幅、長さにムラがあるものの、噛み締めるのが楽しい。後には、強烈ではないがじわじわと穀物の風味が広がってくる。
これは・・、さらに場数を踏んでいったら、さらに美味しい蕎麦になるのではないだろうか、と思わせる。
汁は、鰹の香りの高い上品な仕上がり。それ自体はとても美味しい汁なのだが、この田舎蕎麦にはやや弱いかな?
それでも、出して頂いた蕎麦湯を注ぎいれ頂くと、す~っと伸びる汁がとても美味しい。
思わず蕎麦湯のお変わりまで・・・
丁度お蕎麦を食べ終わるタイミング辺りで出された「ミニ掻き揚げ丼」は、素敵な陶器の器に上品に盛られてる。
サクサクっと軽い感覚の掻き揚げで、海老、野菜が香ばしく非常に美味しい。かけられた天つゆの味付け、かかり具合もぴったりで、ご飯はなくても・・と思っていた私でもペロリと頂いてしまう、美味しい掻き揚げ。
後からいらっしゃったお客さんも、大抵このランチを頂いているよう。ただ、やはり寒さからか、暖かい蕎麦を選んでいる人の方が多いようで、それも気になってしまうところ・・
食後には、すっと蕎麦茶とデザートのわらび餅。
ん~、これで(田舎にしなければ)980円のランチというのは、かなりのお得感を感じずにはいられない。
しみじみと満腹の満足な心地を感じつつ、お勘定をと席を立つと、「夜にはさらに一品料理も増えますし、是非又いらっしゃって下さい」と笑顔でおっしゃって下さる。厨房からも顔を出して挨拶してくださるご主人も、目のくりっとした日本男児。
これは、近々夜にも訪れ、ご主人の和食を十分に楽しんでみたいなぁ~と思ってしまう。
新たに、又違うタイプのお蕎麦屋さんができた、とうれしく思いながら、再び駅へと・・。
なんだかとても気分よく・・・、ご馳走さまでした~
*お品書き
二八せいろ 700円、十割荒挽き田舎そば 800円、辛み大根 800円、天麩羅せいろ 1,300円、穴子一本揚げせいろ 1,200円、鴨汁せいろ 1,200円、かけ 700円、揚げ餅そば 800円、山かけ 900円、温もり 1,200円、湯葉とじ 1,200円、鴨南蛮 1,300円
(ランチ)小鉢二品、漬物、蕎麦、ミニ掻き揚げ丼、わらび餅 980円
そば味噌 200円、焼き味噌、板わさ 350円、寄せ豆腐 400円、鴨三昧 600円、漬物 500円、酒肴盛り合わせ 650円、出し巻き 600円、わさび芋 450円、そばがき揚げ出し 700円など
ビール 500円、蔵出し大雪渓 400円、大雪渓純米、四季桜 650円など
「手打蕎麦 みたか」
練馬区南大泉5-1-9
03-5905-1816
11:30~14:00 / 17:00~21:00
月曜、第三火曜定休日
禁煙 P3台
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こちらの掻き揚げ丼、これ、美味しいですよね~。
しかも、これCP抜群♪
ご主人は、長く日本料理をしてきたお方。
お料理の旨さはさすがなものです。
季節も変わったことだし・・・
私も又伺ってみようっと(^^)。
かき揚げ丼ランチ美味しかったです。
小鉢の「ナメコおろし蕎麦実付き」「卯の花」だけで飲めそう♪ かき揚げがまた美味しい!
「ネギの香り」と「ナスに滲み込む胡麻油の風味」がタマリマセン。
せいろは香りがあまりしませんが、咽越しが良かったです。
情報有難うございました☆
この掻き揚げ丼、本当に美味しかったんです。
量も丁度よくて・・
うれしいランチです
おそばも期待しちゃいます☆
一喜さんの後、どうなったかなぁ、と思っていたのですが、なかなかよかったです。
お料理は申し分ないし、お蕎麦もまだまだ期待できそうです。
接客も丁寧だし・・
ぜひ、まずはランチに行ってみて下さい♪
駐車場もありますので。
はい、又昼の、ちょっと「いいかなぁ」「ま、いいよね^^;」っていうのが、たまらなく・・。
猿面さんもお蕎麦が、お好きなんですね♪
そうそう、私学生時代、銀座のWinzでアルバイトしてたんですよ。
でも、一喜さんの後にこんなお店ができていたなんて知りませんでした。掻揚げ丼
も凄く美味しそう。まずはランチに行ってみたいです。
こういう店で飲む蕎麦前は旨いでしょうね
一合マスで一段と美味しそう
自分も今日は酒にしようっと
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