FC2ブログ
    つれづれ蕎麦 
    渋谷 「おくむら」
    2008年04月18日 (金) 22:01 | 編集
    青山で午前中の講義を終わらせ、吹き狂う雨風の中をなんとか駅まで戻る。
    ちょうど昼時。
    こんな天気の中じゃ、移動もままならぬ、と、青山一丁目の駅地下でお昼を済ませようと思ったら・・、案の定どの店舗も皆、すごい大行列。当然、「くろ麦」の前にも、何人かの人が立っている ase.gif

    お腹もすいたし、なんだかとても鴨汁そばが食べたい気分・・・。
    おしっ、こうなったら、行っちゃおうっっ

    と、急遽変更し、咄嗟に電車に乗り込み代々木公園まで。

    「鴨汁」となったら、渋谷の「おくむら」(らしい)
    いつか行こうと思いつつ、なぜかまだ行ったことがなかったお店。 
    代々木公園の横道を渋谷に向かって、雨に打たれながら歩いていくと・・・

    08-4-18 店

    丁度「放送センター」の目の前あたりに、ふっと通り過ぎてしまいそうなほど、さりげない小さな間口。
    しっかりとこの地に根を下ろし、老舗の趣きを感じる落ち着いた佇まい。

    渋谷 「手打そば おくむら」

    がらがら・・・と、扉を開き店内へ。
    中も又、年季を感じるしっとり落ち着いた店内。右側にテーブル席、左側には小上がりの席があり、奥にはきちんと打ち場が置かれてる。

    08-4-18 店内

    午後2時。先客には、盃をテーブルに置いた年配の男性が一人のみ。
    BGMもない静かな店内が、外の嵐とは打って変わって、安心した気持ちにさせられる。なんだかとってもほっとした心地で、入り口すぐのテーブル席に腰を下ろす。

    すぐに江戸っ子っぽい、ちゃきちゃきっとした女将さんがお茶を出してくださり、品書きを。
    頼むものはすでに決まっているのだが・・・、
    前のおじ様の背中を見ながら、私も少し温まっていこうと、熱燗をお願いすることに。

    08-4-18 酒

    程なくして出された熱燗は、徳利、猪口と揃いで出された「白鹿」。
    すっと通る、上品な感じさえある白鹿の熱燗は、ほっとする美味しさ。

    08-4-18 さけのあて

    そっと添えられた充てには、「からすみ」を炙ったものまで。
    ちょっと焦げっぽいところもあったけど、これはうれしい heart.gif

    この充てでゆっくりと熱燗を頂き、体を温め、落ち着いたところで・・・、
    念願の「鴨汁」をお願いする。

    08-4-18 鴨汁

    程なくして目の前に出された「鴨汁」を見て、びっくり wao.gif
    これはすごい・・・。
    話には聞いていたが、抹茶茶碗のような器に並々と注がれた鴨汁は、ほかほかと湯気を立て、予め山椒が振り掛けられたもの。

    「鴨汁せいろ」のないこちらでは、「鴨汁」は単品料理。
    さすがに、これだったら立派な一品料理になってしまうなぁ、と思いながら、この熱々の鴨汁を頂く。

    08-4-18 鴨汁アップ

    まずは、蓮華ですくって汁を一口。
    いわゆる鴨汁のこってりしたものではなく、すっきり優しいお味。
    このまま飲めてしまうような濃さがよく、鴨の出汁もしっかりと染み込んでいる美味しい汁。

    08-4-18 鴨汁の鴨

    そして、中の具をも・・と、箸を入れると、これまた具沢山。
    10切れは入ってるだろうと思われる鴨肉は、柔らかくギトギトした感じのないすっきりとしたもので、私でも美味しく食べられる。
    さらに、葱もたっぷり入っていて、鴨肉に葱、そしておつゆ・・と、熱燗ではふはふと頂いてしまう。
    ん~、これはいいなぁ futt.gif

    そして・・
    そろそろお酒もなくなりそうなところで、お蕎麦を注文。
    「せいろ」と「田舎」の二つがあったので、この汁に合わせたく、「田舎」を。

    08-4-18 田舎

    出された「田舎せいろ」は、真四角の蒸篭に盛られ、別にもり汁がさらに添えられる。

    08-4-18 田舎アップ

    太めでやや黒めに切られた蕎麦を手繰り寄せると、ふわりとやさしく蕎麦の香りが漂う。

    冷水にしゃきっとさらされた感触が気持ちよく、口に含みかみ締めるとしっかりとした腰。ゆっくりとこの蕎麦をかみ締めていくと、蕎麦の風味に加え穀物の甘みが広がる。

    そして、この蕎麦を鴨汁に浸し頂くと、初めは、蕎麦にはやや薄いように感じる鴨汁が、次第に丁度よく感じてくるからおもしろい。
    鴨汁に絡まり、暖められた蕎麦は甘みがさらに強くなり、これは美味しい futt.gif

    途中、せっかくなのでこのもり汁ででも、と頂くが、やや酸味を含む汁で、私はやっぱりこの鴨汁で頂く方がよく、結局すっかり鴨汁で頂いてしまう。

    頃合みて、すっと出された蕎麦湯で、大分少なくなっている鴨汁に注ぎいれ、たっぷりあった鴨汁すべて、すっかり頂くと、お腹もいっぱい niko.gif

    大満足でお勘定を。
    「ありがとうございました」と、奥の厨房からもきちんと顔を出してくださるご主人の笑顔が優しく、なんだかほっと暖かい気持ちになってくるよう・・・。

    ご馳走さまでした~hahha.gif
    ここまで来てよかった、と心から思い、お店を後に。

    不思議に寛いでしまったお店に、又、来てみたい、とふと思う。
    今度は、あったかい蕎麦の・・「ひな鳥そば」なんて食べてみたいな。



    *お品書き
    せいろ、うどん、かけ 800円、田舎せいろ 850円、つけとろ 1,300円、天せいろ 1,800円、たぬき 850円、月見、卵とじ 950円、力 1,050円、山かけ 1,300円、ひな鳥そば 1,400円、鴨南蛮 1,500円

    焼き海苔 400円、板わさ 550円、厚焼玉子 700円、月見芋 750円、鴨汁 850円、天ぷら 1,050円
    東北泉、田酒、神亀、出羽桜、ねぶた、四季桜、白鹿 550円~



    08-4-18 のれん
    「手打そば おくむら」

    渋谷区神山町5-7
    03-3466-4600
    12:00~15:00 / 18:00~20:00
    土曜昼のみ 
    日曜・祝日 定休





    関連記事
    スポンサーサイト



    コメント
    この記事へのコメント
    soba様
    又のコメント、ありがとうございます♪

    こちらも、ちょくちょくと訪れていらっしゃったんですね(^^)。
    よかったです・・・、
    来よう、来ようと思いつつ、今に至ってしまったのですが、
    お昼の時間を過ぎていたこともあり、
    静寂感いっぱいで、非常に私は憩っていました。

    次回は・・・
    田舎ではなく、せいろも頂いてみます。
    2008/04/30(水) 23:19:47 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    せいろ
    梅田の時
    カキコしました

    奥村と聞いて
    またまた出てまいりました

    20年位前から数回伺っていますが
    せいろのみずみずしいのど越しが
    記憶に残っています

    平日は某放送局の方がたくさんみえて
    混んでますが
    また合間見て行ってみたいと思います

    なんとなく静寂感があるお店ですよね
    2008/04/30(水) 02:07:21 | URL | soba #-[編集]
    shin様
    うふふ(^^)。
    今ごろ、田舎食べているころかしら・・・
    2008/04/25(金) 22:17:48 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    通り過ぎてました
    「ソバ屋好き」のshinです
    準地元(地元は吉祥寺かな)の渋谷に....
    この奇妙な三日月型の通に面してねぇ
    「田舎」を最後にたべるために飲みに行ってみます
    2008/04/25(金) 16:52:17 | URL | shin #eqo2pWHE[編集]
    なかやん様
    コメントありがとうございます。

    お酒、白鹿以外にも、冷酒はいくつか気の利いたお酒が揃っていました(^^)。
    私も、いつか行こう、行こうと思いつつ、なかなか訪れられないでいて、ようやくの訪問でした

    こちらの鴨汁は、やはりここならでは、と納得した次第。奥のご主人もなんだか、暖かく・・・、ぜひ、一度訪れてみて下さい。
    喜悦のお蕎麦屋さんとは、又違う良さを、感じられました・・・
    2008/04/22(火) 10:47:45 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    「おくむら」というと私も「ソバ屋で憩う」の杉浦先生とソ連を思い出します。私は蕎麦も酒も判らない蕎麦屋酒派ですが、気鋭の蕎麦屋が沢山出現する中で、白鹿ひといろの「おくむら」はどうなっているんだろうと気になっていました。でもyukaさんのコメントで、ご健在振りが良く判りました。千葉県民には渋谷は遠くてなかなか行けませんが、一度行って見ようと思います。
    2008/04/22(火) 01:39:31 | URL | なかやん #-[編集]
    管理人のみ閲覧できます
    このコメントは管理人のみ閲覧できます
    2008/04/20(日) 11:09:03 | | #[編集]
    jin-n様
    そう、
    私も、ふっと脳裏をよぎっていました。

    その言葉、
    結構、みなさんで話になりますよね(^^)。
    私は、どっちも、かな~・・・
    2008/04/20(日) 10:21:50 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    杉浦日向子とソ連 「ソバ屋で憩う」
    この店というと、故杉浦氏を思い出してしまいますね。
    **************
    「ソバ大好きなんですよ!」というひとには二種類あります。

    うまいソバのためには、いかなる悪条件をも乗り越えて、ひたすら邁進する求道者型。
    又は、食後に、湯上りのようなリラクゼーションを堪能する悦楽主義者型。

    つまり、前者が「ソバ好き」、後者が「ソバ屋好き」となります。(あとがき by 杉浦さん

    献杯!
    2008/04/20(日) 00:17:46 | URL | jin-n #3aXRcdxk[編集]
    コメントを投稿する
    URL :
    コメント :
    パスワード :
    秘密 : 管理者にだけ表示を許可する
     
    トラックバック
    この記事のトラックバックURL
    この記事へのトラックバック
    fc2bookmark
    copyright © 2004 Powered By FC2 allrights reserved. / template: sukechan

    Copyrite(C)2005ー2008 yuka. All rights reserved.

    本サイトの写真の著作権は 作成者にあり、他のサイトの転用は一切禁じます。

    Copyright(C) 2006 つれづれ蕎麦 All Right Reserved.
    1. オンラインカウンター
    >